2015年02月15日

蕎麦三昧、これが我が家の年越蕎麦

我が家の年越蕎麦は、元旦に実家へ全員集合(兄夫婦 家族 子供)するときです。いつも、元旦の午前中に皆が集まる前に蕎麦打ちを済ませているか、蕎麦を打っている最中に皆は集まってきます。


今年は、ひさびさに「津軽蕎麦」を打ってみることにしました。池袋の旧「生粉打ち亭」の店主だった故池田好美師匠から手取り足取りで教えて貰いました。折角伝授された「津軽蕎麦」なのに、しばらく打っていなかったのでやってみることにしました。


まずは、前々日から作業を始めます。大豆を用意し、次の日にミキサーで細かくしますが、生憎と実家にはミキサーがありません。そこで昔ながらの擂粉木での作業になりました。本当にひさびさで最近は擂粉木など使わなくなりましたね。その擂粉木で大豆を潰しますが、これがけっこう大変なんです。しっかりクリーム状になるまでゴリゴリ、ゴリゴリ……と潰して豆乳を作ります。



興味津々津軽そば1.jpg


生大豆をすり潰す




また、前日には「蕎麦掻き」を作っておきます。次の日に蕎麦を打つ時、その蕎麦掻きを崩しながら、蕎麦粉となじませます。そして水回しではなく、作っておいた豆乳で蕎麦を打ちます。この豆乳の加減が難しいのです。





興味津々津軽そば2.JPG


蕎麦掻と蕎麦粉を合わせる



以上が、池田師匠から教わった「津軽蕎麦」です。我々旧生粉打ち会メンバーは全員「津軽蕎麦」が打てます。



なお、蕎麦粉は「津軽蕎麦」用を持っている庵」から仕入れます。

蕎麦粉の量に対して蕎麦掻きの量、豆乳の濃さと量などの正確な割合などを測っていませんが、ピタリと合うと非常に美しい「津軽蕎麦」ができるのです。なかなか難しく、めんどうな蕎麦ですが、津軽地方では現在も受け継がれて「津軽蕎麦」を出すお店もあると聞いています。しかし製造方法、保存方法などいくつか製造方法があるらしく、我々の作る「津軽蕎麦」とは若干違うようです。



興味津々津軽そば3.JPG興味津々津軽そば4.jpg


津軽蕎麦の延しと切り



「津軽蕎麦」は、温かい蕎麦、かけ蕎麦が最も適しています。

津軽のような寒い地方で昔から伝わってきた蕎麦粉100%の温かい蕎麦を食べたいというところから考案され、作り出されてきたのでしょうか。それとも小麦粉が手に入らなかったからでしょうか。


もちろん、冷たい盛り蕎麦もいいです。冷たい蕎麦で食べると独特な食感がするのが特徴です。普通の蕎麦のコシとはちょっと違う食感で、蕎麦が少し透き通った感じがします。また、次の日や、2日目の蕎麦の味が格別です。





さらに、次のメニューは「超粗挽き蕎麦掻き」です。細かさ・粗さが調整できる珈琲ミルで、むき実を超粗挽きで手挽きし、ガサガサの蕎麦粉で作る蕎麦掻きです。蕎麦の味が最大限に味わえる蕎麦掻きです。


ミル.jpgそばがき-1.jpg


珈琲ミルで手挽き  超粗挽き蕎麦掻




そして、「蕎麦掻きだけの天麩羅」も、家族全員に作り提供します。これもまたそのまま塩か、ワサビ醤油か、生醤油で、美味しく味わいます。

〆に、時間をかけた「蕎麦粥」も。

これが、我が家の蕎麦三昧の正月の一大イベントです。




最後に、普段も蕎麦のむき実を茹でて、何にでも入れています。サラダにかけたり、ドレッシングに入れたり、味噌汁の具に、スープの具に、また白いご飯を炊く時にもソバの実を一掴みパラッと入れて炊いています。


〜 興味津々 〜





※この「蕎麦三昧、これが我が家の年越蕎麦」記事は、江戸ソバリエ協会主催第4回「わが家の年越蕎麦、私たちの年越蕎麦」コンテストで、蕎麦三昧賞」を受賞した原稿に、いくつか石臼の会ブログ用に持っていた写真を追加して掲載しました。関係者皆さまのご厚意に心より感謝します。

(石臼の会ブログ管理人 笑門来福)



posted by 石臼の会会員 at 10:59| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月21日

蕎麦ミニランチ会@都内某老人介護福祉施設


デイサービスミニランチ会.jpg伍法 せいろ.jpg

1121日(金)都内某老人介護福祉施設に於いて、蕎麦振る舞いボランティアに参加した。品書きは、掻き揚げ 二八せいろ フルーツポンチ 珈琲。40名程のお客さまに蕎麦打ちの様子を見て頂いてから、順次茹で上げて召し上がってもらう。


新蕎麦の季節のこの企画は毎年恒例となっており、「待ってたよ」と楽しみにしていてくださる方も。介護スタッフの方々との連携もスムーズに行え、伺う私にとってもいろいろ勉強になる嬉しい半日だった。


来年もまた、皆さまの笑顔を楽しみにして会いに来ます。有難うございました。


posted by 笑門来福 at 19:18| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月16日

福岡市中央「赤間茶屋 あ三五」@○○○○蕎麦打ち道場

二八、十割細打ち、田舎、御膳さらしなを定番に、季節の食材を合わせたそば料理を供する「あ三五」は、昭和50年に下関に創業。平成15年に福岡市の現在の店舗に移転した。石臼の会では既に何人かの会員が訪問し、特にこの夏はうさこさんが、石臼の会ブログに記事投稿しているカウンター11席の素敵なお店だ。ご両親の名前から、お店の名前を作ったとのこと。


その「赤間茶屋 あ三五」店主磯部久生さんが、お弟子さんを伴って東京にやってくるという。それに合わせて蕎麦打ちやレシピを教えて貰う会が某蕎麦打ち道場で開かれた。そこへ「来てみる?」とお声掛け頂いたのだ。おぉ〜ということは、磯部さんが東京都麺業連合共同組合「日本そば新聞」で連載している「そば歳時記」に書いているような蕎麦料理アレコレを、教えて貰えるのかしらん? 凄く嬉しい!!と脳天気にもスキップで向かう。


が、会場に入ると、集った方々は名人位・45段位の方々がほとんど。どう〜都合よく考えようとしても、私は圧倒的絶対的に場違いであった。あちゃぁ〜冷や汗たらり。仕方なしに「記録係の振り」作戦だ。メモを抱えてう〜ろちょろ。




変わり 
■   二八を打つ


まずは、変わり蕎麦の下ごしらえ。「赤間茶屋 あ三五」お弟子さんが練り込む具材を、ひたすら刻んで…刻んで…刻む。



あ三五具材を刻む.jpg

今、切っているのが菊。右下が銀杏のペースト状。

コロコロと太った愛知産特A-銀杏は、加熱後ペースト状になるまで刻んだ。私だったらフードプロセッサで、ビュ〜〜ンとやりたくなるところだが、それでは風味が台無しだそうだ。黄色と紫の菊は生のまま、同じように細かく細かく刻んでいた。







あ三五水の上に粉を.jpg

お弟子さんが具材を刻んでいるうちに、師匠は、二八。鉢に分量の水を入れておく。そこへ振った ソバ粉を入れ、水回し。この「水が先、粉が後」の方法は、以前何かで読んだ覚えがあったけれど、実際に見たのは今回初めて。えっ?と思ったのもつかの間、水分がみるみるうちに隅々まで行き渡る。






それからは…えぇ〜と、磯部久生さんが変わり蕎麦の打ち方を習ったという故藤村先生の説明をしつつも、練りは磯部さん流に強い鉄砲はなしで、「鉢の底に擦る感じ」→「空気を抜く」のがポイントで、タタタと仕上げる。おもしろ〜〜〜〜いっ、実力不相応ながらもお邪魔できて良かったぁ〜〜〜。

(数年前、故藤村先生の変わり蕎麦の講習に参加した時は、粉が先で熱湯が後。それはそれは力強い鉄砲練りが必須だと力説しておられた…。)


ということで、更科粉では、銀杏・黄菊・紫菊・苦くない国産韃靼・白。二八は、磯部さんや名人が同じやり方で打って、試食の段階で違いがでるか試してみようとなったが…。そうそう、それぞれ1回の蕎麦打ちの分量は、お店でもとても少ないそうだ。




そば掻き
■ 作って即食べる


蕎麦掻きあ三五.jpg



磯部久生さんご持参のそば掻き用鍋(陶器製でコーティングあり)で、まず分量の沸騰したお湯の中に粉を投入し、一気に掻く。熱々を食べる。鍋の回りについているオコゲ状態のところも美味。










あ三五そばがき焼き.jpg




擂粉木棒にちょっと取って、炙る→食べる→美味しい。












あ三五海老蕎麦掻き揚げ.JPG



水で溶いたソバ粉(柔らか目の蕎麦掻き)に小海老のざく切りを混ぜ込んで、揚げたもの。塩で頂く。品書き名は「そばあられ」、ちょっとしたおつまみに良い。










蕎麦の試食

磯部久生さん曰く。「十割り蕎麦は比較的簡単。二八は人格が蕎麦に出るから、これが美味しくなかったらおしまい。二八がメインなんだ。」へぇ〜なるほどぉ。今日は、その人格の出るという二八と変わりなんだから、どんな風になるんだろう楽しみ。





あさご二八.jpgあ三五かけ.JPG


二八せいろ     二八かけ





きのこ蕎麦あ三五.jpgあ三五黄菊更科変わり.jpg


きのこ蕎麦     黄菊切り






あさご銀杏更科変わり.jpgあさご韃靼更科変わり.jpg


銀杏切り     苦くない国産韃靼切り






私は「赤間茶屋 あ三五」に伺ったことは無いけれど、うさこさんが、石臼の会ブログに記事投稿したものを読んだ限りでは、種物・そば創作料理の印象が強い。どうりで、磯部久生さんの小さなスケッチブックには、創作蕎麦料理の出来上がり絵図が几帳面な注釈と共に描かれていた。それを覗いてすぐに思い浮かべたのが、黒沢明監督の絵コンテ。実際に何か作り上げる前に、絵図でしっかりイメージを固めておくのが創作のコツか!?とても興味深く思った。そしてそのスケッチブックのページをめくって次から次に出てくる創作種物図から思い出したのが、大塚「なべ家」の福田浩さんの書いた「そば蕎麦百珍」。伺えば、この種物オンパレードの百珍にも大いに刺激を受けたと仰る。


更科蕎麦を打ちながらでも、途切れる事無く話すのは、藤村和夫「そばの技術―有楽町更科覚え書」の話しだ。後は、下関時代から使っていた醤油屋が廃業し、やっと巡り合った福岡の醤油でつくる汁に迷い、なんだか馬が合うという蕎遊庵根本忠明さんに相談した事も熱く語ってくださった。どうやら寝ても覚めても蕎麦の事を調べ・考え、西へ東へ走っては美味しい食材を試し、あちこちのその道の達人から技やヒントを得、自分の厨房に帰ってはあれこれ試し、創作した蕎麦料理を客に提供し、また自分の信じる蕎麦に走る。磯部久生さんは蕎麦に一途な方だった。




磯部久生さま お弟子さま ご参加の皆さま

この度の蕎麦会にお声掛けくださった事、初心者の私を寛容にも受け入れてくださった事、心より感謝しております。有難うございました。



参考:福岡市「赤間茶屋 あ三五」

■住所福岡市中央区白金1-4-14■電話092-526-4582■営業時間11302000■定休日火・第1



posted by 笑門来福 at 16:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

戸田公園住宅展示場蕎麦打ち

82日(土)戸田花火大会の日 戸田公園住宅展示場にて 蕎麦打ちを依頼された・・・。


蕎麦打ち道具一式を車に積み込み、戸田周辺は交通規制がかかるので早めに家を出た。住宅展示場にはお昼過ぎに到着。



蕎麦粉。赤城山深山夏新、赤城山麓 深山(みやま) 7月に収穫した新蕎麦です。淡いグリーン色です。「茶蕎麦!」と言っても 信じられるくらい 緑色が濃い蕎麦粉です。

1キロを3回打たなければならない。1回目の蕎麦打ちで加水50%を越え60%近くになったので、部屋の湿度はどのくらいなのか聞いてみる。湿度20%?位との事!!ビックリ。


冷房が原因なのか・・・同じ粉でずいぶん違うと実感。一週間前の両国花火大会 本所吾妻橋住宅展示場の時加水は45%前後だったのに・・・。




水回し2.jpg延し1-2.jpg




これは2回目3回目を、気をつけなければならない。2回目の蕎麦打ち 加水はやはり60%近い。部屋の湿度には気をつけなければならない。こんなにも違うのか・・・ 蕎麦打ちが終わり少し休憩していると・・・


今回 手伝いをしていただけるM氏が到着! 写真を撮っていただく事を依頼 。

3回目の蕎麦打ちから撮ってもらった。


さて、今回展示場に招待されているお客様は40名ほどだと言う・・・1人ずつ“もり蕎麦”として提供。茹ではわたくしが・・・。

茹で上がりを水で洗い氷水でシメ!! 蕎麦を盛るのはM氏である。さすがにベテラン蕎麦の盛りかた、盛る手つきが素晴らしい・・・(参考になりました! )



蕎麦.jpg



テキパキと 流れ作業で提供できました。お疲れ様でした! ありがとうございました。


※最後特別に蕎麦のむき実をコーヒーミルで超粗挽きの粉を作り“蕎麦掻き”を作りました。(自分が食べたいからです・・・)




ミル.jpgそばがき-1.jpg




その場 まわりに居た一部の人達に提供した、 「つゆをつけて・・・ 塩をつけて・・・ 何もつけず・・・食べてみてください!!!・・・ 」と・・・。


みなさん ビックリ!

「凄い! 凄い!」 「何これ! 」 「美味しい! 美味しい!・・・」の連発! 中には“蕎麦掻き”を知らない人もいました。


もっと もっと 蕎麦を知ってもらいたいものです・・・。


〜 興味津々 〜


posted by 石臼の会会員 at 09:44| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月04日

チェコでそばを打つ

ご縁があってチェコの首都プラハでチェコの方々のためにそば打ちの実演・試食会を行った。未熟な腕を外国の方々に見せるとは何事かというご批判があると思うが、ご縁ということでどうかお許し戴きたい。

最初お話があった時には夢のようなお話で本気になれなかったが、いつの間にか話が進んでこの6月女房、同行の阿部さんと3人でプラハを訪問した。

そば打ち実演・試食会の内容は以下の通り。




そばは参加者40人ということで一人100gとして4kgを用意。出汁は天ぷら用と鴨せいろ用を用意した。何故2つを選んだかというと、天ぷらは日本食の代表の一つでチェコでもよく知られていること。鴨せいろはチェコの方々が鴨肉をよく食べているのと、実際に鴨せいろはおいしいのでチェコの人々にも喜んでもらえると思ったからである。他に日本酒4合瓶3本、そばぼうろ、そば茶を用意。




ミネラルウオーターを持って行った。そばは硬水で打つとぼろぼろになり、おいしくないというブログを読んだため。事前に家で硬度304のエビアンで打ってみたら少し硬く感じたが美味しく出来た。しかしチェコの水の硬度はよく判らない。念のため持って行った。






準備


イベントの前日、今回チェコでの受け皿(会場の確保、参加者の募集、食材の準備など)になってくれたチェコ在住20年の池田なつみさん宅で試食用のそばを打つ。


そばは二・八で3kgを小生と阿部さんで交互に打つ。ただし、事前に延し台(テーブル)と延し板(90p角)を頼んであったのだが、説明が悪かったのか延し板が無い。やむを得ず延し台(テーブル)の上で直接打つことにした。広さは十分(高さは日本と違い、70〜80cmある)だが、真ん中に縦に50cm間隔で筋が入っている。最初は気にならなかったがそばの麺が薄くなるとそこから切れそうになる。


やむを得ずそばの麺の両端を麺棒で巻いて麺棒を縦にして50cmずつ開きながら横に打った。何とか延すことが出来てほっとした。一方鴨肉は骨付きを買ってあったのでオーブンで1時間焼いてから骨をはずし(簡単にはずれる)、一口サイズに切る。オーブンで焼くとかなりの油が出るのでその油で日本ねぎに似たねぎを長さ5cmぐらいに切って炒めた。








当日


会は5時開始、7時終了。会場は7時半まで借りているという。3時に諸原料と器材を持って池田宅を車で出発。30分で着く予定が交通渋滞に巻き込まれ、会場に着いたのが3時50分。早速そば打ち班と天ぷら班に分かれ、準備開始。



チェコ厨房.jpg



会場を事前に下見出来なかったが、写真では真ん中にステンレスの調理台があるように見えたので、そこでそばを打つ予定だった。しかし実際に行って見たら、中央はコンロが2台並んでいて使えない。たまたま皿などを置くように置いてあった机が延し台に丁度いいのでそれを借用することに。後は道具・粉を揃え、実演に備える。一方天ぷら班は別室でかき揚げ、なす、ズッキーニの天ぷらを揚げ始める。




徐々に参加者が集まり、5時になる。天ぷらが間に合わない。10分遅らせて開始。

二・八700gで実演を始める。



P6171058-a.jpg



なぜ700gにしたかというとイベント時間が2時間なのでなるべく早く実演を終わらせたい為。小生が一生懸命に打っている間、チェコの方が事前に送ったそばに関する情報をチェコ語に訳して解説してくれている。実演は順調に進み、切りに入ったら阿部さんが、そろそろ茹で始めてもいいですかと声をかけてくる。




阿部さんはまず参加者にそばの食べ方を説明。音を出して食べてもOKと伝える。てんぷらと鴨せいろをそれぞれ並んで取ってもらうことにしていたのだが、小生が実演を終わって手伝いに入ると鴨せいろを椀に入れて席に配っている。そばも20g位をすのこを置いた皿に盛って配っている。予定と違うじゃないかと云ったら、椅子が後ろの机についていて参加者が自由に出入り出来ない。そこでやむを得ず配っているという。


こういう手違いも出るものだ。嬉しいことに何度もそばのお代わりをする人もいて鴨せいろは完売。次に出した天ぷらも完売。わさびとゆず胡椒も用意したのだがこれは余り売れなかった。日本酒、そば茶、そば湯も飲んでいただき、あっという間に2時間が過ぎた。



P6171071-a.jpg



最後の拍手の大きさで結構楽しんでいただけたのではないかと実感した。後片づけをして会場を出たのが7時20分だった。




P6171093-a.jpg



反省:


@今回は結果的にうまくいったが、会場の事前下見は必要。
A受け皿側と準備してもらう品につき事前に何度も確認すること。





余談

実演・試食会の終了後、池田さんにチェコのモラビア地方(チェコの南方、スロバキアに近い)に連れて行ってもらい、ワインセラーでおいしいワインを思う存分楽しんだ。皆さんもぜひ一度訪ねてください。




 〜 酔爺 〜




posted by 石臼の会会員 at 11:16| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

小学生蕎麦打ち体験

子供達の体験プログラムのお手伝いに、都内某小学校に伺う。この小学校では、土曜日が休日になった時に「土曜チャレンジ教室」と銘打って、地域の大人や、PTAサークル会員などをボランティア講師に迎え、英語や漢字の教室、囲碁将棋・折り紙などの昔遊び、陶芸や生け花などのプログラムを、毎週土曜日運営している。時には、はぜ釣り教室、紙飛行機作り、ペットボトルロケット作り、そして蕎麦打ちなどもあり、この日の私は蕎麦打ち体験プログラムのお手伝いだ。


デモ打ち、直ぐに実習
子供達の持ち物は、エプロン 三角巾(バンダナなどの大判ハンカチ)それから、出来上がった蕎麦を持ちかえるための容器(タッパーウェア―など)。小学校の家庭科室からは、ステンレスのボールをお借りしてこね鉢にする。手を綺麗に洗った子供から、身支度を整えてデモ打ちのテーブルの周りに集合だ。



嬉しいなぁ〜皆ニコニコしている。この日で5回目の蕎麦打ちチャレンジ教室受講と言う子もいたり、小学校入学前から毎年私達と一緒に年越し蕎麦を打っている子もいたりで、余裕の表情の子もチラホラ。


DSC06155.JPG

 






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さて、予め計量しておいたソバ粉と水の置いてあるテーブルへ。普段知っている手順が、妙に新鮮に感じられ、小さな手とセットになると道具が大きく重そうに感じる。


お父さんが鉢を押さえてくれて、台に上って、「よいしょ、よいしょ」一生懸命練りに集中。


手を切らないように、慎重に包丁を使って、それぞれに美味しそうな蕎麦が出来上がった。めでたし、めでたし。

 




雑感
 この小学生蕎麦打ち体験で、手伝いメンバーとして一番大変なのは、会場である4階体育館まで道具一式を運ぶことだ。歳を追うごとに、これがなかなかに大変。しかし、「晩ご飯に、家で食べるの」と張り切る子供達の屈託のない笑顔。「面白かった。」「もっとやりたい。」の声に嬉しくなって、また呼んでもらうのを楽しみにしている。平均年齢の上がったお手伝いメンバーも、子供達に元気をもらえる嬉しい時間でもある。





posted by 笑門来福 at 06:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月06日

隅田川花火大会・本所吾妻橋住宅展示場‏

727()隅田川花火大会の日、本所吾妻橋の積水ハイム住宅展示場プレオープン時に、そば打ちを依頼され、特別に招待されたお客様に生粉打ち蕎麦を提供しました。
そして蕎麦打ち教室(蕎麦粉100%・生粉打ち)も開催しました。


今回は特別にハイム展示場を解放。4階リビングと屋上で、目の前の隅田川花火大会を観覧出来るということです。
当日のお客様は3040人分位だろうという事で…午後3時位から打ちはじめ、1キロを3回打ちました。今回の蕎麦粉は、群馬県赤城産で夏新(春に蒔いて、夏に収穫できる夏の新蕎麦)が手に入りました。

淡〜い緑がかった香りいい蕎麦粉で、加水が45%以内で充分でした。 打ち手も、ついつい力が入ってしまいます。写真では、このきれいな色!! うまく出せませんでした。

住宅展示場生粉打ち 興味津々.JPG

ちょうど3回目最後の蕎麦打ちが始まった所、海外からのお客様が、興味深く最初から最後(水回しから・まとめ・こね・菊もみ・丸出し・角出し・のし・たたみ・切り)まで…じっくり見学されていました。以前蕎麦打ち教室の時ご一緒したフルーツカービング講師の方の親戚ご家族が、今回イギリスから来日中でご招待したとのこと。
御家族は直ぐに4階には上がらず、1階蕎麦打ちのところでじっくり約45分ぐらいの蕎麦打ちを見て、お蕎麦になるまで、その間いろいろ日本語で質問されながら…そして答えながら…二八蕎麦(にはち)のこと、十一蕎麦(といち)のこと、小麦粉の割合、蕎麦の実の皮のむき方、打ち粉は蕎麦の実のどの部分が打ち粉になるのか、一番粉、二番粉、三番粉、御膳粉とは、など説明しながら…です。


家族の1人が麦の成分グルテンアレルギーがあり、日本のおそばを味わうことを諦めていたとの事。そんな中、僕のお蕎麦は十割そば、「生粉打ち」。蕎麦粉100%で打っている事、打ち粉も蕎麦粉だけと聞いて、びっくりされてました。(打ち粉は小麦粉だと思っていたらしい)
食べる事ができる!とわかると、それはそれは喜んで4階でしっかり食べていったそうです。

※あいにく
最大のイベントである 「隅田川花火大会」は 30分ほどで 急な雨で中止になってしまいました。ザンネンでしたが、蕎麦打ちが見れた事!そしていままで食べる事が出来なかった日本のお蕎麦が食べれた事!!、これが一番の思い出になった事でしょう・・・。

 

興味津々

 

 

posted by 石臼の会会員 at 11:42| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

生粉打ち蕎麦体験会@セキスイハイム練馬住宅展示場

カルチャーサロンに見立て、セキスイハイム練馬住宅展示場内のモデルハウス コミュニティ型のキッチン・ダイニングルームに於いて「生粉打ち蕎麦を打ってみよう」と体験会が開催された。講師は、石臼の会きっての生粉打ちの名手興味津々さまである。



ハイムおしゃべりサロン.jpg


 



“……by the people, for the people”ケネディーかっ?!と思わせるキャッチコピー「ハイムオーナー様によるレッスン」「セキスイハイムオーナー様へ」「男性も大歓迎!!是非、体験しにいらしてください」
とのお知らせに、集まった受講者さまは、男女比ちょうど半々ほど。







まず全体像を知っていただこうと、興味津々さまの生粉打ちデモンストレーション。メモがわりに写真やビデオで撮影する方々もいらっしゃり、皆さまやる気満々だ。



ハイムさんのそば教室.jpg

手前に見えるは、興味津々さま作 木鉢

凄いわぁ〜凄いっ!






3チームに分かれ順に 香り高い福井県産ソバ粉500g/1人 を打つ。蕎麦打ち歴のある方も、ケーキ作りがご趣味で粉の扱いに慣れている方もいらして、お互いの作業を楽しそうに見ては、和やかにおしゃべりしつつで、これが正しくサロンムード。包丁を握ったことが殆どないと仰る方もいらしたけれど、敢えて難易度の高い生粉打ちにチャレンジしようとするだけあって、皆さん初めてとは思えないまずまずの出来栄えに仕上がった。

茹で方の説明方々、それぞれ持ち帰りタッパーウェアから1人前ほどを取り分けて茹で、自分の打った蕎麦の試食と相成る。受講された方々は、ダイニングスペースでお互いの健闘を称え?つつ、食感や香りの話題にも花が咲いて楽しそうだ。

更にこの日受講された方々には、同時開催で普段住まいについて感じていることや困っていることなど、おしゃべり相談する時間も設けられていたそうで、1粒で2度おいしい的に、濃〜く充実した時間を楽しんでくださったらしい。ハイムさんスタッフの痒いところに手が届く気配り・心配りに、安心感を持たれたことだろう。

良いなぁ〜、嬉しいなぁ〜、蕎麦ってやっぱり人を繋ぐ。


あぁ〜それにしても、
モデルルームの厨房&ダイニングって、お洒落で素敵っ!厨房を実際に使って、こういった企画をしてくれるって、とてもとても参考になる。
ついつい、使い勝手を検証するかのように、彼方此方見て触って夢想し、楽しんでしまった。もおぅ〜こんなキッチンスペースが欲しいですぅっ。そうしたら広々自宅で蕎麦振る舞い……、あっ、や、む、無理だわ。夢想するより、私は先ず腕前の上達が先ですな。




 

ひらめきセキスイハイム 練馬住宅展示場
■住所練馬区豊玉北3-19■電話0120-221-816■営業時間10時〜18■定休日火・水


ひらめきセキスイハイム ブログ
TOKYOハイム女子秘密給湯室

posted by 笑門来福 at 14:10| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

蕎麦打ち体験会@セキスイハイム練馬住宅展示場

住宅展示場内のキッチン&ダイニングスペースを使って、「生粉打ち蕎麦を打ってみよう。」と、以下の要領で、体験会が開催される。

講 師:石臼の会 興津芳信

日 時:523日(木)

    12001700

場 所:練馬住宅展示場

    練馬区豊玉北3-19

参加費:無料

予約定員:先着10






申し込み問い合わせ:

  セキスイハイム 北山 0120-221-816
  営業時間:10時〜18
      定休日:火・水




posted by 笑門来福 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

蕎麦打ち教室@本所吾妻橋住宅展示場

昨年、本所吾妻橋住宅展示場オープン時に、生粉打ちそばを提供。そして、今年 23() 午前の部 午後の部に分け、生粉打ちそば教室を開きました。


初めてそば粉にふれる方、昨年のオープン時にそばを食べ、とても美味しかったと参加された方。ニハそばではなく、十割・生粉打ちそばを習いたかった、という方。お孫さんを連れたおばあちゃんとお嫁さんの3人家族で参加された方。と、いろいろな方々が応募され参加されました。

 
1
1度きりで、そば粉100パーセントの十割そばのそば打ちを、初めての方々に教えることは大変なことで、まずは、そば粉に触れ、打ち方 切り方と進むうちに、本当のそばの味・手打ちそばを体験するという事で、スタート。


ハイムさんでの蕎麦教室.JPG

時間内に 水回し・こね・のし・切り を終わらせ試食まで、お手伝いしながら無事終了し、和気あいあいの楽しいそば打ち教室でした。

 

最後に、本当のソバの味を覚えて帰ってもらおうと、「そばがき」を特別にその場でご馳走しました。そばの実を初めて見る方々ばかりでしたので、「そばの実」のむき実を見せ、coffeeミルで粉にして、鍋で一気に素早く「そばがき」に仕立て上げると、皆さん驚いていました。

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人家族でいらしたお孫さんが「そばがきって なに?・・・。」とおばあちゃんやママに聞いていました! ちゃんとそばがきの味を、覚えて帰ったかな?

子供のうちに、しっかりそばの本当の味を覚えて帰ってもらい、いつかどこかで「そばがき!」を・・・。「生粉打ちの おそば!」を・・・。思い出し食べてもらいたいものです。



家  尚、当日の写真は、「ハイムブログ」からお借りしました。謹んで御礼申し上げます。




〜 興味津々 〜





posted by 石臼の会会員 at 10:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月02日

三芳そばの里

530日(水)、蕎麦畑の花見に行って参りました



 


船津家とそば畑.jpg

生産者船津さんのお宅を背景にキタワセの畑



紅白そば.jpg 

何故か高嶺ルビーが混じってました。



 

あとは、順調に収穫に漕ぎ着けることを祈るのみです。


                       〜m〜


位置情報三芳そばの里
■住所埼玉県入間郡三芳町北永井30-■電話049(259)6022■営業時間9001700 ■食事11001600 ■定休日



posted by 石臼の会会員 at 09:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

名人が打つ超稀少ソバ種を手繰る@愚直庵

なんと、関係者が無理を重ねた末に手に入れた超稀少種○○ソバを、ワイルドに製粉した粉があるという。「えっ!○○ソバ?!」と絶句する私に「入手経路を含め○○の事を公開・詮索しない約束で、手繰らせてやらないでもない。」と、日頃お世話になっている某Mさまからお誘いをいただいた。「む・む・むっ!」慌てて口を押さえヒソヒソ声で「約束します。参加させてください」とお願いした。そういった事情があるので、○○は、例えばピー音だと思って、申し訳ないけれど眼を瞑ってもらいたい。


かくして集まった場所は、江戸ソバリエの秘密蕎麦打ち基地「愚直庵」である。

愚直庵とは



愚直庵とは、江戸ソバリエ仲間のIさまが、とある場所に開設した蕎麦打ちサロンである。

そこは、「一見さんお断り」仲間うちを対象としたサロンであることから、江戸ソバリエの蕎麦打ち場・教室などを紹介しているこのブログの当該ページには、庵主の要望もあり載せていない。


某駅から365歩(※庵主の脚の長さで。私の場合なら三百八十・・・えぇ〜い、どうせ私は脚が短いわい。)の愚直庵では日頃、吟味されたソバ粉は勿論のこと、庵主自身で作り上げた組立可動式の蕎麦打ち台や、出来上がった麺を茹でるのに使いやすい大鍋、大きな熱量のコンロ 鉢 麺棒など蕎麦打ち道具一式が全て揃っており、エプロンなど身支度さえ整えば手ぶらで行って蕎麦打ちを楽しむことができる。試食スペースである奥の和室には、あれこれ蕎麦前の持ち込みもOKとのことで、庵主Iさまは勿論、素敵な奥さまのお人柄も相まって、ゆっくり寛げる蕎麦三昧の為の素敵なサロンだ。

門前に愚直庵の看板は掛かっていない。





 

基本の教科書に載らない蕎麦打ち



今日の蕎麦切りは、3種。どれも美しい細打ち。

1.本日のメインイベント。○○ソバ ワイルド挽き

○○ソバは、奇跡のような事がいくつか重なり、ある場所で限定的に作られた種だ。その筋の方々に逸話は知られているけれど、玄ソバは勿論、粉も関係外部になかなか出てこないらしく、身近に「食べた」という人を知らない。


この状況下、秘密のルートで?今回入手された○○ソバの粉は、おそらく外皮も全部一緒に挽きこんでから篩ったもので、外皮がかなり残って、相当にゴワゴワざらざらしていた。粗い部分と細かな部分のバランスが微妙な上に少し乾き気味。割り粉を多めに入れることを想定して製粉したものだろうか。これを、あのT名人に十割で打ってもらうのだ。贅沢ぅ〜〜〜っ。

T名人が初見の超稀少種ワイルド挽きのこの粉に、どうやってアプローチするのか、見逃してはならない。丁寧な粉の扱い、水回しのなめらかさ、力みのない捏ねに、るんるん何だか自由自在ですねぇ凄いですねぇ〜るんるんと、見入っていたら、写真を撮ることをすっかり忘れた。覚えの悪い頭の中に、なんとか整理して記憶しておかねば。



2.埼玉三芳産 常陸秋ソバ種 無篩超粗挽き

石臼の会きっての変り蕎麦の名手Hさまは、最近は無篩超粗挽き十割に嵌っているようだ。今回も「じゃぁ〜まず、前座が打ちますかぁ」なぁ〜んて笑って、最初に打ち始めたけれど、その方法は後に見たT名人の丁寧で美しい蕎麦打ちとも共通点があった。

考え方として、なかなか水の入っていかない超粗い部分にきちんと水をまわす工夫をする。その後、他の部分と水分を均一化させる為に粉をなだめ賺す・・・叱咤激励・・・液状化を喚起(そんな言葉あるか?)・・・凡そソバ打ちに似つかわしくない変な言葉なのだけれどぉ〜なんと言うのかぁ〜うまく言葉にできない。過日行った超粗挽き無篩10割&掻き揚体験会@小岩「蕪村居」での蕎麦打ち方法とも、似ている部分がアレコレある。

私たち素人向けの基本的な教科書には載っていないいろいろな方法や考え方がある蕎麦打ちって、やっぱり本当に面白い。




3.愚直庵御用達 常陸秋ソバ

私たちの到着前に、愚直庵御用達のソバ粉で庵主が打っておいてくださった。打つところは見られなかったが、舟に入った美しくたおやかな細切りの麺を見て、うっとり。手繰るのが楽しみ。





 

蕎麦前


特別に、秘密基地内 囲炉裏設えの部屋へお邪魔した。ここでの炭火焼き蕎麦前は、本当に美味しい〜〜っ。し・あ・わ・せぇ口福


愚直庵子持ち鮎.jpg

卵がギッシリ子持ち鮎 & そら豆


その他にも、烏賊天ぷら 烏賊バター焼き 烏賊一夜干し、山葵の醤油漬け、かまぼこの温泉玉子掛け、産地の違う筍2種、豚さっぱり煮粒マスタード添え、大根煮物、蕗、などなどいろいろ。お酒もビールから始まって、いろいろぉ〜多種。




 

いよいよ蕎麦を手繰る



Hさまが取り分けておいた埼玉三芳産 常陸秋ソバ種超粗挽きで、庵主の奥さまが蕎麦掻を作ってくださった。軟らかく掻いたそれは、細やかで優しくふっくらとした出来上がり。いつもHさんが掻く埼玉三芳産 常陸秋ソバ種の蕎麦掻と、明らかに違うできあがり。同じ粉で、こんなに違いができるとは!面白い。蕎麦掻も奥が深いなぁ〜。

いよいよっ!!!

愚直庵 ○○ソバ.jpg

○○ソバ



香りがとても強く個性的。

打つのも見るからに難しそうだったけれど、ほんの僅かな茹で時間の違いで、優劣がグッとでたので、釜前泣かせでもある難しい粉のようだ。T名人の技で、細打ちにした外見は美しいけれど、外皮が舌触りに存在を強く訴えるし、主張の強い香りと相まってワイルドな強面の印象が残る。思わずBorn to be wildって、歌ったりなんかして。





愚直庵 超粗挽き無篩.jpg


埼玉三芳産 常陸秋ソバ種 無篩超粗挽き細打ち


打ち手のHさんが「まぁ〜なんとか繋がってるよぉ〜」と照れながら運ぶと、皆に「おぉ〜」と拍手を持って迎えられる。綺麗な細打ちの中に粒粒がギッシリ。風味が濃い。時々、石臼の会蕎麦打ち会でHさんが打つ埼玉三芳産と、ついつい比べる。粉のコンディションは直前に丸抜きを石臼で挽くほうが、やはり香り高くて良いかも・・・と密かに思ってもみたり。


 





 

愚直庵御用達ソバ粉.jpg


愚直庵御用達 常陸秋ソバ



間違いなく、美しくのど越しの良い、私たちに馴染みの美味しい蕎麦。毎日でも手繰りたくなる優しさに気持ちがホッとするし、背筋をすっと伸ばした庵主さまや奥さまが、この上質感をまるで当たり前のように供し続けることにも、心よりの敬意を抱く。奥さまの作る辛汁も、優しく円やか。







これらを、蕎麦だけで手繰ったり、辛汁にちょんと付けたり。


愚直庵変わり汁.jpg





また、嗜好を凝らした変り汁「雲丹と卵のソース」「クリーム花巻」「イタリアン・バジルオイル」などを付けたり、それはそれは贅沢な蕎麦探訪を繰り広げた。






 







 

蕎麦後





愚直庵蕎麦後.jpg



これだけ食べて飲んで・・・それでも・・・甘いものは別腹。お腹がいっぱいのハズなれど、何故かパクパクっと、不思議。大満足。



愚直庵主さま 奥さま 始め、ご指導くださり、無理な事をなんとか楽しく実現しようとお骨折りくださった皆さま、有難うございました。

posted by 笑門来福 at 09:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月30日

宵待庵 閑日記 2011.11.29

  来客があった。

24日、蕎麦打ちの最中、水回しを終えたところである。外へ出、挨拶もそこそこにし、また中に戻り蕎麦を捏ね始めた。客は入ってきて、「もうはじめているんですか?」と11時15分頃のことであった。


 

  お客は『興味津々』さん。ええ、やってます。と応えて汗を拭き拭きの捏ね、括り、延し、切りを終え、船に入れた。北海道幌加内産の十割り蕎麦。それぞれのポイントで、技量の足りない点や腑に落ちない点の教えを請うた。


  次に、興味津々さんの模範演技、実技指導を願った。栃木産の生粉打ち。その前に持ち込まれた自作の手作り木鉢を拝見する。二尺のどっしりとした存在感のある鉢。ノミで彫った後、彫刻刀で亀甲型の凹凸を丁寧にきめ細かく刻み、漆で仕上た逸品である。一年半の労作である。



  この逸品に栃木産の蕎麦粉、一kgを入れ、いよいよ蕎麦打ち開始。流れるような手の動き、一粒一粒に水を行き渡らせ、淀みなく舞うごとく粉が鉢の中を動き回る。



 

  次第に緑色が濃くなり、香りが立ち、粒が大きく成長していく。木鉢の亀甲紋が粒を転がし、くっつけ育てているようにも見える。景色の良いことこの上なし。印象派の絵を見る如し。深い木鉢の底から現れては消え、消えては光を浴び、姿を変えてその輪郭をはっきりと形成してゆく。やがて、眩しいばかりの玉が鉢の中央に輝きを放つ。



 

  延し棒は滑らかに滑り、力具合は変幻自在にピアニシモ、フォルテシモ。1,5ミリが精一杯で、1,2ミリは至難の業といえば、「太い、0,9ミリ」と非情の一喝。その0,9ミリが、手元の柄が無い蕎麦包丁、1キロの業物で刻まれる。体験的に20本ほど切らせてもらったが、「うーん」しかない。


  船に入れる際の蕎麦の扱いは、これまた丁寧で、蕎麦にストレスを与えない。繊細で優しく、大胆ですばやく、慣れた手つきですばやく片付けていく。釜前の作業も、余計なものはなく無駄を省き、必要十分条件である。茹で上げ、洗い、氷水でしめる。


 

  後はこちらの出番である。まず連れ合いが、そして私が蕎麦をすする。生のままで食う。切りそろえた細切り蕎麦の優しい口当たり、すべるように喉の奥へ。しかも、ネチットしたところが全くない、歯切れのよい、潔い歯ざわり。直線的。これが「コシ」というもの。十割りのモソモソがない。洗練された美しい蕎麦。



  興味津々さん持参の辛味大根で食べる味。『運命』の響きが脳髄を突き抜ける。御持参の汁は辛くもなく、甘くもなく。いや、僅かに辛いか。一枚のざるは、瞬く間に胃の腑に納まる。交響曲が終わった後の静けさと余韻。酔いしれた感性はアンコールを要求していた。


 

  仕上は、飛びっきりの蕎麦がき。どうぞこれは、他人に教えないでください。秘伝にしてください。秘密の味を皮切りに、窓辺で見る蛍の舞い、囀りで目を覚ます朝、山菜、茸など自然の恵、何よりも蕎麦に係る道具について問わず語りに時が過ぎ、17時を過ぎ、初冬の一日は暮れた。宵待庵の充実したひと時であった。感謝。



posted by 奥久慈山荘 宵待庵 〜



宵待庵 閑日記は、ブログ内に以下の記事もあります。

   次項有高嶺ルビー栽培の記 その1 を読む
       次項有高嶺ルビー栽培の記 その2 を読む
       次項有高嶺ルビー栽培の記 その3 を読む
   次項有高嶺ルビー栽培の記 その4 を読む
   次項有高嶺ルビー栽培の記 完結編 を読む
   次項有宵待庵 閑日記 2011.11.12 を読む



posted by 石臼の会会員 at 18:51| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月05日

宿根ソバ@笑門来福亭ベランダ

知識としての「宿根ソバ」の事は、過日、石臼の会ブログにチラリと書いた。手短に言えば、一年草の「普通ソバ」や「韃靼ソバ」と同じタデ科の植物であるが、「宿根ソバ」は多年草であり、冬に地上部が枯れ、春になると根茎から新しい茎を叢生してひろがるということ。半野生種であるから、結実しても収量が極端に少なく、実用栽培することは殆どない。俗称で野菜ソバと言われるように、若葉を食用とすることはある。程度のこと。

まぁ〜なかなか実が食用にはならないとは言えど、ソバ三兄弟(普通ソバ・韃靼ソバ・宿根ソバ)の仲間同士なのだから、とても興味があった。その白い花も風情があってとても美しいし、是非とも身近に育ててみたいと思っていた。


 

押し木繁殖もできる


昨冬、11月も終わろうと言う頃、駒込「玉江」のご主人から、宿根ソバの枝先を20pばかり分けて頂いた。「土に挿しておけば、根が付くから」と。「大丈夫。元気に育ちますよ」と。



しかしまぁ〜正直言って、自信がなかった。それまでの私の知識では、地上部分は、冬になると枯れてしまう“地下部分に根を残しており、春になると再び芽を出す”というものであったから、ちょうどこれから冬に向かう時、私のような下手糞が植えたのでは、根が張る前に葉が落ちて、すっかり枯れてしまうだろう、と。



何を隠そう私は、小学校に通っていた頃の息子たちが、夏休みになると学校から持ちかえる教材の植物を、何度も枯らしてしまった実績の持ち主である。今回もそうなるであろうと容易く想像できた。生意気盛りの息子たちは、いや 夫までもが、「枯らしてしまうのは可愛そうだから、貰ってこなければ良かったのに」と。そんな風だから弱気になって、枯らしてしまった場合の言い訳ばかりを考えていた。



ところが、家人の大方の予想を裏切って、植えてから3週間もすると小さな若葉が生え始めた。寒さも厳しくなってきた12月にである。どうしても普通ソバの栽培方法をまず思い浮かべてしまう私は、ソバといえば「種を蒔く」事ばかりを考えてしまうのであるが、宿根ソバは、押し木でも増やし育てる事ができるのだ。



種からの繁殖では大きく育つのに長い時間を必要とするから、この冬のささやかな経験から、むしろ挿し木によって増やす事の方が、簡便であるように感じられた。




 

冬も葉は落ちなかった


日光が燦々と降り注ぐ南側ベランダでの鉢植えだ。水の遣り過ぎにも気を付けた。(私が植物を枯らす理由が、そこにあるようで、「根腐れしている」と指摘されたことがある。)冬の東京の気温は、下がっても氷点下に落ちる事が殆どない。それが良かったのか?冬の間も葉が落ちる事がなく、スクスクと…とは言えないけれど、ジワッとほんの僅かずつではあるが葉を増やしていった。



葉をつけたまま、無事に1月末の寒波をやり過ごすと、ひょっとしてもしかしたら栽培上手?と、すっかり気を良くして、コタツの中で宿根ソバの実を摘まむ日までを妄想した。



 

強靭な生命力 その1
地震に負けず


すぐそこに春を感じるようになると、葉や茎の勢いが増してきた。育っているぞ!という感じに。



そこへ、あの3・11東日本大震災。帰宅困難者となった私が、自宅に辿り着いたのは、震災翌日の夕方。翌々日になるまで、ベランダの宿根ソバの事は、すっかり頭から抜けていた。



地震から3日後、部屋の中に散乱した食器類や本・本・本をかき分けて、ベランダに出てみると、宿根ソバを植えていた鉢は、高さ50pほどの鉄製鉢台から投げ出され、3mも先に割れて転がっていた。土が散乱し、せっかく張ってきていた根が露わになりすっかり乾燥している。葉も、しんなりと萎れ無残な姿。



直ぐに散らばった土を掻き集め、間に合わせの鉢に植え直して、水をたっぷりとやってみる。その日のうちに、冬の間にジワリと増えた葉が落ちてしまう。



しかし、その後2週間程で、若葉が生えてきたではないか。凄い生命力。繁殖力。私が栽培下手で、冬に枝先を頂いても育てられるか心配する様子に、駒込「玉江」のご主人が言ってくださった「大丈夫。元気に育ちますよ」という言葉が蘇る。ご主人は、宿根ソバのこの強さを良〜〜くご存じだったから、分けてくださったのだ。



 

強靭な生命力 その2
潮にも負けず


大きな鉢に植え直した苗は、夏の間に葉も茎も益々に生い茂り、しっかりと大きな株に育った。しかしぃ…いつまでも居座った残暑もやっと一段落しそうという頃、大型台風が日本を縦断。我が家のベランダでは、室内に退避させられない宿根ソバの大鉢と、ゴーヤ緑のカーテンが、半日強い風雨に耐える事に。



台風が去ってみると、宿根ソバの葉2割ほどの枚数が、吹き飛ばされていた。少しの被害にホッとしたのもつかの間、次の日からドンドン葉が枯れ始め、なんと3日後には、葉が全部落ちた茎だけの丸坊主姿になってしまった。あと1カ月もすれば花か?と言う頃だというのに…。(ゴーヤは、台風直後に全ての葉がチリチリになってしまったので、やむなく撤収。既にたっぷりと収穫を済ませていたので、まぁ〜諦めもつきましたけれど。)



この台風の影響で、家の周辺を囲む公園の木々も同じように葉が茶色くチリチリに縮れ落ちた。桜並木などは、まだ紅葉前で青々としていた葉が、一気に落葉後の冬のありさまだ。ありゃりゃぁ…。



庭の手入れに来ている植木屋さんによれば、これは風の被害でなく塩害だという。台風の強い風が運んだ潮の仕業だと。でもまぁ〜、3日半もカラカラに乾いた後にも復活できた生命力の強い宿根ソバであるからして、今回もきっと…大丈夫であろうと。水やりの時に「大丈夫だよぉ〜頑張ろうね」と声を掛ける事にした。



はたして!1週間ほどで、次々と新しい葉が現れる。夏の間に生い茂った葉よりも、2まわり程度小ぶりではあるが、数はアッと言う間に生えそろった。それどころか、勢い込んで?枝先に花の気配まで次々と。この生命力、本当に凄い。私も大いに勇気づけられる。





満開の花。実は結ばず?



逞しい宿根ソバの花も、可憐で清楚な白い花だ。美しい。どの種のソバの花も、その小さく愛らしい風情には、心奪われる。


宿根ソバ花.jpg


こんなに幸せな満開の時を迎えて1カ月間ほど、目を凝らして実を探すのだが、目指すソバの実が発見できない。時間の経った花は、瑞々しい白さを失ってくると、鉢の周りにパラパラと落ちており、結実に至っていないようである。栄養が足りないのだろうか。病気だろうか。またまた例によって、水が多いのだろうか。 駒込「玉江」のご主人の所から我が家に来てくれて、まだやっと一年。災害の試練の年でもあったし、結実までは気が向かないのかもしれない。まっ、いいさ。根付いてくれたことがとても嬉しいし、そのうえ来年の楽しみもくれるのだから有難い。もぅ暫くの間、可憐な花を楽しませて貰うことにしよう。来年は、結実しますように。





たけじんさんは、実を確認できている
小石川植物園宿根ソバ記事



200611月には、「石臼の会」たけじんさんが、このブログに小石川植物園で見た宿根ソバの記事を投稿している。(是非、当該記事を読んでみてください。こちらをクリック。)

その中では確かに、結実したソバの実の事に触れている。ちゃんと健康に育っているものには、きっちりと実がつく?んだ。



小石川植物園の開花予想カレンダーには、タデ科シュクコンソバの欄に9月中頃〜11月中頃まで、花の時期だとある。まさに今が花の見ごろである。



〜参考 小石川植物園 〜


住所   東京都文京区白山3-7-1

料金   大人330円,小人110

休園   月曜日

連絡先  03-3814-0138

アクセス 都営地下鉄三田線「白山駅」から徒歩10

地下鉄丸の内線「茗荷谷駅」から徒歩15





ラベル:宿根ソバ
posted by 笑門来福 at 15:49| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

築地そばアカデミー井上明学長@ソバリエサロン

江戸ソバリエ倶楽部主催、月に一回概ね第4木曜日に開催されている情報の共有と懇親を目的としたソバリエサロン。特別講演としてこの日の講師は、築地アカデミー 井上明学長だ。今まで何度もご著書や各種メディアを通じての情報を目にしてきた あの井上明学長!が、蕎麦打ちの実演もするというので、万年初心者の私ではあるが講座末席に混ぜて頂いた。


まず井上明学長自ら、動画撮影はNGながら、写真はブログなどに載せるものも含めてOKと、気さくにご案内いただいた。蕎麦打ちの所作や使っている道具も含めて、いろいろ写真に撮らせて頂くと、後で思い出す時の手掛かりとなって、とても有難く嬉しい。
あぁ〜それなのに…、あぁ〜もぅ本当に情けない事に、撮ったはずの写真が殆どもどれもこれも、散々であった。手が超高速で動くもんだから…なぁ〜んていい訳しつつ、仕方なしに肝心なところがない酷い写真とメモのみをブログに載せる。



39%未満水回し
 今日は、二八を39%未満の加水だという。いくら「水の入れ過ぎ、ズルだまに注意」ったって、私などは「ぎょ?」となる少ない数字である。どうやって纏まってゆくのか、のしてひび割れないのか?と、見つめる。


1.水を、きっちりと39%の重量に計量する。(38%を計って、1%分を別にしておく)

238%の分量を、一気に鉢のソバ粉に投入し、水回し。
私の普通と思っていた水回しでは、
ソバ粉が、粉→パン粉状→ビー玉サイズの粒→ゴルフボール位の大きさの粒→と順に大きく育って?行ってまとめに入る。
という手順になるのだが、
井上学長の水回しの印象は、
粉→パン粉状→ギュッっとまとめ であった。体重を上手く利用するのがコツとのこと。

3.まとめてみても、ちょっと足りないかな?と思ったら、残った別量りの1%分の水をほんの僅かに計量スプーンなどにとって、少し加える。

築地アカデミー井上明氏追加水@ソバリエさろん .jpg


38.3%〜38.5%位になるのじゃないか」と。「追加した分量も必ず量る」


最大に足しても39%までなのだから…驚く。加水完了の玉を触らせて頂いた所、やはり「硬い」と思ったのが正直な気持ち。「硬かったら、水を足すのは良い。でも、柔らか過ぎて粉を足すのはダメ」「水溶性たんぱく質の力を引き出す最も重要な段階なので、確実な作業をスピードをもって行うことが大切」とのこと。

これをどうやってのすのか。



厚さを計ってのすそして切る
 

「上から見た形に拘っていても仕方がない、均一な厚さにのすのが目的」ということで、厚さのめやすになるプラスティックのスケールが数種類作られており、慣れないうちは、これらのスケールと時々眺め比べつつのしてゆく。

築地アカデミースケール@ソバリエさろん.jpg
 



38.3
%ほどの加水で作った麺帯の端々には、見ればやはり…ひびが入る。が、しかし、「コレで良い」「どうせ、ひび割れた端の所は食べない」「打ち方の綺麗な蕎麦でなく、食べて美味しい蕎麦を打っている」と力強い解説が入る。美味しい蕎麦は、こうして打つのだと。
打ち粉の使用量は、極々少しで、ほんの一つまみ程。



築地アカデミー井上明氏のし@ソバリエさろん .jpg
麺棒を「走らせる」と仰る。



切りにはいって、こま板を抑える左手の圧力にビックリする。ギュ〜ッと上から押えても、仕立てた麺帯が固いので、ビクともしないようだ。包丁は上から前方に滑らせるように、ギュッギュッとしっかりと落としていく。速度は速くないけれど、確実にギュッギュッと進んでゆく感じ。

 
築地アカデミー井上明氏麺@ソバリエさろん (44).jpg
切り上がった蕎麦の面持ちは、剛毅朴訥な感じ。


いよいよお楽しみ手繰ってみる
仕上がった蕎麦は、90秒目安で茹で上げたものだ。加水率が少なくなればなるほど、麺の中の水分との熱交換に時間がかかるので、茹で時間が増えるのは当然だ。江戸ソバリエ講師であり、江戸蕎麦界のご意見番であった故藤村和夫先生に、「昔しから“生煮えは、釜前の恥”と言ったもんだよ。」と再三口を酸っぱくして教えて頂いた言葉の通り、少なすぎる茹で時間は、良くないと思っており、“コシ”があることと“生煮えで堅い”ことは、まったくの別だと日頃強く思うところであるが、この90秒には、やはりちょっと驚かされた。やはり38%〜39%の加水だとこうなるのだろう。



築地アカデミー井上明氏蕎麦@ソバリエさろん.jpg


ギュ〜ッっと締まった蕎麦だった。90秒茹でてあっても、溶けていないというかぁ堅い。築地そばアカデミーランチの蕎麦をいただくと、本日の蕎麦の割合と加水率を表示してあるけれど、その日の粉によってそれなりの超少加水で作られていたのか。その時その時の粉は見ておらず、表示だけを見ていたので、それがそれなりの超少加水で打たれていたということに、想いが至っておらず、唯単純にそういう粉なんだぁ〜と…お恥ずかしい限り。



雑感
「いろいろな蕎麦打ちがあるなぁ〜るんるん楽しいっ」と、改めて感じたし考えさせられもした。とにかくとにかく、加水率が少なくてびっくり。「打ち方の綺麗な蕎麦でなく、食べて美味しい蕎麦を打っている」という言葉を、ものの30分のうちに何度も何度も聞いた。打っているところを見せる蕎麦打ちでなく、実際に食べる蕎麦を打っているプロの言葉なんだと、重く受け止める。でも、あの堅さは、作業をする上では、なかなか難儀だ。私のように大きな体の割に非力な者は…だ。井上学長が「体重を利用してね」と仰っていたが、それを心強いと思う私は…うぅ〜ん、どうなんでしょ。あと、あのステンレスの鉢、いいなぁ欲しいなぁ。
ともあれ、
次回築地そばアカデミーのランチをいただく時は、もぅ少し心して手繰ることにしよう。



posted by 笑門来福 at 11:32| 東京 🌁| Comment(7) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

杉並 江戸蕎麦講習会 第2弾

11月27日(土)、杉並区の協働事業として5月に行われた講習会の第二弾が、ゆうゆう館.JPG
同じゆうゆう館の「阿佐ヶ谷北館」にて実施されました。

江戸ソバリエに教わる手打ち蕎麦
 〜江戸そばの粋と魅力〜


 主催:NPO法人わくわくネット
 共催:NPO法人神田雑学大学、NPO法人江戸ソバリエ協会
 場所:ゆうゆう阿佐谷北館

今回も石臼の会から山田会長を含む4名(松岡、石田、波根)がお手伝いに伺いました。

11時半の開始時刻に18名の参加者が集合しました。
神田雑学大学の三上学長よりご挨拶があり、その後以下の要領で進められました。

(1)講師によるデモ蕎麦打ち(蕎麦打ち:松岡さん、説明:石田さん)
(2)テーブルあたり3名程度に分かれ、蕎麦打ち実技
(3)試食

デモ蕎麦打ちは、蕎麦打ち歴十数年、深大寺での経験も豊富な松岡さんの実技に、しゃべり歴ン十年の石田さんが「立て板に洪水」で、そこここに笑いも交えた説明。
みなさん興味津々で見入ってらっしゃいました。
デモ1.jpg
デモ3.jpg


その後5つのテーブルに分かれ、講師4名が走り回っての実技指導。
後方支援と思い駆けつけた筆者(事務局)も、不肖お教えすることに。
今回のために買いそろえられた真新しい道具で、1回あたり300gの蕎麦粉に「外二」のつなぎを加えた計360gで挑戦。
蕎麦粉は北海道音江産の今年の新蕎麦です。
実技1.jpg実技2.jpg

蕎麦打ちをしたことがある、程度の経験の方が多かったですが、みなさん飲み込みよく、それぞれの「作品」に満足げでした。

デモで打った蕎麦をその場で茹でて試食。
午前中から3時前までお昼抜きで蕎麦に取り組んだため、みなさん腹ぺこ。
順に茹で上がった蕎麦を、もりで召し上がっていただきました。
試食.jpg



posted by 波 at 22:42| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月07日

小学生蕎麦打ち体験

時々、子供達の体験プログラムのお手伝いに、都内某小学校に伺う。この小学校では、数年前に土曜日が休日になった時に「土曜チャレンジ教室」と銘打って、地域の大人や、PTAサークル会員などをボランティア講師に迎え、英語や漢字の教室、囲碁将棋・折り紙などの昔遊び、陶芸や生け花などのプログラムを、毎週土曜日運営している。時には、はぜ釣り教室、紙飛行機作り、ペットボトルロケット作り、そして蕎麦打ちなどもあり、この日は私としてはイレギュラーな、蕎麦打ち体験プログラムのお手伝いだ。



社会科家庭科教本 .jpg

関連テキストも用意されていた。
「めん」と書かれた表紙に「小学校社会科・家庭科・総合副読本」とある。チラリとめくって見たら、日本各地の「郷土に伝わるめん料理」が、地図と写真を用いて紹介されていた。
どの麺料理も美味しそう。


蕎麦打ちがまだまだ下手糞な私の分担は、道具の準備や包丁を扱う時の安全確保、子供達の誘導など、会場整備?というかぁ交通整理的なもので、直接子供達と接することのできる楽しい役回り。まぁ〜他のプログラムのお手伝いの時のように、いたって気楽に構えて子供達と戯れていると、会場に某撮影クルーが入ってきた。「…?」「聞いてないよぉ…(ちゃんとお化粧してくればよかった。じゃなかった)学校に許可はとってあるのだろうか?」状態である。後から、様子を見にやってきた校長先生の話によれば、この度の撮影の申し出にOKをだしているとのことであった。


子供達の発想の豊かさ、チャレンジする時の真剣な眼差しや、丸っこい小さな手で一生懸命作業する様子は、とてもとても可愛らしく、見ている大人も思わず頬が緩み、なんだか元気を貰える。この可愛らしさやこの瞬間を、何かの記録に残しておきたい気持にはなっていたけれど、いつも私は、どの体験コーナーでも、子供達の写真を撮る事はしなかった。今回は、たまたまこういった事情で、ある程度の諸情報の公開もOKとなったので、たった一回のチャンスとばかりに便乗して、初めてほんの少しブログ記事としてしまうことにする。



     

デモ打ち、直ぐに実習
       子供達の持ち物は、エプロン 三角巾(バンダナなどの大判ハンカチ)それから、出来上がった蕎麦を持ちかえるための容器(タッパーウェア―など)。手を綺麗に洗った子供から、身支度を整えてデモ打ちのテーブルの周りに集まる。

土曜チャレンジ蕎麦打ち体験 取材風景.jpg
 一番緊張しているのは、デモ打ちを披露する人。次に、撮影クルー。当の子供達は、調理実習スタイルに戸惑うこともなく、前のめりになって覗きこみ、皆ニコニコしている。また、この日が、3回目の蕎麦打ちチャレンジ教室受講と言う子もいたり、毎年私達と一緒に年越し蕎麦を打っている子もいたりで、余裕の表情もチラホラ。


 予め計量しておいたソバ粉と水の置いてあるテーブルへ。普段知っている手順が、妙に新鮮に感じられ、小さな手とセットになると道具が大きく重そうに感じる。

土曜チャレンジ蕎麦打ち体験篩う.jpg


見て、この一生懸命さっ!
この可愛いらしさっ!


 御存じの手順 水回し→捏ね→のし→切り で、太い麺あり、あまり細くない麺あり、短冊状ありの、ダイナミックな仕上がりで、どの子の蕎麦も美味しそうに出来上がった。




雑感
 この小学生蕎麦打ち体験で、手伝いメンバーとして一番大変なのは、会場である4階講堂まで蕎麦道具一式を運ぶことだ。平均年齢の上がったこの日のメンバーの中では、この私が!ヤンゲストだったりもしたものだから、嫌とは言えず…普段エレベーターに頼り切った生活をしている豊満な?肉体(毎日のようにダイエットを考えてはいますが…)で、頑張る。このちょっとした運動に息が上がるのだぁ。情けない。しかし、「今日のお昼ご飯に、家で食べるの」と張り切る子供達の屈託のない笑顔。「面白かった。」の声に、毎回毎回嬉しくなって、また呼んでもらうのを楽しみにしている。


足の速い子も遅い子も、算数の得意な子も ちょっと苦手な子も、歌の上手な子も そうでない子も、友達と仲良くできる子も 時々けんかをしてしまう子も、いろいろな体験を通して、いろいろな価値の物差しのある事を知ってほしい。小さな時は、世界が、家庭とクラスの中だけのような気がするかもしれないけれど、つまらないと感じる学校の勉強の延長に、大きな大きな広がりがあったり、学校の科目以外にもいろいろな勉強があって、いろいろな関係があって、いろいろな居場所がある。本当に”いろいろ”なんだ。近所のオジサン・オバサンも、子供達の成長がとてもとても頼もしく楽しみに感じているんだよぉ。楽しんで、ゆっくりしっかり大きくなっておくれ…と改めて、しみじみと思った次第。


 
posted by 笑門来福 at 16:40| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月10日

ソバ博士のそば講座2010開講

今年も蓼科のそば研究センターにて「ソバ博士のそば講座」が始まりました。テーマは『今年は畑でソバ講座』。遊休農地でソバ栽培に取り組む農家と一緒に、栽培にチャレンジしようということです。


氏原先生播種の説明.jpg



今回は「種まき」。まず、資料館にて、氏原暉男先生が播種の方法を解説。






種蒔様子.jpg



畑に移動して、炎天下のもと、キタワセソバの種子を手播きしました。播いたのは、熱中症の心配から10畝を20mほどに留め、あとは機械にお願いすることとなりました。





大西先生説明.jpg

このあと、
そば研究センターに戻り、付属する「そば植物園」で、大西近江先生より開花したソバ数種(ソバ、野生ソバ、ダッタンソバ、野生ダッタンソバなど)について説明を受けました。ただし、今年は種播き後直後にシカが畑に入り、一部、ソバが生えていない個所がありました。





懇親会.jpg



そのまま、そば植物園の庭で、一日お付き合い下さいました俣野敏子先生も交え、冷えた麦茶とスイカ・キュウリ・トマト・トウモロコシなどで懇親会。




解散後は、Tさん、Fさんとともに、本日の指導をして下さった小平忠義さんのお店「八ヶ岳岳麓蕎麦園」(茅野市湖東2996 TEL0266-76-3626)を訪問。製粉行程を見学するとともに、グリーン色が際立つ挽きたての夏新そばを土産に帰途につきました。



なお、次回のソバ博士のそば講座は、10月16日頃、収穫の時期に開催される見込みです。(m)

赤そばサイズダウン.jpg
   八ヶ岳岳麓蕎麦園前の赤ソバ



    次項有ブログ内関連記事 
   2010年7月5日「ソバ博士のそば講座2010」今年は畑でソバ講座 へ



posted by 石臼の会会員 at 17:44| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月05日

ソバ博士のそば講座 2010 
『今年は畑でソバ講座』

 
資料館・研究センタで、講座の参加者募集をしています。遊休農地でソバ栽培に取り組む農家と一緒に、栽培にチャレンジするそうです。今年は、土づくりにこだわるとのこと。
 



日時:8月7日(土)     種まき(雨天の場合は、8日に延期)
            9月11日(土) 中耕作業・花の観察(予定)
          10月16日(土)  収穫 (予定)
          11月下旬               そば打ち


場所:長野県茅野市北山5522−281
            そば資料館・研究センター


参加費:1,000円(各回)


 

   位置情報    お問合せ・参加申込み
          資料館・研究センター
まで
          teamseeds@nifty.com

posted by 笑門来福 at 10:55| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

江戸蕎麦講座

蕎麦好きのあなた 江戸蕎麦の通になってみませんか。
江戸蕎麦の歴史と魅力、食べ歩き、正しい食べ方を教えます。
講座受講者募集…。なんとも魅力的な殺し文句が並んだポスターに、杉並区立「ゆうゆう今川館」で行われた以下の2講座のご案内。  



第1回 蕎麦通になるための蘊蓄講座

  日時:   2010年5月8日(土)
                    18:00〜20:00
  募集人数:30名
  受講料:    500円


第2回 江戸流手打ち蕎麦体験と試食

    日時:2010年5月22日(土)
               18:00〜20:00
    募集人数:20名
 受講料:  2000円/材料費を含む


 会場:ゆうゆう今川館

 お申し込み・お問い合わせ
 ゆうゆう今川館 03−5303−1501



更に読み進むと
主催 NPO法人神田雑学大学 NPO法人江戸ソバリエ協会。 共催 ゆうゆう今川館 NPO法人NPO支援機構すぎなみ…。ん?なぁ〜んだ身内が主催かぁ。




 晴れということで?両日、応募の方々に江戸蕎麦を楽しんで頂こうと、江戸ソバリエ協会三上会長指揮のもと、石臼の会会員がお手伝いに西荻窪ゆうゆう今川館へ伺った。 



   デモンストレーション風景.jpg
22日(土)蕎麦打ち体験&試食の様子

参加者の皆さんが、楽しそうに見つめる中
まず、M先生が打ち方デモンストレーション。それをTさんが解説。石臼の会蕎麦打ち会で、いつも顔を合わせる面々なので、その辺りは息もぴったりである。


次回、ゆうゆう今川館での蕎麦打ち体験講座は、84(土)。夏休みということもあり、親子体験としての講座を設ける予定である。詳細が決定し次第、またブログにもご案内を載せたい。

※諸事情により次回江戸蕎麦講座は、8月21日(土)に変更になりました。(6月12日追記)
posted by 笑門来福 at 15:46| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

牛久の蕎麦畑は花盛り


   牛久日記8月〜畑 蕎麦 007.jpg今,牛久の蕎麦畑は花で満開である。茨城県牛久の地での単身赴任生活も,はや6か月が過ぎた。
 
夏場は,蛇に追いかけられたり,茶毒蛾にかぶれたりしたが,空地に3畳ほどの畑を耕し,これまでに小松菜,葉大根,枝豆,辛味大根を育てた。葉ものは,虫に食われて悲惨だったが,枝豆や辛味大根は,小さいながらもそれなりの収穫であった。
   田舎生活を満喫しているといえようか・・・。

 さて,8月15 日,蕎麦の種を蒔いた。この種は,昨年石臼の会のM先生からいただいた北海道の玄蕎麦キタワセと同会顧問のHさんからいただいた高嶺ルビーの種である。日の丸を意識して,高嶺ルビーを真ん中に丸く,周辺にキタワセを蒔いた。

牛久日記8月〜畑 蕎麦 001.jpg牛久日記8月〜畑 蕎麦 002.jpg牛久日記8月〜畑 蕎麦 003.jpg
 
  9月6日ころ,キタワセの花が咲きはじめた。一方,高嶺ルビーの方は,キタワセに比べると背丈は半分程度であり,いまだに花を咲かせる気配はない。
 9月15日ころ,高嶺ルビーは,背丈は低いものの花を咲かせ始めた。思ったほど色は濃くない。

牛久日記8月〜畑 蕎麦 004.jpg 牛久日記8月〜畑 蕎麦 005.jpg 

 今日,畑の状況を撮影した。思い描いていた日の丸とはほど遠いが,あんな小さな種から,ここまで成長する植物の不思議さに感銘した。
 今,畑にはしきりに虫が飛び回っており,いずれ種ができるであろう。この種で蕎麦が打てることを期待したい。
以上牛久日記8月〜畑 蕎麦 006.jpg

 
posted by たけじん at 21:47| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

高嶺ルビー栽培の記 完結編

宵待庵 閑日記
   ( ^^) _~~ 

1119日(水) 種まき後53日目
     545分 気温 6

1120日(木) 種まき後54日目
     17時 気温 10
     昨日と今日は真冬並みに冷え込むが、午後気温上昇。
     開花して2週間。

 
未だに見事な花を咲かせ、見頃が続く。自家受粉はしないという蕎麦、ほったらかし。虫も寄らず、晩秋の高嶺ルビー淋しからず哉。


1121日(金) 種まき後55日目
     7時  気温  6
     17時 気温 13
     日中の気温緩むが、風強し。
 
蕎麦の背丈の最長は37センチ。成長は続いている。

 
  神無月 健気に育つ 高嶺ルビー


1122日〜24日 留守にした。観察せず。
      22日(土)晴れ晴れ 種まき後56日目
       630分 気温 4
   

1125日〜30日 多忙、観察せず。
     25日(火)晴れ晴れ 種まき後59日目
     17時 気温 11
     28日は午前中激しい霧雨


121日 (月)晴れ晴れ 種まき後65日目
     6 時 気温 3℃
     15時 気温 13℃ 


     宵を待ち 金と木の星 三日月と会い
     高嶺ルビーの 影色濃し


122日(火) 曇り曇りのち晴れ晴れ 種まき後66日目
     観察せず
 


     宵の入り 月が追い越す 金木星


123日(水)晴れ晴れ 種まき後67日目 観察せず 


     宵の明星 三日月よりも 天高し

     高嶺ルビーも 空仰ぎたり

 
124日(木) 晴れ晴れ 種まき後68日目
     17時 気温 11

 
     花の色は 移りにけりな いたずらに

     高嶺ルビーにも 時のいたずら


125日(金) 曇り曇りのち雨雨 種まき後69日目
     7時 気温 11

          1630分 気温 11

     午後の雨、15時頃より強い雨雨と激しい風台風


     色は匂えと 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ
      ・・・・・・
     浅き夢見じ 酔ひもせず (いろはうたより)



 
記録的暴風雨で高嶺ルビーは、花はつけているが、茎の中折れ、横倒しとなり、可哀想な事限りなし。


宵待庵 高嶺ルビー暴風雨にあう

127日(日) 晴れ晴れ 種まき後71日目
     6時45分 気温 3
     17時   気温 8 

     昨日は倒れた高嶺ルビーを一本ずつ立て直した。
     しかし、損傷激しく回復は思うにまかせず。
     開花して一ヶ月もの間優しい花の色を楽しむ。
     虫や月、金星と木星とも出会えた。
     しかしながら、実を結ぶ機会を得ず。
     明日から星霜烈日の日々を共に静かに過ごそう。




     高嶺ルビー栽培の記はこれにて終止符。



 次項有高嶺ルビー栽培の記 その1 を読む
   次項有高嶺ルビー栽培の記 その2 を読む
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 次項有高嶺ルビー栽培の記 その4 を読む
   次項有高嶺ルビーとは、を読む
posted by 石臼の会会員 at 06:34| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

江戸前のソバ畑 蕎麦振る舞い

夢の島熱帯植物園 とソバ畑 毎年恒例となった夢の島蕎麦振る舞い。今年は、127日(日)に開催された。夢の島熱帯植物園の隣接する土地2000uに撒いた常陸秋ソバの収穫を祝い、ソバ畑の刈り取り・脱穀作業ボランティアなどに新蕎麦が振舞われた。
 
ソバ粉について、ここ夢の島熱帯植物園隣のソバ畑だけの特有の事情によるチェック事項が一つある。それは、ユーカリ臭だ。畑をぐるりと囲むユーカリの木から落ちる実や、つぼみのがくや花弁が合着した蓋のような部分が、収穫したソバの実の中に紛れ込んで、打った蕎麦がユーカリ風味となってしまうことだ。
 

今年のソバ粉は、これを見事クリア。ユーカリの影響を、ほとんど感じられないソバ粉に仕上がっていた。夏には度々畑に通いソバの成長に目を細め、刈り取り・脱穀と作業を手伝い(って、猫の手ほどの働きでしたが(^_^;))、蕎麦振る舞いのこの日には、花番もどきを楽しんだ私としては、嬉しい。

 
が、が、が、である。今年のソバ粉は、なかなか…何と言うか…である。錚々たるメンバーの揃った江戸ソバリエ蕎麦打ちチームも難儀をした。お手本にしてなんとか真似たいと密かに思っている美しい蕎麦打ちをなさるHさんをも、(なんとかちゃんとしたお蕎麦に仕立てようと?)本気にさせてしまう?香りに乏しく粘りのでない、思わず苦笑いのソバ粉であった。なんでこうなるの?素人の私には分からないが…、土や気象条件は、去年までとそう変わりはないはずであるし…製粉の仕方が…なのであろうかぁ?わからない。

 
それでも、人気の蕎麦屋なみに行列をして食べてくださったお客様(ボランティア作業参加者)の蕎麦の評判は上々で、これまた夢の島でつくった自然薯と一緒にした“とろろそば”を、楽しんでいただけた。試食した江戸ソバリエの蕎麦評も「心配していたよりも、何とかなっていた」ということで、良しとするのだろう。何よりも、その過程が楽しいこの企画。来年もぜひ是非、また参加したい。 





 
■住所江東区夢の島3-■電話熱帯植物館03-3522-0281■アクセス東京メトロ有楽町線京葉線りんかい線 新木場下車、/夢の島公園内を熱帯植物園まで徒歩15分 


 
位置情報関連記事 

  夢の島熱帯植物館 館長玉木恭介さん
  ロハスイッチ インタビュー記事
 



位置情報位置情報ブログ内関連記事

 
次項有200811月3日「江戸前のソバ畑 脱穀」
次項有
2008年10月28日 江戸前のソバ畑 刈り取り ブログ内記事を読む
次項有2008年10月3日 江戸前のソバ畑 ブログ内記事を読む  
次項有
2007年蕎麦振る舞いの会 ブログ内記事を読む  
次項有
2006年「夢の島」の蕎麦畑 ブログ内記事を読む   
ラベル:蕎麦 栽培 江戸前
posted by 笑門来福 at 23:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

高嶺ルビー栽培の記 その4

宵待庵 閑日記
   ( ^^) _~~

111日(土) 晴れ 晴れ種まき後35日目
  640分 気温 12

花の一つひとつが大きくなった。数も多くなり賑やか。

 
  645分 気温 12

すべての蕎麦が蕾と花をつけた。
成長するにつれ、蕾も増えて、ひと房当り10個前後の蕾や花を持っている。食害は収まり、虫は蟻が忙しくしているのみ。 
 

114日 (火)晴れ晴れ 種まき後38日目

  630分 気温 11

3
日間留守をした。蕎麦の全長は20センチ〜30センチ。日中の気温は19℃〜20℃のようだ。腹ペコ青虫は姿を消した。

115日(水) 晴れ晴れ 種まき後39日目
  75分 気温 10

蕎麦に個体差はあるが、すべてが花をつけ、かつ満開直前。朝は開ききっていないが、優しいピンクの濃淡が華やか。
葉は78枚に増え、更に小さい葉が12枚成長しつつある。一方で、合計13枚の双葉が黄葉した。双葉の芽生え、成長、黄葉はどのような役割があるのか。現在の大きさは、横径2,5p、縦径2cmの横長。イチョウの葉の角を取り、いびつに横へ広げた形状。双葉の成長はすべての葉がこのサイズで止まる。

     

後から芽が出た、3枚目以降の葉は大きくなり、成熟に向けて光合成をしているように思える。そのサイズは長径5p、短径3
,5pの縦長。しかも先は細く尖っている。受粉と結実はどうなるか。花を楽しみながら様子を見よう。

   7時10分 気温 11℃

ハトが遊びに来て、千両の赤い実を食べ、
蕎麦の花も突っついた。カメラを向けると逃げた。

  宵待庵

                  
 
11月9日(日) 雨雨 種まき後43日目
  9時 気温 11

日中も温度上昇せず。

1110日(月) 雨雨 種まき後44日目
  730分 気温 10℃
 
1111日(火) 曇り曇り 種まき後45日目
  8時 気温 11
  冷え込み昼間も気温上昇せず 14℃

冷涼の気候に適性のある蕎麦だが、成長に影響があるか。白い花にも薄いピンクが差す。


 
1113日(木) 晴れ晴れ 種まき後47日目
  9時 気温 13
  暖かさが戻り昼間の気温上昇し、19

花のピークは過ぎたが見頃は続いている。

     名月と蕎麦の花。
     今か今かと出ぬ月を、宵待庵の二人酒。
    新月 三日月  半月 やや欠け月 満月 
   
1114日(金)晴れ晴れ 種まき後48日目
  9時 気温 13  暖かさ続く。19

蕎麦の全長は
25センチ〜35センチ、種を蒔く時期が遅く、背丈が伸びないように思う。茎が太くならない。

宵待庵1114


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高嶺ルビー栽培の記 その3

宵待庵 閑日記
   ( ^^) _~~

1023日(木)曇り曇り のち雨雨 種まき後26日目
若葉の中心の先端に出ているものは、花芽に間違いないと思う。気候のためか、個体が小さい、幼いのに、もう花が出るのか?

先日TVで筑波の高嶺ルビーが満開で、見事な花を咲かせている風景を映し出していた。しかし、我が家の蕎麦は茎の成長が止まるかもしれない。


1024日(金)雨雨断続的にかなり強く霧降る。

1025日(土)曇り曇り種まき後28
  朝640分の気温 17

昨日の雨に痛めつけられて、少し倒れてもつれ合う葉を介助。茎は全長が約18センチ前後、高いものは23センチ。花のつぼみが3〜5ミリ程度になり、僅かに開き気味、ピンクの濃淡が有り、中には白いものもある。茎の下半身はエンジ色、上半身は緑色。2枚の双葉のほかに大小5〜6枚の若葉が成長、葉脈は赤。

食害は拡大せず。腹ペコ青虫君はサナギになったか。もしくは、食害をもたらす真犯人は他に存在するか。しばらく監視を続けよう。

 
1028日(火)晴れ晴れ 種まき後31日目
  1540分 気温 18

3
日間留守をした。蕎麦の全長は20センチから27センチに成長。一日で1センチ大きくなった。


 花のつぼみは房状になり、かく房に512個付いている。本日の高嶺ルビーの開いた花の合計は12個。大きさは5ミリ。5枚の花びらはそれぞれ分離して、一つずつの花は、黄色の雄しべ雌しべ有り。桜の花とよく似ている。芝桜のイメージに近い感覚を持った。めがねを掛け、更に虫眼鏡を使用する。

 蕾 は
 
@    濃いピンク
 
A    薄いピンク
 
B   
     の3種類有り
        
 花 は
 
@    濃いピンクの蕾にピンクの花
 
A    薄いピンクの蕾に薄いピンクの花
 
B    薄いピンクの蕾に白い花
 
C    白い蕾に白い花
     の
4種類有り

白い蕾の白い花は
1本のみ。薄いピンクの蕾の元はピンク、先は白に近い。色に個体差があり、ピンクの濃淡有り。

宵待庵1029

1029日(水) 曇り曇り 種まき後32日目
  600分 気温 12

昨日の夕方咲いていた花は見当たらない。半ば開いている、もしくは開きそうな花有り。蕎麦の花は朝開き、夕方閉じるのか。
     
葉は双葉が一番下に、左右同じ位置に対象にある。以後に出た葉は左右交互の高さにつけ、合計
35枚有り。上部の後から出た葉はより細く、刃先も尖っている。

白花種のそば
食外に遭ったが、かろうじて2本の蕎麦は生き延びた。双葉の片方の半分が残り、その後、若葉が34枚出た。白い花の蕾をつけている。

 

1030日(木)曇り曇りのち晴れ晴れ 種まき後33日目
  1530分 気温 18

花はほとんどが薄いピンクの濃淡。
多くの花が開いている。

1031日(金)晴れ晴れ種まき後34日目
  645分 気温 12

花は閉じられている。朝開き、夜閉じる習性。


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 次項有高嶺ルビーとは、を読む


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高嶺ルビー栽培の記 その2

宵待庵 閑日記
   ( ^^) _~~


1018日(土)晴れ晴れ  種まき後21日目
双葉の間より芽生えた若葉が双葉より大きくなる。


1019日(日)晴れ晴れ 種まき後22日目
2度目の間引き、約50本を間引く。

種を蒔いた当日と翌日の2回水をまいた。今日は土の表面が濡れる程度だが、3回目の水遣りをした。


宵待庵1019

1020日(月)晴れ晴れ  種まき後23日目
朝の観察では昨日と大きな変化なし。


1021日(火)晴れ晴れ 種まき後24日目
朝、640分 15

食害がひろがっていた。最初は20本の双葉を食われた。その後、少しずつ害が拡大している。よく見ると、新しい害を受けた茎の下に暗緑色の糞が落ちていた。長さ45ミリ。糞以外の遺留品はカタツムリが通った跡のようなテカリ。コナラの落ち葉が見られる以外は犯人を特定するものはなし。
   茎の全長は15センチ前後。土から10センチほどの高さに双葉。更に5センチほど上の高さに3枚目から5枚目の若葉がある。その先端に明らかに花の芽と思しきもの有り。1本だけは白、他は全部がピンク色を帯びている。



宵待庵1021
                  
10月22日(水)晴れ晴れ 種まき後25日目
朝6時 気温15

新たに食害が広がり5本の蕎麦の双葉、若葉が食い尽くされていた。茎は全く食わない。食われた蕎麦の根元に、長さ56ミリの明らかに糞と思われるものが落ちていた。

3
度目の証拠物件である。まだ間がなく、より緑色が強く出ている。緑色の食餌を取り成長している証だ。

目撃したものは、腹ペコ青虫、アリ、ナメクジ、長さ4ミリぐらいの黒い毛虫。毛虫は黄色い模様がある。現在確認できた容疑者である。先日は更に青虫を狙っているカマキリも居たのでデジカメに収めた。人の気配に驚き見返り美人のポーズをとっている。


宵待庵見返り美人

これらの容疑者人影たちは、アリバイは実証されるか?もしくは現行犯逮捕できるか?

 
土の上の光った足跡はナメクジに間違いない。状況証拠からは犯人の可能性が高いが、これはシロ。アリの食性から推理すれば、これもシロ。黒い毛虫はあまりにも小さい。山椒の木の上から蕎麦の葉まで移動できると考えられない。シロと断定。では、写真に撮った二人はどうか。
カマキリは肉食ではないか。しかもこの体格では蕎麦は倒れる。つまり、我が愛する腹ペコ青虫君が重要参考人となるが・・・

私情は禁物である。名探偵ポワロさんに登場願いたい。

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高嶺ルビー栽培の記 その1

宵待庵 閑日記
   ( ^^) _~~

かわいい高嶺ルビーの栽培と観察

10月8日(水)雨 雨
5日ぶりに目にした高嶺ルビーは約5センチ前後の高さに成長し、双葉をつけている。白花は3本が葉をつけているが、他は発芽せず。日当たり悪く、土壌の性質がよくいないためか?

10月9日(木)晴れ 晴れ

高嶺ルビーの観察

シッカリ根付いた赤い茎はたくましくなり、双葉は大手を振って空を仰いでいる。双葉の出始めは黄色い色であったかと思われる。摘み取って、豆腐の上で観察し、口でも研究しよう。

白花蕎麦の観察
良く見ると葉をつけている3本以外は、3〜4センチの赤い茎が出ている。
発芽したのだが留守中に何者かに食われてしまった。
虫か鳥か動物か?何か手立てはないものか?

宵待庵1009
                

かわいい高嶺ルビー栽培の方へ

1012日(日)晴れ 晴れ 種まき後15日目
高嶺ルビーは順調に生育。高さはほぼ12〜
13センチ。茎の根元が鮮明にエンジ色に赤い。上に行くほどやや薄く緑がかる。

14
日目から双葉の中間に3枚目の葉が生える。全体としてクローバー型になる。しかし、一部は双葉の間に同時に2枚の葉が生え、4枚の葉がダイヤ型に形を整える若芽がある。色は黄色っぽい色から黄緑色へと変わる。最初の双葉はイチョウの葉に丸みをつけた形。家人はハート型というが、いびつな丸型である。
3枚目の葉は、朝顔の葉の様でも有るが、山芋の葉の様に刃先が細く剣先型の形状である。

白花の蕎麦
は全滅。虫か鳥、もしくは動物の餌になった。しかし、幸運な1本だけが葉を4枚風に揺らしていた。

高嶺ルビーも15〜16本食害に遭った。
無残な姿になる前に、間引きして食卓に乗せた。

宵待庵1012
                  

かわいい高嶺ルビーの育成状況

1014日 (火) 曇り曇りのち雨 雨  種まき後17日目
     
15日 (水) 曇り 曇りのち雨 雨 種まき後18日目
     16日 (木) 晴れ晴れ       種まき後19日目

二日間の午後の強い雨で4割ほどの蕎麦の茎が倒れた。茎を起こして根元に土寄せする。種を蒔いたときに上に被せた土が1センチ程度で、根が浅くなった為か、以外に簡単に茎が寝てしまった。頭を下げうなだれた姿。頑張れよ!

1017日 (金) 晴れ 晴れ  種まき後20日目
  朝7時の気温 14℃

昨日と見違えるように生き生きとした色と形。シャキッとした姿。
朝日を浴びた蕎麦を良く見ると、殆どが4枚目の葉をつけ、早いものは5枚目の葉の芽が針のようにとがって出始めた。

2回目の間引きをした。花見が待ち遠しい。果たして花が咲くや否や。

かわいい高嶺ルビーによせて

  蕎麦愛好家の腹の虫 打ちてェー食いてェーの叫びあり
  高嶺ルビーの花の色 好事家騒然の話題なり
  太打ち麺も硬からず 細き麺もついには腹の中
  ひとえにソバリエの 腹の中の虫の前に同じ

         新説 ソバリエ食い気物語 より


  次項有高嶺ルビー栽培の記 その2 を読む
  次項有高嶺ルビー栽培の記 その3 を読む
次項有高嶺ルビー栽培の記 その4 を読む

  次項有高嶺ルビーとは、を読む


posted by 石臼の会会員 at 16:48| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

高嶺ルビー

蕎麦関連企画の主導的活動をしているほしひかるさんから、ある日の「石臼の会」蕎麦打ち会参加者は、高嶺ルビーの種を分けていただいた。仲間内では、知識として知らない者のない、紅い花を咲かせるソバ品種である。
しかし皆、実際に栽培してみた事が無かったので、この秋チャレンジすることに。



ほしひかるさん撮影 夢の島高嶺ルビー.jpg 
  夢の島公園 満開を迎えた高嶺ルビー      ほしひかるさん撮影



以後、花の見頃を迎えた今日まで「石臼の会」内では栽培の経過報告が盛んに行われている。皆さんの
高嶺ルビー栽培の記を、是非ブログ掲載させていただきたいと切望せずにはいられない。掲載承諾の為の呼び水になりたいと、前段階の品種説明としてこの記事を投稿する。

 
高嶺ルビーとは?品種の生みの親は、「そば博士」の異名を持つ信州大学名誉教授 氏原暉男さん。ミャンマーと中国国境付近に広がる「黄金の三角地帯」での麻薬撲滅事業の為に、アヘンやヘロインの原料となるケシの栽培から、同じような高地の環境で育つソバの栽培への転換をはかる活動に情熱を注ぐ人だ。信州大ソバサンルチン などの新品種開発に携わり、また、ネパール在来種から選抜育成した赤い花を咲かせる品種高嶺ルビーを、タカノと共同開発した。この辺りの様子は、氏原暉男著書「ソバを知り、ソバを生かす」柴田書店に、詳しく載っている。

 
そんな氏原さんが1970年代後半、ヒマラヤの8000m級の山ダウラギリ峰とアンナプルナ峰に挟まれた、標高3800mのムスタン県で、紅色の花を咲かせるソバに出会った。

高嶺ルビー記事の続きを手繰る
posted by 笑門来福 at 10:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月03日

江戸前のソバ畑 脱穀

画像-0040.jpg
以前は茨城に畑を借りてソバを栽培したこともあり、蕎麦打ちもするという蕎麦好きの
夢の島熱帯植物館館長玉木恭介さん。4年前、更地になった熱帯植物館隣接地に、ソバを植えることを思いついた。ソバ畑の場所は、かの有名な生ゴミ処分場だったので、念のため都の検査機関で調べたところ「問題なし」というお墨付きをもらったそうだ。以来毎年継続し、今年は8月22日(金)に2000uの土地に、常陸秋ソバの種を蒔いた。
 
ここでは、ソバ栽培のいくつかの工程で、ボランティアを募って作業をさせてくれる。残念ながら私は、種まきにこそ参加できなかったが、その直後から、度々生育の様子を見に畑に足を運んだ。満開を迎えた頃は、可憐な白い花に時の経つのも忘れ、さわさわと草花を揺らす風で、どこか遠くへ旅をした気分になったり…夏の大切な場所になった。
 

そしていよいよ実りの秋。

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posted by 笑門来福 at 22:20| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

江戸前のソバ畑 刈り取り

画像-0230.jpg



蕎麦好きの
夢の島熱帯植物館館長玉木恭介さんが毎年作っている夢の島のソバ畑。8月22日に種まきして以来、ボランティアを募っての刈り取りは、10月25日(土)10:00〜12:00 、10月26日(日)10:00〜終了するまで 2日間にわたって行われた。

25
日(土)には40人ほど参加したと聞いた。猫の手程の役にもたたないであろう私が参加したのは、2日目の26日(日)で、15〜6人(その内5〜6人が園児か小学生)が集まっていた。簡単な作業説明の後、鎌をお借りしてうす曇りの中楽しくお喋りをしながら、或いは黙々と刈り取り作業を行う。

 
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posted by 笑門来福 at 17:28| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月18日

雄山火口の蕎麦

今が新蕎麦の季節だからか、TVでは蕎麦関連番組が目白押しで、たまたま?「鶴瓶の家族に乾杯」「ふるさと一番!」とNHKの番組で立て続けにこの富倉蕎麦を紹介したものを見た。蕎麦好きの皆さんが見ていたようで、仲間うちでも飯山出身者を中心に話が盛り上がる。これで私は、すっかり食べたいという気持ちになってしまった。 

オヤマボクチ(雄山火口)を繋ぎに使って打つ富倉蕎麦を初めて頂いたのは、何年前だったろう。我々江戸ソバリエの食べ歩き本「至福の蕎麦屋」完成打ち上げの日、神楽坂「まろうど」で、その麺の持つ独特のスベスベ感と崩れることのない角の生み出す喉ごしに目を丸くした。同席のメンバーがメンバーだけに、初体験(余談だが、蜂の子もこの日初めて)に目を白黒させる私に、富倉蕎麦とは…のレクチャーが諸先輩から熱っぽく語られたことは言うまでもない。

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posted by 笑門来福 at 06:44| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月03日

江戸前のソバ畑

画像-0230.jpg今年も江戸前のソバが順調に生育している。蕎麦好きの夢の島熱帯植物館館長玉木恭介さんが、822日に蒔いた常陸秋ソバの白い花が、今満開だ。風にそよぐ可憐な花には、結実を手助けする蜂や蝶が忙しく飛び回って、豊作を予感させる。

ボランティアを募っての刈り取り・脱穀作業日程は、下の通り。これら種まき、刈り取りボランティア参加者は、12月7日に予定されている蕎麦振る舞いの会に招待される。
 


私たち江戸ソバリエは、毎年この蕎麦振る舞いの時に裏方としてお手伝いをさせていただく。ソバ粉も割り粉も夢の島産、打ち方は二八細打ちの江戸流で、“これぞ江戸前”との合言葉が飛び交う会は、お手伝いする者にも幸せな体験で、とてもとても楽しみな時間だ。江戸前の蕎麦が細く長く繋いでくれるご縁が嬉しい。
 


      ■
刈り取り日
      10月25日(土)10:00〜12:00
      10月26日(日)10:00〜終了するまで 
    ※雨天順延

      ■脱穀日
       11月1日(土)10:00〜15:00
       11月2日(日)10:00〜15:00 

        ※一日のみの参加も可能 


      ■申込方法
        夢の島熱帯植物館管理事務所 電話0335220281まで。
  ※受付時間 9:30〜17:00
 


■住所
江東区夢の島3-■電話熱帯植物館03-3522-0281■アクセス東京メトロ有楽町線・JR京葉線・りんかい線 新木場下車、夢の島公園内を熱帯植物園まで徒歩15分


 

 位置情報関連記事 

  夢の島熱帯植物館 館長玉木恭介さん
  ロハスイッチ インタビュー記事
 



位置情報位置情報ブログ内関連記事

 
次項有200811月3日「江戸前のソバ畑 脱穀」
次項有
2008年10月28日 江戸前のソバ畑 刈り取り ブログ内記事を読む
次項有2008年10月3日 江戸前のソバ畑 ブログ内記事を読む  
次項有
2007年蕎麦振る舞いの会 ブログ内記事を読む  
次項有
2006年「夢の島」の蕎麦畑 ブログ内記事を読む   

posted by 笑門来福 at 08:46| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

万世橋ルネッサンスII

江戸ソバリエ倶楽部のプロデュースによる蕎麦打ち実演がおこなわれました。
詳しくは次のとおりです。


   日  時: 平成20年9月14日(日) 12:00−17:00
                   15日(祝) 10:00−15:00

   場  所: JR秋葉原駅前 UDXビル2F共用スペース

   催 事 名: 万世橋ルネッサンスII(第1回は一昨年でした)

   出展内容: 延べ10名の腕利きが蕎麦を打って、
           2名分500円で生(なま)蕎麦を販売
posted by 笑門来福 at 18:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月02日

2008’神田祭 江戸流蕎麦打ち御奉納

江戸流手打ち蕎麦「鵜の会」江戸ソバリエ認定委員会が合同で、神田祭において、江戸流蕎麦打ちを御奉納した。江戸総鎮守・神田明神は、大己貴命(大黒様)、少彦名命(恵比寿様)、平将門命がご祭神であることは広く知られている。大黒様は農の神様、恵比寿様は漁の神様とも言われていることから、神田明神は食との御縁の深い神様。そうした由緒ある聖地で、江戸流の蕎麦打ち御奉納が行われることは、蕎麦好きとしてもとても嬉しい


 
場 所:千代田区外神田2162

神田明神

日 時:soon平成20511(日)
    江戸流蕎麦打ち御奉納:
    一回目 11〜 /二回目 1

※一般見学の方が、お蕎麦を召し上がることはできない。

 
参考本 神田神社
一の宮
大己貴命、730年に鎮座し、大黒様(農の神様)としても親しまれている。 

二の宮
少彦名命、1874年に常陸国大洗磯前神社より神霊をお迎えて奉祀され、恵比寿(漁の神様)としても親しまれている。 

三宮
平将門命、1309年に奉祀され、「勝守」は人気のお札である。

 次項有蕎麦御奉納関連・・・予告
  建長寺蕎麦奉納の2008年3月9日記事を読む


次項有当日の様子、別記事へ
posted by 笑門来福 at 11:13| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

建長寺 生粉打ち蕎麦奉納 予告

巨福能.jpg昨年に引き続き、今年も下記の通り建長寺イベント巨福能の際に、「生粉打ちそば奉納の会」が生粉打ち蕎麦を奉納・提供するというニュースが舞い込んだ。 

なんでも
蕎麦切り発祥の地甲州の天目山栖雲寺が建長寺の末寺であることにちなみ、生粉打ちそばの奉納・提供をするとのこと。 

日時:平成20年6月1日(日)
   11時AM位から食べられるようです。売り切れ御免(たぶんexclamation&question
場所:神奈川県鎌倉市山ノ内8 建長寺
   蕎麦の会場は、建長寺 方丈(龍王殿)となり
アクセス:JR横須賀線北鎌倉駅下車 徒歩7分
せいろ一席700円 

当日は、我が「石臼の会」所属でもある生粉打ちの名手興味津々さん他が、450人前の生粉打ちを準備するという。由緒ある
禅宗の寺院、臨済宗建長寺派の大本山で、美味しいお蕎麦と美しいお庭も同時に楽しめる良い機会、これを逃す手はなさそうだ。 

お能の方は、「建長寺巨福能の会」主催で要予約。自由席¥7500.-(自由席ペア券\14000.-) 午後2時開演予定
 

 次項有建長寺 生粉打ちそば奉納会2007年6月25日の記事を読む
posted by 笑門来福 at 23:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月31日

07年越し蕎麦

ぴかぴか(新しい)年越し蕎麦ぴかぴか(新しい)をどこで食べるか?

毎年決まったお蕎麦屋さんで食べるのか。それとも日ごろ気になるお店を訪問するか。人気のお店は寒い中、行列必至。それぞれにこだわりもあろうことかと思うが、私は毎年年越し蕎麦を打って自宅で食べる派だ。今年は辛味大根と海老天を添えて、生粉打ちにしてみた。豚児は「一応、蕎麦に見える」と憎まれ口をきくが、家族で手繰る蕎麦が「おふくろの味」と、思ってもらえるようになれば素敵だ、と下手糞なふらふら蕎麦打ちを。

年越し角だし.jpg越し蕎麦切り.jpg


07年越し蕎麦.jpgなにやかにやと言いながら、お蔭様でなんとかやってこれたことに感謝します。
08年も、素晴らしい年となりますように。皆さま今後とも蕎麦のように細く長いお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。
posted by 笑門来福 at 23:39| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

夢の島蕎麦振る舞い

以前は茨城に畑を借りてソバを栽培したこともあり、蕎麦打ちもするという蕎麦好きの夢の島熱帯植物館館長玉木恭介さん。3年前、更地になった熱帯植物館隣接地4000uに、ソバを植えることを思いついた。ソバ畑の場所は、かの有名な生ゴミ処分場だったので、念のため都の検査機関で調べたところ「問題なし」というお墨付きをもらったそうだ。以来毎年継続し、今年は半分の2000uに、8月18日ソバの種をまいた。続きを読む
posted by 笑門来福 at 21:27| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

建長寺 生粉打ちそば奉納の会

leaflet-01.jpg
鎌倉建長寺にて、6月3日 巨福能こふくのう併催「生粉打ちそば奉納の会」を、わたくしのそば仲間で、一仕事してまいりました。 

この日は朝 8:30ぐらいから 打ち手4名で打ち始めました。 朝10:30オープン、オープン前より長蛇の列、早めにオープンしました。合計380食、また関係者など含めまして450食以上打ちました。

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posted by 笑門来福 at 13:41| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

ツルツルファミリー

外箱に“気軽に!上手に!簡単麺作り!ツルツルファミリーつるつるファミリーセット内容/特許申請済み商品”と書かれた麺打ち道具を、知人から貰いうけた。

これは「ツルツルファミリー」が商品名か?それとも、気軽に・・・からが商品名か、などとどうでも良いことを気にしながら、箱の中から恭しく和紙に包まれたセットを取り出した。万年超初心者の打ち手である私に、もっとマシな蕎麦を打てということだと思い、さっそくトライ。
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posted by 笑門来福 at 15:39| 東京 ☔| Comment(12) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

多摩八王子少年院

11月28日多摩八王子少年院での蕎麦打ちボランティアの報告です。
今回院生は昨年よりも若干少なく 職員も含めて200名強 今回は我々が栽培した蕎麦で 挽きたて 打ちたて 茹でたて を提供しました。
もちろん生粉打ちです。 我々メンバーの紹介 蕎麦の栽培 畑の種まきから 土寄せ 刈り取り 脱穀までの手作業を写真で紹介。赤蕎麦も見事に咲き日の丸畑になりました。すばらしく美味しい蕎麦が出来ました。
ほんとに美味しい蕎麦でしたね、 午前中に一人4キロほど打ち 自分は蕎麦打ちを見学させながら また今回は院生の何人かに蕎麦打ち体験を手ほどきしました。ほとんどの院生が 蕎麦打ちなど見た事が無く まためったに蕎麦包丁など手にする事が無い院生には なかなかいい体験だったようです。
少年院での蕎麦打ちは今年で3年目 めったに許可されるものでは無く
続けられれば続けたいと思っています。 
posted by 笑門来福 at 20:47| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月11日

小石川植物園の宿根そば

そばの種類には,普通そば,韃靼そば,宿根そばがあることは,皆さんご存知だろうと思われる。宿根そばとは,ほかのそばと違って多年草で,すべてのそばの原点と言われているそうで,若い葉は食べることができ,野菜そばとも言われているようである。また,その特徴から「赤地利そば」とも言われている。中国から薬草として輸入されたものが,その後野生化したようで,河川敷にも見られるとのことである。

 その宿根そばが,小石川植物園内に雑草のごとくひっそりと植えられているとのことである。その花が満開だとのことであったので,1022()に行ってきた。

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posted by たけじん at 02:01| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

「夢の島」の蕎麦畑

 江戸ソバリエ倶楽部から,江東区夢の島に4,000平米の蕎麦畑があり,今満開であるとの情報が入り,9月30日に行って来た。
 JR京葉線新木場駅で降り約10分程度歩くと都立夢の島公園である。公園の中に入ると,真っ先に目に入??????6.jpgるのがオレンジ色に 咲き乱れるキバナコスモス,コスモス街道を抜けると正 面に白い花が一面に咲き誇っている一角がある。そこが目指す蕎麦畑である。キバナコスモスを柵にし,小さな可憐な白い花が満開の蕎麦畑が視界に迫ってくる。??????1.jpg
 一本一本がまけじと小さな花を咲かせている。かなぶんなどの昆虫が花弁に群がり蜜を吸っていた。ここが埋立地であることなど知る由もなく,蕎麦は可憐な花を一所懸命咲かせている。
蕎麦畑の中に入り,蕎麦の茎が赤いことを確認したものの,腕を蚊に刺されてしまい,3か所ほど腫れ上がってしまった。
  その後,熱帯植物館の館長から話を伺った。館長は,茨城県金砂郷の出身,実家は??????4.jpg農家だそうで,その関係から,ここの空き地を利用して,実家から日立秋蕎麦の種を持ってきて蒔いているそうである。
  今年は816日に種子22キロを蒔き,10月14日に刈取り,21日に脱穀を行う予定とのことである。都合がつけば,体験してみたいと考えている。


場 所   東京都江東区 都立夢の島公園
連絡先  都立夢の島公園熱帯植物館管理事務所
TEL   03-3522-0281
2
アクセス 
徒歩 地下鉄有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車 徒歩15分
バス 地下鉄東西線「東陽町」(T14)から都バス
    (東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車 徒歩7分
車   高速湾岸線「新木場インター」より5分 駐車場(有料)


     次項有「夢の島蕎麦振る舞い」2007年12月2日の記事を読む

posted by たけじん at 21:14| 東京 ☔| Comment(15) | TrackBack(0) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

蕎麦の花 季節を謳歌して可憐に咲き競う

蕎麦畑の話題が気になる今日この頃です。

「霞の会」kanai氏が8月13日に種蒔された蕎麦の花が、ひと月経って花を付けました。
http://www.redolog.net/sobalier/archives/002526.html#more

(種まきからの経緯はこちらをご覧ください。)http://www.redolog.net/sobalier/archives/002490.html#more
 
可憐で清楚な白い花に似合わず、蕎麦畑では独特の香りに包まれているはず。
残念ながら未だ拙者は蕎麦畑に関与してはおりませぬが、kanai氏蕎麦の成長記録を楽しみに陰ながら応援しているものです。いつかは自分で汗して育てて見たいものです。

 

いよいよ秋新の季節も近づいてきました。蕎麦食いの旬ですね。あと少しだけの辛抱。花は期待のプロローグといったところでしょうか。
 
蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな(芭蕉)
 

posted by 笑門来福 at 21:46| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(1) | ■「手学」蕎麦打ち&畑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする