2023年05月24日
リハビリとしての蕎麦打ち
2018年08月08日
下関♪蕎麦打ち会
石臼の会の皆様
ご無沙汰しております。
皆様のご活躍はメールにて 拝見させていただいております。こちらも本州の西の端っこで なんとか元気に暮らしております。
さて この度、このうどん圏にあります下関で、「蕎麦打ち会」を開催することができました。5月に第1回、今回 7月は第2回目です。
同じ江戸ソバリエ12期の板垣さん(あめつちの女主人)を中心に「あめつち」のお客の中で蕎麦打ちをやっている7名が 公民館の料理教室に集まりました。計8名
道具は 3名が持ち寄り、2〜3回交代で打ちます。粉は 各自持ち寄りか、下関「あめつち」さんより立石「玄庵」の粉を分けてもらいます。
今日の課題は 十割蕎麦を打とう!
下関「あめつち」は、立石「玄庵」から「常陸秋そば」他は各自取り寄せている。福井産あわら在来種粗挽き「吉峰」、山形の「やまびこ」、北海道産(柿沼製粉)。
さあ、打ち上がりました。各自の蕎麦を試食。
太さも色も それぞれに違った味わい、皆さん中々の腕前です。
つゆは「あめつち」さんより提供していただきました。薬味は辛味大根と白ネギ。
デザートは"そば粉と杏の羊羹"「蕎麦春秋の8月号Vol.46」の そば粉でもう一品!のレシピを参考にスイーツ優子が作りました。
(この杏の実は 友人の庭から大量に収穫させていただいたものをシロップ漬けにしたもの、自然の恵みをいただけるのは 田舎生活の楽しみ)
この会は 石臼の会のように 蕎麦前、お酒はありません。残念〜!
2回目蕎麦打ち会終了、次回は9月6日9〜12時、課題は"返し"を作って見よう、に決定。
今後も 楽しい蕎麦会になりますように。
以上、お読みいただき ありがとうございました。
〜 スイーツ優子 〜
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2018年07月17日
海街鎌倉で蕎麦を喰らう会2018
2016年07月22日
2014年07月18日
第9回鎌倉観蛍蕎麦会報告
土曜日、第9回の鎌倉観蛍蕎麦会、開会は17時で蕎麦会の後、20時頃に向かいの常盤亭跡に出る蛍を愛でようという会。台風8号が沖縄、九州で猛威を奮っていて、どうなることか、と気を揉みましたが、前日も大した風雨もなく、朝からは台風一過の快晴、前日の下見で蛍は出ている、との嬉しい情報も入ります。
蕎麦打ちは15時から行う予定で、蕎麦を打つ私を含めた3名が先乗りをします。15時に主催者Sさんのお宅に着くバス、電車の時刻を調べて、連絡メールを入れると、Sさんから、先日友人が出たドラマのロケ地となった蕎麦屋が近くにあるので、そこでお昼を食べようということになり、1時間繰り上げ。
湘南新宿ライン新宿駅で私が乗る電車の時刻を連絡すると、2人もそれに乗る、ということに。待ち合わせもせず、ホームに行くとMさんが手を振っています。会える方には会えるんです。T氏に連絡をしようとメールをしようとメルアドを見るとパソコンのもの、携帯アドレスは知らなかったんだ。
最悪電話か、とMさんと話しているとそのT氏が現れます。そう、会える方には会えるんです。定刻に電車が来て乗り込みますが、流石に混んでます。でも渋谷で2席が空いて、大崎でもう1席、横並びで座って鎌倉へ。鎌倉ももちろん暑いくらいの快晴。鎌倉市役所前からバスに乗れば、最寄り駅まで3分。
でも待ち時間が20分、なら歩きますか、と鎌倉ウォーキング。バスに抜かれることなく、Sさんのお宅に到着。そして、蕎麦打ちを見たい、と言っているO氏が程なく到着。O氏は江戸ソバリエ10期にして、蕎麦居酒屋で蕎麦打ち担当、日に1.5Kを5玉打つ、行く行くは自分のお店を持ちたい…。
15時には戻ってくる、という張り紙をして、Sさんの車に乗せてもらい、5人でそのお店「秀福」さんを目指します(ここの様子は別掲)。蕎麦屋を出て、混んでいる車の列にすっといれてもらう辺りは流石です。お宅に帰ると、玄関前にポリ袋が置いてあります。誰かお越しになったみたい。
時刻は15時前、張り紙を見てはくれたろうに、近くの道路を見回しますが、それらしき姿はなし。中に入って、さあ、蕎麦打ちです。T氏はやはり変わり蕎麦、今年は更科粉ではなく、湯練りを嫌って並粉で北海道幌加内産。外二で600gを打ち、3分割。レモン、大葉、黒ゴマの3種類を練り込むそうです。
その作業の横で、MさんがSさんの用意した久津間製粉の蕎麦を打つ予定でしたがその粉が見つかりません。それで出て来たのは、昨年信州に行った時に買ってきた北志賀竜王の「山の実」さんの蕎麦粉500g、真空パックされたまま冷凍保存されていたそうで、まだ青みを帯びています。
これは生粉で打ってもらうしかないでしょう。伸し板は長いので二手に別れて、伸せます。ただ、Sさんちの伸し棒は長いのが2本のみ、それを知っているT氏と私は短い伸し棒をそれぞれに持参。Mさんの方が早く切り終わり、そこで私の蕎麦打ちです。持参した粉は群馬赤城産の夏新の手挽き。
参加人数は14名、とのことですから、T氏が600g、Mさんが500g、私が300gで1人当たり粉で100g、充分な量です。括った段階で青い、伸して青い、切って青い、と青い尽くし。玉にしたら、麺体を叩いて四角く成形、後はただ1方向に伸すだけ、O氏の目にどう映ったことやら。
蕎麦を打ち終えて、道具類を片付けていると包丁の置いてあった下から久津間製粉の蕎麦粉を発見。やはり出してあったんですね。見つからなかったお陰で「山の実」さんの蕎麦粉を使える、Sさんもどこで使ったらいいのか、悩んでいたそうで、蕎麦粉にとっても良かったんじゃないでしょうか!
定刻になる前辺りから続々とお客さまが到着する中、厨房の方では刺身の盛り合わせを始め、いろんな料理が作られています。厨房外の伸し台後にはビニルシートが広げられ、その上で生しらすを銘々小鉢に取り分け中。生しらすは台風の影響で暫く漁に出られず、やっとのその日の朝に獲れたもの。
厨房での料理の最後はSさんお得意のスペインオムレツとパエリア。スペインオムレツには釜あげしらすが入り、パエリアには「山の実」さんの丸抜きが入るという特製品。以前パエリアを出してくれたことがあったのですが、何故かそれ以来作ってくれず、特製パエリアが食べられるのは幸せです。
パエリアが出来上がるにはもう少し時間が掛かります。遅れる方が3名いらっしゃるのですが、定刻を過ぎていますので、ビールで乾杯。その乾杯のグラスを置くと同時くらいに1人が到着し、また乾杯。テーブルの上にはかなりの量のつまみが並んでおり、並べ切れないサラダ2種が控えています。
そうだ、蕎麦掻きを作らないと行けません。でもパエリア鍋がコンロを2つ占領していて、蕎麦掻きを作る余地なし。鍋に入れ、コンロが空くまで待機です。作り方は、先日藤枝の「ながいけ」さんに教えてもらった方法、粉への加水後2時間は置く、を試してみます。蕎麦打ち前に加水したので3時間は経っています。
加水後振ることもしていないのに一部団子状になっていますが、ダマはなし。最初は強火で一気に温度を上げ、固まりだしたら弱火にします。1つめが埼玉三芳産、2つめが群馬赤城産、やっぱり新蕎麦の方が色がいいなあ。以前友人宅でそこの奥さまに蕎麦掻きをお願いしたことがあります。
作ったことがあるというので、お願いしたのですが、加水量を多くして、弱火でゆっくり練られたとのことで、新蕎麦の青みが飛んでしまいます。あれはびっくりしたなぁ。皆さんの評価は薄緑色の赤城産の方が上、やはり新蕎麦だものね。この頃に遅れていた最後の方が着いて、また乾杯します。
そして、蕎麦の時間。大鍋を用意してもらったのですが、ガスの弱いが小さいため沸騰するまで時間が掛かります。ということは、蕎麦を投入しても同様で、上手く茹でられない恐れがあります。いつも使ってるという中華鍋に変更。でもこれは湯量が少な過ぎるみたい。茹でる鍋とコンロの火力、重要です。
先ずは長野「山の実」さんの蕎麦から。続いて、変わり蕎麦が3種、そして赤城産の夏新。ところが、一巡して客席に行ってみると減り方が遅い。そう、みんなそれまでの酒、肴でお腹が一杯の様子。ちょっとつまみを出し過ぎだったみたい。食べられないなら茹でるのは止めましょう。
そろそろいい時刻、向かいの常盤亭跡に行ってみます。遠くの木々の高みにぽつぽつと光っているのがそう? 光跡を残して飛んでいるものがいないので、しかと判別が出来ません。近くの低いところに居れば、手のひらに乗せてみるのですが、それもままならず、しばし粘って断念、お宅に引き返します。
帰ってくれば、デザートに紅茶タイム。つまみも蕎麦もたくさん残っています。持ち帰れる方に持ち帰って頂きましょう。集めたお金の清算をして、鎌倉駅を目指します。少し余裕があったので徒歩にて充分間に合います。いつぞやは間に合いそうになくて、走ったことがありました。今年もいい蕎麦会です。
■日 時:7月12日(土)
17時20分〜20時50分
■出席者:14名
■酒
ヱビスビール、渓流蔵囲い(長野)、寒河江川(山形)、出羽桜(山形)、吉乃川(長野)、梵純米大吟醸(福井)
■肴
生しらす&大根おろし、蕎麦パエリア、しらす入りスペインオムレツ、炙り〆鯖、鮪の佃煮2種、刺身(鮪&太刀魚、茗荷と大葉はお庭産)、ゴーヤとツナのサラダ、たくわん、筑前煮、梅のカリカリ漬け、ポテトサラダ、籠清の蒲鉾、鮪と胡瓜とクリームチーズの1本刺し、赤かぶの酢漬け、蕎麦掻き2種(埼玉三芳産、群馬赤城産)等
■蕎 麦
長野須賀川産生粉、 北海道幌加内産変わり蕎麦3種(檸檬、胡麻、大葉)、 群馬赤城産手挽き生粉
■デザート
紅茶、西瓜、高幡まんじゅう、蕎麦スコーン、オレンジピールの砂糖漬け
〜 highland 〜
2013年07月13日
第8回鎌倉観蛍蕎麦会130706
そこで買い物をし、会場を提供してくれるSaさんと待ち合わせ、車で拾ってもらい、梅雨明けの鎌倉路を小坪漁港に魚の買い出し。珍しい黒むつとホウボウを刺身用のサクにしてもらい、いつものシラス屋さんへ。ところが、張り紙があり臨時休業。別の所でシラスを調達、一旦荷卸しをしてスーパーへ。
ビール、薬味、氷を買って、買い出しは終了。Saさんのお宅に戻ると、2人は休憩中。確かに昼蕎麦はビール1本でシンプル、市場も手間取ることなく、待ち合わせもスムーズ、と予定より1時間も早い進行です。O氏にメインの蕎麦打ちをお願いし、Suさんは自前購入のカマの煮付けを開始。
私は梅水晶、炙り〆鯖、ソバピザの準備を終え、蛍の出る通り向かいの常盤邸跡を下見に行きます。草刈は完了していて、足元は確か、水路際まで行き、気の早い蛍がいることを祈ります。今年は、水路際にあった萱草の大きめの群落が見あたりません。草刈で一緒に刈られてしまったのかも。
ただ、道路脇の小さな群落には昨年同様咲いていますし、トンネル側に1本ですが増えています。変わり蕎麦に入れるとどうなのかなあなどと思いつつ、お宅に戻り、胡麻切りに苦労したT氏の蕎麦打ちに続き、粗挽き蕎麦を200g打ちます。先週の残り粉で挽いてから1週間経っています。
ひょっとしたら上手く行かないかも、と思いつつ水回し、1回目の適当な加水でまとまりそうな雰囲気。くくって計量すると287g、こんな低いことは初めて。へぇ、こんなこともあるんだ。挽いてから時間を置くといいのかしらねぇ。伸しても普通に伸びてくれるし。もう1袋は今週末に試しましょう。
前回も私の蕎麦打ちが最後、ギャラリーが多かったのを覚えています。今回は開始時刻に悠々間に合います。ソバピザを焼こう、とそれ用の蕎麦粉も持参したのですが、せいろと変わり蕎麦の切れ端が充分すぎる量が残っています。せいろ+大葉切りで2枚、胡麻切りで3枚分のタネが出来ます。
定刻の17時になり、遅れてくる2名を残し、Saさん発声によるビールの乾杯でスタート。もう8回目になるんですね、10回まではやろう、というのは、心強いのか、ちょっと心配でもあります。みんなの持ち寄ったつまみが予想以上にあります。記録を取らなかったので思いつくままに。
まずは小坪漁港で買った黒むつ、ホウボウの刺身、珍しいでしょう。ホウボウは柵からでも小骨取りが大変だった模様。シナチクとホタテの煮物、焼き枝豆、蕎麦豆腐、鎌倉野菜そのままサラダ、肉の石川のバクダンメンチ、自家製ピクルス、茄子とズッキーニの揚げ浸し、梅水晶、炙り〆鯖。
大量のマグロのアボガド和え、ゴボウの佃煮、マグロのカマ煮、コケモモ、釜揚げシラス卸し、大盛本格サラダ、等々。これらをつまみながら、ビールから日本酒へ。東京駅で衝動買いしたゆず酒を開栓、まず私が味見。東京駅で試飲した時と変わらぬ味わい。みんなにも回します。
ゆずの絞り汁が50%入っているというのですが、まろやか。アルコール度数7%を感じさせない飲みやすさ。調子に乗って飲むと危ない酒です。後は八海山と他にもう1本ありましたが銘柄は忘れました。Saさんが足りなければ、と用意してくれた1升瓶には手をつけなかったはずです。
18時過ぎにソバピザ、味噌ベースとトマトソースベースの2種3枚を焼きます。19時頃から4種類の蕎麦茹でを開始。その頃に遅れてやってきた方、裏のパン屋さんもお呼びして食べて頂きましたが、3束も残ってしまいました。残りはSaさんの朝ご飯&昼ご飯になったのかな。
蕎麦が終われば、さあ蛍、蛍。先陣が出発し、しばらくして、いなかった、と手ぶらで帰還。私も遅れて行きますが、確かに1匹もいません。目を凝らせば瞬く光が見えるはずなのに、酔いの回った目に映るのは、通りを走る車のライトの反射、残像ばかり。あー、8回目にして、蛍はゼロ。
もう2、3日早く暑くなっていれば、何匹かはいただろうに。部屋の壁に飾られた蛍のタペストリーが微笑むだけ。デザートのスイカを頂き、蕎麦粉100%のクッキーを巡って、レシピを教えて、と一盛り上がり。裏のパン屋さん謹製の蕎麦スコーンを配り、慌てて後片付け、21時過ぎ解散となります。
どうしても蛍を見たいという方は、今週が見頃だそうです。蛍には蛍の事情があり、1匹で焦って出没しても子孫を残すことは出来ません。だからみんなで一斉に、宜なるかな、自然の節理とは偉大なものです。Saさんの言によれば、チャンスは後2回、蛍の乱舞というのを見てみたいものです。
2012年09月16日
第7回鎌倉観蛍蕎麦会の報告
後、鰹が半身で1060円の表示。半身にしてもらえば、何とかなるだろう、と購入を決断しますが、お店の方があれよあれよと言う間に、2枚に卸し、骨のある腹を落とし、腹側をくるっと皮と分離、血合いを取って、背側を皮と分離、この間30秒位。後は好みの厚さに切るだけでOK。いやあ、素晴らしい解体ショーでした。写真すら撮る暇なし、今度来ることがあるなら動画で押さえましょう。さあ、これで買い出し終了。Sさんのお宅に戻って準備です。蕎麦打ち班、アジの南蛮漬け、イワシの刺身、塩辛など準備が進みます。蛍の出る小川周辺を下見に行くと、今年も萱草が咲いています。
そろそろ定刻、出来た料理が続々とテーブルを飾ります。Sさんの発声で乾杯、と思いきや、その前に記念写真を撮る、という。確かに解散前は慌ただしく、電車の時刻が迫っているとそれどころじゃなくなるのは確かですが…。部屋の片隅に集まり、集合写真をパチリ、今は無音だけどね。参加者は我々の蕎麦打ち会のメンバーが10名、Sさんのお友達が8名と今までで最高の参加者。乾杯の後、座った順で簡単な自己紹介。その後はしばし歓談。このつまみなら日本酒だなあ、という声が聞こえ、共用で買った一升瓶を回し、持参された方に各々の封切りをお願いします。
19時頃、超粗挽き蕎麦掻きが作られ、それが一巡したのを見て、次は蕎麦。茹でるのは打った本人、で私が一番。まずは超粗挽きから。かなり太めですから、じっくり茹で、2枚のせいろに盛ります。台所でつまみ食いしてみると、蕎麦掻きの風味もそのままに旨い蕎麦です。噛みしめると香ばしく、甘味が増します。続いて、私の粗挽き。これも負けてはいません。やっぱり粗挽きは旨い。今回の課題はタイムリーな水回し。伸すのにいい固さにならないと細切りには出来ません。粗挽きたがら太切りの方がいい、という考えはありますが、目指すのは細切り。次は変わり蕎麦を茹でるというので釜前は交代。レモン切りと大葉切り、それを食べた記憶はあるのですが、I氏の普通蕎麦を頂いた記憶がない。その後の記憶はあるので、中間欠落、こんなこたとがあるのかなあ。写真には写っているので食べたんでしょうが、何とも頼りない。
2012年04月03日
超粗挽き無篩10割&掻き揚体験会@小岩「蕪村居」
石臼の会会員限定で、福井県丸岡産在来種(2種類)北海道幌加内田丸農場産ほろみのり・松本市奈川産在来種の4種類をブレンドし超粗挽無篩分も含め10割で打ち、おまけにかき揚げも体験してみる会を開催した。
■■超粗挽き無篩を打ってみる
■■
まず、店主沼尻さんから、本日用意の4種玄ソバ・製粉についての説明を受けた。産地や特徴を聞き、丸抜きの味を確認することも大事だ。それぞれが個性的なソバであり製粉の仕方が違う。打つ時には3種それぞれの難易度が違うわけで、体験参加者は、どんなブレンドにするか自分の腕前と相談することにする。
自分のブレンドの割合を算段したところで、一番難易度の高い無篩で使う超粗挽き粉をセラミック製の臼で挽いた。腕に自信のある人は、この時の量を増やすし、そうでもない人は、控えめな量を挽くわけだ。とは言うものの、皆が似たり寄ったりのブレンドでは面白くないので(私が勝手にそう思うだけか?)この会の趣旨からして、ご一緒した石臼の会きっての十割の名手Oさまには、この割合を、とりわけ多くしたブレンドに、挑戦してもらった。
(Oさまにはそうして無理を言う癖に、下手糞でヘタレな自分は、もっとも簡単なブレンドにしておいたことは、ここだけの話。)
各自が粉挽きの準備に取り掛かる前に、店主沼尻さんに見本打ちをしてもらった。詳細な手法は石臼の会ブログで公開しないけれど、この日の加水率は、50%強。ヒントとしての言葉をいくつか並べるならば、
1.先に、超粗挽き部分に水をまわす
2.「捏ね」ない。
沼尻さんの言によれば、少数回「揉む」そうだ
3.本のしの前に、「叩く」ことで成形
4.「切り」以外では、打ち粉をできるだけ使わない
こうして、1.8mmほどの太めに製麺が終わった。
参加者が順次、粉挽き→水計量→水回し→捏ね(揉み)→のし→たたみ→切りに挑戦してみると。まぁ〜力のいる打ち方であった。私にはとてもじゃないが、大きな玉はつくれない。
最後は、釜前見学だ。昔から伝わる蕎麦屋さんの口伝でも「生煮えは、釜前の恥」というけれど、今回の麺の茹で時間は、1分半強。
しっかり茹でて、きっちり〆る。勿論、冷た過ぎる水は使わない。これは、普通の蕎麦を茹でる時と同じだ。
■■かき揚げを作ってみる
■■
今回のかき揚げの具材は、海老 ふきのとう そら豆 玉ねぎ 茗荷 人参など。店主沼尻さんが、海老の下ごしらえの仕方から見せて下さる。蕎麦打ちと同じように、沼尻さんの見本揚げの後、各自が自分のかき揚げを体験することに。
蕪村居さんでは、冷蔵庫から出してきた天ぷら粉を、冷水と焼酎で溶いている。よりカラっと揚げる為だそうだ。「おぉ〜なるほど焼酎を」と、これは家でもさっそく取り入れようと思った。揚げ油の温度は、160〜170度位。筒状の型を使って揚げた。型があれば、油の中で具材がバラバラになる心配がない。でも自宅用に買うのは…だから、今後も家族にはバラバラなかき揚げを出すことになりそうだなぁ。
蕎麦打ちでは、難なくこなしていらした蕎麦打ち上級者の方々が、意外にもかき揚げ体験に慎重になっている姿が新鮮で、失礼ながらその姿がとても可愛らしく感じた。少年のように一生懸命である。
■■蕎麦deイタリアンレシピ紹介
■■
おまけとして、蕪村居さんの品書きの一つ「蕎麦deイタリアン」レシピを紹介してもらった。石臼の会ブログでも登場した変わり蕎麦にハーブオイルを使ったものと、基本的なソースが似ているけれど、松の実の入ったバジルソースを粗挽き十割蕎麦に使う所が、蕪村居さん流だ。この品書きは、ドッシリとした燗酒にもぴったり。
■■蕎麦とかき揚げで懇親会
■■
最初のビールで乾杯。
蕪村居沼尻さんの打った蕎麦2種(せいろ、蕎麦deイタリアン)& 各自自分で揚げたかき揚げを楽しむ。燗酒(日置桜)少々。次に常温(奥播磨)を追加。
店主沼尻さんの打った粗挽き十割
参加者それぞれに感想を口になさっていたが、皆さんの表情に違いのあることを発見。超粗挽き無篩い体験の事は、真顔。かき揚げの事は、相好を崩して…。時に、変わった蕎麦打ち体験会も楽しいということで、解散。
皆さまお疲れ様でした。
蕪村居沼尻さま、大変お世話になり、有難うございました。
お世話になった小岩「蕪村居」データ
■住所東京都江戸川区西小岩1-29-5■電話03-5889-2810■定休日月・火、ただし祝日は営業■営業時間11:30〜14:30/17:30〜21:00
■アクセスJR総武線小岩駅 徒歩4分
江戸ソバリエ認定の店(Edo Sobalier Friendly Shop)
お店のHP へ
2011年08月30日
第6回鎌倉観蛍蕎麦会の報告
会は17時からで、準備の手伝いをする方は15時集合。日差しは強いですが、風は爽やか、市役所前のバス停に着くと、準備組は既に集合済み、少し遅れてやってきたバスに乗り、お店に到着。
さあ、蕎麦打ちです。店主であるSさんからは変わり蕎麦を打つように言われていたのですが、何と普通の蕎麦も打つことに。変わり蕎麦はお願いしていたT氏が打ち、更科粉1.2Kにつなぎを0.2Kを加え、湯練りを開始。私は持参した八溝産の夏蕎麦でせいろを打つことに。先週は生粉打ちにし、短めになったので、300gにつなぎを60g加え、外二にします。外二だと楽勝、いい蕎麦に仕上がります。
少し遅れてやってきたSさんの友人が打ちたい、ということなのでお店で使っている粉で打って頂きます。経験をお聞きすると、始めて2ヶ月。うーん、どうするか。450g+50gの九一でお願いします。指導をしながら、変わり蕎麦の様子を見ていると、練りが終わって三等分、更科蕎麦から伸し始めたのですがかなりの柔らかさ。打ち粉を多めに、では対処不能と判断、粉を追加することになってしまいます。いつもは300g程度を打っていた、とのことで、量が多いと勝手が違うんですね。
後二つは大葉切りとレモン切り、ということはまだ水分が増えるのです。彼が持参した埼玉三芳産の夏新約300gを私が打つことに。これは生粉で充分打てる粉、難なくせいろに仕上がってくれます。続いて、ピザ用の玉を作ります。蕎麦粉200gにつなぎを40gの外二。それも仕上がり、T氏が修復に苦戦している頃、お客様が続々到着。17時を少し過ぎて、蕎麦打ちは終了。せいろが1.16K、更科が1.4K+α。この日の参加者17名には充分な量でしょう。
定刻を少々過ぎて、Sさんの挨拶、Y氏の乾杯で会はスタート。Sさんのお料理が大皿で回り、小皿に各自で取り分けて頂きます。知らない方も多いので、自己紹介をすることに。SさんからでY氏が最後。最後の前が私で、自分の分を終えて、蕎麦ピザに取り掛かります。生地はその後切り屑が加わって肥大。それを三等分します。今日の具材は鎌倉市役所前の紀伊國屋で調達、ちょっとお高めです。チューブ入りのお手軽味噌ペーストがないため金山寺味噌をオリーブオイルで伸ばして使うことに、後はエノキにとろけるチーズ。フライパンに生地を乗せ、味噌を伸ばして、エノキ、チーズを掛け、蓋。この方法が一番失敗がありません。興味を持って作る所を見ていた方がいましたから、どこかで真似をしてくれることでしょう。蕎麦ピザは皆さんにとっても好評。
蕎麦掻きは埼玉三芳産と八溝産の2種。八溝産は味の評価を求められており、二種を並べて大皿で、巡回配分。でも食べた方に評価は聞けず。どちらも美味しい、ということなのかな。蕎麦は量のある田舎からスタート。せいろ二種が続き、更科蕎麦が三種。更科蕎麦が一巡分余り、蕎麦の部も終了。
時刻はちょうど蛍の飛び交う頃。道路向こうの常盤邸跡に行くと今までで一番の蛍がお出迎え。乱舞、とは行きませんが、木に止まってるのはもちろん、空中を軌跡を残して飛ぶ姿がここかしこ。足元で点滅する光を見つけて捕獲、失敗か、と思いきや、しばらくして私の手のひらで点滅開始。遠目、間近、今年も蛍に会えて、良かったなあ。
お店に戻って、デザート、記念撮影。後片付けを少し手伝って、駅に徒歩にて向かいます。歩きながら電車の時刻を調べると、少し走れば間に合う感じ。それを逃すと約30分待ち。遅れている方に連絡する手だてもなく、申し訳ありませんが、先頭2名は走ることに。ギリギリ間に合って、少し早く帰宅することが出来ました。
2010年08月15日
第5回鎌倉観蛍蕎麦会の報告
蛍の乱舞こそ見られませんでしたが、蛍は健在で、楽しく蕎麦を頂きました。
蛍のいる湿地の「萱草(かんぞう)」も元気、西立川の萱草庵のM氏も初対面をすることができました!
そうそう、メインの蕎麦打ちはM氏にお願いしました。毎日打っているのにここでも打たせちゃってごめんなさい!!
2007年07月17日
第2回鎌倉観蛍蕎麦会
今年こそ、蛍の乱舞をと期待したのですが、結果的には台風4号の影響で風雨の激しい中、扇面に描かれた蛍で忍びつつ、楽しく蕎麦を頂く会になりました。
変わり蕎麦の一つにバニラ切りが供されました。バニラの香りのする蕎麦、何も聞かされないと、決して連想されない組合せ、メープルシロップを垂らして食べれば、これは立派なスイーツです。
蛍にとっては一生の一度の伴侶を見つけ、子孫を残す時、こんな悪天候では羽化しない、と勝手に決め込んでいたのですが、気の早い蛍もいて、葉の裏に避難して、天候回復を待っていたとか。
2007年07月14日
第2回鎌倉観蛍蕎麦会-その2写真編
バニラ切り蕎麦にメープルシロップっ!!
本当なんですかっ?
でも、美味しそうです。いただいてみたかった。