店の名刺や中山道に出ている看板には、“季節料理”の次に“手打ち蕎麦”とある 志村坂上「よし田」に、梅雨寒の昼に伺う。玄関に辿り着くと、「おっ!?いい感じっ」と抑えていた期待が爆発した。ガラガラと引き戸を開ける。一軒家を改装した店内は、広々と風通し良く、これぞ日本家屋の美点と思われる設え。落ち着く。更に嬉しいのは、3卓×4席ある座敷席も全て掘りごたつ式になっていて、足のしびれ知らずで楽ちんだ。厨房内が見渡せるカウンターには7席。麺打ち台は奥まって見えないが、蕎麦職人がきびきびと働く姿が、余すことなく見て取れる。13時半に近いこの昼は、厨房2人、花番1人陣営。お客は全員かぶり付き席であるカウンターに。広々とした座敷を「どうぞ、どちらでも」と勧められたが、ここは絶対カウンターっ!と、絶好のロケーションを確保。
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1月になっても暖かく穏やかな日が続いていたが、訪れた日は冬一番の冷え込みとなり吐く息が白くなった。駅から「野島」への道々、気持ちは湯気の上がる「かけ蕎麦」に決まる。





