2014年12月18日

達磨の会@大泉学園・妙福寺2014

20141215日(月)・16日(火)は、毎年この時期恒例となっていた練馬区南大泉・妙福寺での「達磨の会」。高橋邦弘さんは、広島県北広島町「達磨雪花山房」を201556日(水)で閉めると決めたそうで、今年が最後の会になるらしい。そういう事情もあるのか、今年はスタッフの数も凄い。ざっと数えて40人程の白衣を着た達磨グループスタッフが、清々しくキビキビと仕事をしていた。



蕎麦前



2012達磨蕎麦会の蕎麦前.jpg達磨の会ビールとのセット.jpg



今年も、冷奴と蕎麦味噌で、冷酒「四季桜 花神」を1合ほど…の組み合わせをお願いした。「四季桜花神」には、豊かなとろみもあるけれど、後口すっきりと辛口で、昼酒にはぴったり。仲間の一人は、ビールでの組み合わせ。今年は最後ということもあるのか、達磨グループの手拭いが付く。



蕎麦

例によって、いくつかの産地のものをブレンドしてある。美しくつややかな麺には、鮮やかに緑色がでていて、綺麗っ。のど越しの良い美味しい細打ち二八のせいろ3枚。3枚とも同様に流れる様に打った同じ麺だけれど、それぞれの茹り具合がほんの少し違っていて、繊細な釜の仕事を思う。



妙福寺達磨の会2014.jpg



「それぞれが、微妙に違って面白いですねぇ。好きな順は、2枚目 3枚目 1枚目。去年もこの順だった…」なんてことが、テーブルで話題になった。








麺棒やソバ粉の事




達磨高橋名人の麺棒2012.JPG久保田五十一.jpg


中央が「ミズノマーク」   今年撮った「久保田五十一」

 




Mさま撮影友蕎子 の文字.jpg


「友蕎子」




この秋、江戸ソバリエ倶楽部の旅で、「翁・達磨」グループ木曽「おや」さんにも行ってきたのだけれど、そこでも思ったことが、「翁・達磨」グループのソバ粉の事。やっぱりここも、同品質だぁ!と感嘆するしかなかった。毎年毎年いくつかの産地のソバを大量に仕入れ、必ず同じグレードに同じ狙いを持ってブレンドし製粉し「翁・達磨」グループ各店に供給する。それを、蕎麦行脚で全国あちこちに行ってはチャーミングに蕎麦打ちをし、店舗展開し、広島(来年、畳んでしまう)に帰っては蕎麦教室まで行ないながら…あぁ〜そんな超人が、来年5月に…信じられない。信じたくない。心変わりを願う。


posted by 笑門来福 at 08:42| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

光が丘「桔梗家」


富岡製糸場 世界遺産へ」のニュースが伝えられた日。江戸ソバリエ・ルシック伊嶋みのるさんが主宰する「古民家蕎麦屋を愛する会」に参加させていただいた。第4回目の今日は、光が丘「桔梗家」。埼玉県小川町にあった築150年養蚕農家の立派な建物を、古民家再生が専門の降幡建築事務所に依頼して光が丘に移築し、平成7年に蕎麦屋として開業したお店だ。なぁ〜んて素敵でタイムリーな養蚕繋がり。



桔梗家伊嶋画伯.jpg


伊嶋みのるさんが描いた「桔梗家」





訪問翌朝、新聞を読んでいて更にびっくり。富岡製糸場世界遺産群の中で高山長五郎が養蚕飼育法「清温育」を農家指導した「養蚕改良高山社」が、桔梗家さんの建物と、外観がそっくりなことに気が付いた。わぁ!すごい!




富岡製糸場高山社跡.jpg小林照男提供ブログ用.jpg


左:高山社跡 右:光が丘「桔梗家」前で、蚕の恩恵に預かった和服姿も。



どちらも、どっしりとした総2階。1階部分は陽光の入るガラス戸、格子のある2階部分に蚕室があった。その上の屋根に付けられた3つの天窓から、蚕室に清涼な外気を取り入れたり、天窓を閉じて下階の囲炉裏からの暖気を留めたり、蚕の生育環境を考え抜いた作りになっているそうだ。今では桔梗家さんになっている埼玉県小川町にあった養蚕農家も、高山長五郎の「清温育」で、蚕と向き合っていたのだろうか。今まで以上に養蚕や絹に興味を持った。あぁ〜高山社跡に、富岡製糸場に、行ってみたい。

それにしても、ほんとに片倉工業って、かっこいいなぁ!





蕎麦前

蕎麦前の品書きは、厳選?されている。種類は…す、少ない、けれど安価。おつまみが、小鉢200円(この日は、葉山葵醤油漬け)、そばどうふ300円、つけもの盛合せ鉢450円、以上全3品。なので全部注文する。酒は、有名どころ日本酒が9種とキリンビール1番搾り。明るい窓から眺める、どこかのんびりとした庭や、どっしり広々とした座敷の風情もつまみにしよう。



桔梗家つまみ.jpg


左上:小鉢

シャキシャキとした歯ごたえの葉山葵醤油漬けは、爽やかな香でピリリと刺激の残るフレッシュな出来栄え。とても美味しい。以前伊豆蕎麦紀行の時に、葉山葵を土産に購入し、張り切って醤油漬けを自作したことがあるけれど、こうはならなかったなぁ。


右上:つけもの盛合せ鉢

色鮮やかに美しく漬かった漬物。熱々の白飯が欲しくなっちゃう。


下中央:そばどうふ

ソバ粉でできた蕎麦掻きを冷やし固めたタイプのものを想像していたら、さにあらず。普通に大豆の豆腐、木綿とうふの中に、粗挽きというかぁ〜ざらりと挽いたソバの抜き実が、つぶつぶ ざらざらと入っており、ソバの味と大豆の味がしっくりと相まって美味しい。トッピングされた生姜と、敷かれた紫蘇も爽やかで、ちょっぴり濃いめの汁と一緒にいただく。次に来たときも、また是非の一品。


ビールを、どっしりとした素焼きのゴブレットに注いで楽しんだ。






蕎麦



天ざるそば.jpg


天ざるそば¥1780.-

あぁ〜えぇ〜っと、つまみが漬物と豆腐しかなくても、これで飲めましたなぁ。天つゆと共に供される天ぷらも、添えられた海苔や漬物も、それから自分で卸す山葵も、酒のあてになるではないか。次回はそうしましょ。



桔梗家麺.jpg





写真が下手糞でブレブレで載せられないけれど、同じテーブルのうさこさんのオーダーした 道楽そば¥1050.-は、きのこ類がたっぷり入った温かい蕎麦。きのこでとろみの付いた汁の色が濃く、見た目 関東の甘汁だぞぉ〜という主張が感じられた。





厨房仕事が店主1人だということで、営業時間内に直接お話しを伺うことはできない。武蔵野の面影残る光が丘界隈を紹介した日本経済新聞によれば、「そば本来の素朴な風味を逃がさないよう、会津産のソバを自家製粉している」と、桔梗家店主 鳥海隆守さんの言葉が残る。鳥海家は、会津喜多方にソバ畑も所有しているという情報も。

ともあれ、今日のソバ粉は、「会津のかおり」を、91で打ったものだと教えて貰った。




また、なんでも桔梗家さんの蕎麦の師匠は、第6回千葉県そば大学講座で「プロの蕎麦打ちに学ぶ」として木鉢作業(2分割→4分割して加水量を、確実に決める)の秘儀?をサクサクと披露したあの「あいづ桐屋」唐橋宏さんらしい。桔梗家玄関すぐ右手にあるガラス戸に囲まれた広〜いひろ〜〜〜い蕎麦打ち場・製粉スペースを見たときに、あぁ〜一人でこの場所全部を使えるならば、(同様に第5回千葉県そば大学講座「プロの蕎麦打ちに学ぶ」として素晴らしいのし技を披露した 磐梯そば道場主宰長谷川徹さんのような)会津流の丸のしでも、のせちゃうかもねぇ〜。と、妄想してしまった。

さて、この店内で毎日行われる会津流の蕎麦打ちがどんなものなのか、追い打ちなど目撃できる機会に恵まれる日は、来るかなぁ〜来ないだろうなぁ〜。






雑感

古民家蕎麦屋を愛する会」主宰伊嶋みのるさんがガイドさんのように、この訪問先のあちこちを案内してくださった。全体の坪数も聞いて「へぇ〜」と言ったくせに、余りの数の大きさに覚えられなかった。敷地内の光が丘美術館陶芸教室「飯綱山陶房」のことも、「へぇ〜」「へぇ〜」と。都心から北西に僅か15キロばかりの都内でなく、少し遠いところへ小旅行をしたような気分を味わえたこの桔梗家訪問で、5年寿命が延びたようにも感じられた。時間がゆっくりと流れているかのような、どっしりとした日本家屋に、そして蕎麦が繋いでくれる方々との繋がりの有難さに、心癒された。

庭の大きなしだれ桜の季節にでも、是非また伺いたい。



ご一緒させて頂きました皆さまに、心よりの感謝。

有難うございました。



■住所練馬区田柄5-27-25■電話03-5241-9582■営業時間11:0015:00/16:0018:00■定休日月、第13■アクセス都営大江戸線光が丘駅徒歩5完全禁煙


  次項有光が丘美術館HP



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2013年12月16日

達磨の会@大泉学園・妙福寺2013

「翁・達磨」グループ蕎麦行脚の蕎麦会、1216日(月)練馬区南大泉・妙福寺の回に行ってきた。年末この時期恒例となって、とても楽しみにしている達磨の会だ。 冷たい風が時おり吹くものの、陽だまりは温かく抜けるように青い空。天候に恵まれて、釜テントにビニールの覆いカーテンが掛かっていない。そのお蔭で、達磨グループ若い衆のテキパキとした釜前の仕事も良〜く見えた。


特に今年はまた凄い人出。完全予約制ながら、会場内は人で溢れており、何と“申し訳ないけれど、できれば45分位迄で引き揚げて欲しい”旨の断り書きがあった。相変わらず高橋さんは凄い人気だなぁ〜。美味しい蕎麦もさることながら、目前で打ってくれるこの笑顔にも参いっちゃうのだろう。

 

20131216高橋邦弘さん.jpg



蕎麦前

冷奴と蕎麦味噌で、冷酒「四季桜 花神」を1合ほど…の組み合わせをお願いした。「四季桜花神」には、豊かなとろみもあるけれど、後口すっきりと辛口で、昼酒にはぴったりかも。

 

20131216達磨蕎麦前.jpg

なんか、ねぎがたっぷりだなぁ…当たり?かしら。いっそ宝くじでも買おうかなぁ。

 



蕎麦
今年もいくつかの産地のものをブレンドしてある。美しくつややかな麺には、鮮やかに緑色がでていて、綺麗っ。のど越しの良い美味しい細打ち二八のせいろ3枚。3枚とも同様に打った同じ麺だけれど、それぞれの茹り具合がほんの少し違っていて、繊細な釜の仕事を思う。

 

20131216達磨蕎麦会せいろ3枚.jpg

先月、石臼の会信州蕎麦紀行で、「翁・達磨」グループ長坂「翁」にも行ってきたのだけれど、その長坂「翁」でも思ったことが、「翁・達磨」グループのソバ粉の事。やっぱりここも、同品質だぁ!と感嘆するしかなかった。毎年毎年いくつかの産地のソバを大量に仕入れ、必ず同じグレードに同じ狙いを持ってブレンドし製粉し、「翁・達磨」グループ各店に供給する。それを、蕎麦行脚で全国あちこちに行ってはチャーミングに蕎麦打ちをし、店舗展開し、広島(来年、畳んでしまう)に帰っては蕎麦教室まで行ないながら…どうなっちゃってるんだろう…高橋邦弘さんといったら、もぅ!超人!凄すぎる、簡単に言葉で言い表せない。



 尚、この後まだ「達磨」高橋邦弘・年末そばの会がある。年末恒例の永田町「黒沢」年末そば会。1228日(土)・29日(日)11時〜14時半。各日250名までだそうだ。勿論こちらも事前予約が必要。

 



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2012年12月20日

達磨の会@大泉学園・妙福寺2012

「翁・達磨」グループ蕎麦行脚の蕎麦会、1218日(火)練馬区南大泉・妙福寺の回に行ってきた。年末のこの時期恒例となって、とても楽しみにしている蕎麦の会だ。

今年は天候に恵まれて温かく、釜テントにビニールの覆いカーテンが掛かっていない。そのお蔭で、麺を釜からあげる瞬間も良〜く見え、美しい緑色に期待が膨らみ食欲をそそられる。


達磨グループ釜テント.jpg



蕎麦前


 

2012達磨蕎麦会の蕎麦前.jpg

冷奴と蕎麦味噌で、冷酒「四季桜」を1合ほど…の組み合わせは、例年通りであるけれど、今年は豆腐が暁庵の箱根山暁豆腐じゃないのかな?ちょっと風情が違う。し、蕎麦味噌の整形具合も違う。一作昨年は、ほとんど同じだったので、写真を流用しちゃったりなんかしたけれどぉ、今年は今年の写真を使いますです。ハイ。(当たり前だっ!と叱られそうだな)





蕎麦



2012達磨蕎麦会@妙福寺.jpg


今年もいくつかの産地のものをブレンドしてある。写真でとらえられたかどうか分からないけれど、美しくつややかな麺には、鮮やかに緑色がでていて、綺麗っ。のど越しの良い美味しい細打ち二八のせいろ3枚。3枚とも同様に打った同じ麺だけれど、それぞれの茹り具合がほんの少し違っていて、繊細な釜の仕事を思う。







麺棒など道具類





今年も高橋邦弘さん始め達磨グループの皆さんは、会場の正面入り口で、蕎麦打ちを披露している。高橋邦弘さんとご挨拶を交わし、蕎麦に纏わる豊富な話題と共に、今年もまた、麺棒の話になる。例によってメープル素材の麺棒に、ミズノのマークが焼印されていたが、昨年のそれとは一寸柄が違うような…派手な…杢目。伺えば、「今年2月から使い始めたですよ」(=小鳥の目のような円形の斑点が杢目として散らばっている。北米のシュガーメープルと言われるものが有名)と。「それからほら、そっちのは友蕎子って入っているでしょう。1975年に貰ったものです」とも。「えぇ〜〜〜っ、凄いっ!」つい叫んだものの、嫌ですねぇ、もぅ。最近目が悪くなって…メガネを忘れた私は、その場で「友蕎子」の文字が見えない。仕方なしに写真をパチリ。どうか写っていますように。



 

達磨高橋名人の麺棒2012.JPG

真ん中:ミズノのマークが入った鳥眼杢メープル素材。
右:友蕎子……。





Mさま撮影友蕎子 の文字.jpg

「友蕎子」の文字が読める --Mさま撮影--




メープル素材のこの麺棒は、硬くてとても滑らかな手触り。のしていて生地がくっ付いてこないので、使いやすいそうだ。石臼の会ブログにも何回か書いているけれど、イチローや松井のバットと同じ、久保田五十一さんが作ったものだ。




 

達磨高橋名人のまな板.jpg


まな板横には、使い始めた日付と、削った日が書いてある。





尚、今年もこの後まだ「達磨」高橋邦弘・年末そばの会がある。年末恒例の永田町「黒沢」年末そば会。1228日(水)・29日(木)11時〜14時半。各日250名までだそうだ。勿論こちらも事前予約が必要。

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2011年12月20日

達磨の会@大泉学園・妙福寺

 ご存知「翁・達磨」グループ恒例、蕎麦行脚の蕎麦会が、1219日(月)20日(火)に練馬区南大泉にある妙福寺にて開催された。霙交じりの冷たい雨の中を駅から会場妙福寺に向かった昨年と変わって、好天に恵まれた今年の妙福寺までの道のりは、近い♪近い♪ルンルンだぁ。蕎麦道具一式を積み込める真っ赤な達磨號と釜テントも、ぽかぽかの陽だまりの中で、我々を迎えてくれた。


蕎麦前


蕎麦前.jpg

奥の角皿に、
暁庵の箱根山暁豆腐そして、手前の菊型の小皿にのった(写真では梅干しにも見える?)ソバ丸抜きの入ったまろやかな優しい蕎麦味噌。日本酒をチョイスした私の膳には、冷酒「四季桜」の入った徳利と猪口も。選んだお酒の銘柄も含めて、これらは寸分たがわず、昨年と同じもの。1年ってアッという間だ。




蕎麦
  


seiro.jpg


今年も、美しい細打ち二八のせいろが3枚供された。4箇所の産地でとれた、信濃1号とキタワセ種を、均等にブレンドした粉を使っているそうだ。頂いた3枚とも同じ表情、同じ味。     




麺棒
 
今年も高橋邦弘さん始め達磨グループの皆さんは、会場の正面入り口で、蕎麦打ちを披露している。高橋邦弘さんとご挨拶を交わし、蕎麦に纏わる豊富な話題と共に、今年もまた、麺棒の話になる。メープル素材の麺棒に、ミズノのマークが焼印されていたので、写真をパチリ。   





達磨の会 ミズノのマーク.jpg
今年の写真、ミズノのマーク



達磨の会 麺棒.jpg
去年の写真





 尚、今年もこの後まだ「達磨」高橋邦弘・年末そばの会がある。年末恒例の永田町「黒沢」1228日(水)・29日(木)11時〜14時半。各日250名までだそうだ。勿論こちらも事前予約が必要。   
posted by 笑門来福 at 06:26| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月17日

達磨の会@大泉学園・妙福寺

ご存知「翁・達磨」グループ恒例、蕎麦行脚の蕎麦会が、1213日(月)14日(火)に練馬区南大泉にある妙福寺にて開催された。


達磨號.jpg



蕎麦道具一式を積み込める真っ赤な達磨と釜テントは、例によって例の如く迫力満点。


達磨釜テント内.jpg


 

蕎麦前
 

達磨蕎麦会蕎麦前.jpg 


奥の角皿に、
暁庵の箱根山暁豆腐
そして、
手前の菊型の小皿にのった(写真では梅干しにも見える?)ソバ丸抜きの入ったまろやかな優しい蕎麦味噌。
日本酒をチョイスした私の膳には、冷酒「四季桜」の入った徳利と猪口も。



冷たい雨の降る寒い午前中だったが、ご一緒した皆さまと、さしつ さされつ一杯やるうちに体も温まって、良い気分。

 

蕎麦

 達磨そば.jpg 




薄っすらと緑色のやや細打ち。美しい。
同じものが3枚…全部食べられるかなぁ…。なぁ〜〜んちゃってね。ハハハ、ペロッと頂きましたとも。
で、3枚同じものながらに、それぞれに香味が違った。これも蕎麦の面白さだと、ご一緒のソバ関係面々と頷きあった。



    





達磨蕎麦打ち場.jpg
沢山のお弟子さんに囲まれて、陣頭指揮をとりながら入口直ぐのホールで「延し→切り」を連続披露する
総帥 高橋邦弘さんは、また特ににこやかでパワフルだった。


 




達磨麺棒.jpg
この麺棒は、メイプル素材。高橋邦弘さんの解説は、松井や一郎のバットの話にもなるところも面白い。
 



この後「達磨」高橋邦弘そば会は、これまた年末恒例の永田町黒沢1228日・2911時〜14時半。こちらも事前予約が必要。
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2009年07月05日

第8回 蕎麦喰地蔵講

今頃になって、半月も前のことを…。m(_"_)m

09 613日(土)この日は練馬九品院にて、蕎麦喰地蔵講。催し自体は、もぅ8回目であるが、私は念願叶っての初参加であった。

 画像-0204.jpg頂いた資料には、〜〜日頃蕎麦を愛好し、蕎麦を打ち、食べ歩き、蘊蓄を語らっている者として、蕎麦への感謝をこの蕎麦喰地蔵を通して表現し、これをご縁に情報交換、さまざまな分野で活動される方々との交流をとおして、蕎麦の歴史や文化を学び、益々の蕎麦知識/技術の研鑽を期待するものである。〜〜とあった。

なるほど。なるほど。とても嬉しく有難い企画だ。

 
 

〜地蔵尊供養法要〜
ご住職藤木雅雄さんの読経と蕎麦献上参加者のお焼香へと続く続きを読む
ラベル:蕎麦 地蔵 落語
posted by 笑門来福 at 10:41| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月12日

志村坂上「よし田」

 深大寺さんの蕎麦観音
深大寺そば観音.jpg偉いえらいお坊様が、千日行や五穀断ちなどの修業をする際、一握りのソバを携帯し、水に溶いたそれをホンの少し啜りながら修業を続けるのだと、このほど
天台宗浮岳山深大寺住職に就任された張堂完俊さんにお話を伺った。

その時は、ほぼ完全栄養食であるソバは、厳しい修業のお役にも立つのだなぁ〜黒ハートと、蕎麦っ食いとしては、有難いような嬉しいような、また何故か誇らしいような気持ちで聞いた。
 

そしてこの夏、
あれこれ辛い責務が重なり気の滅入る中にこの猛暑である。東京も35度超の記録更新中とか。日頃、るんるんダイエットは明日から〜るんるんと意味もなく能天気な私も、夏バテなのかどうにも気力体力が枯れて、食欲がない。喉を通したいのは水ばかりの(ビールビール(^_^;)含む)、自然にダイエット状態である。

嫌な仕事は溜まってゆくばかりであるし、もうすぐ祭りだぁ!し、なんとかエンジンをかけなければいけない。そこで、修行僧よろしくソバで栄養補給しようと思い立つ。ソバリエらしく?食事が摂れないときは、とろりと濃〜い蕎麦湯を作って飲み始めた。これが効果てきめんで、腑抜けた体に力が蘇える兆しを感じた。この調子でゆけば、美味しい蕎麦なら、つるつるっと喉を通るだろう。

 
というわけで所用を片付ける道々、頭の中に東京蕎麦屋地図笑門来福版を広げ、句読点か一里塚のように、無理をせずに行ける最も近い美味しい店を目指すことにした。食欲なんて四の五の言わずに、なんとしてでも食事を抜かないのがまず第一歩なのだぁ〜。これでいいのだぁ〜。
 
20080627よし田 (5).jpgところが次の目的地に着こうというとき、震度4程度の地震があるという予報が入ったとか、乗っていた地下鉄が止まった。安全が確認されるまで動かせないと車内アナウンス。知らなかったなぁ。電車が止まると冷房も止まるのだ。暑い。蕎麦屋に寄る時間を見込んで用事を一つ終わらせたのに…なんだか出鼻を挫かれる。ありゃぁ?神様が「蕎麦屋は明日からにしてみれば?」と言っているのか?と弱気になる。いつ動くのか、外は35度、たとえ少ない時間を過ごすにしても、駅近くの蕎麦屋が絶対に快適であろう。
 

やっと地上に出れば、想像通りピーーカン晴れ照り。強く濃い影が真下にできて、皮膚がジリジリと焼けるようだ。しかし狭く暑いムンムンの密閉車内から比べるとまだいい。蝉の合唱と競って我慢我慢と唱えるように歩いて3分。店先に涼しげに水を打った志村坂上「よし田」の前に立つ。
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posted by 笑門来福 at 16:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

志村坂上「よし田」

20080627よし田 (5).jpg店の名刺や中山道に出ている看板には、“季節料理”の次に“手打ち蕎麦”とある 志村坂上「よし田」に、梅雨寒の昼に伺う。玄関に辿り着くと、「おっ!?いい感じっ」と抑えていた期待が爆発した。ガラガラと引き戸を開ける。

 
一軒家を改装した店内は、広々と風通し良く、これぞ日本家屋の美点と思われる設え。落ち着く。更に嬉しいのは、3卓×4席ある座敷席も全て掘りごたつ式になっていて、足のしびれ知らずで楽ちんだ。厨房内が見渡せるカウンターには7席。麺打ち台は奥まって見えないが、蕎麦職人がきびきびと働く姿が、余すことなく見て取れる。13時半に近いこの昼は、厨房2人、花番1人陣営。お客は全員かぶり付き席であるカウンターに。広々とした座敷を「どうぞ、どちらでも」と勧められたが、ここは絶対カウンターっ!と、絶好のロケーションを確保。 

舐めるように、品書きをチェック。
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posted by 笑門来福 at 06:08| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

稲荷台「純粋蕎 野島」

野島暖簾1月になっても暖かく穏やかな日が続いていたが、訪れた日は冬一番の冷え込みとなり吐く息が白くなった。駅から「野島」への道々、気持ちは湯気の上がる「かけ蕎麦」に決まる。


お昼の時間を少し過ぎた頃暖簾をくぐると、暖められた店内には先客もおらず、静まり返ってもぬけの殻。少し気後れしつつも「こんにちは〜」と小さく声を掛けてみる。厨房からでてきた店主は、私を認めるとソバリエ仲間が昨日お店を訪問していたことを教えてくれた。

席に座るなり「温かいお蕎麦をいただいたことがないので、今日は十割そばをかけでお願いします。」と告げるが、店主は直ぐに厨房に入る気配はまったくなく、例によって蕎麦談義が展開されることに。

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posted by 笑門来福 at 16:39| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

稲荷台「純粋蕎 野島」

住所板橋区稲荷台2-2■電話03-3961-5197■営業時間11:30〜14:30、17:30〜21:00■定休日火曜■アクセスJR赤羽線・埼京線十条駅下車 徒歩10分/都営三田線板橋本町下車 徒歩11分 野島暖簾


ずずっと入った路地の奥。生成りの暖簾が掛かっていなければ、蕎麦屋とわからず通り過ぎるにちがいない。「あっ。蕎麦でも食べよう」と、通りがかりに思い立っての客は、まずいない。いや、絶対にない。客全員が全員、「野島」をめざしてわざわざ商店街を抜け、住宅ひしめく路地に分け入った物好きである。何が嬉しくってこんなのころまで・・・と、自分の性質をぼやきつつ暖簾をめざす。それでもまだ桜の季節には楽しみがある。「野島」の先には、たったの200m程だが、太く立派な桜の並木。また近くを曲がりくねって流れる石神井川の両岸は、ちょっとした花見の名所で、川面に映る桜は、なかなかのものだから。

しかし訪れたのは、夏の終わり。蕎麦にとっても厳しい条件の季節で、新蕎麦の頃を指折り数えるときである。 店主は、そのことを十二分に承知していて、はるばる来た客が同好の物好きとみるや、蕎麦への熱い気持ちを惜しげもなくぶつけてくる。昼どきを外して何度か伺ったが、そのたびたびにお声掛けいただき、この日ももり一枚注文の私一人を相手に、昼休憩を潰してたっぷり1時間半の蕎麦談義を展開してくれた。
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posted by 笑門来福 at 06:00| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | 板橋・練馬区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする