
シンポジューム詳細
日時:平成20年6月8日(日)
開場12:30 閉会16:40
会場:千代田区神田駿河台1-1
明治大学リバティホール
入場料:1500円
ご挨拶:千代田区長 石川雅己
第一部:講演「武蔵野の水と緑と寺と蕎麦」
天台宗浮岳山深大寺 執事長 張堂完俊
第二部:平成20年度江戸ソバリエ認定講座説明会
第三部:座談会「江戸蕎麦の 暖簾ひきつぐ 心意気」
茅場町長寿庵4代目 吉田博昭
巴町砂場5代目 萩原 昭
更科堀井9代目 堀井良教
神田まつや6代目 小高孝之
かんだやぶそば5代目 堀田康太郎
司会「酒めん肴」編集長 大槻 茂
びっくりしたのは、巴町「砂場」のまず甘汁の出汁とりをして、詰めて詰めて作る辛汁の出汁の話。「まず、辛汁ありき!」と思い込んでいた私には、衝撃的。会場のどよめきからして、知らなかったのは私だけではなさそうだが。それに伴い、昆布と節の話にもなり興味深く聞いた。
時代時代で違ってきた原材料の味や、その時代の要請する味を、老舗としてどう考えるか。変わらないものを見定め、守るものと変革するものを、蕎麦や汁を通して、時代の子供でもある現在の店主が、どう表現してゆくか。これはそのまま、今を生きる店の姿勢でもあるのだと感じた。時代に淘汰され生き残ってきた老舗の自信もあるのだろう、彼らの説得力のある遣り取りには、頷かされることが多く、あっと言う間に時間が過ぎてしまった。
蕎麦の話を胸いっぱい聞いた私は、蕎麦を一枚手繰って帰りたかった。しかし、なにせ明大界隈の蕎麦屋は場所柄日曜定休が多い。かき曇る不安定な梅雨空を恨めしく眺め、同行の妙齢の?美女3名さまがお召しになっている和服に雨を落とすわけにはゆかぬと、日曜も営業の「かんだやぶそば」までお茶の水の坂を下って行くのを躊躇っていると、あの須田町交差点からすぐそばで“秋葉原無差別殺傷事件”のあったことを知る。
同日同じような時刻に、シンポジュームで“蕎麦はいいなぁ〜。日本に生まれてよかったぁ。”と呑気に喜びに浸っているそばで起こる悲惨な事件。細く長く繋がるお蕎麦のご縁で、私たち蕎麦好きオジサンおばさんに何ができるのか。開会の辞で聞いた実行委員長の「国おこし」の言葉が耳に残る。国が活性化され魅力的になれば、人の気持ちも…。なんと言ってもソバは救荒植物だから、荒れる日本を救ってくれるかもしれない。ソバの花言葉通り「あなたを救う」。なんとかやれるといいな。



わたくし土曜・日曜と新潟・津南・秋山郷・屋敷温泉・蕎麦食い旅行がありまして・・・なぜかいつも予定が入っていてシンポジューム欠席です。 旅行は天気もよく 温泉に浸かり、少しお酒を飲み・・・。
蕎麦談義に夢中になり、日曜は津南にもどり、長野・小布施の蕎麦屋・そして帰路につく、ハードな旅行でしたが、蕎麦が美味しかった。
蕎麦と温泉っ!極楽ですねぇ。羨ましいです。
蕎麦友と一緒だったら、
蕎麦談義も大きな花が咲いたことでしょう。
シンポジュームは、今回も面白かったですよ。
という訳で、一緒に行った友人が今期受講したくなったと言っていました。
とても優秀な方で、蕎麦打ち&他の料理もとてもお上手なので
敏腕ソバリエがまた一人増えることでしょう。