2015年05月12日

神楽坂「かりべ」

真夏の様な強い日差しの昼過ぎ、我が家の呑兵衛組頭が、何か知らんがご馳走をしてくれるというので、久しぶりに神楽坂「かりべ」へ。


蕎麦前

まず、軽〜い薄ハリのグラスで、キリリと冷えた八海山地ビ−ル(ヴァイツェン)¥800.-/330ml。「くぅ〜っ、格別に美味しぃ〜っ!」


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お願いしていた品書きが運ばれると、やっぱりどうしたって日本酒に行きたくなる。





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お通しの卵のお汁   更にお通しの蕎麦味噌

と、右上が こごみのごまよごし¥450.-




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前菜盛合せ¥1000.- 稚鮎と切り干し大根の南蛮漬け¥700.-

値段…これ位かな?

呑兵衛組頭のおごりだったので、

よく覚えていないのでありました。

<m(__)m>





海老の味噌焼きと蕎麦掻き.jpg


海老の味噌焼¥700.- 蕎麦掻き¥1300.-

この海老の味噌風味が、日本酒に合ってドンドン進んでしまう。




ということで、この日飲んだ日本酒は、「八海山」本醸造¥900.-、大好きな「来福」純米吟醸さくら酵母のうすにごり¥900.-を、冷と燗で各1合。それから「天狗舞」純米¥1200.-という具合。「来福」の燗も本当に美味しいなぁ〜。




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天せいろ¥2400.-を、天先でお願いして,

まだまだ飲みます。






蕎麦

呑兵衛組頭のせいろ蕎麦への声掛けを聞いても、私はまだもう少し天ぷらが食べたかったので…またまた?更に?天ぷらそば¥2400.-もオーダーしちゃったりなんかして…どれだけ食べるんだ?と自分でも思いますです、はい。だからぁ、えぇ〜と我々は、天せいろと天ぷらそばをそれぞれ食べたわけですなぁ。こんなで「痩せたい」なんて夫婦揃って言っているなんて、誰が信じてくれるのかっ…やれやれ。




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まぁ〜ということで、写真的には、上が天せいろ¥2400.-の「天」。下が、後から持ってきてもらった「せいろ」。







 

 

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それで、天ぷらそば¥2400.-のぉ、上が運ばれてきた様子で、下がこの揚げたて熱々の天ぷらを、熱々のかけ汁にをジュッと漬けたところ。釜の具合も素晴らしい蕎麦ののど越しの良さと、太白生しぼり胡麻油でカラッと揚がった天がお汁にしみて、またね、これが入ることによって一段と深みを増した汁と相まって、もぅとてもとても美味しくて、夢中で一気に手繰ってしまった。





■住所新宿区若宮町11-7■電話03-6317-0951■営業時間平日昼11時半 〜 15時(LO)/夜18時〜 22時(LO)/日祝11時 〜 21時(LO■定休日■アクセスJR中央本線東京メトロ東西線 南北線 有楽町線 飯田橋駅下車 徒歩5分/都営大江戸線牛込神楽坂駅下車 徒歩5  




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     ※私たちのブログの右側にある「気になるプロのブログ」欄から、常時、「東白庵かりべ」店主さんのブログへリンクしています。


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2015年04月17日

対馬在来@巣鴨地蔵通り「菊谷」


まだ寒い2月末のことだったか、江戸ソバリエ協会ほしひかるさんから「菊谷さんが、いよいよ35日から対馬在来を打つそうだ」と情報を頂いた。対馬在来は数年前にマダム節子の新春蕎麦の会で手繰ったことがあるけれど、しかし、プロの打つ対馬在来はどんなかな?食べてみたいと思った。けれど、なかなか伺う機会に恵まれず、もぅ流石にないだろう…でももしかしたら?もしかするかもしれない…と、恐る恐る菊谷さんに電話してみた。すると「あぁ〜ちょうど明日、対馬在来を吟‘で出そうと思っています」と。


さっそく伺うことに。





対馬在来種


中国大陸雲南省あたりから朝鮮半島を経て、縄文時代後期に日本に伝わったとされるソバの実。


ソバは、一つの花の中では受粉せず、他の株の、更に違う種類のめしべを持った(長柱花と短柱花)花とのみ受粉する他花受粉作物。結実の為に、花粉の運搬を50種類程度にも及ぶ虫たちや風に任せるものだから、虫の飛ぶ範囲や思わぬ風の届く範囲で交雑を繰り返す。

ソバの実が、日本中でいち早く入ったと思われる対馬では、四方を海に囲まれて、古くから「木庭作」(こばさく)と呼ばれる山間傾斜地の粗放的な焼畑で栽培していたので、他の地域のソバや品種改良されたソバ種と交雑せず、隔離された状態でその種を守ったことになった。

つまり対馬在来は、日本のソバの原点のような在来種ということだ。その実は、本土のソバよりも小さく風味が強いと言われる。菊谷さんは、知人の福岡の蕎麦屋さん経由で譲って貰ったそうだ。



参考:希少品種・在来種について


  • 現在、天保ソバも四方を海に囲まれている山形県の飛島で、交雑しないよう「天保そば保存会」が厳重管理中。(天保ソバ=天保時代、福島県大熊町大川原地区 横川助治郎さんは、子孫が飢饉に備えられるようソバの実を天井裏に残した。1998年母屋改築の際、その6俵のソバの実を発見。その後、山形県・鈴木製粉所 先代の鈴木彦市さんを中心とした関係者の努力の甲斐あって、160年余り眠り続けていたソバの実の発芽・栽培に成功。尚、福島県大熊町は、現在、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、全町民約11,500人が町外への避難生活を余儀なくされており、町役場についても約100km西に位置する会津若松市に移転をして行政運営をしている。)

  • その他、鹿児島「大隅在来」、徳島「祖谷在来」、島根「出雲在来」、長野「奈川在来」「番所在来」「黒姫在来」「戸隠在来」、福井「大野在来」などが在来種として知られる。





蕎麦前


まず、「多摩の恵み」ピルスナーとお通しの蕎麦チップ


くぅ〜〜〜〜っ美味しいっ!しっかり旨味。私好みのすごぉ〜く美味しいビールだったので、調べてみた、西多摩で作られていた地ビールを石川酒造がよみがえらせたもので、ドイツスタイルベースの下面醗酵。地下天然水で仕込み濾過も加熱処理もしていないものだそうだ。





菊谷おまかせツマミと多摩の恵み.jpg


菊谷さんでお馴染みの一皿


左上から時計回りに:鯖燻製 きんぴら 昆布と椎茸かえし煮 チーズのかえし漬け ぬか漬け



この一皿を見て、すぐに日本酒に。
この日は、菊谷さんのお勧め種・順で全4合燗にしてもらう。栃木県宇都宮「四季桜」島根「玉櫻」奈良「睡龍」生酛純米兵庫「竹泉」純米にごり酒。米の旨味もたっぷりのこの流れが、すごぉ〜〜く良くって燗酒の醍醐味を堪能した。ほんと日本酒が大好き。




他には、


菊谷春キャベツ.jpg菊谷玉子焼き.jpg


春きゃべつ   玉子焼き(中)






菊谷燻製盛合せ.JPG菊谷天ぷら盛合せ.jpg 


燻製の盛合せ      天ぷら盛合せ


鴨せせり・鳥砂肝    スナップエンドウ・舞茸

レバー               空豆・海老








蕎 麦


いよいよ、唎き蕎麦。





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1枚目 栃木益子産二年熟成常陸秋そば


1.5o太さのソバの香味のしっかり乗った美味しい蕎麦。バランスの良い常陸秋そばの味わいを濃縮した感じ。ストンと滑り落ちるのど越しも好きだぁ。








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2枚目 栃木産 二八常陸秋そば


1.5o太さで、1枚目と品種は同じ。ほんの僅かに外皮と粒々感のある粒子が増えたようけれど、二八になった分で、のど越しそのまま。









菊谷3枚目対馬在来.jpg


対馬在来


やはり1.5o太さの美しい細打ちの蕎麦。色は前の2枚よりホンの少し濃い色。野趣あふれる香りが最初にフゥッと来ては直ぐサッと退き、まろやかな味とモチモチ食感が残る独特の蕎麦だった。想像していた濃厚さや荒々しさではなくて、寧ろやさしい円やかなイメージ。





数年前にマダム節子の新春蕎麦の会で手繰った対馬在来は、更科部分が多い微粉の粉だったので、色白のツルリとした蕎麦だった。そんな事もあるし、製粉の仕方もまったく違うこたった2回の体験で、対馬在来種本来の味がどうのこうのと言えるほどに、何か分かった事はない。


あぁ〜こうなると、対馬在来の丸抜きを粗めに挽いて、サッと掻いたものを食べてみたい。いやいやそれよりも、丸抜きをそのまんまカリカリポリポリと一摘み食べてみて、その後 麺に仕立てたもので、香や味がどんな風に花開くのかを唎いてみたら楽しいだろうなぁ。




■住所豊島区巣鴨4−14−15■電話03−3918−3462■営業時間平日・土曜日・祝日  11:3021:00(中休み無し)ラストオーダーは20:30。売り切れ次第閉店。■定休日火曜日。但し、祝日や「4」のつく日は営業し、翌週の月曜は振替休業■アクセス都電荒川線 庚申塚駅徒歩3分 /都営地下鉄西巣鴨駅徒歩8分 /JR山手線巣鴨駅・都営地下鉄巣鴨駅 徒歩10



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※こちらは、石臼の会ブログ右端「気になるプロのブログ」カテゴリから、巣鴨地蔵通り「手打ちそば 菊谷」ブログという表示で、常時リンクをはっているところと同じ。





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2015年03月31日

役員会@新宿「大庵」

今回も石臼の会役員会で、個室利用。前半に事務局の用意してくださった資料を基にサクサクっと打ち合わせをした。一段落した後半は蕎麦料理を前にミニ蕎麦談義となり、食べる。そして、飲む。


蕎麦前

まず、ビールで乾杯。

「お疲れさまぁ〜〜〜〜〜。」




大庵神亀.jpg大庵焼き筍.jpg


次に、神亀と焼き筍





大庵ニョッキと蓮根.jpg大庵蕎麦コロッケと穴子天.jpg


蓮根に蕎麦掻きを詰めて揚げた物とソバニョッキ

ソバコロッケ と 穴子天





蕎麦

何時もならば、いろいろな蕎麦をオーダーして、平和に?取り合いながら食べるのだけれども…今回は「私は蛤蕎麦」「私も」「私も」と皆同じ蕎麦となる。



大庵蛤そば.jpg



荻窪「本むら庵」仕込みののど越しの良い美味しい蕎麦に、蛤からでたお出汁で美味しい甘汁の、とても春らしい種物でした。何と言っても大きな蛤が7〜8個も入っているのが、嬉し〜い。



最後も、チャチャっと綺麗に割り勘できて、目出度し目出度し。


■住所都新宿区新宿3-36-6大安ビル2F■電話03-3352-5113 ■営業時間【昼】火〜金11:3014:30L.O.14:00) ※月曜日のランチはお休み(祝日の時は翌日昼お休み)、土日祝12:0015:00L.O.14:30)【夜】月〜土17:0023:30L.O.22:30)、日祝16:3022:30L.O.21:30■定休日年末年始・夏期旧盆■アクセスJR新宿駅 中央東口を出て、高島屋方面に歩いてすぐ左手 駅から徒歩1〜2分   ※夜は、お通し315/人、サービス料10

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2014年12月16日

神楽坂「九頭竜蕎麦」


今年は蟹が高値らしい。朝出掛けに、このニュースを見たのが何か影響したのか、昼時間に自然と「九頭竜蕎麦」に足が向いていた。

ちょうど去年今頃、こちらのコースをある偉い方のご相伴に預かった。コースが進むうち出てきたのがセイコ蟹。うぅ〜んかぶりつきたい。でも偉い方の前で、いかん。しかもちょっとよそゆきの和服だし、で・で・できない。なんとか理性を保って、箸でちょこちょこつついて礼儀正しく食べ、何か福井の名酒をホンノ一口、口をつけたと思う。が、恐ろしいことに存分に食べられなかったという以外の記憶がない。食べたハズの〆蕎麦も思い出せない。なんだこのモヤモヤは…人間の脳とは、或いは味覚とは、緊張すると機能しなくなるのかぁ?と思って、はや1年だ。




ということで、いつの間にか店の前。

リベンジに…思う存分蟹を・・・は、時間の都合、いや所持金の都合で出来ないけれど、折角だから蕎麦を。



越前おろし蕎麦

店の前の品書きに、「玄蕎麦を粗めに挽いたそば粉を使い、毎日打ち立てをご提供」と書いてある。はぁ、粗挽きだったの?やっぱり記憶がない。


平日1155分 店内に入れば、先客は2組。既に食べ終わってゆっくりしているマダム2人組と、会社員風の2人組。おろし蕎麦¥740.-と心に決めて入ったけれど、一応メニューを広げると、ランチの蕎麦と丼のセットは¥890.-。彼らは、このセットを食べた様子。迷うなぁ。



やっぱり、福井と言えば「おろし蕎麦」だ。


 九頭竜蕎麦「おろしそば」.jpg



手前のお箸は普通サイズ。それらと比べて蕎麦の量を推測してもらいたい。ということで、とても上品な量。麺は1.5o太さ。おろし蕎麦は粗挽きでなかった。福井産ソバ粉を二八とのこと。伺えば、地元福井では玄挽きのものを使うそうだが、神楽坂では江戸蕎麦風にしているそうだ。おろしのお汁をぶっかけ風に掛けて、鰹節と薬味を乗せ、さっと混ぜて手繰る。さっぱりととても美味しい。






九頭竜 湯桶.JPG







蕎麦湯は、蕎麦と一緒にお洒落な竹筒型?湯桶に入って出てきた。


さらさら透明で自然な釜の湯。

蓋がないから…持ってきてくれたのが早かったし…蕎麦を食べ終わる頃には…。






お昼休みの学生さんやら会社員の方々が、ぞくぞくと入ってきて席が埋まった頃、私は店を後に。入り口奥正面の打ち場では、2s玉をグングン伸ばしていた。





セイコ蟹♪余談

誰もが知っている「越前蟹」は、ズワイガニの雄のこと。雌は「セイコ蟹」と呼ばれて、小さい体に沢山の卵を抱え…・・・これがもぅ〜あなた!美味しいっ!そして更にミソも!堪らない、まったりとした旨味の塊。

「越前蟹」は全国区の冬の味覚の王者だから、あちこち東京のお店でも買えるし食べられる。高いけれど。ね、お金さえ出せば食べられる。でしょ。そう。お金持ちは「越前蟹」を、豪勢に豪快に食べてください。

でも、セイコは地元で消費されるのが主なので、他の地方にそう多くは出回らない。九頭竜蕎麦では、そのセイコ蟹が食べられる。


私は、とある筋から毎年セイコ蟹&水蟹のお取り寄せをする位大好きなものだから、あの日は予告なく唐突に好物が出てきて、余りの嬉しさに、危うく偉い人の前だと言うことを忘れ、かぶりつきそうになった。


今年のセイコ値段はどうかなぁ〜、少し分量を減らすことになるのか?蟹は遠慮なくかぶりついて、しゃぶりつくように食べるのが一番だなぁ。熱燗できゅぅ〜とね、こりゃ堪らん。





■住所新宿区神楽坂3-3■電話03-6228-1886■営業時間[月〜金]11:3014:30LO14:0017:3023:00LO22:30/[] 12:0023:00LO22:30/[]12:0021:00LO20:30■定休日無 ※夏期、年始休み等は、お店に確認してください。■アクセス東京メトロ各線「飯田橋駅B3出口、徒歩3分/都営大江戸線「牛込神楽坂駅A3出口より徒歩5

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2014年11月17日

牛込神楽坂「しおさい」


茨城県内でも指折りの有名店ひたちなか市「手打ば 」で修行したご主人が、主に常陸秋そばを出す店を昨年11月に手練れの揃う蕎麦激戦区牛込神楽坂で開店した。この場所は、以前も蕎麦「丸屋」だった場所だし、数軒下は移転した「蕎楽亭」があった場所だし、すぐ上の交差点には、あの「」や「芳とも庵」が見えるし、その先にも「たかさご」があるという、ざっと見渡しただけでも有名店の名前がゴロゴロ挙がる凄いロケーションだ。




蕎麦

30メッシュで振るった手挽き粗挽きせいろ¥1000.-を目当てに、ランチの時間に伺った。がしかし残念なことに、概ね10食位の限定だそうで、既に品切れ。



 

恵比寿生ビール.JPG



それではということで、恵比寿生ビール¥600.-で喉を潤し、ランチの「本日の日替わり御膳」を待つ。



御飯 小鉢 漬物 かき揚げがついて(とり肉 蓮根 舞茸)、最後の〆そばを、「もり・かけ・ぶっかけ」から選んで¥1000.-。蕎麦は常陸秋そばの新蕎麦だそうだ。









 

牛込神楽坂「しおさい」日替わり御膳かけ.jpgしおさい もり.jpg


〆にかけを選んだ日替わり御膳   もりの麺



1.3mmに丹精に切られたどの蕎麦も、新蕎麦らしい青々としたフレッシュな香がし、のど越し良くとても美味しかった。けれど直射日光が燦々つ降り注ぐテーブル席で撮った写真は今一の様子に写っている。上手く撮れず、折角ご主人が一生懸命打ってくれた美味しい新蕎麦が、申し訳ない事に。その辺り差し引いて見て頂ければ…幸いだ。


酒の品揃えもなかなか魅力的。次は、手挽き粗挽き蕎麦掻きでも肴にして、ゆっくりと蕎麦前から楽しみたい。



■住所新宿区払方町15-4 ■電話03-5579-8199■営業時間11:3014:30(L.O.14:00) 17:0022:00(L.O.21:00)■定休日■アクセス牛込神楽坂駅(大江戸線)から5分/市ケ谷駅(JR・東京メトロ)5出口から徒歩約7




posted by 笑門来福 at 06:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神楽坂「中村屋」

神楽坂毘沙門天の直ぐ傍に居り、もぅすぐ21時という頃、〆蕎麦が食べたくなった。直近の神楽坂「蕎楽亭」は満席だろうか、そもそも暖簾を入れる頃で、無理を言うのも悪いしなぁ。それではと神楽坂「」に向かうと、団体さんが店を出そうで出ない。ひょっとすると表示されている21時半のラストオーダーまでに席に座れないかもしれないし、店の前で待つにも寒すぎる。雨の降る中遠くまで歩くのは面倒だし…慌てて「」の斜向かい路地すぐの「中村屋」に初めて行ってみる。


風情のある暖簾を潜ると、客はカウンターに1人静かに手酌をする人。女将?さんと若く元気の良い花番さん2名が「いらっしゃい」と迎えてくれ、22時が閉店時間だと念を押される。勿論了解し、長居はせず〆蕎麦他すべて一緒にオーダーすると申し出て通して貰う。


ということで、ササッと品書きに目を通して、キリン一番搾り中瓶¥650.-と熱燗1合(銘柄不明)¥570.-をそれぞれと、栃尾の油揚げ¥500.-1枚。それから、せいろ¥730.-とかけ¥730.-各一枚を、お願いした。




梶尾の油揚げ.JPG


栃尾の油揚げ¥500.- と お通し蕎麦味噌¥600.-

正直申しまして、結構な分量のそば味噌がお通しとして出てきて¥600.-/人数分は、ちょっと…。しかも、品書きの中の蕎麦味噌は税込み表示で¥560.-と知り…。(・・;)





神楽坂「中村屋」せいろ.jpg神楽坂中村屋かけ.jpg


せいろ¥730.-       かけ¥730.-



以前、どこかの何かで読んだ記憶があり、品書きに見当たらなかった田舎や変わり蕎麦の事を聞いてみたら「それはずっと以前の事で、今の麺の種類は普通蕎麦のみです」とのこと。種物は、温冷とも10種類くらいずつ有り。

最近では珍しい全面喫煙可の店。




■住所新宿区神楽坂5-7■電話03-3260-1006■営業時間11:3015:00(L.O.14:30)/18:0022:00(L.O.21:00)■定休日日祝■アクセス飯田橋駅から神楽坂を上り、毘沙門天を越えて、大久保通りの手前の信号の小路を右に入ってすぐ。/牛込神楽坂駅から405m



posted by 笑門来福 at 06:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

神楽坂「山せみ」


都心は38度にもなったという酷暑の夕方、到着したのは開店3分前。近くをブラブラ一回りする程の時間でもないし…あぁ〜開けて貰うのが待ち遠しい。せめて、入店後直ぐオーダーできるよう店頭に出ていた品書きをジィ〜ッと吟味し、長〜い3分を有効活用?するべく努める。






蕎麦前

18時開店。一番乗りでカウンターの奥に座るが早いか「恵比寿ビールと、おばんざいを2セットお願いします」。



写真を撮るのも忘れ、良く冷えた銅のビアカップにまず1杯。くぅ〜〜っ生き返った心もち。おばんざいが出てくる前に、全て飲み干してしまいそう。でも本当の事を言うと、金属の匂いがするような気がして、銅のカップはちょっと苦手。なのでお代わりをせず、竹鶴2合(¥1760.- 税抜)を燗で頼んでおく。





山せみ おばんざい2セット.jpg


恵比寿ビール¥690.-税抜 おばんざい2セット¥1440.-税抜

3/1セット。 手前一番右側は、かわはぎ






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刺身(しめ鯖・まごち)¥1480.-税抜





池月誉燗専辛口も2合(¥1500.-税抜)とびきり燗でおねがいする。




山せみ 天せいろの天ぷら.jpg


天せいろ1枚(¥1400.-税抜)を、天先でお願いしたら、天つゆを2人分持ってきてくださった。こうして心配りしてくださることが、とても嬉しい。


有難うございます。






蕎麦



山せみ 天せいろのせいろ.JPG


天せいろのせいろ





山せみ つけとろせいろ.JPG


つけとろせいろ \900.税抜



本日の蕎麦打ち手として、蕎麦打ち場に名前が掲げてあった。概ね1.5oほどの太さで、のど越しが良い。汁はやや軽め。蕎麦湯はナチュラル。

中野で営業していた「白さぎ」を、こちらに移転して5年?程も経っただろうか。蕎麦前の充実したお店として、激戦区の神楽坂にすっかり溶け込んだ。





■住所新宿区神楽坂5-31 ■電話03-3268-7717 ■営業時間平日11301500L.O.1430* 18002230L.O.2200/土日祝11302200L.O.2130■定休日無休■アクセス東京メトロ各線「飯田橋駅B3出口出て右に坂登り、徒歩4分/都営大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩2




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2014年07月10日

最後の落合「遊」

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M氏よりのお誘いで、この場所での営業が今月限り、というので、最後の「遊」さんを楽しみ、名残を惜しみます。



現地に18時集合ですが、少し遅れて到着すると、玄関に一番近い和室に既に3人が集合済み、後もう1人で全員集合。ハートランドビールで、乾杯の予行演習です。



お店は予約で満員らしく、ひっきりなしに電話が入り、丁重にお断りする声が聞こえています。O氏によると、我々が帰る時点で、33人のお客さんがいたんだそうで、確かに満員です。でもそれは後の話し、まだお店には我々だけ。







縁側にもフルにテーブルが用意され、雨避けのシートが張られています。梅雨時はいつものこうだったのかなあ、何度も来ていますが、こんなのは初めて。これでは月は見れません、といっても11夜ですが




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先付けの5点盛りが届く頃に、遅れていた1名が到着。残っていたビールを注いで、本番の乾杯。先付けは鰹の生姜煮、自家製アンチョビ豆腐、おから煮、九条ネギ、ちりめん山椒の5種が並んでいます。これにはやっぱり日本酒です。




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石川の「宗玄」を2合頼み、それぞれに猪口を選び、片口から注ぎ、また乾杯します。うーん、旨いわ。酒が強くない方もいらして、みかんジュースをデカンタで取ります。

続いてだし巻き、3人分と2人分が時間差で出てくる頃には、他のお客さんが到着します。聞こえて来るのは、今月限りを惜しむ声。つまみを持ってきたお姉さまに移転先の情報をお聞きしますが、まだ決まっていないよう。小さなお子さまもいらしたはずで、そうはゆっくりしていられないので、心配なことです。


ハタハタとサヨリの一夜干し、野菜サラダ、カツオのたたきが出て、何故か店主が自家製のイカ煮を勧めに各テーブルを回っています。こういう光景はなかったなぁ。それじゃ、それを頂きましょう。



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途中、鳥取の「諏訪泉」を2合頼んで、〆の蕎麦。いつもながらの細打ちの茹でが固めの蕎麦。





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まだ新蕎麦じゃないのが残念ですが、いい蕎麦です。ここでO氏のお手製蕎麦スケールが登場。判定は1.5mm、もっと細いと思ってたけどそんなに細くはないんですね。蕎麦湯を頂いて、はい、お勘定。次はどこでこの蕎麦に出会えるのかなぁ。鴨鍋か山菜の頃までにはねぇ。


やや欠け月7月8日() 落合「遊」 いろいろ、4600円/22890円




〜 highland 〜





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2013年12月10日

神楽坂「ル ブルターニュ」

今回は石臼の会仲間3名で伺った。私だって偶には、お洒落なお店に行くのだ。なぁ〜んてね、種を明かせば、江戸ソバリエ倶楽部主催「そばガレットで地域振興「京都起業家賞受賞」について」サロンで話を聞いてきたお2人が、「なんだか、ガレットを食べたくなったねぇ…」となり、「ついでに笑門来福にも声を掛けてやるか」、ということで誘ってくださったのだ。

私も、縁あって行かなきゃ行かなきゃと思っていたので、渡りに船。実は、この一年でリベンジすること4回目(いつもはお洒落な方々の店前行列に驚き、クタッとなって前の「伊勢藤」で一杯やるうち、良い調子に酔って〆蕎麦に行くパターン)にして、やっと店内へ。



 



主食にガレット

■ デザートにクレープ

いきなり、引用
〜〜神楽坂「ル ブルターニュ」HPから〜〜
そばはやせた土地でも育つ作物であったため、ブルターニュではガレットが主食の時代が数世紀もの間続きました。デザ−トとしてのクレープができたのは後のことで、
「ガレット=そばの生地=塩味」、「クレープ=小麦の生地=甘味」と一般的に使い分けられています。


また、歴史的な伝統料理のひとつでもあり、かしこまったイメージがなく、気軽に楽しめるフランス料理でもあるガレットは、夕食にフルコースになる大切な食事です。りんごの低発泡酒(シードル)を飲みながらガレットを食べた後、デザートのクレープを食べます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とな。


押さえておきたいのは、フランス・ブルターニュ地方では、原則的にガレットはソバ粉を使った主食。クレープは小麦粉を使ったデザートなんだとね。ふむふむ、ナルホドね。

HPには、ソバ粉の豊富な栄養の話が続くけれど、この石臼の会ブログを読む人には、釈迦に説法的な感じもするので割愛。

 





ランチセットがお得♪

■ お洒落だわぁ〜♪

3人は、ランチセットを、それぞれオーダー。

●ガレットクラッシックとクレープ 1680

ガレット・旬野菜のグリーンサラダ・クレープグラッセ・飲み物

●ガレットクラッシックとスープ 1680

ガレット・旬野菜のグリーンサラダ・本日のスープ・飲み物

●詳細φ(..)メモメモ忘れ、2480

上の2つに1品多いか、ガレットが季節の特別のもの…だったようなぁ。



嬉しいのは、例によって例のごとく、ちょっと分けっこして3種類を食べられること。本日のスープや旬野菜のグリーンサラダの写真は がく〜(落胆した顔) 撮り忘れ。悪しからず。


 



コンプレット オニオンのシードルコンフィ.jpg


コンプレット オニオンのシードルコンフィ(単品価格1280円)


目玉焼き風たまご、ジャンボンプラン(ハム)、グリュエールチーズ、オニオンのシードルコンフィ---のガレットだね。
オニオンが美味しいぃ〜っと言っていましたよ。

 



 



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コンプレット トマトシャンピニオン(単品価格1380円)

かきまぜタマゴ、ジャンボンプラン(ハム)、グリュエールチーズ、トマト、マッシュルーム---のガレットだな。

トマトとマッシュルームが大好きなので、選びましたぁ。ガレットの外側はカリッと香ばしく、焼くのは片面だけ。具を沢山入れ混んで、外側を折り込む。結構なボリュームがあって、お腹いっぱいになる。

 




季節のガレット.jpg
 

季節のガレット(単品価格うぅ〜ん…2000円弱位だったようなぁ)


目玉焼き風たまご、ジャンボンプラン(ハム)、グリュエールチーズ、ほうれん草、サーモン、胡麻 他 入っていたかも。---のガレットだね。

 



コンカルノワーズ.jpg


コンカルノワーズ(単品価格950円)

マロンクリーム、バニラアイスクリーム---のクレープ。甘〜〜〜い。

 


カンペロワーズ.jpg

カンペロワーズ(だったような気がする。業務連絡=間違っていたら教えてください。) 単品価格1250---クレープ。



 



で、あとは、シードル(林檎の微発泡酒)、珈琲やカフェラテを、それぞれ。


花番さんというか、ギャルソンというのかな?兎に角、イケメン揃いの素敵なお店の方に少しお話を伺った。ガレットの生地は、本場フランスの味を再現するために、日本産・アジア産(ミャンマー含む)の粗挽き+細引きソバ粉をブレンドし、塩と水、そして企業秘密を少々入れてから、48時間冷蔵庫で寝かせた後に焼くそうだ。パリッとした気持ちの良い食感は、ソバ粉ならでは。小麦粉のクレープのもっちり柔らかな食感と、どちらもそれぞれに美味しい。

神楽坂「ル ブルターニュ」ガレットの作り方を詳しく知りたい方は、是非ぜひ是非に、お店でガレット用の粉を購入してください。レシピが付いています。
そしてそうすると、以下の事の役に立てます。



 



ミャンマーでソバを


昨年の丁度今頃、農業支援とフェアトレードを通じて、貧困地域の生活向上支援を目指すNPO法人アジア・貧困撲滅協現理事長 氏原睦子さんに、神楽坂「ル ブルターニュ」と共同開発し、発売を開始したばかりのガレット用のソバ粉を見せていただいた。

ガレット用ミャンマーのソバ粉.jpg


かつて、麻薬の原料となるケシの生産地であったミャンマー・シャン高原で、ケシの代替え作物としてソバを育てる、今は亡き氏原輝男博士とJICAを中心としたプロジェクトがあった。(プロジェクト詳細はこちらを。)ところが、大前提であった収穫したソバの販路確立に難航し、後にJICAのプロジェクト事業は終了してしまう。

その活動をなんとか引き継いだのが、NPO法人アジア・貧困撲滅協会だ。
標高800m〜1,500mのシャン州チャウメ、タウンジーを中心とした地域で、農薬を使わず、多くの村民と日本の研究者が育てたキタワセ種の玄ソバを、生産者から適正な価格で継続的に購入することによって、少数民族の生活向上を支援する。二度と再び、貧困の為にケシの栽培に戻らないように。



 



ブログ内関連記事 :

何年か前、この活動の為に働く現理事長 氏原睦子さんや、現地スタッフZawZawさんと、日本の蕎麦を手繰りながらあれこれ話した時に、ブログに書いたものが以下2

次項有 NPO法人アジア麻薬・貧困撲滅協会

次項有 豪徳寺「あめこや」



 


ということで、
その、さまざまな用途で販売するミャンマーのソバ関連商品の一つが、今回伺った神楽坂「ル ブルターニュ」のガレット用ソバ粉だというわけ。この粉は、神楽坂「ル ブルターニュ」店内でも買えるし、NPO法人アジア・貧困撲滅協会HPで問い合わせ後、購入することもできる。1250g入り 100%そば粉 700円(消費税・送料 別途)。ル・ブルターニュ提供のレシピつき。神楽坂のお土産に是非どうぞ。



■住所新宿区神楽坂4-2■電03-3235-3001■営業時間火〜土11:30-22:30/日・祝11:30-22:00■定休日


     次項有お店のHP



posted by 笑門来福 at 18:02| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月15日

新宿「大庵」



今まで石臼の会役員会などで、何度か個室を利用していた。今回2人で行って初めて通されたのが、バーカウンター席。素敵な風情があって、なかなかいい感じ。


蕎麦前


日本酒・焼酎・ワイン・ビールと一酒の品書きも、とても充実している。いかん、普段お酒を飲まない私も、こりゃついつい呑んじゃいそうぉ〜。気を付けなくっちゃ。


といいつつ、まずAugust Beer

新宿大庵 ビールとつきだし.jpg



うわぁ〜堪らなく美味しいっ!!!
写真を撮るのを忘れて、先に飲んじゃった。このビールに興味のある方は、
AUGUST BEER 何でもありのビールの話ブログ読んでください。結構面白いですよぉ。


今日はお通しに「つくね?」(315/人)が、小鉢に三個入ってました。


 



 








新宿大庵 緑のサラダ.jpg

カリカリに揚げた蕎麦をトッピングした「大庵緑のサラダ」が運ばれて、すぐデカンタで、白ワインに。




新宿大庵 白.jpg新宿大庵 白2.jpg

もうちょっと、飲みたくて…グラスワインを追加








新宿大庵 うまいもん盛合せ.jpg

「夏のうまいもん盛合せ」



 



新宿大庵 地鶏.jpg

「奈良県産 大和地鶏」

紀州備長炭で焼く奈良大和地鶏。風味が濃い。

 



赤も、ちょっとだけ?!飲みたくなった。

新宿大庵 赤1.jpg新宿大庵 赤2.jpg
よっぱらいでも、自分が今飲んでいる銘柄がなんだか、わかるようになってる?のかな? デカンタでオーダーするとデカンタに、グラスワインをオーダーするとグラス足元に、銘柄名を付けてくれている。わかりやすいわぁ。

 



蕎麦




新宿大庵 冷かけ.jpg

「冷かけ」

じゅんさい・大和芋・オクラ・茄子・茗荷が乗せられて

別皿の薬味に、すだち・生姜・白ごま


冷たい お出汁の風味のしっかり効いた甘汁と、美味しい細打ちの蕎麦。じゅんさいのツルッと感・山芋・オクラのねばねば感が、茗荷のしゃきしゃき感との対比で清涼感が倍増。こういう組み合わせって夏の大ご馳走。大好き。

 

 


 

新宿大庵 せいろ.jpg

「せいろ」

薬味にねぎと、運ばれた手元でおろす山葵

香も感じられる美味しい細打ち。


新宿駅直近で、広〜い店内であるからして、だいたい席も確保できるし、きちんとした蕎麦を手繰れるって、使い勝手も良くって嬉しい。

〜〜大庵のHP抜粋〜〜

「大庵」では、北海道・多度志産の厳選した玄蕎麦を石臼で粗挽き自家製粉し、蕎麦の持つ本来の風味を大切にしております。つなぎは二割程度と最少にとどめ、すべて手こね、手打ちでございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 





蕎麦のご縁



何年か前に、石臼の会役員会で訪れた際、「荻窪「庵」の蕎麦に似ているなぁ〜」と、先代や現在のご主人にも蕎麦打ち指導をして頂いたことのあるシリウスさまが気が付いて、こちらの大庵で蕎麦打ち担当という方にお話を聞くと…はたして、やっぱり!
「本むら庵」さんと、石臼の会は、蕎麦のご縁が繋いでくれる有難い関係にあるので、それを聞いて、急にグググッと親近感が湧いた。

時代を先駆けて完全自家製粉を貫き、粗挽きの先陣を切ったさんは、巣立つ蕎麦職人さんや、学業頑張住み込の親元のような存在だから、実際に顔を合わせたことがなくとも、大所帯のどこかの時代で袖すりあった者同士や、先代や現ご主人にお世話になった者同士、何か暖かな繋がりを感じるのか。当時、シリウスさまの話を、横で唯聞いていただけでも、ほんわかしたものが、こころに残ったのでしたぁ。



■住所都新宿区新宿3-36-6大安ビル2F■電話03-3352-5113 ■営業時間【昼】火〜金11:3014:30L.O.14:00) ※月曜日のランチはお休み(祝日の時は翌日昼お休み)、土日祝12:0015:00L.O.14:30)【夜】月〜土17:0023:30L.O.22:30)、日祝16:3022:30L.O.21:30■定休日年末年始・夏期旧盆■アクセスJR新宿駅 中央東口を出て、高島屋方面に歩いてすぐ左手 駅から徒歩1〜2分   ※夜は、お通し315/人、サービス料10

次項有のHP



ラベル:新宿 個室
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2013年09月14日

新宿「渡邊」

用事を済ませると、もぅ14時半。中休みのないこちらのお店は、時間も気にせず伺える。いつ訪れても間違いのないこの安定感といい、新宿のオ・ア・シ・スだ。


蕎麦
この日は、すだちそば 850円。



艶やかな朱色の木蓋を開けると、ふんわり湯気にすだちの香りがいっぱい。あぁ〜、うっとり。

新宿渡邊すだちそば.jpg

熱々の汁にもヘタれないのど越しの良い蕎麦を手繰る。徳島のすだちの酸味と江戸前の塩梅の良い甘汁が相まって、とても美味しい。夢中で手繰り、全部飲み干して、大満足。



手繰る他にも楽しみが
そうそう。この夏、興味津々さまにスペシャルオーダーして作ってもらった「サイズ」(特注品!です。)を素早く取り出し、麺の太さを測ってみたら、1.8o強〜2o位あった。パッと見の印象よりも結構太いんだなぁと分かる。面白い。サイズ棒、便利ぃ。それにしても、汁に浸った温蕎麦を箸で持ち上げて測りつつ写真を撮るのは、難しいですなぁ。この日は断念。まごまごしていて、麺が伸びてしまっては台無しであるし、蕎麦を作ってくれた方にも申し訳ないし。


新宿渡邊すだちそばとサイズ棒.jpg

 それから、ちょうど追い打ちの時間に居合わせて、モチっと粘りのありそうな3s玉?をグングンのして、どんどん切っているところを拝見できた。楽しいなぁ。リズム良く落とす包丁の音を聞き、思わず、回数を数えちゃったりなんかもして。蕎麦屋さんは、ワンダーランドだ。


■住所新宿区西新宿1-12-10八洋ビル1F■電話03-3348-9126■営業時間平日11002100 ※この9月は、15日(日)営業、16日(月・敬老の日)休業、22日(日)休業、23日(月・秋分の日)営業



 



posted by 笑門来福 at 11:08| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月04日

新宿西口「鳥元」

小さな入口に似合わず?ずずぅ〜〜と奥まで、迷子になりそうなくらい広〜い焼き鳥屋さん。なんと言っても便利なロケーションと、個室を使えるということ、〆に蕎麦があるということで、蕎麦仲間の集まりで行ってみた。


 

蕎麦前

まず、生ビール。そして勿論?!当然?!焼き鳥×たくさん。写真はないけれど、他にも「産地直送減農薬野菜のバーニャカウダ」やら、「厚焼玉子」やら、いろいろいろいろ頼んでみた。どれも、御酒と一緒にちょっとつまむのには、丁度よいサイズ。

直ぐに、品書きに並んだ日本酒 獺祭50純米大吟醸、浦霞 純米、などお願いするも、どちらも品切れ。ならばと選んだ特別純米「新政 六号」。これがとても美味しく皆大満足で4合瓶を34本空けた。幸運にも値段的には、品書き中では下から数えた方早く、新政発祥の協会6号酵母を堪能。品書きのすぐ隣には、協会7号を出した真澄の純米吟醸があったけれど、酵母比べに突入するまえに、〆蕎麦へと流れる。


 

蕎麦

なんでも幌加内産ソバ粉に苦味の少ないダッタンソバ改良品種「芽系T27号」を少量混ぜ込んだ生粉打ちを出すという。へぇ〜、先日石臼の会内で行ったダッタンソバの試食テストを思い出す。あぁ〜それにしても、いつものように下手糞な写真。店内の暗さに負けて…言い訳しても仕方ないですな。



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私は「半せいろ」

やはりホンノリと韃靼の苦味を感じる。それが、呑んだ後の体に良い様な気も…してくる。(この日、ちょっと二日酔い気味でしたぁ(^_^;)
姿としては…押し出し式の生粉打ちだろうか?  
薬味は大根おろしと山葵。




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ある方の「せいろ」




カメラ

更に、ある方の「かけ」

(業務連絡=写真をお持ちの方、融通してくださいませ)




 

■住所新宿区西新宿1-12-7 第2清新ビル1F・2F■電話03-3346-2662 ■営業時間【平日・祝前日】ランチ11:30-14:00/ディナー16:30-23:30 【土日・祝日】ランチ11:30-15:30/ディナー15:30-23:30■定休日年中無休■アクセスJR新宿駅西口から
徒歩3分新宿駅から289m■席数280席(個室10室あり) 喫煙可



 

次項有のHP



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2013年04月02日

第2回 江戸ソバリエ・レディース・セミナー
江戸蕎麦+江戸野菜 春の章@巣鴨「菊谷」

特定非営利活動法人江戸ソバリエ協会主催、料理研究家の林幸子先生+江戸野菜研究家の大竹道茂先生による江戸ソバリエ・レディー限定のセミナーに参加してきた。前回「冬の章」に続く、今回の「春の章」は、江戸蕎麦の原点と明日の料理を期しながら、「江戸蕎麦+春の江戸野菜」を学び、楽しめるような内容だ。


江戸野菜
 旧中山道はタネ屋街道
江戸東京・伝統野菜研究家の大竹道茂先生による江戸野菜のお話。馴染みのある地名を冠した東京独活(うど)、滝野川ごぼう、滝野川にんじん、練馬大根など、関東ローム層が根菜類の栽培に向いていたこともあり、今のとげぬき地蔵辺りから板橋区清水町にいたる約6kmの間は、タネ屋問屋が9戸、小売店が20戸も立ち並ぶタネ屋街道だったとのこと。

大竹先生独活の説明.jpg



この話を地蔵通り商店街にある「菊谷」さんで聞けるなんて、
江戸ソバリエ協会も会場選び一つとっても、なかなか粋なことをなさる。そして引き受けた「菊谷」さんにもチャキチャキとしたお江戸を感じ、その心意気にも惹かれる。

それにしても、東京独活(うど)の話は、知らない事ばかりで、「へぇ〜っ」を連発してしまった。栽培に手間のかかるものだったのだぁ。


そして今日の催しには全く関係ないけれど、巣鴨のすぐお隣、駒込染井村からとされる「ソメイヨシノ」が、ちょうど今、花吹雪!風に舞い散る状況ということもあって、現在に続く粋な江戸好みの品種を、江戸野菜や観賞用の植物として確立したこの辺りの人々の、品種改良や技術研鑚の水準の高さを思い、何故か勝手に誇らしい気分にもなる。かっこいいな、江戸っ子。いいなぁ、日本。



春の江戸野菜
■ 美味しいレシピ

続いて、幸子先生による「春の江戸野菜」を使った蕎麦料理「亀戸大根の旨味返し漬け」「のらぼう菜の変わり煮浸し」「独活かけ蕎麦」「独活蒸籠蕎麦」などのレシピ紹介があった。この後これらの料理を実際にいただけると思うと、受講者の頬は緩みがち!?ではあったけれど、皆真剣にφ(..)メモメモしながら聞く。

グー先生.jpg




 

春の江戸野菜
■ 蕎麦料理ディナー



春の章献立.jpg

まず、ビールで乾杯。

東京独活 蒸籠.jpg

一.東京独活 蒸籠

茹でた細切りの独活と蕎麦を、蕎麦汁に浮かべて。
台の蕎麦は、埼玉県入間郡三芳産 茨木在来&常陸秋そば交配種H24SY 丸抜き電動石臼挽き&茨城県旧岩瀬町産 常陸秋そば H24SY 丸抜き電動石臼挽き。さっぱりとシャキシャキ感の残る独活と細打ち蕎麦のコラボ。七色唐辛子が良く合う。



 


東京独活 打掛蕎麦.jpg


東京独活 打掛蕎麦

晒しねぎと、粗みじんのお出汁の味の染みた独活が、蕎麦の上にたっぷりと乗せられている。煮干し・昆布・鰹節の旨みがバランスよく配合された優しい上品な冷かけの汁と頂く。美味しいっ! やはり、台の蕎麦は、埼玉県入間郡三芳産 茨木在来&常陸秋そば交配種H24SY 丸抜き電動石臼挽き&茨城県旧岩瀬町産 常陸秋そば H24SY 丸抜き電動石臼挽き。


 

亀戸大根旨味漬.jpg


一.亀戸大根 旨味漬

本枯れ節と昆布を入れて十分に旨味の移った本返しで、亀戸大根を漬けたもの。対比の為に、漬けていない生の亀戸大根も一緒に出してくださった。ちょっと辛味が効いている生の状態のものから、そこに旨味が加わりパリパリと食感も楽しい漬け後のものは、素材が一段グレードアップした感もあり、何時でも近所のスーパーで買えるといいのに、と思わせた。




野良坊菜 直焼.jpg
 

一.野良坊菜 直焼

野良坊を、御揚げと一緒に少量の油で焼く。見たと通りの味ながら、香ばしくってとっても美味しい。下茹でしなくて良いのが、いいなぁ〜。真似しようっと。


「まだ飲みたい人は、各自精算方式です」と並べられた本日用意の日本酒。ありゃまぁ〜素晴らしい。これって、何かの罠ではないだろうかぁ。でも、今日は勉強に来たのだから…仕方ない、我慢がまん。いや、でも…術中に嵌ったと見せかけて…いや…、うぅ〜ん、まっいいか、まんまと罠に嵌ろうっと。ということで、お手を煩わせて恐縮ながら、竹鶴を1合 燗にしてもらう。

本日のお酒.JPG






 
野良坊菜 煮浸.jpg


野良坊菜 煮浸

林幸子先生が、遊び心をもって作った変わり煮浸し。野良坊菜の花に見立てた炒り卵が、寒天(+ゼラチン)の中で咲いている。大好きな柚子胡椒の風味が爽やかぁ。



 

一.利蕎麦

まず、あいもり


あいもり.jpg

左:中太打ち

東京桧原村在来種 手刈り天日干し H24SY 丸抜き電動石臼挽き & 同種の玄ソバをドイツのセラミック臼で粗挽きしたもの を二八で。

右:細打ち
埼玉県奥武蔵吾野産 交配種 手刈り天日干し 共同栽培H24SY 丸抜き電動石臼挽き & 同種の玄ソバをドイツのセラミック臼で粗挽きしたもの を外一で。
どちらも凝っているなぁ。


(※ここで言っていいのかどうか…分かりませんが、我らが石臼の会会員
萱草庵さんでも、この通称トム臼(=ドイツのセラミック臼)を最近導入し、従来の石臼と合わせて、変化のある面白い粉を作っていろいろ出してます、です。はい。菊谷さんを始め、ソバをどこまでも探究するって素敵です。<m(__)m>



二枚目菊谷.jpg
                          
                              二枚目
埼玉県入間郡三芳産 茨木在来&常陸秋そば交配種H24SY 丸抜き電動石臼挽き&茨城県旧岩瀬町産 常陸秋そば H24SY 丸抜き電動石臼挽き。これは、先ほど、グー先生とのコラボに使われ台となったものだ。菊谷さんが、裏方として控え目に表現する?つるっキリッとして、綺麗な薄緑色が小粋で江戸っぽい感じ。



 

菊谷3枚目.jpg

三枚目

「並」蕎麦としてだしている感じのもの
茨城県旧岩瀬町産 常陸秋そばH24SY 丸抜き電動石臼挽き & 栃木県益子町産 常陸秋そば H24SY 玄ソバをドイツのセラミック臼で粗挽きしたもの を二八で24時間熟成させたもの。



 

菊谷4枚目.jpg

四枚目

「吟」としてだしている感じのもの
富山県山田清水産 山田清水在来種 天日干し 電動石臼挽き H23SY & 栃木県益子町産 常陸秋そば 水洗い玄ソバをドイツのセラミック臼で粗挽きしたもの を外一で24時間熟成させたもの。

巣鴨「菊谷」さんでは日頃の品書きに「利き蕎麦」があって、2種類(時に、3種も)の蕎麦を食べられるのだけれど、今日のはまた取り分けゴージャスで、特別。うわぁ〜利き蕎麦面白いっ。

最初の合い盛りでバシッと決めたかと思うと、2枚目でお江戸っぽい清々しさを表しつつ度量の広さを示し、3枚 4枚目と風味と穀物感を増し、こんなんもあるんだぞぉ〜と、やってくれた。同じ甘みと表現するにも、少しずつ甘みの種類も違うし、風味も違う。産地ごとのソバの特性を開いて見せるのも面白いし、菊谷さんの場合のように、産地や挽き方をそれぞれ工夫し、時々にカスタマイズして、狙った香味を表現しているのも凄いな。いやはやホント面白楽しい。いやはやホント有難い。




蕎麦後.jpg
 

一.任腕甘味

春〜〜っ!」を感じる一品。桜餅?というか、中の独活はほろ苦さを生かしつつ、ほんのり甘く柔らかく煮たものが、桜色の薄皮と塩漬けの桜葉で包んである。今回のコースの独活は、それぞれのレシピで、食感や味がそれぞれ全部違って、凄く楽しい。今まで何とかの一つ覚え的に、天ぷらにするか、和え物か、きんぴら位しか思い浮かばなかったけれど、こんなにバラエティー豊かに変身できる食材なんだなぁ。



 

いやぁ〜満足、満足。楽しく美味しく勉強になった。
なんと表には出ていらっしゃらなかったけれど、裏方にニコニコ笑顔の寺西名人が厨房にいらしたのも、見てしまった。凄い。
「夏の章」が待ち遠しい。

   
 

   次項有
手打ちそば「菊谷」HP
   次項有
お店のブログ「蕎麦滑降」

※こちらは、石臼の会ブログ右端「気になるプロのブログ」カテゴリから、巣鴨地蔵通り「手打ちそば 菊谷」ブログという表示で、常時リンクをはっているところと同じ。

■住所豊島区巣鴨4−14−15■電話03−3918−3462■営業時間平日・土曜日・祝日  11:3021:00(中休み無し)ラストオーダーは20:30。売り切れ次第閉店。■定休日火曜日。但し、祝日や「4」のつく日は営業し、翌週の月曜は振替休業■アクセス都電荒川線 庚申塚駅徒歩3分 /都営地下鉄西巣鴨駅徒歩8分 /JR山手線巣鴨駅・都営地下鉄巣鴨駅 徒歩10



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2013年03月25日

蕎麦打ち体験 & 合コン〜あなたのおそばに


蕎麦カット




日時:420日(土)

14時半〜19

募集:20〜40代の独身 女性・男性

 各12

会費:女性3000円・男性6000

会場:大塚「長寿庵」(江戸ソバリエ講師の店)

   豊島区南大塚3-32-7

   JR大塚駅 南口100

蕎麦打ち講師:北東製粉 重田社長(江戸ソバリエ講師)


 

問い合せ:  大塚「長寿庵」03-3983-2633 

申し込み締切:410日(水)


※ 定員に達し、既に締め切られました。(4月2日)

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2012年11月22日

高田馬場「傘亭」

ソバスキーさまから、「この前、傘亭に行ったら、店を閉めるというような事が書いてあった。」と伺った。「えぇ〜っ、本当ですかっ?」また伺おうと思いつつ、ずぅ〜〜っと間があいてしまったし、これはぁ〜今一度伺わなくては、後悔する。

お店に入ると、日本酒の品書きの直ぐ下に、「そば店の経営を希望する方 安価にて当店を譲渡いたします。希望する方は1700以後電話連絡のうえ来店にて詳細をお話しします。」(=訪問した10月中旬の状況です。)とあった。ご主人と、あれやこれや話していると、「辞める日は、もぅ決めているんですよ。12月●●日くらいには……、……、……。」と。そうなんだぁ…。ご主人は、既に決まっている事として、きっぱりと話された。なんと寂しい。

そうであるなら尚更の事、傘亭さんをしっかりと楽しませて頂かなくては。つまり昼酒っ!なのだ。前回伺った時も、確か筆頭呑兵衛組頭と一緒だったものだから、美味しい肴と日本酒をゆっくりたっぷり飲んだ。今回もやっぱり筆頭呑兵衛組頭と一緒ということは…だ。これら全てを必ず覚えていなくては。




蕎麦前



まず、カウンター席を横に詰めてくださったご常連らしき方の料理の進み具合を鑑みて、注文の間合いを計らねばならない。本当は“ねばならない”ってことも無いのだけれど――この店では何故かそういう空気になり、ご主人の所作の“間合い”を楽しむことになる。その間、店内に張り巡らされている説明書き、品書きを読み返し、「何にしようかなぁ〜」と今日の展開を組み立ててみるのだ。

まず、品書きの「神亀」の文字が目に入った。以前、行田の神亀酒造にお邪魔した折、蔵元が「重い酒から、軽い酒に向かって飲んでいく」と、仰っていたことを急に思い出した。そうだ今日は、最初っから日本酒は、埼玉「神亀-純米」¥800.-を燗にしてもらおう。それに、合わせるのは、大好きな一品「もろみ豆腐」。この組み合わせは、軽いウォーミングアップなしに、ズンといきなり重たいところから、始める感じではないだろうかぁ。今日の前のめりな気持ちが表れている?ような気になり、大いに満足す。



傘亭もろみ豆腐.jpg

もろみ豆腐¥600.-
品書きには、「九州 珍味 美味です。熟成されています。」とあった。原発事故以来、品書きに全ての産地を事細かに書くことにしたとか。


しっかり熟成がすすんでおり、ねっとりとした食感に深い旨み。あぁ〜やっぱり、美味しい!これで、3合くらい飲めちゃいそう。つい先日、あの発酵学の小泉武夫さんは講演会で、平家の落人伝説とともに、九州は熊本の五木村あたりに伝わるこの発酵保存食のことを、熱く語っていた。そんなタイミングでもあるし、元々日本酒を筆頭に発酵物が大の好物だから、「熟成」の文字に激しく反応し、どうしても抗えないし。

神亀一口グビッ。やはり!ほらぁ。熟成した重みのある神亀とは、もぅ〜〜ぴったり。思わず舌鼓。頬っぺた落ちるぅ。



次の酒は、和歌山 黒牛-純米¥700.-
ここ十数年すっかり名前の大きくなった「黒牛」は勿論、私は同じ名手酒蔵「野路の菊」のどっしり感が大好き。「黒牛」を選んだのは、目の前に飾られた一輪挿しの菊からのこんな連想でもある。



どんどん酒器が変わって…って、酒がかわるからだけれど…次は、藤岡酒造「蒼空-純米¥800.-。こっくりと米の旨みを感じるけれど、酒名の蒼い空の通りに、後口はすっきり。伏見の酒と言えば、女酒の代名詞だけれど、このすぅ〜っとひいていく爽やかさは、まさしく優しく素敵な女性をイメージさせる。(まるで私のよう…、あれ?違う?、失礼まだ酔ってる。)


傘亭卵焼.jpg

卵焼¥800.-(混雑時は、頼めない)
このジューシーで、柔らかくって軽やかな卵焼に、たっぷりの大根おろし。出汁の染みたアスパラガス。あぁ〜ホッとする。


ふわっと軽いこの卵で、穏やかでふんわり優しい丸みのある宮城「綿屋-純米」¥800.-を、キュッと。合うぅ〜。お互いが優しく寄り添って、美味しさを増す。


 

鳥取「鷹勇-純米」¥700.-

調子の出てきた私は、この大谷酒造の七割磨きあたりの「強力」をガッツリと燗に…と、心の底から欲っしたけれど、今日のテーマ(?って程の事もないですな)“重い→軽い”の流れを大きく逆行してしまうので、ちょっと抑えて…やや戻り?っていうか…「強力」が品書きになかったし。つまりでも、テーマに沿うなら「神亀」の後に「鷹勇」だったような。うん?



いや。
神亀鷹勇東北泉菊姫黒牛出羽桜綿屋蒼空梅錦吟醸)だったな。いやいや、菊姫と東北泉が逆かぁ。ともあれ、本日はこれら純米酒を梅錦以外は全部、燗にしていただきましたぁ。あれ、何か1種類足りない。あっ、山形は酒田のだ。まぁ〜最初は4合くらいで終わるつもりだったし、途中から、行きつ戻りつしてしまったから…。



たまぁ〜にしか訪れない気まぐれな客を、傘亭ご主人は覚えていないだろうけれど、伺えば何時でも変わらずアレコレをとっぷりとお話くださる。本当に美味しいソバの味わい方。牡丹品種について。日本で一番美味しいカレーの話やら、宿泊した中で一番居心地のよいホテルの話やら、宗教論やら、凄い量の資料やスクラップを基にした原発のあれこれやら、そして今日もやっぱり自然食の深い話を経巡り、古今東西にどんどん移り変わって、間があいてしまった時間を遡り、○昔前の初めて伺った頃と同じ、ホンの少し若々しい気持ちになる。傘亭ご主人の安全で美味しい昼酒蕎麦屋への変わらぬ情熱。けれども、実際には皆がそれぞれに時間を重ね、歳を取った。それにしても、こんな風に蕎麦屋さんを楽しみ始めてから、成長したのだろうか?私は。どんより停滞しているではないか、だめだなぁ。




そ、でも、だから、取りあえず、
食べたものの写真を並べてゆこう。(随分と、撮り忘れがあるやも)



傘亭抜天.jpg

抜天ぷら(海老2、付野菜)¥1300.-

下に見える三角の小皿には、三種類の塩。


こちらの天ぷらの衣は、いわゆる昔からの蕎麦屋の天ぷら衣よりは薄く軽いけれど、天ぷら専門店よりは、ほんの少し厚い。以前ご主人も「ちょうど中間を狙っている。」と言っていた。それには理由があって、昔からの蕎麦屋で「抜き」を頼むということは、ジュワッと衣に蕎麦汁が染みて、天ぷらが美味しく食べられると同時に、蕎麦汁に天ぷらの油が入ってコクのある旨みが生まれるという筋書きがある。天ぷらと汁、両方が両方とも美味しい酒のあてに、と。けれども、こちらでは吟味した天ぷらの素材を、風味の違う塩で楽しむので、衣を必要以上に厚くしない。(あれ?でも、お願いすれば汁も出してくれた事が…あったような記憶も…ないでもないような気もしてきたなぁ…。あれ?どっちだ!って。)







蕎麦掻・径山寺味噌.jpg

右上:蕎麦掻(値段、忘れました)、左上・下の立派なワサビ&大根おろし、青ネギが先に出てきて、上質で美味しい焼き海苔を「巻いて食べても…」と、おまけしてくれた。至れり尽くせり、とは正にこの事。本当に有難うございます。


右下:径山寺味噌(きんざんじみそ・唯一本物・和歌山、と書いてあり)¥500.-
「一緒に食べて、美味しいですよ」と、瑞々しいきゅうりを、何本も付けてくれたのだけれど、話に夢中になって、つい写真を撮る前に、パクパクっと。







傘亭ー昆布.jpg

「美味しいから食べて」と-おまけ、昆布。

上品で深い旨み。当然、日本酒に凄〜く合う。




 

傘亭焼蕎麦味噌.jpg

次なる、おまけは、京都の白みそをつかった蕎麦焼味噌。そりゃぁ〜美味しいです。





蕎麦うどん




傘亭うどん.jpg

こんな時になって、初めて食べる傘亭の「うどん」

汁の色は、蕎麦汁より薄〜く、昆布の香りも。薬味は、青ねぎとおろし生姜。
麺は、普通にイメージするうどんよりも、ずっと細打ちで少し黄色っぽく、しっかりとした小麦の風味がある。麺の表面がとてもすべらかで、歯にも感じるこのピチピチとした食感は、キュゥッと締まった確かなコシから生まれているのだろう。





傘亭二色.jpg



二色そば(せいろと芥子)¥1300.-




薬味に、山形の辛味大根「ピリカリ」のおろし。



傘亭せいろー麺.jpg

せいろからは、穀物の香り、しっかりとしたソバの旨みがある。今となってはなかなか食べる機会のない(収量が少ないから、希少と言ってもいいかも)、なんと北海道・牡丹ソバだとのこと。特別に栽培農家から分けてもらっているそうだ。こんなルートを、今後誰か受け継ぐのだろうか…。



傘亭芥子きりー麺.jpg

美しい芥子きりには、芥子のつぶつぶが沢山見て取れて、香ばしいコクのある細打ち麺に仕上がっている。








 

蕎麦後



傘亭蕎麦後 柿.jpg

頃合いを見計らって、良く熟れた柿をまるまる1個/人、そして、巨峰を房半分ほども出してくれた。最後に季節のフルーツを出してくださるけれど、今日はまた、量もたっぷり。

有難うございました。




 

■住所新宿区高田馬場3-33-■電話03-3364-5758 ■営業時間1210〜蕎麦の売り切れるまで。(夕方には、なくなります)■定休日金曜(祝日の場合は営業)





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2012年10月03日

牛込天神「蕎楽亭 もがみ」



神楽坂「蕎楽亭」から暖簾分け、2012年8月31日にオープン。
開店から半月ほどで、平日は昼ランチ営業はやめて、夜のみに特化した。或いは、オペレーションに馴れてきたら、昼を復活するのだろうか。品書きの多くは、神楽坂「蕎楽亭」譲りのもの…。



 

蕎麦前



品書きに「ひとつひとつ真心こめておつくりします。お時間頂く場合、何卒ご理解下さい」とあった。店内はカウンター席に2つ程空きがあるだけで、ほぼ満席でもあり、蕎麦前は最初にドドッとまとめてオーダーするのが得策かと…してみた。結果、出てきた順に並べてみる。


 


プレミアムモルツ.jpg







まず直ぐに、プレミアムモルツ¥450.-
蕎麦チップは、お通し














 

湯葉.jpg

生ゆばのお刺身¥700.-


央(どぶろく)ゆのみ1杯¥600.-

天明 亀の尾¥900.-





 

玉子焼き.jpg

だし巻玉子(有精卵使用)ハーフ¥750.-

甘さ控え目、軽やかなだし巻。ハーフサイズがあるのは、嬉しい。




 


4種盛り.jpg
 

珍味4種盛合せ¥980.-

最初に出ると思いきや…。

からすみの塩分が程よく、美味しい。




 

ここまで、それほど待つことなく、トントンとでているので、途中で注文しても大丈夫そう?だと思い、追加注文。

白鷹本醸造をぬる燗で1合¥580.-×2。 


 

長いもサラダ.jpg

長芋ポテトサラダ¥630.-

お馴染みマヨネーズ風味のじゃがいものサラダの長芋版。




 


 

小エビのかき揚げ.jpg


 

小海老のかきあげ¥1000..-


この日できる天ぷらの品書きは、これ一種のみということ。






 

蕎麦




かけ.jpg

かけ¥780.-


出汁が前面にでた甘汁。優しい味わい。




 


 

ざる.jpg


 

ざる ワサビ抜き¥780.-









覚えている限りでは、昨日は、だいたい以上のような具合。2人で¥8700.-

順番はさておき、料理を長く待つことはなかった。けれど、「松翁」→「蕎楽亭」→「もがみ」というと流れを思うと、天ぷらの品書きがないのは、ちょっと寂しい。まぁ〜追々慣れたころに追加されてゆくでしょうから、また伺うのを楽しみにしよう。独自色がでてくるのも、更にまた楽しみである。

お店の中は、店主最上はるかさん含め、可愛らしい女性3人で運営されていた。確かここには以前、可愛くほのぼのとしたケーキ屋さんがあったような気が。そんな場所のイメージも残るせいか、なんだかこの地が3人の可愛らしさとぴったりのように感じられた。それにしても、女性の蕎麦屋さんが増えるのは、嬉しいな。頑張ってぇ〜るんるん



 

次項有のHP



■住所新宿区中里3番地 ■電話03-6326-2330 ■営業時間月〜金17時〜2230分/日祝1145分〜14時・1721■定休日土 ■アクセス東京メトロ東西線神楽坂駅 徒歩5分

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2012年09月29日

神楽坂「蕎楽亭」


映画を観た。例によって少々余韻を楽しみたくて、近くの蕎楽亭へ。



蕎麦前




 

蕎楽亭こづゆ.jpg
野菜たっぷり優しい味付けの会津郷土料理「こづゆ」¥450.-

心も体も、余分な力が抜けて、ゆったりのんびりした気分になる。しばらくすると、また食べたくなる1品。






蕎楽亭Yamato Ya’s“Zennai”.JPG


Yamato
 Ya’s“Zennai”純米14度¥600.-

お洒落なボトル姿。青りんごを思わせるさらりとした酸味と、軽やかな甘みのある喜多方のこの酒は、…サラサラ〜〜ッと入ってしまい、暑い夏によぉ〜〜く冷えたもので軽くやりたい人に、良さそう。



でも、でも、でも、私の場合は、「飲まないつもりでいたのだけれど、どうせ1杯だけならば、しっかり系の酒が良かった」などと、よく分からない理由を付けて、もぅ一色お願いしようと、「酒」を求めて品書きに目が行く。








 

蕎楽亭鱧子のにこごり.jpg

鱧子の煮こごり¥780.-

鱧子の旨みはもとより、粒々感と、硬めに仕上がった煮こごりの食感の変化も楽しく、思わず舌鼓。



泉川純米吟醸¥750.-これこれ、これを求めておりましたですよ。しっかりした味わいの存在感のある日本酒らしい日本酒。「飛露喜」の醸造元 会津坂下の廣木酒造が、地元福島での展開を目的に造っただけあって、コストパフォーマンスも良いなぁ〜と嬉しくなった。

「もぅ〜あと1杯。もぅ少しだけっ!」。
泉川から移るとなると、道筋はついていて、飛露喜特別純米¥800.-を選択。

この酒を好んで飲んでいる石臼の会シリウスさまのお顔も思い浮かぶ。泉川よりも、更にくっきりしっかりとした丸みのある重さや、味わいのバランス、わずかに余韻を残して、後すっと引いてゆく爽やかな後口が、今日も良い感じだぁ〜。



勿論というかぁ、やはりこちらのお店では天ぷらが欲しくなる訳でもありぃ、ということで、次は

季節の天ぷら¥2300.- 



蕎楽亭稚鮎.jpg

稚鮎2
手前小皿の薄緑色の大根おろしは、蓼酢。右が梅肉。

カラリと軽く揚がった鮎は小さな胸鰭で直立してますぅ。それを、頭からパクリ。こんなに小さくとも、ほんのり苦味のある鮎の香りが楽しめる。



 



蕎楽亭鱧.jpg
 

ぷっくり身の厚い鱧。あぁ〜美味しい。



野菜3品.jpg

野菜3品は、左からズッキーニ・かぼちゃ・モロッコインゲン。








 

蕎麦



 

蕎楽亭ざる.jpg
ざるそば¥900.-(写真は大盛りなので、+¥α)

丸抜きを粗挽きにしての細打ち。穀物の風味、たおやかなのど越し、文句なく美味しい。



 

蕎楽亭十割.jpg

十割そば¥1000.-

玄ソバを挽きこんだ、ちょっと色の黒い蕎麦。この香味の、支持者は多い。




   お店のHP


■住所新宿区神楽坂36 神楽坂館1F■電話 0332693233■営業時間1100150017002100(月曜は夜のみ)■定休日日・祝■アクセスJR中央本線 飯田橋駅西口 徒歩5分/東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅 B3出口徒歩3分/都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩4





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2012年06月12日

神楽坂「蕎楽亭」

平日13時過ぎ。超過熟女2人で、こちらのお店へ向かう。

蕎麦前


新しく入ったばかり?の若〜いイケメン花番さんが、注文を取りに来た。先輩の花番さんから、アレコレ教えられながらの試運転中という感じ。
で、いきなり「牛すじ煮込み」が運ばれてきて、「?」となった。そして直ぐに合点した。「牛すじカレー蕎麦」とオーダーしたのを、「牛すじ煮込み」と「カレー蕎麦」と勘違いして注文を通してしまったようだ。





神楽坂「蕎楽亭」 牛すじ煮込.jpg

牛すじ煮込み700


グツグツと音を立てて熱々に煮えるソレを見て、直ぐに事情を察した超過熟女2人は、一瞬の後「凄く美味しそうだし、これで蕎麦前も行っちゃおうよるんるん」と方向転換。昼酒の言い訳ができて、焼酎「しろ」750円を、即持ってきてもらうことにした。


今までこのブログ内の記事でも態度表明しているけれど、正直言って私は完全日本酒党。本当は焼酎が苦手。でも、彼女が「牛すじの煮込みには、絶対に焼酎!」と言うので、この度はお付き合いしてみると。


お・お・おぉ〜、美味しい。とろっとろに柔らかくなった牛すじと、すっきりとした焼酎が良く合うではないかっ。こりゃぁ〜〜〜〜〜イケナイ。これから焼酎の魅力にも、容易く負けるようになってしまうのだろうか。いやぁ〜困る。





蕎麦

蕎麦そのものも、とても美味しいし、種物も捨てがたいこちらのお店で、暑くなっても食べたくなるのが、この蕎麦。





神楽坂「蕎楽亭」 カレー蕎麦 1.jpg

牛すじカレー蕎麦1100


こちらのカレーは、かえしを味のベースに片栗粉でトロミをきかせたいわゆる蕎麦屋のカレーではない。フルーツの甘みがほんのり感じられる香辛料しっかりのスパイシーカレー。生クリームとねぎ、よぉ〜く煮込んだ牛すじがコロンコロンと入っている。

昼酒にほんのりピンク色になった彼女が、「今日は牛すじを、どんだけ食べるのかしらん?たっぷりコラーゲンで、お肌がプルンプルンになっちゃうぅ〜
」と。(ハハハァ〜そんなもん効くかっ!と正直に言おうかと思ったけれど、グッと言葉を飲んだ。万が一効果があるとすれば、気持ちの持ちようでもありましょうし・・・と。水を差してもねぇってことで。)

それから、普通の蕎麦屋のカレー蕎麦よりも、蕎麦が若干細い。というか、このメニューに限らず、こちらでは熱々の温蕎麦でも、細打ちを使う。





神楽坂「蕎楽亭」 トマトそば.jpg

トマトそば1050


トッピングに白髪葱が乗ったトマト・バジル・玉ねぎ、そば汁ベースのトマトソース仕立てで、蕎麦は丸抜きを石臼で自家製粉した粗引きの十割蕎麦。数年前から、方々の蕎麦屋さんでトマト蕎麦が流行のようになったけれど、こちらでは、5月〜9月の夏季限定。わたしゃ、捻くれ者なので「トマトのリコピンが・・・」なんて事は言いませんとも。


 



   次項有お店のHP


■住所新宿区神楽坂36 神楽坂館1F■電話 0332693233■営業時間1100150017002100(月曜は夜のみ)■定休日日・祝■アクセスJR中央本線 飯田橋駅西口 徒歩5分/東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅 B3出口徒歩3分/都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩4







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2012年05月29日

牛込神楽坂「巽蕎麦 志ま平」

久〜しぶりにお邪魔するものの、向かう道々いただくものは決めていた。旨みの濃い味わい深いものを欲して「志ま平」さんを目指すのだから、迷いがない。だから、戸をガラガラっと開くなり「深山をお願いします」と、きっぱり。


 

蕎麦



すると迎えたご主人が、「久しぶりでしょ、以前の深山と変えたんですよ」と。伺えば、挽きぐるみを糠篩(概ね1520メッシュほどの篩だそうだ)で篩った北海道8:福井2のブレンドで、以前と製粉の方法がかわったそうだ。今日はそれを4日間熟成させた「熟成の深山」も出せるという。あぁ〜志ま平さんでも、熟成蕎麦をやっていたのか。最近、ちらりほらりと熟成をやるお店に遭遇する。粗挽きの熟成、こりゃぁまた楽しみということで、あらためて「それでは、熟成の深山お願いします」ということに。



 神楽坂「志ま平」深山.jpg

4日間熟成の「深山」1000





神楽坂「志ま平」熟成深山.jpg 

ムワァ〜濃い、濃醇!穀物感が凄い。

香ばしいカカオのような香りが、すぐ後ろに隠れている。

粒の食感も残り、強いインパクト。



こちらのお店の、甘みを抑えた辛口の濃く旨みのある辛汁は、薄削りの本枯れ節から和食の職人さんのような手法で出汁をとる。大仰なドッシリ感がなくとも、インパクトの強い深山にも倒されない・負けない辛汁。夜のコースをいただくと、スープや肴の美味しさに、かえしを入れた料理のバラエティー豊な展開を学ぶこともでき、とても参考になる。



蕎麦後そばぁ〜とデザート



少し軟らかめに滑らかに作った蕎麦掻でつぶ餡を包んで、きな粉をまぶす。カウンター越しに見る作業の手早く軽やかなこと。「蕎麦掻はタイミング。過ぎれば腰抜けのようになる」と、秘訣を教えてもらった。なるほどねぇ〜、そうそうそう言えば、ほんと思い当たる節がいくつもある。



 

 神楽坂「志ま平」伊吹だんご.jpg

伊吹だんご 500



神楽坂「志ま平」伊吹だんご断面.jpg

うぅ〜ん美味しい
柔らかな皮部分も、この甘過ぎないつぶ餡も大好き。




ご主人と蕎麦の話しに大きな花が咲き、いろいろいろいろ教えていただき、ついつい長居してしまった。申し訳ない。ご主人から、数日前に熟成の「深山」と普通の深山」蕎麦ったと伺い、面白そうだと興味がわいた。私も、一緒に両方手繰ってみれば良かったと、家に帰った後になって思った次第。



■住所新宿区納戸町33■電話03-5261-8381■営業時間12:0014:0018:00ぐらい〜蕎麦売り切れまで■定休日■アクセス都営江戸線牛込神楽坂駅徒歩5分、東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅徒歩7分、東京メトロ東西線神楽坂駅徒歩9



    次項有お店のHP





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2011年10月20日

神楽坂「東白庵 かりべ」

美味しい蕎麦屋の激戦区 神楽坂に、2011916日(金) 「東白庵 かりべ」がオープンした。店主 苅部政一さんは、任されていた六本木ヒルズ「竹やぶ」をこの7月末で閉店し、ここで独立したのだ。あの柏「竹やぶ」部孝雄さんの所に16年ほど前に弟子入りし、後半の8年は六本木店を取り仕切って、ミシュランで☆をとるまでになった苅部さんの新店舗だ。はやる気持ちを抑えて、混雑の予想されるオープンの連休中を外し、最初の平日昼に伺ってみた。   


神楽坂かりべ開店5日目 表.jpg


オープン4日が過ぎ、華やかな土地六本木から来た店舗らしく、私でも知っている芸能人からの花も、まだズラリと並んでいる店の表。


 入口すぐに置かれた師匠 部孝雄さんからのお花は、大輪をつけた純白の胡蝶蘭だった。








神楽坂「東白庵かりべ」師匠からの言葉.jpg

店内に入ってみると直ぐ、既に馴染んだ心持になる。それもそのはず、六本木「竹やぶ」のテーブルや椅子がそのまま使われており、スタッフもどうやら同じ人である。

壁にはオブジェとなった師匠からの励ましの言葉などが掛り、内装の雰囲気も什器類も六本木「竹やぶ」時代と同じ。座席数は22ほどで、上手く仕切りや区切りで、個室仕様になっているところも。



田舎せいろ
 お隣のテーブルの方が召し上がっている「せいろ」が、見たところ六本木「竹やぶ」のせいろと瓜二つだったので、同行者でもないのに、一緒にちょっと手繰った気になって、それじゃぁ〜私は「田舎せいろ」\1000-で、と。それに体験的に言わせてもらえば、夜くれば「田舎」は時に品切れになっているだろうから、早い時間に来た時にコレを注文すれば、得をした気分にもなるという寸法。 


神楽坂「東白庵かりべ」 田舎.jpg


神楽坂「東白庵かりべ」田舎麺.jpg


玄ソバを皮ごと石臼で挽いてある。美しい星が散らばり、透明感のある細打ちの田舎は、手繰れば馥郁たる穀物の香りが感じられ、すぐに繊細な甘みが追ってきて、するりと抵抗感なく喉を滑り落ちる。そう、つまりは喉ごしも良い田舎。太い蕎麦をギュギュっと噛みしめて食べたり、ザラっとしたひっかかりを楽しむ田舎とは、目指すところの違う田舎だ。

なんだか言葉がヘンだけれど“都会の田舎”というかぁ、“洗練された華やぎのある田舎蕎麦”というかぁ、そもそも田舎という品書き名の似合わない田舎蕎麦だなぁ…と。
  

神楽坂「東白庵かりべ」御揚げを炊いたもの.jpg

「御揚げを炊いたものです。よろしければ、召し上がってください。」と、小皿で運んでくださった。

ほんのり甘く、美味しい出汁のふんわり染みた一品。うぅ〜日本酒が欲しくなってしまいそう。いやぁ〜、でもイケない、この後の予定を思ってグッと我慢がまん。
  


 


蕎麦湯は、“何気に作った?”ナチュラル系かも。この日店が開いて、蕎麦2枚目を茹で終わった時に所望して運んでもらった蕎麦湯である。本来おそらく釜の湯は、あまりソバを感じられない程、サラサラなはず。でも、そこそこにソバを感じる白濁加減であった。敢えてポタージュ系と言われるほどの濃厚粘度にはしないのだけれど、さも何気なさげに、その実きっちりと作ったものかもしれない。それともこれは、開店前のまかない蕎麦もたっぷりと茹でた釜の湯なのか?   




蕎麦後水あずき
   柏「竹やぶ」はじめ系列店でも私の大好物、大納言を使った自家製「水あずき」。こちらのお店では、¥450.-で。ひんやりとした冷たさが、残暑の残るこの日の陽気にもぴったり。品の良いすっきりとした甘さと、とぅる〜り滑らかな口解け感に、うっとり。2人前食べたい位、好きです。

神楽坂「東白庵かりべ」水あずき.jpg



こうして美味しい蕎麦後を、用意していてくれるお店は、とても嬉しいな。神楽坂は、蕎麦も甘味も大激戦区。消費者としては嬉しいけれど、本当に大変なんだろうなぁ。



この日この後の予定の都合で、入店後30分以内で店を後にするつもりの時間配分、ササッと手繰ってパッと出る御急ぎモードの行動であった。そんなセカセカする私が会計を済ませる頃になると、なんと苅部さんが厨房から飛び出して来て、慌てて玄関先までお見送り&ご挨拶してくださった。特に六本木時代からの旧知の常連でもないし(当然、御祝いのお花を出した芸能人でもないし)、唯の一般客の私にだ。真面目で礼儀正しい方なのだ。オープン直後で忙しい時だろうに、いやぁ〜恐縮です。 

折角なので、早口になって先頃発売されたDVD「竹やぶ 阿部孝雄のそば打ち」に収録されている座談会に映った苅部さんの感想を申し述べると、これまた丁寧に真面目に応じてくださった。いやぁ〜本当に謙虚で、一生懸命な方なのだ。  



賃料の関係なのか、「竹やぶ」という大看板を使わない関係なのか、理由は私には分からないけれど、蕎麦も蕎麦後も「竹やぶ」で出していた品書きとよく似ているものなのに、神楽坂「かりべ」で提供されるそれらの値段は、少しお安く設定されている。なんだかちょっと得したような、有難いような気もした。が、しかし、さらに身勝手な消費者として望むのは、だんだんに、六本木でなく神楽坂にやってきた苅部さんの独自色をも出して行ってもらいたい。興味深くとても楽しみだ。 ということで、こうしてまた何度も伺いたい店が、またまた神楽坂に増えてしまったのである。あ〜嬉しくもあり、恐ろしくもあり。




■品書きせいろ\1000.−、田舎せいろ\1000.−、かけ\1000.− そばがき\1200.−、とろろそば\1200.−、にしんそば¥1,700円。−、天せいろ¥2,300―、天ぷらそば¥2,300。−、他 蕎麦前もあれこれあり、予約でコースもある。   



■住所新宿区若宮町11-7■電話03-6317-0951■営業時間平日昼11時半 〜 15時(LO)/夜18時〜 22時(LO)/日祝11時 〜 21時(LO■定休日■アクセスJR中央本線東京メトロ東西線 南北線 有楽町線 飯田橋駅下車 徒歩5分/都営大江戸線牛込神楽坂下車 徒歩5  




   次項有お店のHP 


   次項有お店のブログ
     
※私たちのブログの右側にある「気になるプロのブログ」欄から、常時、「東白庵かりべ」店主さんのブログへリンクしています。




おまけ神楽坂情報


ちょっとバタバタと忙しくって実際に神楽坂「東白庵かりべ」さんに伺った日から、ブログにアップするまでに、一ヶ月ほども掛かってしまった。それでたまたま、時期も良いことであるし、楽しい神楽坂情報を載せてしまう。


越後屋寄席でお馴染みの柳家さん生さんから、お知らせがきた。毘沙門天で次の日曜の昼下がりに、落語会をするそうだ。神楽坂方面に足を運ばれる方は、ぜひぜひ、落語の方にもお出かけください。



「東のさん生・西の鶴二」江戸公演・その参

日時:2011年10月23日(日)昼2時より

場所:神楽坂 毘沙門天書院

木戸:2500円(できれば予約を)

演目:さん生「妾馬」鶴二「らくだ」

予約・問い合わせ エピス 03-6914-4490


神楽坂では、10月15日(土)〜11月3日(木)まで、神楽坂まち飛びフェスタ2011を開催中だ。10月22日(土)には、「がんばろう福島!福島市」もある。普段体験できない盛りだくさんのイベントも楽しみどころ。





 
posted by 笑門来福 at 13:40| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月29日

巣鴨地蔵通り「菊谷」

ご存知ですよね? 4の付く日は、あの“お婆ちゃんの原宿”巣鴨とげぬき地蔵さんの縁日ですよ。で、そんな事を朝のTV番組で話題にしていた24日。案の定?そのTVを見ていたと思しき母から電話が掛って来た。「久しぶりに美味しい鰻を食べたいのだけれど…買ってきてくれないかなぁ?ね?ね?」と。母がちょこっと食べたい鰻といえば、タレの甘さが控えめで、ふんわり柔らかな鰻ということで「尾花」か「にしむら」と相場が決まっている。しかし、足を痛めてからは「尾花」の座敷を敬遠していたから、巣鴨の縁日の風景→「にしむらの鰻」と連想したに違いない。地名を聞くとその場所の美味しいものが思い浮かぶ母である、なんだか懐かしくなったのであろう。なんてったって、「資生堂」と聞いて化粧品を思い浮かべずに、「ミートクロケット」と言う人だ。知っている人は知っているので笑ってしまうのだけれど、「ミートクロケット」は今も昔も銀座資生堂パーラーの名物料理だからして…食いしん坊のこの親にして、この娘ありなのか?…まぁ〜血は争えない。娘の私は朝のそのTVを見て、この6月に石神井町から巣鴨地蔵通りに移転オープンしたばかりの手打ち蕎麦「菊谷」のことを考えていたのだからね。


ということで、
地蔵通りを、都電庚申塚から都営三田線巣鴨駅まで一直線に南下する 「菊谷」で昼蕎麦→ちょこっとお地蔵さんにお参り→「にしむら」で鰻を折りに入れて貰い→「みずの」で塩大福もお土産に、というコースで、母娘の利害思惑が完全に一致しての巣鴨行き。



蕎麦
引越し前の石神井町「菊谷」は、蕎麦前も蕎麦も大満足ではあったが、飲んで帰るには我が家から遠く、たった一度お邪魔したきりだった。巣鴨まで出て来てくれれば、こっちのもんだ。(?いったい何が?)うほほい、移動距離が半分以下になったので、勝手に嬉しい。(というか、菊谷さんは、もともと巣鴨民だったらしい。)


頂いたのは、二種類の異なる蕎麦を別盛りにして出してくれる「利き蕎麦」¥1150-
※仕込み状況によって三種類(1,500円)にしてくれる場合もあり。でも、縁日で「菊谷」も忙しいだろうこの日の蕎麦は、2種のみの扱い。


巣鴨「菊谷」 福井二八.jpg


 
1枚目:福井産 二八
たおやかで、ふんわり香る細打ち
気持ちのよい喉越し





巣鴨「菊谷」 徳島茨城北海道十割.jpg
 
2枚目:徳島+茨城+北海道産をブレンド 十割
細打ちで、外見は大人しげで品のよい面持ちながら
ほんの微かな香ばしい渋みと、しっかりとした旨み。



薬味は、山葵と大根おろし。葱が欲しい人は、別途お願いする。
蕎麦湯は、ナチュラル系蕎麦湯。


入口には、関係各方面から、また石森製粉からの開店祝いの花も置いてあった。決して広くはない厨房に、菊谷さん含む3名の方々が、あっちこっちへ飛びまわりとてもとても忙しそう。新しい人の流れ・厨房に慣れるまで、暫く大変なんだろう。お母様とおぼしき花番さんも、まだまだ慣れない様子ながらも生真面目で確実、とてもとても親切な接客ぶり、ほのぼのと好印象。母は強し!やっぱり頼りになりますなぁ。
木の魅力を感じる寛げる素敵なお店、開店の混雑が一段落したら、是非のんびりと蕎麦前もやりに夜伺いたい。





縁日地蔵通り
  菊谷さんのすぐ斜向かいにある「栄太郎」はその昔、奥には庭に面した休憩席が設えてあり、甘味かたがた涼やかな池も楽しめたように記憶しているのだが、知らぬまにビルに姿を変え…あぁ〜それにしても、木々の間を風が通り抜けるような心地好さや情緒が…。縁日の露店も様変わりして、バナナの叩き売りの口上や射的呼び込みの名調子、御面屋さんや水あめ屋さん、綿がしやカルメ焼き、ママゴト用品は完全に姿を消し、骨董品、健康食品と健康グッズ+α的な感じで、シルバーパワー全開の元気な通りになったとさ。



巣鴨地蔵通りそばいなり露店.jpg 




カメラをぶら下げた私に
「美味しいよぉ。撮って〜るんるんよろしくぅ」と縁日モードで声を掛けてくださった蕎麦稲荷寿司店もあったぁ〜、蕎麦つながりで カメラパチリ。





そして今年の

すがもぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)まつり

日時:平成23年7月2日
7月4日
   午前6時頃午後7時頃までを予定
場所:とげぬき地蔵尊高岩寺さま境内
   巣鴨地蔵通り商店街沿い
この朝顔まつりの期間中は、懐かしい縁日露店が毎日出店!!するそうだ。




満月手打ちそば「菊谷」HP


満月お店のブログ「蕎麦滑降」
※こちらは、石臼の会ブログ右端「気になるプロのブログ」カテゴリから、巣鴨地蔵通り「手打ちそば 菊谷」ブログという表示で、常時リンクをはっているところと同じ。



■住所豊島区巣鴨4−14−15■電話03−3918−3462■営業時間平日・土曜日・祝日  11:3021:00(中休み無し)ラストオーダーは20:30。売り切れ次第閉店。■定休日火曜日。但し、祝日や「4」のつく日は営業し、翌週の月曜は振替休業■アクセス都電荒川線 庚申塚駅徒歩3分 /都営地下鉄西巣鴨駅徒歩8分 /JR山手線巣鴨駅・都営地下鉄巣鴨駅 徒歩10





    
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2011年06月13日

神楽坂「蕎楽亭」

伺った12時少し前の行列に、まずびっくり退散。ちょっと用事を済ませて再度覗いてみたら、大好きなカウンターに空席が。花番さんが、すまなそうに「カウンターでも良いですか?」と。大歓迎!とは、言葉にこそ出さず、「はい」とニッコリ笑って通してもらう。天ぷらを揚げる音が聞こえ、釜の見えるカウンター席が大好きなんです、ラッキー!



トマト蕎麦
蕎麦そのものも、とても美味しいのだけれど、またそれなのに、種物も捨てがたいこちらのお店で、暑くなって食べたくなるのが、この蕎麦。


神楽坂「蕎楽亭」トマト蕎麦.jpg

「トマト蕎麦」¥1050.−(うどんでも可)
トッピングに白髪葱が乗ったトマト・バジル・玉ねぎそば汁ベースのトマトソース仕立て
夏だ、トマトだ、蕎楽亭。


下に見えているのが、丸抜きを石臼で自家製粉した粗引きの十割そば。最初に横からここダケを、二口・三口手繰る。この時、「あぁ〜美味しいっ!やっぱり “ざる”にすればよかった。これをたっぷりすっきり食べたい」となる。甘皮や粗挽きの粒子が見える細打ちは、ムッチリと濃厚な旨みと、しっかりとした香りがある。もぅこれが本当のご馳走。
でもなんとも優柔不断で我がままな事に、やはりトマトも食べたくなるから、次にソースを絡めていただく。フレッシュなトマトの酸味が強い方が好きな私には、最初一瞬玉ねぎの甘さが少々余分にも感じられたのだけれど、これがまた、蕎麦汁にあうように計算しつくされた甘さで、食べ進んでみて大満足。バジルの香りも爽やかに、うぅ〜ん、これもいいなぁ。し・あ・わ・せ


最後に、とろ〜〜り熱々のポタージュ系蕎麦湯を。




あれこれ
今まで、何度も何度もこちらのお店の事を記事にしたような気がしていて、過去記事にリンクをはろうと探してみたが、見当たらない。あれ?あれれ?他のところへ書いたのか?だんだん日常のことでも、記憶が曖昧になっており、自分の頭が信じられない。ボケの始まりか。


ともあれ、
ちょっと無愛想?というか素っ気ない感じがするけれど、情が篤いのでは?と思えるこちらのご主人は、会津のご出身。東北の人は、口は少なく心は温かいというから、ね。だから、今回の震災でも、悲しい思いをしていらっしゃることだろう。陰ながら応援しています。
何年か前の年の瀬、遅くに伺ったら、凍てつく外に並ぶ人を気遣って、暖をとる火を置いてくれた。その気遣いに寒さを忘れ、和んだような記憶がある。

そして、
誰もが知っている事だと思うけれど、修業先はあの猿楽町「松翁」で、独立して最初に牛込神楽坂に店をだし、ここ神楽坂に移った。ミシュランで☆をもらったことも、ご存知の通り。

上に書いた通り、基本の蕎麦(うどんも冷麦も、らしい)が絶品。それでも更に、酒呑みの気持ちのわかる素敵な蕎麦前も揃えており、種物も食べたくなる店だ。あぁ〜忘れちゃいけない、いわゆる蕎麦屋のカレーとちょっと違う「牛すじカレー蕎麦」もお勧め。
天ぷらは、猿楽町「松翁」仕込みだからか、外側サックリ軽く、中ほっこりの火の入り具合・揚げ具合も素晴らしく、ついつい沢山食べたくなるものだ。揚げたてを直ぐに食べて貰いたいということで、大きなカウンター越しの席を設えたのだろう。松翁のように揚げたてを一個毎に箸に摘まんで、店内を運ぶような事はしないようだが、その心は同じと感じる。


そうそう、
この6月は、月曜も休みにするそうだ。


お店のHP


■住所新宿区神楽坂36 神楽坂館1F■電話 0332693233■営業時間1100150017002100(月曜は夜のみ)■定休日日・祝■アクセスJR中央本線 飯田橋駅西口 徒歩5分/東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋駅 B3出口徒歩3分/都営大江戸線牛込神楽坂駅 徒歩4

 
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2011年02月20日

大塚「蕎・馳走 岩舟」

この日2軒目の蕎麦屋である。1軒目もここから極近の蕎麦屋で一杯&〆蕎麦を手繰った。なんだか何かが物足らない…何処か甘味屋さんにでもと、ふらふらする。この奥に狭〜い映画館があったのだけれど…とか、キョロキョロ。「岩舟」と路地を挟んだ靴屋さんに目が行く。三昔も前に飛び込んで、素敵なローファーを買った覚えがある。歩き心地がとても良くて、すり減るまで履き倒したなぁ〜なんて思い出し、大塚に滞留した。結局やっぱり、またまた足が向いてしまうのが蕎麦屋。でも、1軒目と2軒目の間には、時間的にソコソコ間があるので「まっ、いいか。」である。



蕎麦前
  デジカメを忘れた。美味しい料理や蕎麦の画像がないことが、誠に残念っ!苦し紛れに携帯で撮影。携帯電話付属のものであっても最近のデジカメの性能は素晴らしいのに…どのカメラを使わせても…酔っ払いの私の腕が悪いという結論だな。 



■■続きを読む■■
ラベル:大塚 岩舟
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2011年02月12日

牛込神楽坂「巽蕎麦 志ま平」


 

この日は、我が家の筆頭飲兵衛組頭の誕生日である。祝われる本人が朝起きるなり、今夜は大好きな神楽坂「伊勢藤」で一杯やって、美味しい蕎麦屋で〆たいという。どうも昨夜から、この計画をつらつらと考えていたようだ。江戸ソバリエとして界隈から、この心地好い流れにぴったりの蕎麦屋を推薦してくれろと言う。


まったくもって「はぁ〜。あぁ〜そう」だ。しかしまぁ〜〆は蕎麦屋希望ということでもあるし「そりゃぁ〜、なかなか粋だねぇ」と答えておく。伊勢藤の先代が亡くなって、3代目があの囲炉裏の前でどんな所作で燗をつけているのか、私は知らない。でも、まぁ〜あの雰囲気は、きっと変わらないのだろう。ということで、蕎麦屋激戦区神楽坂の中で今日にぴったりの…と直ぐに浮かんだ牛込神楽坂「巽蕎麦 志ま平」に電話、席の確保をお願いした。


ほぼ満席の神楽坂「伊勢藤」では、例の特等席?囲炉裏端に通された。やはり取り分け静か。すると隣に居合わせた常連とおぼしき方と、3代目がひそひそと「江戸一の…大旦那が……」…コショコショ…と。兎に角まわりも静かだから、ひそひそ話しが聞こえてしまうのだ。おやまぁ、筆頭飲兵衛組頭と顔を見合わせる。大塚「江戸一」には、私もこの年末に伺ったばかりで、大旦那も店の奥に腰かけていらしたのだが…である。失礼ながらと話に加わると、3代目江戸一にちょくちょく行くらしいし、隣の御常連と筆頭飲兵衛組頭は、もぅすっかり?その話で、ひそひそコショコショと意気投合してしいる。なんとまぁ。どちらも決して広い店でもないし、同じような店に同じような面々が、知らずに知らずに隣り合わせているのだろうか。はぁ。恐るべし、飲兵衛たち。


とまぁ、更けゆく宵の神楽坂をぶらり(ふらふら?よろよろ?かな)と移動。いよいよ「巽蕎麦 志ま平」である。



蕎麦前
 基本的には、前日までに予約のコース料理(6000円より)が、夜の「志ま平」を堪能する順当なものだろう。でも、「行こう!」となって電話で席を確保したのが、そもそも当日14時過ぎと言う時間だったから、店主さんには「おまかせで、この日出せる物を」と、お願いした。

志ま平酒器.jpg
まず、生ビール。

次の日本酒は、燗酒に「白鷹」500円。冷酒は、「影虎」「真澄」「獺祭」など。筆頭飲兵衛組頭にとって、思い入れのある神楽坂「伊勢藤」の絶妙な燗も、大塚「江戸一」の贔屓の燗も「白鷹」であるからして、この日はこちら「巽蕎麦 志ま平」でも、「白鷹」の燗酒を何本もいただき、筆頭飲兵衛組頭誕生記念、夢の白鷹燗比べ?と相成った。


燗つけの頃合いの良さに、筆頭飲兵衛組頭は、“錫のちろり”を我が家にも用意しておけと言う。ワタシャ“道具”じゃなくて、“技”だと思うけど、聞いておきましょね。



志ま平 蕎麦前.jpg





小さな器に4品、日本酒がすすんでしまいそう。








志ま平スープ.jpg


蕎麦の実のスープ

裏ごししたソバの実と牛乳+技、そしてトッピングにソバ茶。濃厚な旨みにバランスのよい塩梅。あぁ〜美味しい。もぅ少し欲しいっ!と絶対になるんだなぁ、そして、次への楽しみが“ふわぁ〜”と膨らんでくる。








志ま平 蕎麦前2.jpg
思わず歓声を上げてしまう、仕事をしてある肴が並ぶ一皿


この美しい一品一品を見る時、鮮やかなエッジを感じる包丁の技、繊細な下ごしらえなどから、和食料理人の職人仕事を想像するのだけれど、こちらのご主人は、「いわゆる和食の修業をした事がないから、これは蕎麦職人の仕事なんですよ」と。




志ま平 蕎麦前3.jpg


和食料理人と、蕎麦職人の料理の違いを更に続けて説明してくれたのだが、なんとも失礼な事に、酔った私はそれをここに書けるほどには、詳細に覚えておくことが出来なかった。あぁ〜失礼。申し訳ない。蕎麦屋では味付けのポイントになるのが、“かえし”だからという言葉が、朧な記憶にあるけれど、その“かえし”のことを「○●水」と言っていたような…、それに私「へぇ〜♪なるほど♪」と言ったような…。





志ま平煮こごり.jpg
だから次回は、飲まないでご主人のお話を伺いたい。あぁ〜でも、こちらのお店で夜飲まずにいる事は、ちょっと私には…難しい…いや…絶対にできない。無理だなぁ。



まぁ〜どちらにしても、どの蕎麦前も、簡単に素人が真似をしようと手を出せない領域にある。







蕎麦
 



「おせいろ」900円は、二八。細打ち蕎麦の表情は、洗練された喉越しといい軽やかな香りといい、江戸蕎麦の原型。もう一方の「深山」1000円は、やや太め。粗く挽かれたソバ粉の、しっかりとした旨みや甘みを堪能できる蕎麦だ。

志ま平 2色せいろ.jpg





今回私は、この二八と深山の両方をいただける「二色せいろ」1100.円を。
薬味は、ねぎ と 山葵。







志ま平 鴨汁せいろ.jpg


筆頭飲兵衛組頭は、鴨汁せいろ1200円。
薬味に青ネギ。

こくのある鴨の旨味汁の深み。熱々なところが、これまた堪らない冬のご馳走だ。









蕎麦後
  


志ま平 デザートアイス.jpg




バニラ♪アイスクリーム
トッピングにソバ茶



味わいのあるこちらのご主人は、市川「一茶庵」で蕎麦の道に入られ、ご自身の越谷せんげん台の店を経て、こちら牛込神楽坂でも確かもぅ既に4〜5年は経っているんじゃないかなぁ〜。と、帰り道「よかったよぉ〜。いい店だなぁ〜又来よぉ〜」と連発する筆頭飲兵衛組頭に話せば、「どぉ〜りで、なんだか蕎麦や汁がしっくり馴染んだよぉ」と言う。筆頭飲兵衛組頭が、さんざん通った市川「一茶庵」出身というところにも、グッときたようで、もぅ「次は○○さんと来よう」と手帳を開いていた。





■住所新宿区納戸町33■電話03-5261-8381■営業時間12:0014:0018:00ぐらい〜蕎麦売り切れまで■定休日■アクセス都営江戸線牛込神楽坂駅徒歩5分、東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅徒歩7分、東京メトロ東西線神楽坂駅徒歩9



    次項有お店のHP
posted by 笑門来福 at 18:02| 東京 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

大塚「小倉庵」

こちらの若きご主人は、江戸ソバリエだ。ということで是非、応援したい…でもたとえもし、江戸ソバリエでなくとも、応援したくなってしまうお人柄であり、お店なのだ。

懐かしい都電に乗って大塚駅に降り立つ。山手線の駅なのに、あの池袋の隣の駅なのに、どこかのんびりとした駅舎。そこそこ土地勘は有るはずなのに、はて、駅から大塚「小倉庵」の方向にほとんど思い当たるものがないような気が。でも、まぁ〜駅から歩いて5分程度の近さなのだから、行けばなんとかなりますよ。


まだ残っている大塚三業通りなんて名前や、大塚「小倉庵」の少し手前の横丁にある有名な江戸前料理「なべ家」の風情や、名の知れた「鮨 高勢」、旦那衆が芸者さんと遊ぶ茶屋のある街並みに惑わされて、まるで昭和の花街に迷い込んだような…今流行りのハリボテ・昭和テーマパークでなく、本当にタイムスリップしてしまったような…お店までたった5分の道のりを楽しんだ。今という時代で、ひょっとすると何処かに置いてきてしまったような何かが、ここらに潜んでいるような不思議な気配のある通りだ。


そんな中にしっとりと溶け込んでいる大塚「小倉庵」。懐かしい町場の蕎麦屋さん風の構えで、中休み無しの通しの営業時間、信じられないほど良心的な値段設定。なおかつその上、自家製粉した手打ち蕎麦を出していると言うのだから、信じられない。でも、本当に本当なんだから、凄い。偉いっ!



蕎麦前
  例によって呑んだのは、日本酒。
金婚1合¥400-×2、黒龍・純米吟醸1合¥600-、輝ら星の如く・きもと吟醸1合¥600-。嬉しいことにそれぞれ半額で、ハーフサイズもOK.だという。だから一人で来ても、ちょっと一杯できるわけだ。この日は、山菜のお通し付き。他日本酒は、八海山 吟醸1合¥700-もある。


さて、


小倉庵漬けもの.jpg


おしんこ¥200-
創業以来のぬか床で漬けているそうだ。
美味しい茄子の鮮やかな紫が素晴らしい。こんな風ないい塩梅のさっぱりとしたぬか漬けが大好きだ。それこそサラダ感覚で、パクパクと沢山食べてしまう。毎日毎食、食べたいくらい。




たたみ鰯焼き海苔.jpg


たたみ鰯と焼き海苔¥300-
いいツマミだなぁ。パリッと焙ってあって、日本酒がすすむぅ。







小倉庵出汁巻き.jpg



だし巻き玉子¥500-
胡麻油の風味と3種類の出汁を効かせて、返しの色が濃い目の仕上がり。






桜海老三つ葉かき揚げ.jpg



桜海老のかき揚げ¥300-
香りの良い三つ葉が入って、サクッと。
粗塩でいただく。







小倉庵にしん.jpg




にしん¥450-
蕎麦屋で定番の肴。







小倉庵あいやき.jpg



あいやき¥600-
濃厚な旨みのある合鴨を、ちょっと甘いタレで焼いてある。







小倉庵サーモン.jpg


サーモンを焙ったもの
表面をサッと焙った香ばしさも美味しい。
ラディッシュのシャキシャキとした食感もしっとりサーモンと、素敵な対比。









蕎麦
   


小倉庵せいろ.jpg

せいろ¥450-
自家製粉した美味しい二八の手打ちが、この値段!
大塚に住みたいっ!




小倉庵柚子切り.jpg

柚子切り¥600-
この季節、御約束の変わりそば。
ほんのり柑橘色の麺、爽やかな柚子の香り。




基本的に蕎麦は、全て二八の手打ちだ。でもその他にも、生粉打ち¥600-や、変わりそばもある。種物も豊富で、もっとも高い麺の品書きでも¥950-までの驚きの価格設定。そして、大盛り(1.5倍)は¥150-増し、特盛り(2倍)は、¥250-増し。



2人で、日本酒4合飲んで+あれもこれも肴をつまんで+〆蕎麦2枚=5400円だ。あり得ない!ブログ記事に仕立てていても、夢か幻だったのじゃないかと、疑いたくもなる。だから、一度でも大塚「小倉庵」に足を運べば、皆さんに大声で、いや、お店の風情に似つかわしいそれなりに節度ある音量で、しっとりと宣伝したくなる気持ちを、分かってもらえると思う。



おまけ「週刊現代」
  週刊現代2010925日号、連載企画「今週のうまいもの番付」第55回〜サクッと揚げた海老天に舌鼓 天ぷらそばの名店〜に、辛口グルメ評論家J.C.オカザワ(ジェイシー・オカザワ)氏が、種物の筆頭として天ぷらそばを取り上げ、その珠玉の名店10店を挙げた。 


記事の詳細内容は、ご紹介できないけれど、順は以下。


  ■   横 綱

   田原町「尾張屋本店」
   淡路町「神田・まつや


  ■   大 関

   ぴかぴか(新しい)
ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)「小ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)庵」ぴかぴか(新しい)
   
住吉「さらしな遊山」


  
   関 脇

   
新小岩「旭庵手打ちそば店」 


  
   小 結

   
根津「よし房 凛
   
浅草「大三」 


  
   前 頭
  
   
神保町「桂庵」水道橋店
   
銀座「泰明庵」
   
浅草「ねぎどん」  


大塚「小倉庵」がこの記事で、居並ぶ有名店にも劣らぬ絶賛を得た事を、我々江戸ソバリエも、飛びあがって喜んだことは言うまでもない。 





■住所東京都豊島区南大塚1-42-8■電話03- 3941-8230■定休日■営業時間11:3020:30■アクセスJR山手線 大塚駅南口 徒歩5分 ※お申し出により、手打ち蕎麦体験できるそうです。江戸ソバリエ認定の店(Edo Sobalier Friendly Shop)


  

    次項有お店のHP

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2008年07月29日

牛込神楽坂「生粉打ち亭」

※ こちらは店名を「芳とも庵」に変更しました。


今日もまだ、前庭を工事中。なかなか出来あがらないなぁ〜と思いつつ、店内へ。こちらのお店は「石臼の会」興味津々さんの縄張り?だ。事前に一声掛けておけば、快く案内してくださっただろう。でも、この日は飯田橋で用事があり遅くなった。それではということで、急遽?懸案であった「津軽そば」を食べて帰ることに。

 
生粉打ち亭は、池袋→江戸川橋→牛込神楽坂と移転してきた。移動の度にお店はどんどん綺麗に。この夜は、厨房1人、花番1人。忙しいであろうに、花番さんはニコニコと気さくで和やかな人柄が滲み出ており、すぐに打ち解けて寛げる雰囲気を作り出している。入れ替わり立ちかわり、家族連れがテーブルにつく。(蕎麦仲間で呼ぶところの通称)蕎麦ロード・牛込中央通りは、超のつく有名蕎麦屋が密集している脅威の地域であるが、生粉打ち亭はその気さくさから、地域の家族にも愛されているのだろう。


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posted by 笑門来福 at 18:09| 東京 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

雑司が谷「和邑」

■住所豊島区雑司が谷3-12-3■電話&FAX03-3987-5136■営業時間平日11:30〜15:00/17:00〜21:00 土・日・祝12:00〜20:00■定休日火・水■アクセス都電荒川線・鬼子母神前駅5分/JR山手線・目白駅8分/東京メトロ有楽町線・東池袋駅9分 

新蕎麦食べました


 和邑 025.jpg
9月21日(金)、懐かしい都電に乗って、鬼子母神へ。(これは、きしじんと読む。本当は、鬼の字の上のちょんが無いのが、正しいのだが、漢字変換できないのでご容赦。鬼から角がなくなって、慈悲深い菩薩形になったのであ〜る。)都電の駅から2分の参道ケヤキ並木の樹齢は、古いもので400年超。並木伐採を巡る歴史逸話が、参道入り口左側に掲示されており、その文字も変換できなかった鬼の漢字にシール修正してあるあたりが、微笑ましい。参道から入って、境内を鬼子母神堂裏の妙見堂へ抜ける道が駅から店への最短ルート。 そうして久しぶりに、生成りの暖簾の掛かった「和邑」へ。うふふおほほと自然と笑いがこぼれる「新蕎麦」をいただいた。続きを読む
posted by 笑門来福 at 20:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

四ツ谷「蕎麦善」

■住所新宿区四谷1-22-12 KRビル1F電話03-3355-8576
アクセスJR中央線・総武線 四ツ谷/東京メトロ 丸の内・南北線 四ッ谷 徒歩5分営業時昼 11:00〜14:30/夜17:30〜22:00定休日土・日・祝

sobazen 035.jpg
お師匠さんのお薦めで、暖簾に石臼挽き自家製粉の手打ちそば処 由々粋酔とある「蕎麦善」へ。大きな一枚板のテーブルを中心に、全部で20席ほどの店内は、小ジャレタ感じだが落ち着いた風情があって好ましい。秋新を期待しての昼下がりであったが、残念なことに僅かに商った夏新は終わり、秋新はまだだと言う。

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posted by 笑門来福 at 10:20| 東京 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

渋谷区恵比寿「玉笑」

玉笑外2.jpg渋谷区恵比寿「玉笑」
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-23-8 甲賀ビル1F
03-3443-5138  

11:30〜15:00 L.O. 14:30 (平日)
18:00〜21:30 L.O. 21:00 (平日)
11:30〜20:00 L.O. 19:30 (土日祝)
定休日:月曜日、第3月・火曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休み)
JR恵比寿駅ガーデンプレイス出口から7分程。駅出口信号機を左方向に渡り、300m先の信号機を左折して100m程下り坂途中左。ブティック風の構えで一見そば屋に見えず。飾りのある金属柵と灯のともったぼんぼりに注意。薄茶白壁に木の大きな扉(引戸)、細い暖簾に玉笑の文字あり(写真は坂下側から)。

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posted by 笑門来福 at 17:08| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月17日

新宿区「生粉打ち亭」

   平成19年11月ころに移転したようです。

 江戸ソバリエ「石臼の会」メンバーの一人が,10年来,ここの蕎麦屋で修行をしておられることを聞き,見学がてら行ってきた。結局,見学ではなく,蕎麦を打ってきた。

場  所 新宿区改代町27 佐藤ビル1階

電  話 5228−1981

営業時間 月〜土 11時30分〜15時,17時30分〜21時

     日曜と第3土曜は定休となっているが,

     日曜日は蕎麦打ち教室兼営業も行っている。

交通手段 東京メトロ有楽町線江戸川橋駅4番出口,すぐ右に折れて徒歩1分 

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posted by たけじん at 10:44| 東京 ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする