2014年11月19日

浦安猫実「ちんねん」

この912日に、目出度く開店1周年を迎えた浦安猫実手打ち蕎麦 ちんねんさんに貰った粗品で、そば御飯った記事を書いて、お店で食べた蕎麦の事は書かず仕舞いだった。時間が経つと、ついつい…てな具合になり…いけない。


今回またお邪魔し…今度こそは時間が経たないうちに…そう、書くことがあるんだ。





ということで、

蕎麦前


それぞれまず、恵比寿生ビール¥550.-をグビグビっと飲んで、プハァ〜美味しいっ!となるのは、いつもの通り。


太刀魚お通し.jpg揚げ白海老.jpg

カラリと揚がった富山揚げ白海老¥600.-をサクサクと音を立てて食べる。

お通しは「太刀魚の炊いたん」。美しい女将が、筆頭呑兵衛組頭に「小骨がありますので、気を付けてください」と声を掛けてくれる。柔らかく肉厚な太刀魚が、煮汁の旨味を吸ってほろりと崩れるほどにさらに柔らかくなっている。うん、美味しい。



すぐ、日本酒(左から三重「天一」ひやおろし・大信州純米吟醸・愛知「醸し人九平次」純米大吟醸)にかえる。北海道産こまいの一夜干し¥450.-も。


こまい1夜干し.jpgしめ鯖.JPG


とろりと脂ののった淡路産〆鯖の御造りにも誘惑されて、抗しきれずに酒がどんどん進む。いかんですよぉ、これは。いかん。この〆鯖を食べたら燗酒が飲みたい。





秋田「田酒」特別純米¥850.-/1合を熱燗にしてもらい、もろみ豆腐¥400.-もついでに。



もろみ豆腐.JPGちんねん穴子白焼き.jpg


更に、青森「陸奥男山」純米¥850.-と江戸前穴子白焼き¥1100.-と、続く。







蕎麦

数日前のちんねんさんのフェイスブック画像で胡麻切りを見て、食べたいなぁ〜と思って来たのだけれど、本日の変わりは芥子だそうだ。うぅ〜ん、どうしようか。



結局、筆頭呑兵衛組頭は


おろし.JPG 


おろし(辛味大根・冷たい蕎麦)¥950.-

鰹節と刻み海苔、揚げ餅(ナント3個)たっぷりの辛味大根で、さっぱりとぶっかけ風に頂く。前回は、確か九条ねぎがトッピングされていたのだけれど、今日は、かわりにカイワレ大根だ。





私は「ちんねん」さんでは初めての


冷納豆そば.JPG 


納豆(冷たい蕎麦)¥850.-

こちらもぶっかけ風に、冷たい汁を適宜掛けてつるつるっと。ふっくら大粒の納豆は私好み。納豆は断然大粒が美味しいっ!のだ。




我が家の筆頭呑兵衛組頭は、今回もまた例によってシコタマ飲み、食べた。勿論、全品書きをシェアしながら。そんな中で組頭が生まれて初めて「納豆蕎麦が、こんなに旨いっ!とは知らなんだ。」と、びっくりしていたことを書きたかった。西で生まれ育った彼は、大人になってから納豆に接し、積極的に食べたい食品ではなかった。それがこの日、目が覚める様に突然美味しさに気付き、その後自宅でも「納豆蕎麦を作ってくれろ」というようになった。


筆頭呑兵衛組頭と瓜二つの息子達が、納豆嫌いに育つのを恐れて、離乳食の時から英才教育を施したほどの納豆大好きの私としては、やったぁ!!いえぃ!!な気分である。



笑門来福納豆そば.JPG



で、間髪を入れず我が家で作った納豆蕎麦。もちろん納豆は大粒だっ!

しかし残念ながら、筆頭呑兵衛組頭の反応は「あれ?」ってな感じであった。私だって「え?」である。台の蕎麦は、北海道美幌「びほろ粉っこクラブ」の美しい淡緑色のソバ粉を使って二八。材料が良いのだから、ここは美味しくないはずがないのだけれどぉ…。







■住所千葉県浦安市猫実5-13-10■電話047-720-0630■営業時間11001400/16002300■定休日水・第3木昼■アクセス東京メトロ東西線浦安駅徒歩6


 次項有お店のHP



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2014年10月18日

市川「ソバイスバ いさと」


石臼の会蕎麦仲間が、「行かない?」と誘ってくれた市川蕎麦巡りに、二つ返事をして当日を待った。ところが、大型台風接近につき不要不急な外出は控える…ということで計画そのものがボツに…なるか?と危ぶまれた。 だが、蕎麦○○たちの情熱が雨雲を押し戻したのか? ただ、台風の速度が当初の予報よりも随分と遅かったからか? つまりは「それぇっ」と「いさと」さんへ。皆さん揃いもそろって相当な○○!なんですねぇ。




蕎麦前

この天候でちゃんと来れるのかしらん?と心配してくださるご主人・奥さまには、「3000円位のコースで」(※当然、お酒は別料金)とお願いしてあった、らしい。


ということで、まず

サントリープレミアムモルツで、乾杯。「クゥ〜〜〜ッ美味しい」と、一息飲んだところで写真の撮り忘れに気付き、最初の品書きと一緒にパチリ。





いさともってのほか.jpg


もってのほか と プレミアムモルツ

シャキシャキほんのり甘くほろ苦い旬の香と食感。美しい菊の酢の物で、さっぱりと秋を頂く。







いさと蕎麦味噌と香の物.jpg


焼き味噌 と 香の物2

香の物は、深みのある赤に色づいた柿の葉でドレスアップしているよう。漬け具合も浅からず深からず、シャキッと緑が美しく糠の旨味も乗って良い塩梅。焼味噌の顔を観て、堪らず冷酒「佐久の花」「夢かなふ」を同時オーダー。







いさと鴨の入った玉子焼き.jpg


玉子焼き

名物、濃厚な鴨の味噌煮そぼろを巻いたほわほわ熱々少し甘目の玉子焼き。トッピングにはソバスプラウト。定番の大根おろしと、トマトが添えられる。







いさとひらひらサラダ.jpg


ひらひらそばサラダ

何が「ひらひら」かと言えば、粗挽きのソバ麺体をのした時にできた端っこ「ひらひら」を、カラリと揚げたものをサラダのトッピングにしてあるから。ひらひらや蓮根の素揚げが香ばしく、食感がサラダのアクセントになっており、蕎麦汁ベースのドレッシングも、とても美味しい。「こりゃぁ自宅でも真似たいねぇ〜」と一同。







蕎麦

お待ちかねの「ざる」!



いさとざる全体.jpg



なんとまぁ、美味しそう。

写真を撮るのももどかしく、ソバの粒つぶがはっきりと見える麺を、辛汁も付けずに半分以上も一気に繰った。




いさとざる.jpg




穀物としてのソバの風味が一口毎に伝わってくる、うぅ〜嬉しい。手間暇を掛けなくては作れないこの種の蕎麦は、ご馳走ぅ! ご主人が、「メインディッシュ」と宣言するのも良くわかる。「いさと」さんの言葉「江戸っ子のたぐる田舎そば」を、言い得て妙!なるほどと思う。


今こうしてブログ用に、麺の様子が良く分かりそうな写真を選んでいたら、また手繰りたくなってしまう。これだけの粗挽きであるし、流石に生粉打ちではないようだ。二八くらいかぁ?…今、食べたいなぁ。


辛汁は、所謂老舗の蕎麦屋さんとは少し違った感じのもの。何かこっくり丸みのある甘みが、奥にドンと控えている。テーブルの上にあった「そば打ちをされるお客様に」の説明書きによれば、かえしに 黒糖・味醂・2種の醤油とあったけれど、その甘みが黒糖によるものなのかどうか、私には分からなかった。


それぞれのプロが、いろいろなレシピで辛汁を作る。当然、それぞれの狙い目によって使う砂糖も、味醂や醤油も他の調味料も選ばれる。あ〜あと保存・熟成のさせ方や湯煎の具合も違う。こちらの蕎麦は、所謂老舗の蕎麦とは違うから、同じような辛汁では物足りないだろうし、玉子焼きの中に入っていた鴨味噌煮の中にも、共通する甘みがあると感じたので、これはご主人が研鑽しつくして作り上げた狙いどころの甘さなんだろう。作り手の考え方や人柄が、細く長い蕎麦を通じて伝わってくる。やっぱり蕎麦って面白いなぁ。


蕎麦湯は、作りこまない自然なもの。



蕎麦後




DSC07356.JPG


寒天状のものは、韃靼そば茶羹。ソバ粒とバニラアイス、そこに黒蜜がかかったデザート。ホッとする美味しさ。ご馳走様でした。



近いようで遠い…というか時間と場所が、なかなかに悩ましい「いさと」さんだ。次は何時どうやって来ようか…。ドラえもんのドコデモドアが欲しい。

心配した悪天候にはならず、折角ここまで来たのだからと、直販もしてくれるご近所の農園で珍しい野菜を買って帰る心づもりがあり、この日大きなエコバックを持参していた。帰り際にそんな話をしていたら、ご主人や奥様がわざわざ農場に確認の電話までしてくださる。親戚の家に来たみたいだ。こんな優しい心配りにも感謝。ご一緒させてもらった石臼の会蕎麦仲間の情熱にも感謝。素晴らしい蕎麦と楽しい時間を有難うございました。





■住所千葉県市川市国府台1-12-9■電話047-373-4537■営業時間11:30〜売切迄(限定20食)■定休日月・火・水■アクセスJR市川駅から京成バス(松11)松戸営業所行き 国立病院下車 徒歩8/京成バス(市8182)国分操車場・北国分駅行き じゅん菜池下車 徒歩3分 


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市川「一茶庵」

石臼の会蕎麦仲間が「行かない?」と、誘ってくれた市川蕎麦巡り2軒目。


14号沿い青面金剛庚申塔.jpg



ぬわんと!市川「と」さんから、腹ごなしにぶらぶら散策ということで徒歩移動。あちこち見ていろいろ話して、一人ではできない体験が出来てとても面白かった。


この写真は、道中国道14号沿いにあった「金剛」の文字が刻まれた「庚申塔」。本来身を慎むことから始まったが、時に人々が飲食する楽しい集まりになったと説明。ほんとかなぁ、今の蕎麦仲間の集まりにも似てるかな?いやちょっと違うか。





さて、こちら市川「一茶庵」は店名が示す通りに、ご存じ片倉門下。片倉さんの本によれば、店主山寺芳男さんは、バイク販売店を経営していた頃、出前用スクーターの集金に行った足利「一茶庵総本店」で食べた蕎麦に感激し、片倉康夫さんに師事したそうな。その後、三男片倉英晴さんの一茶庵西神田で修行し市川「一茶庵」を開業した。


また、市川「一茶庵」を師とする姉妹店によって発足した日本蕎麦の研究会、主催。あぁ〜それから会員ではないけれど、あの牛込神楽坂「ま平さんが修行した店でもある。



蕎麦前

まず、恵比寿ビール¥680.-で乾杯。お通しに「あげそば」。



 お通しの揚げ蕎麦.jpg


ところで、今やあちこちのお店で見るこの「あげそば」は、こちら市川「一茶庵」で考案された。と会HPに書いてあった。へぇ〜〜〜っ、こんなに身近なところで…と今回初めて知る。




 鴨山椒煮.jpg


鴨肝の山椒煮¥630.-

日本酒のアテとして、ピリリとした山椒の香り高く少し濃いめの味付けで、繊維質の肝が柔らかく柔らかく煮てある。今まで勝手な思い込みで、市川といえば行徳「鴨場」と連想し、度々いつのまにか当然のように、この店で鴨の各種料理を食べてきた。初めて研究熱心な蕎麦仲間と一緒に来て、今更「あれ?そう言えば、何故ここで鴨だったんだろう」と。うぅ〜ん、今度お店の方のお手隙の時にでも聞いてみよう。





白鹿樽生.jpgそば串蕎麦味噌.jpg


白鹿樽酒¥755.-   蕎麦味噌¥630.- そば串¥650.-

そば串は、蕎麦掻き団子を平らにしたような物にこんがり焼き目を付けて、田楽味噌のような甘辛いタレが塗ってある。なんだか良い感じ。



蕎麦




市川一茶庵おせいろ.jpg



おせいろ¥840.-

麺の太さは1.8mm弱くらい。つるつる、もっちり麺。







市川一茶庵田舎.jpg


田舎¥840.-

麺の太さは3.0mmくらい。わしわし噛んで食べる蕎麦。







かけ.jpg


かけ¥840.-

おせいろの麺を台にした「かけ」。他に田舎の麺も選べる。甘汁のバランスの良さに、今回の蕎麦一番人気となる。



今回も楽しい蕎麦屋巡りに、ご一緒させて頂き有難うございました。台風のニュースを気にしつつ、お互いの無事な帰宅を確認し連絡し合える素敵な蕎麦仲間に深く感謝します。




このページの品書きの価格は、この日の税抜価格です。

■住所千葉県市川市南八幡3-5-16■電話047-378-1614■営業時間概ね平日11301430/17002000 * 土・日・祝11301500/17002000 ※季節などで若干時間変動があるので、要確認■定休日月・火■アクセスJR総武線本八幡駅 すぐ



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2014年08月25日

本八幡「藪から坊」〜夜のコース


前回ブログ記事を書こうとしたら、店名から妄想がとめどなく膨らんで、あれやらこれやら馬鹿な事を書いた。そんな訳で、どぉ〜しても店名の由来を確かめたくなっての再訪。




蕎麦のコース

まず、30数年来の付き合いの友人夫妻と4人で、お通しの蕎麦チップで生ビールをグビッグビッ・プハァ〜と飲んだ。ジョッキを置くと直ぐ、我が家の筆頭呑兵衛組頭が、いきなり予約したコース外で「青ねぎサラダ」¥500.-と夜限定カニクリームコロッケ¥680./個を追加注文してしまう。コースを始めようと準備していてくださるお店の方々が、最初の料理を運び込む前にだ。





青ねぎサラダと恵比寿.jpg







コース外の「青ねぎサラダ」(前回の写真を流用)

同じくコース外の夜限定カニクリームコロッケの写真も撮り忘れ。結構ボリュームのある大きなコロッケです。















申し訳ないなぁ〜と思う私を余所に、筆頭呑兵衛組頭は嬉しそうに品書きを見つめ、コース外の品を更に追加し、魅力的な日本酒をオーダーする。こんなことなら、もっと品数の多いコースを選んでも良かったのか? いやいや、ソバが少しずつ3種食べられるところがいいんだな、このコースは。



ということで

今夜予約の¥2980.-のコースを取りあえずご紹介。

1-3-6番は写真なし。以降コース外で別注文のものは、記事では割愛ということに。




   1.厚揚豆腐

外側カリッ香ばしく、中はふわっと熱々の厚揚げ。






藪から坊小蕎麦掻き.jpg


2.小そばがき

超粗挽きの粒々蕎麦掻きも大好きだけれど、こんな風にソバ粉を、フワフワに空気を含むように掻いた柔らかな蕎麦掻きも、またとても美味しい。ソバそのものの味わいや、その若々しい香りがダイレクトに伝わって、ソバ粉の力が一番よく分かる。皆大いに気に入ってくれて「旨いっ!」と。






3.天ぷら(ブラックタイガーと野菜2点)







藪から坊せいろ.jpg

4.せいろ

この日の蕎麦は、穀物感があって味がしっかり乗っていた。1.5mmの麺の中には、細挽きに中粒もちらりほらりと散見されて、のど越しとのバランスも良く美味しい。








藪から坊小にしん蕎麦.jpg


5.小にしんそば

ソバ3品目は、関東の甘汁のにしん蕎麦。これがまた、日本酒に合うのだぁ。と、〆まで来てもまだまだ飲んでいたけれども、そろそろラストオーダーの時間となる。






6.あんこ玉




こんな風にソバが3種類も入っている、全6品目¥2980.-の嬉しいコースだった。




久しぶりに会った旧友達なので、話に大輪の花が咲き、酒の杯が“参ったかっ!コレでもかっ!!”と次々に空けられ、写真をすっかりサッパリと撮り忘れる。辛うじて撮ったのは、ソバ3種。流石ソバリエと言うべきか、何というべきか…。







ちなみに、

〜〜^^〜〜〜〜夜のコースは他に2種〜〜

4500.-

 本日の3点盛り、豆乳豆腐、ズワイガニの茶碗蒸し

 合鴨焼き、揚げそばがき、天ぷら(特大車海老・野菜2点)

 蕎麦、 あんこ玉


6480.-

8品から10品。おつまみ主体のメニュー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






店舗名、名づけの親は、実の親

■ …それで?それから?

「いらっしゃいませ」と声を掛けてくださったカウンターのご主人に、店名の由来を尋ねると、笑顔で「開店の折、親父につけてもらいました」。うぅ〜ん、そうだったのか。うぅ〜〜ん、じゃぁ〜お父様は、何故どんな思いでこの名前を…と、地域の昔話まで持ち出して妄想私としては更に突っ込んで、ひょっとするとドラマチックな物語が隠れているのではないか!と頑張ると、ご主人は「さぁ…?」「竹やぶで修行したことがあるから…ですかねぇ」「一度聴いたら忘れられない名前だなぁと思って、すぐ気に入りました」と。

次々とお客が流れ込んできていたので、忙しいご主人にこれ以上時間をいただくことは憚られ、致し方なく予約の座敷に移動した。あぁ〜でも、うぅ〜〜ん、知りたいなぁ。





■住所千葉県市川市稲荷木1-1-14■電話047-377-5587■営業時間:平成2641日以降変更になり、昼113014001415LO1445閉店)/170020152030LO2100閉店) ※蕎麦売り切れ御免■定休日水・第2火の夜(水が祝日の場合は、翌木が休み)。更に、江戸川花火大会の日(2014年は82日)、また店主勉強会の日など不定休有り。だからつまり、駅から遠いし、心配な場合は事前御問い合わせが無難。


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2014年07月07日

本八幡「藪から坊」

本八幡駅から歩けば15分くらいか。少しある。以前、歩いて店の前まで辿り着いたら、なんとお休みでガックリした経験もあり、今回は事前確認をした。空腹を抱え、昼休憩に迫る時間の都合もあり、更に今にも降ってきそうな真っ黒な雲が近づく空を見て、どうしようかなぁ〜〜と思いつつ、結局タクシーを利用。運転手さん、近くてごめんなさい。



蕎麦前

大きな錦鯉の泳ぐ池を横目に暖簾を潜ると、入り口で迎えてくださった花番さんが「申し訳ないのですが、ランチのセットは、あともぅ1人前だけになってしまいました。」と、恐縮なさっている。その旨了解して、4人掛け掘りごたつに設えてある小あがりに通してもらう。庭の見える古い日本家屋の個室は、とても心地よく落ち着く。つい、ゆるゆるとして長居したくなる気持ちにもなる。それで、まぁお店としては致し方なく、この4月からは閉店時間を明記することにしたようだ。


青ねぎサラダと恵比寿.jpg





さてさて

まず、うすはりのグラスで良く冷えた恵比寿ビール。グビっと一口「くぅ〜いぃ〜〜〜ぃっ。」と言語不明・気持明快な吐息を漏らす。



お通しの蕎麦チップと、「青ねぎサラダ」¥500.-

目前に現れた青々と美しいねぎに胡麻油風味の大人のサラダ、これからの期待が膨らむ。









豆腐味噌漬け.jpg




直ぐに、日本酒にかえて。2ケ月以上漬けて作るという「豆腐のみそ漬け」¥340.-を。濃厚な旨味が堪らなく美味しい大好きな1品。あぁ〜お酒がどんどん進んでしまう。







穴子白焼き油揚げ.jpg




香ばしくパリっと焼かれて歯ごたえのある「油揚げ」¥440.-と、この季節のご馳走「穴子の白焼き」¥450.-/1本。









出汁巻玉子.jpg



「出汁巻玉子」¥800.-(写真は、その半分量。人数分に小皿で出してくれた。)甘さ控えめで、たっぷりの熱々出汁がジュワァ〜と染み出る、ぷるるん柔らか優しく上品な仕上げ。混雑時お時間の掛かる場合も…と品書きにあったけれど、出汁巻も直ぐでてきたし、何を頼んでも早い。





 


鱧 かぼちゃ しいたけ プチトマト天ぷら.jpg


「鱧(2貫)野菜(椎茸・南瓜・プチトマト)の天ぷら」¥900.-

残念ながら「稚鮎天ぷら」は売り切れ。で…やっぱり夏は、鱧。サクッと衣軽やかに、中身ふっくらと揚がっていた。プチトマトの天ぷらは初めて頂いた気が…焼けどしそうなほどに熱せられて甘さの増したトマトの中身が、口の中で弾けた。おぉ〜危な美味しい。ゴージャスな事に揚げ油は、太白の胡麻油100%使用とのこと。









蕎麦



にしん冷かけ.jpg


にしん冷かけそば ¥1350.-

箸で持ち上げればホロリと崩れる程に柔らかく煮含められた鰊は、冷たいお汁とも好相性で、添えられた茗荷や紫蘇とも爽やかに馴染んでいる。台の蕎麦は、のど越しの良い1.5o幅。






せいろ.jpg


せいろ¥800.-

会津在来種や長野産のソバなどを自家製粉し、91くらい、夏場は8.51.5くらいの割合で打っているそうだ。概ね1.5o幅に切り揃った美しい蕎麦は、淑々とした外観。蕎麦の量は、最初の修行先でもあった「竹やぶ」なみに上品(つまり…少ない)。蕎麦徳利はなく、蕎麦猪口に直接注がれて供される辛汁は、出汁とかえしのバランスが良く好みのタイプ。「竹やぶ」よりも、ほんの少し甘目というか、優しく辛さ控え目。



蕎麦湯は、ナチュラル。


蕎麦後




いちじく.jpg


お店のご厚意で、よぉ〜く冷えた無花果を頂いた。店を出て交差点を渡って直ぐのご近所に直販所があって、そこの無花果だとのこと。フレッシュでいて柔らか、子供の頃を思い出す懐かしい甘さ。


あぁ〜美味しかった。ご馳走様でした。








あれやらこれやら

■ 藪から妄想〜を…つい。
若きご店主の経歴もさることながら、なにやら意味も有りそうな、一度聴いたら忘れられないチャーミングな店名にも興味が湧いて、是非その由来を聞きたいと思っていた。けれど、今回の訪問でもそれが叶わず…、つい妄想を。


いつも参考にさせていただいている夢八さんのブログによれば、「藪から坊」の店主さんは18歳の頃、飲食店経営の父親から「蕎麦屋か寿司屋をやるのはどうか?」と促され、その伝手で柏「竹やぶ」の天才阿部孝雄さんとの衝撃的出会いを得て、弟子入り。その後にも人脈に恵まれ、蕎麦屋や割烹など有名店で合計15年の修行を行い、2009年めでたくご自身の「藪から坊」を開業したらしい。

伺った時には、カウンターの上に「二笑(=阿部さんの画号)」のサイン入り書画が飾ってあったので、ご主人とその話をしたら「まだ凄く若かったから、きちんと意味が分からなかった」と謙遜していた。


三省堂大辞林では、「藪から棒」を〔藪から唐突に棒を突き出す意から〕 だしぬけに物事をすること。前触れや前置きのないさま。としている。

私的に勝手に考えるならば、15年間の修行後の出店なので開店そのものに唐突感はないけれど、ご主人はお客にサプライズを提供する店にとの思いを持っていたのか、或いは語呂も良いし蕎麦屋修行の出発点は 柏「竹やぶ」ということで、「藪」から出てきた「坊」っちゃん?と考えてもみた。


更に、ここの地名「八幡」と店名の一部「藪」を聞いた瞬間思い出す言葉は、「八幡の藪知らず」。これとも、ひっかけての命名だったら面白いなぁ。(本八幡駅の、「藪から坊」とは反対側、北側に位置する市川市役所の向かいにある鬱蒼とした場所は、1700年代後半には既に「八幡の藪知らず」と言われた禁足地で、神隠し伝承もある場所だ。)


三省堂大辞林では、「八幡の藪知らず」を〔千葉県市川市八幡にある竹藪。ここに入った人は二度と出て来られないと言い伝えられたところから〕

@ 出口のわからないやぶ。

A 出口のわからないこと。迷うこと。やわたしらず。 としている。


慣用句になったくらい有名な場所であるし、ご主人のご実家が展開しているいくつかの店舗からも67km圏内にあるから、地域の腕白は肝試しに垣根の外から覗きに行ったことくらいはあるかもしれない。今ではお化け屋敷に使われるような、不思議な響きを持ったこの言葉の出どころが、ある意味近所の名所で、店舗名を考えたときに、蕎麦界のワンダーランド的ニュワンスを盛り込められるこの言葉も念頭にあって、「藪から棒に、八幡で藪の蕎麦。これだっ!」と膝を打ったのではないかと勝手に妄想し、一人面白がった。


おまけ:「八幡の藪知らず」この地への立ち入り禁止の由来は、将門や、水戸黄門、日本武尊の御陣所説もあり、と大層な?大物も名を連ねて錦絵になったものもある。その中の一つに、「藪」は「八幡」のものではなく、「行徳(=たまたまご実家の店舗所在地)」の飛び地であるから、勝手に足を踏み入れてはいけない。というものもある。これも面白い!?どうです?面白くない、あっそうですか、すみません。

でもまぁ私の妄想は、店主さんにその実を聞くまで続きそう…かな。



■住所千葉県市川市稲荷木1-1-14■電話047-377-5587■営業時間:平成2641日以降変更になり、昼113014001415LO1445閉店)/170020152030LO2100閉店) ※蕎麦売り切れ御免■定休日水・第2火の夜(水が祝日の場合は、翌木が休み)。更に、江戸川花火大会の日(2014年は82日)、また店主勉強会の日など不定休有り。だからつまり、駅から遠いし、心配な場合は事前御問い合わせが無難。


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2014年05月12日

浦安市猫実「手打ちそば ちんねん」


蕎麦前
我が家の筆頭呑兵衛組頭が、本日入荷の長崎産ヒラマサを、どぉ〜しても豚児に食べさせたいと言うので浦安市猫実「ちんねん」へ。豚児を出しに一杯やりたいと思っていることはお見通しだが、今回もまたまたちんねんさんのフェイスブックの画像に釣られた格好に。


それぞれまず、恵比寿生ビール¥550.-をグビグビっと飲んで、プハァ〜美味しいっ!となるも、お通しの生ホタルイカ¥300.-を見てすぐ日本酒に。今日のおすすめ最初は、伊賀「すっぴん るみ子の酒」特別純米無濾過生原酒¥800.-






ちんねん湯葉豆腐とヒラマサ.jpg若竹煮ちんねん.jpg

湯葉豆腐¥500.-長崎産ヒラマサ¥700.-  若竹煮¥550.-


一見、鰤やハマチのように見えたヒラマサだけれど、それらと比べて油を感じず、歯ごたえがしっかりとあった。筆頭呑兵衛組頭お目当ての魚に、やっぱり頬が緩んでいるではないかっ。

津「寒紅梅」純米吟醸¥850.-に変えて。







ちんねん新じゃが素揚げ.jpgちんねん穴子白焼き.jpg

新じゃが素揚げ¥450.- 江戸前穴子白焼き¥1100.-







ちんねん鴨ロースト.jpgちんねん天ぷら盛合せ2人前.jpg

自家製鴨ロースト¥750.- 天ぷらの盛合せ2人前¥1750.-


ヒラマサの出しに使われた育ちざかり?の息子は、基本「肉!」なわけで、鴨を食べて一言「おぉ〜旨っ!」と発したかと思うと、すぐ天ぷらの海老に手を伸ばした。メタボ傾向にある一家の健康管理に心を砕く(うそ)母としては、「少しは節制しなされ!」と心の中では激しく思うものの、この食いしん坊父息と日々続くカロリーとの戦いにクラクラしていたら、「次のおすすめの酒をお願いします」と筆頭呑兵衛組頭の声。すぐ山形 小桜純生¥650.-が運ばれた。あぁ〜ここでウカウカしていては、飲みそびれてしまう。 ということで、やや、ほんの少し、ちょっとだけ食べ過ぎ傾向にはあるものの我慢強い私(えっ?何か?)は平日夜限定・日替わり3種類の地酒飲み比べ¥900.-を、自制しつつお願いして、ここで〆……。えっ?あれ?何かヘン?





ちんねん3種飲み比べ.jpg

三重 作 恵乃智純米 / 山形正宗激濁 純吟 / 山形くどき上手 亀仙人 純米大吟醸








蕎麦




三色.jpg


日頃私の打つ蕎麦に、なかなか的を得た厳しい評を下す息子は、「2色もり」本日は芥子切り + せいろ¥900.-







ちんねん九条ねぎ.jpg

筆頭呑兵衛組頭は、九条ねぎ(温かい蕎麦)¥1050.-

揚げ餅が2個も入って、ボリュームもしっかり。「冬茹が、美味し〜〜い」との事。(もぅ〜独り占めしてぇ!私は、その冬茹を分けて貰えなかった。)台の蕎麦は、せいろと同じ。







辛味大根ちんねん.jpg

私は、おろし(辛味大根・冷たい蕎麦)¥950.-

揚げ餅(こちらはナント3個だっ)と葱などが、九条ねぎ蕎麦のトッピングとダブっており、違うものを頼めばよかったかなぁ〜と思ったけれど、この辛味大根の量は、結構インパクトがあった。




結局、皆、「少し味見させてよぉ」と言っては、互いに箸を伸ばして、全種類食べた結果「甘汁が美味しい」というのが、全員一致の評。次は、あさり蕎麦を食べたいなぁ。

ご馳走さまでした。



■住所千葉県浦安市猫実5-13-10■電話047-720-0630■営業時間11001400/16002300■定休日水・第3木昼■アクセス東京メトロ東西線浦安駅徒歩6


 次項有お店のHP



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2014年05月09日

浦安市猫実「手打ちそば ちんねん」

西新橋「竹泉」(旧 西新橋「本陣房」)で修行をした店主ちんねんさん(ご主人の愛称をそのまま店名にしたそうだ。)は、2013912日、美しい女将とこちら浦安猫実で、日本酒も充実した蕎麦屋を独立開業。ナルホド西新橋「竹泉」そっくりな、変わり蕎麦・せいろ・田舎を、浦安値段でだしている。品書きの並び順まで一緒(な気がする)。ところがお値段は「せいろ」が600円。変わりは、この日「けし切り」で、900円。竹泉では見かけなかった(気がする)「あさりそば」¥950.-など、ご当地色のあるメニューも開発中?と感じた。





蕎麦前

ちんねんさんはフェイスブックから、築地から仕入れた季節の魚の姿を「本日の御造り」情報として…下田産キンメやら、富山産生ホタルイカ、静岡産生桜えび、はたまた神奈川産ウマヅラやら千葉県太刀魚の画像で、或いは、入荷した酒など、時々流している。不肖笑門来福、その画像にほいほいと釣られての訪問。



ということで、飲む気満々でいきなり日本酒から。

寒かったこの日は、三重の酒も加えて(ちんねんさんか?女将さんか?が、三重県ご出身と仰っていた)熱燗で提案してもらい

石川 天狗舞本醸造¥600.- → 三重 酒屋八兵衛山廃純米¥700.- →  山形 小桜純米¥650.- → 青森 田酒 特別純米¥850.- → 三重 作  恵乃智純米¥750.- を、午前11時から我が家の筆頭呑兵衛組頭と嗜む。あ゛ぁ゛〜私達って…、まっいいか、ゴールデンウィークだし。





千葉新玉葱スライス.jpg水茄子と茶豆.jpg

千葉新玉葱スライス¥300.-  水茄子¥450.-と宮古島茶豆¥450.-


宮古島茶豆の濃い風味と、水茄子にたっぷり添えられた金山寺味噌(写真では、猪口の陰に隠れちゃってますがね、粒々具合と塩分濃度が、凄〜〜く良い。)がとても美味しく、杯が進んでしまったのだぁ。





生ホタルイカ.jpg玉子焼き.jpg

富山産生ホタルイカ¥?.-    玉子焼き¥?500.-?かな?


生ホタルイカ。これこれ、これが食べたくて。ねっとり、ぷちっと、美味しい。

品書きの玉子焼きは、¥1000.-だが、女将が「お二人様ですと、少し多いかもしれませんが、半分のサイズにしましょうか?」と気を使ってくれた。お出汁たっぷり甘くないタイプの玉子焼き。







蕎麦

さて、お待ちかねの蕎麦。

筆頭呑兵衛組頭は、天もり¥1500.-(天先にしてもらい、まだタラタラと飲みつつ…蕎麦は、田舎とせいろを選んで、せいろに。


天 先に。.jpg

天もりの「天ぷら」





せいろ.jpg

天もりの「せいろ」

量もきちっと有り。







私は三色もり(変わり・せいろ・田舎)¥1000.-


三色.jpg

三色の最初は、この日の変わり「けし切り」。

ちんねんさんは、「塩でどうぞ」と小皿には、葱・山葵・そして塩。





けし切り.jpg

けし切り/三色


芥子切りは、芥子の実を軽く煎って、すり鉢でホンの僅かサラッとあたり、更科粉で湯捏ねな訳だけれど、この煎り具合に好みが出るように思う。真っ白で透明感のある更科粉のプリぷりプリンとした麺の中で、香ばしく深めに煎れば芥子の実が白魚の目のごとし。でもでも、私個人の好みとしては、数日分と思ってだろう深く煎りすぎると、折角の風味が…なんだなぁ。芥子の実の独特のコク風味の為には、色づく褐色程度が好きだ。ちんねんさんは、凄く浅煎り。若いご主人の好みは、麺の中で弾ける芥子風味を濃〜く出したいのだろう。


延しべら気味になるのはOKかと。興味津々さま作私の麺のサイズで麺の太さを測ってみれば、1.4o〜1.8o□の延しべら。3枚中の最初から、結構きちんと量があって、おぉ〜っ嬉しい。




ちんねんせいろ.jpg

せいろ/三色


香味は大人しいが、密な肌合いで、もっちりつるり感有り。1.6o□くらいかな。




ちんねん田舎.jpg

田舎/三色

わぁ〜太い。私のサイズでは、正確に測れない。23.5o□位かなぁ〜の延しべら。色の濃い細かい粉がミッシリと密な風合いで仕立てられており、固くないけれど、やっぱり噛んで食べる蕎麦だ。






蕎麦湯は、スーパーナチュラル(サンタナかっ! あっいゃぁ〜、夏に向かうこの季節になると聞きたくなるもんで、つい。 つまり私が言いたいのは、作らない釜の湯のこと…です。はい。) で、この日開店間際の客であったこともあり、釜の湯はサラサラ。





蕎麦後




蕎麦の実アイスちんねん.jpg蕎麦チョコちんねん.jpg

「蕎麦の実アイス」「蕎麦チョコ」各¥150.-





雑感

ご主人や女将の一生懸命さに、そして蕎麦前に惹かれる。そんなだから、伺ったゴールデンウィーク中のこの昼は、カウンター隅で観察した結果、後から後から昼食目当てのお客が現れ、席はすぐに埋まった。昼でこれだから、夜は更に?場合によっては、予約が吉か?その内にまた再訪して体験してみようっと。


それにしても、高架下自転車置き場を挟んで35秒の直近にある浦安市猫実「信や」のご主人の内田さんも、本陣坊グループ10年→市ヶ谷「大川や」3年→護国寺「蕎すけ」店長4年→201210月開業だと聞いたし、本陣坊グループに関係のある若いお二方が、ほぼ1年の間にこんなに近くでそれぞれ自分の店を持つなんて、なんだか凄いなぁ〜〜〜っ。若いご店主どちらにも頑張ってほしい。ご近所の皆さま、是非是非あれこれ食べ比べて、地元で若い蕎麦屋さんを盛り立ててあげてくださいませ。酒は…で、魚も…だな、天麩羅は…で、卵焼きが…だよねぇ、で蕎麦が…だ、とかね。楽しいと思いますぅ。


510日(土)、11日(日)は、浦安駅前の道路を封鎖して行うお祭り、浦安市商店会連合会主催百縁商店街に出店の為、お店はお休み。「ちんねん」さんの出店内容は、玉子焼き・揚げそばが100円と、三重県の地酒・作の純米酒が5300円。⇒百縁商店街会場マップ



■住所千葉県浦安市猫実5-13-10■電話047-720-0630■営業時間11001400/16002300■定休日水・第3木昼■アクセス東京メトロ東西線浦安駅徒歩6


   次項有お店のHP




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2013年09月11日

成田国際空港「京成友膳」

お腹は空いていなかったけれど、飲んでゆったりとしたいので、椅子の大きなこちらのお店に。満員のお客さんを前にしても、若い花番さんが親切で、忙しそうにワサワサしていなくって良い感じ、満足。


蕎麦前

飛行機嫌いの私は、乗る必要のあるときは、しこたま酒を飲んで眠ってしまうことに決めている。ということで、午前中から1〜○杯。

 

成田空港 茶碗蒸しと日本酒.jpg

熱燗1合400円。安いっ!有難い。
早い。数秒で出てきた茶碗蒸しも温かい。有難う。



 


成田京成友膳揚げだし豆腐.jpg
揚げだし豆腐
早い。まぁわりに温かい。OKさ。


 



蕎麦



 

成田空港京成友膳鴨そば.jpg

鴨つけそば

「フォアグラ用鴨肉×北海道産石臼挽そば 鴨の濃厚な味わいとそばの旨味が広がる」と、店舗前の看板に書いてあったぁ。「幌加内産のそば使用」とも。

 




成田空港京成友膳鴨南蛮.JPG

鴨南蛮そば

貴方がた、いったいどれだけ鴨が好きなんだっ!て言われそう。でも、建物内が寒いっ!(冷房強すぎ…かなぁ)温かい物が食べたかった。こちらの甘汁も、和食屋さんの感じ。




 次項有成田国際空港公式サイト

 次項有成田国際空港公式サイト内「京成膳」ページ

■住所千葉県成田市三里塚御料牧場1-1 成田空港第一ターミナル中央ビル4F■電話0476-32-5905■営業時間7:0021:00

posted by 笑門来福 at 17:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月08日

浦安市猫実「信や」

6席のカウンターを中心に、奥に小あがりが1卓あって、10〜2・3人も入ればいっぱいの小粋なお店。平日の夜19時頃伺ってみた。先客は小あがりの家族連れ。小さな子供が一緒の3世代?のご家族が、和んでのんびりしている。そうそう、浦安市の子育て支援パスポートを提示すると、「ざる」「かけ」を大盛りにしてくれる、子連れにも優しいお店だ。



 

蕎麦前
 

まず、品書きを眺めると、いろいろな蕎麦前に続いて「店長おまかせコース 2000円」とある。聞けば、全6品で最後に〆の蕎麦まで付くという。マジですか?凄いコスパ。ということで、このコースに。

酒の品書きは、どちらかと言うと…というかハッキリとだな…焼酎のスペースが広く「一粒の麦」「蒼い永劫」「赤霧島」「魔王」「森伊蔵」と続くのに、日本酒は「ます酒」600円とそっけなく、他に個別の銘柄表記はない。あとは「本日の日本酒700円より」と一行あり、声を掛けて直接教えてもらう形式だ。新潟「八海山」純吟、山形「出羽桜」吟醸、高知「酔鯨」純吟、秋田「刈穂」純米が、今日用意の酒だそうだ。純米を飲みたかったので、秋田「刈穂」を選択。



刈穂と梅くらげ.jpg

梅クラゲ

くらげの歯ごたえがコリコリッと、梅干しのさっぱりと相まって美味しい。







山菜の小鉢3種.jpg

奥:沖縄ぜんまい胡麻和え

左:菜の花辛子醤油、右:花山葵土佐酢和え

この3品の中では、ぜんまいの胡麻和えが好き。いや、辛し和えもなかなかだった。3品とも結構量があって嬉しいぃ。





                       
                         カメラ

御造り まぐろ&サーモンを土佐酢で

(写真 撮り忘れ(^_^;)



ここで、品書きの中の「ます酒」をお願いする。女性には「菊正宗」の文字の入った綺麗な塗の升。(口紅を付けていると…ってことでしょう。男性は白木の升じゃないかな。)銘柄は、もちろん「菊正宗」本醸。小皿に塩が添えられた。





揚げだし豆腐とます酒.jpg

揚げだし豆腐&蕗味噌


揚げだし豆腐というと、お出汁を掛けるのがいつものパターンだと思うけれど、今回は、蕗味噌をつけて食べる。蕗味噌旨みとほろ苦い香りが、御酒のお供にも嬉しい。美味しかったぁ。



天ぷら.jpg

天ぷら うずら玉子 アスパラ パプリカ




 

蕎麦
 

お声掛けで、蕎麦へ。「かけ」と「ざる」が選べるようだ。ということで、「冷たいお蕎麦でお願いしまぁ〜す。」



 

〆蕎麦.jpg


薬味は、ねぎと山葵。コースの〆の蕎麦の量は、ほんのちょっと少な目。単独で「ざる」を頼んだ場合と、どのくらい量の差があるのか、聞けばよかった。


ご主人の内田さんは、本陣坊グループに10年、市ヶ谷「大川や」に3年、護国寺「蕎すけ」では店長を務め4年。満を持して201210月、こちら浦安猫実で自分の店をオープンした。ちらっと伺ったランチメニュー1000円は「蕎すけ」のそれ、そっくりだし。経歴を聞いて蕎麦前を手繰り、蕎麦を手繰ったら、その通りの味だと納得がいった。


自家製粉。この日は、常陸秋そばをこまかく挽いて(置いてある篩は60メッシュだけだった。打ち粉用かな。)、無篩いとのこと。

本日の会計は3800円

だからぁ

内訳は、 おまかせコース  2000

       ます酒「菊正宗」  600

       秋田「刈穂」は 1200円 ってことかなぁ。



■住所千葉県浦安市猫実5-12-8■電話047-321-4737■営業時間11:301430 / 18:002200■定休日■アクセス東京メトロ東西線浦安徒歩6店内禁煙



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2012年07月20日

妙典「さくらそば」

朝から黒々とした雷雲が広がっている。台風並みの強風が吹き荒れ、時折大粒の雨がザァーーっと降ってくる不安定な天候の昼、駅から走ってお店へ。



さぁ〜すがに、先客もいない。

ご主人から、「いらっしゃいませ」「こんなお天気の中、お運び頂き有難うございます」と丁寧に迎えられる。嬉しいなぁ〜いいなぁ〜悪天だって、蕎麦屋さんに行くのは大好きだ。空いているし。



限定蕎麦御膳



蕎麦は「せいろ」と「かけ」を選べる。天ぷら、茶碗蒸し、季節の煮物、お新香、デザート、そして珈琲か紅茶が付いて、1500円。お値打ち感のある限定セットメニューだ。今日は「かけ」にしてみる。



妙典「さくらそば」 かけ.jpg

蕎麦御膳の「かけ」



かけの甘汁は、若々しいご主人らしく、甘さ抑えめのすっきりとしたもの。「かけ」だからかな?、前回頂いた少しモチモチ感のある蕎麦と、少し違った印象。もっちりとした粘りが少なくなって、ソバらしい穀物感がアップしたような・・・と思っていたら、ご主人から「ソバ粉を少し変えてみたのです」とお話しを伺えた。今まで主に1軒の製粉会社から仕入れたキタワセを使っていたが、現在他の製粉会社やミヤマもブレンドしてみているとのこと。


悪天候の中お邪魔すると、混雑して忙しい日には到底できないお話も伺えたりして、ラッキーなのだなぁ。


それにしても、20年以上修行し、満を持して自分の店を持ったとはいえ、まだ若いご主人が、自分の蕎麦を求めて試行錯誤し、進化してゆく過程に居合わせるのは、お客としてもとても嬉しいことだ。



妙典「さくらそば」 デザートあんず.jpg

蕎麦御膳デザート「あんず」



気持ちの良い庭の薄緑色のもみじが、強い雨に洗われてキラキラ輝く様子を、うっとりと眺めつつ、熱々の「かけ」、セットの珈琲や、熱々の蕎麦湯を、フ〜フ〜言いながら飲んでいると、ご主人は何も言わずにそっとエアコンを強めてくださった。暑い夏でも、暑い飲み物(熱燗も!)の好きな私にも、心細やかにお気遣いくださる素敵なお店だ。今後も是非また伺いたい。




■住所千葉県市川市塩焼1-4-27■電話047-397-7717■営業時間1100143017002030■定休日■アクセス東京メトロ東西線 妙典駅 南口徒歩6分 /駐車場3台有り











ラベル:サクラ大戦
posted by 笑門来福 at 07:49| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月15日

妙典「さくらそば」

2011105日にオープン。駅から歩いて56分とはいえ、住宅街のど真ん中だ、知らずに偶然店の前を通りかかってフラリと入る客は、まずいないだろう。きっとそろそろ静かになるだろう店内を想像して、平日13時半を回った頃に向ってみた。

するとなんと、予想に大きく反して! まず店の駐車場に、小さな子供を乗せる椅子を装備した自転車が、何台も何代もズラリと停まっており、ママ友ランチを楽しむ若い笑い声が、漏れ聞こえてくるではないか。幼稚園児PTAの集まりだろうか、この団体の平均年齢の若さに、ここは流行りのケーキ屋か?と。



妙典「さくらそば」蕎麦と庭.jpg


少し戸惑いつつも暖簾を押すと、ゆったりとしたスペースが大盛況。

声の主たちは、小上がりに陣取っていたし、広々と気持ちの良い庭に面したテーブル席では、いぶし銀の1人客がそれぞれに、本を読みながら蕎麦前をチビチビやっている。おぉ〜〜なんとも気持ちが良さそうだ。

そうか、皆さん思い思いにのんびりと過ごしているから、ランチピーク時間も長いのだな。





さて…と、品書きやらなにやらを見まわす。するといきなり、「普通のお蕎麦を是非、一度ご賞味ください。」と書いてある。お店からこの突然の「普通」宣言に、最初は「普通ってなんだろう?」となった。しかし、良く読むと「昔ながらの材料と気持ちで、……本当に良い材料を使い、最高で美味しい普通のお蕎麦を、是非一度ご賞味ください。」とあった。ほぉ〜そういうことか。奇を衒ったものではない、ということで「普通」と表現しているようだ。



若い店主さんは、主に立会川「吉田家」、そして銀座「明月庵 田中屋」でも、通算すれば20年程も修業をした後、こちら妙典「さくらそば」を開業したという。駐車場の看板にも、鰹節の事を書いている位だから、店主の言う「普通」がとても楽しみだ。




限定蕎麦御膳



妙典「さくらそば」蕎麦御膳 .jpg


蕎麦は「せいろ」と「かけ」を選べる。天ぷら、茶碗蒸し、かぼちゃと里芋の煮物、お新香、デザート、そして珈琲か紅茶が付いて、1500円。


蕎麦は、少しモチモチ感のある二八。釜前の仕事、水切り具合は、職人のソレで、昨日や今日蕎麦を打ち始めた者にはできない安定感。天ぷらは、所謂蕎麦屋さんの天ぷらの感じではない、立会川「吉田屋」の流れか。


妙典「さくらそば」珈琲とデザート.jpg

デザートも嬉しいし、珈琲も美味しい





他の品書きは、二八せいろ700円、かけ700円、天せいろ1500円、お新香300円だから、この煮物や茶碗蒸し、更にはデザートの付く限定蕎麦御膳は、とんでもなくコストパフォーマンスが良いのでは?




蕎麦湯は、完全ナチュラル系。汁徳利がなく、蕎麦猪口に予め辛汁が注がれて供されるのだが、私の場合大量に辛汁が余ってしまった。だから、空の蕎麦猪口を新しく一つ運んでもらうか迷ったけれど、茶碗蒸しの空いた器で蕎麦湯を楽しんだ。供する辛汁の量は、お店のほうでも悩ましいところだろう。



 





 

文化交流の場に…



「普通」の蕎麦を標榜するこちらのお店は、普通に「蕎麦だけ」のお店じゃないことを目指している。いろいろな文化交流の場にしたいという意欲的な店主さんと話していると、その事がじんわりと感じ取れる。お店の名前は、あの「サクラ大戦」に因んだということで、インテリアのテーマは大正ロマン風である。この冒険活劇的空想空間の中で、歌謡、演劇、オカルト、ロボット、更にはゲーム性も加えた幅広い要素を、ぐわぁ〜んと融合した万華鏡的な面白さを、蕎麦屋という空間運営にも、なんとか持ち込もうとしているようだ。

面白そうっ!
個性豊な蕎麦屋さんの奮闘を、陰ながら応援したい。




 

妙典「さくらそば」 飛び出す絵本.jpg


窓辺に飾られた飛び出す絵本の数々

店主さんは「遠慮なくどうぞ、開いてみても良いですよ」と。背表紙から察すると、新旧あるもののやっぱりファンタジー物が多い…。蕎麦関連本は、右端に数冊…みえる。




■住所千葉県市川市塩焼1-4-27■電話047-397-7717■営業時間1100143017002030■定休日■アクセス東京メトロ東西線 妙典駅 南口徒歩6分 /駐車場3台有り

 

posted by 笑門来福 at 08:37| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月10日

千葉在来そば祭

千葉県産優良品種の「千葉在来」の普及を目的として活動している千葉在来普及協議会が、生産者が少ないために“幻のソバと言われている「千葉在来」を、500食分の限定ながら近く一般に試食販売する、とご連絡をいただいた。これは、概ね1年に一回のチャンスであるので、在来種に興味のある方には朗報では。



日時:平成23年11月27日(日)
   午前10:00〜  500食販売次第終了

雨天決行



場所:千葉市緑区平山町1048

チャイルドフラワー集荷場

(めぐみの郷ファーム内)

 鎌取駅水砂経由平山線バス便 水砂下車歩7
   
(但し、当日のバスは18本)

   車は、大宮I.Cから3.7q  駐車場有り。



催物:試食販売
   
ざるそば(500円) 鳥汁そば(700円)

   そば粉販売 1,500円/1s

  (但し、余剰があった場合に限る)



   展示コーナー

千葉在来を使ったそば打ち教室

1,00円/500g  20人限定



位置情報 尚、会場は花苗の栽培施設で、施設見学ができます。

千葉在来種の他にも、花苗販売、地元野菜販売、津軽三味線演奏などもあるそうです。



 

ブログ内関連記事

今年度から全国ブランドを目指し、今までの名称「野呂在来」を改めて「千葉在来」と変更したという事も忘れずに書かなければいけなかった。過去の「野呂在来」ブログ内関連記事は、


次項有野呂在来 (20091113日掲載)


次項有原市西広「花月庵みのしま」20091127日掲載)



私個人としては、ここ数年「野呂」の名称で親しんだせいもあり、またピンポイント地域の希少種という雰囲気もでていて好きだったので、改名はちょっと寂しいなぁ〜なんて勝手な事を感じてみたり…。過去記事は、旧名称のままで残しておきたいと思う。





posted by 笑門来福 at 11:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月21日

蘇我「王寿屋」

JR内房線 蘇我駅から歩いて15分程の「王寿屋」は、小上がりに12席、テーブルに10席、計22席。ご夫婦?2人態勢で営む住宅街の蕎麦屋。

 土曜の夜、気心の知れた仲間との宴席があり、長谷川平蔵おすすめ「鬼平コース」3600円を頂いた。(鬼平コースは、1人前3600円・4200円・5250円の全3種類。要予約。)

 
コースの最初は蕎麦サラダ(揚げ蕎麦とハム、レタスなどの野菜)

…写真を撮り忘れ。蘇我「王寿屋 (4).jpg



奥にあるのは、コースの品書き。○○御一行様として用意されていた。手前は、前菜五品 (そばクレープ、?、そばみそ、よせ湯葉、そばカナッペ)





蘇我「王寿屋 (12).jpg






そば寿司

 






蘇我「王寿屋 (9).jpg
  



北海道ししゃも天麩羅

蕎麦屋の焼き鳥(…写真なし。)   








蘇我「王寿屋 (6).jpg




玉子焼きで、蕎麦を巻きこんでいる。   








蘇我「王寿屋 (15).jpg





鬼平鍋 (鴨うどんすき)
うどんが超極太。  







蘇我「王寿屋 (2).jpg

一口、二色せいろ 
(本来の〆は“一口せいろ”の後にそばのデザートらしいのだが、飲兵衛の会だからか?そばデザートのかわりに二八と唐辛子打ちの二色に。)




尚、コース外の品書きの中の変わり蕎麦は、1月が柚子で、2月が唐辛子、3月は桜切りを予定しているとのこと。
 蘇我「王寿屋 (7).jpg


こちらの店のソバ粉は、北海道産。うどんは、房総の地粉だそうだ。

お出汁に鰹本節、鯖節、利尻コンブ、しいたけ そして、長崎のアゴ(トビウオ)を使っているという。

日本酒の品揃えがなかなか良くて、飲兵衛には有難いお店。何本飲んだか…記憶が…であるが、飲んだ量を思うと財布に優しかったような…体感。
 口髭をたくわえた楽しく親切なご店主が、我々を蘇我駅まで車で送ってくださった。良心的で心地好いお店であった。 

 

■住所千葉市中央区白旗2-3-10■電話043-263-5113■定休日■営業時間午前11301400  17002000 コース料理や貸し切りの時は営業時間を延長してくれることも。■アクセスJR内房線 蘇我駅 徒歩15分/京成千原線 大森台駅 徒歩13

  のHP
posted by 笑門来福 at 13:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

市原市西広「花月庵みのしま」

野呂在来を、ご一緒しませんか?」という夢のようなお誘いをいただく。そりゃぁ〜、もぅ1も2もなく「Yes.Yes.Yes.お願いします!!」です。黙っていても知らずに一人笑っちゃう状態で、スッキップしながら家を飛び出す。  

市原市西広「花月庵みのしま」。お店の中でゆ〜〜〜くり、ゆ〜〜〜くりと回っている石臼の傍で、この時期通常使っているキタワセ種と、今回注目の野呂在来種の2種を玄ソバのまま並べて解説をいただく。「キタワセと比べて、幾分小粒なものの多かった野呂在来は、819日に播いて…日照のことを思うと…、台風様の風も…、ほとほと天候には困った…心配しながら1023日〜25日に刈り取った。実入りは…、○%くらいが…で、○%は…でした。粒が…香りの…、甘みの…。」と、どこまでも熱っぽく語るご主人。背筋の伸びる思いで聴いていると「まぁ〜召しあがってみるのが一番。」と。

◆□◆この解説のこと等は、後日機会があれば、別仕立ての記事にと思う。

  左=野呂在来  右=キタワセ.jpg
   野呂在来  ←|→    キタワセ


野呂在来蕎麦蕎麦汁
  まず、野呂在来の生粉打ちである。びっくりすることに、花番さんがせいろを運んできた時に、もぅ ほんのりと香った。水回しをするときに、ふぅ〜っと香るような強さの若く瑞々しいソバの香りだ。■■続きを読む■■
posted by 笑門来福 at 15:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

富津「里山」

富津「里山」の御主人は、江戸ソバリエだ。ここ千葉県富津で、土・日・祝日営業の蕎麦屋を開業した。一見ふつぅ〜の住宅を改装した店舗内部は、美しい欄間や神棚、飾り棚や床の間のあるゆったりとした二間を開け放した座敷空間(4卓、20人ほどは楽に入れそう)と、玄関を入ってすぐの洋間に設えられたテーブル席(8人くらい座れそう)だ。和室のぐるりを囲む広い廊下のせいか、その先に広がる庭のせいか、明るく開放感のある空間が、田舎の親戚の家に来たような?なんだか懐かしい気持ちにさせる。ソバ打ち室も店主ご夫妻が忙しく立ち働かれる厨房も、ゆったり広ろびろぉ〜〜〜。

 置かれた卓はどの卓も、どっしりとした古い木材で作られていて、とても洒落ている。伺ってみると、趣のある古材で家具などをつくっているデザイナーさんの手によるものだという。私達が占拠したテーブルも、厚さ10cmもありそうな天板は、昔むかしソバ打ち台であったもので、枝が3つ叉になった足がつけられており面白い。

 店主ご夫妻のお人柄が現れるのか、週末だけの営業だからか、■■続きを読む■■
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2008年11月09日

新浦安「芦屋亭」

新浦安に住むマダム(なんだか特別な呼び方があったような…、えっと、そうそう、確かマリナーゼ!?って言うんでしたっけ?)が、教えてくれたお店。


 もともと神戸で希少な手打ち蕎麦店「東明」を営んでいたが、阪神淡路大震災で被災。なんとか再出発するも、人口の激減と不況が重なり一旦店を閉めたそうだ。その後、山中湖で6年間、店名を現在の「芦屋亭」に変え、契約栽培のソバを使い、石臼挽きで打つようになる。


そんな紆余曲折の末、200611月には、山中湖本店に続き、新浦安店も運営するようになる。ほぼ1年間は2軒を併設したということだ。新浦安ではこの11月でちょうど2年。先ごろ新浦安を本店にし、山中湖を閉め、今度は広島県三次市で、手打蕎麦の新店?のプロデュースをするとか。だから新浦安店を、新浦安本店に名前を変えるとか、区別が必要なのか?ともあれ、意欲満々だ。その名の通り芦屋テイストのお店。

 
地上の入口部分からは、ちょっと想像しにくい地下の店内。中に入ってしまえば、全32席のわりに空間がとってあり、広々として明るい。この辺りの事情は池尻大橋「土山人」と似ている。お店の作りと関係あるのかないのか、こちらのご店主も花番さんも「土山人」グループオーナーと同じ、芦屋のお方。交流もあるらしい。


蕎麦前

        取り合えず、アサヒのプレミム熟撰を、お願いした。銘柄によっては冷という選択肢しかないのだろうか?日本酒はグラスで出している。一種類のお酒にグラス一つ。分けて飲むことはできない。いろいろな種類を飲みたい場合は、お好きなお酒3種類のセットはあり。頼めば燗酒には、お銚子と人数分の猪口をだしてくれるという。ということで、日本酒は全て熱燗でお願いした。

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posted by 笑門来福 at 06:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

本八幡「ながせ」

画像-0214.jpg江戸東京そばの会121期生 永瀬勝行さんは、200712月22日脱サラしてこの地に手打ち蕎麦きり 玄庵「ながせ」をオープンした。1年たたないマンション1階の店舗は、どこかまだ新築の風情。

暖簾をくぐると、右手に厨房、奥にとちの木の麺鉢がドンと置かれた打ち場がある。テーブルは4卓で、全12席。小規模ながら清潔感のあるお店だ。この日厨房はご主人お一人、にこやかな花番は奥様だろうか。
 

店の中の張り紙には、9月20日から奈川の新蕎麦との宣言があった。

続きを読む
posted by 笑門来福 at 22:03| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(2) | ⇒千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする