入口すぐのテーブル席には、そろそろ夕食の時間ということだったのだろうか、小さな子供連れ8人のご家族が、奥のテーブルには若いグループがそれぞれ陣取り、店内も賑やか。前回伺ったしっとりムードの店内とは、別の店のよう。
厨房には、ご主人と奥様?花番にお嬢さん?の3人であったので、さぞや忙しいことと思い、品書きをゆっくりと眺めて注文のタイミングを計ることに。
■蕎麦前今回訪問時には、時間も早いし…ちゃんと?まだ素面。前回伺った時に食べられなかった「飯ダコ」を、まず花番さんに頼むと、ご主人が厨房からでてきて「今日は、良い飯ダコが手に入らなくってねぇ。メニューから外したんですよ。飯ダコって注文貰って卵が入ってなかったら、唯のタコだから(爆笑)ガハハ」と、楽しそうに仰る。そのベランメイ調の返答で、なんだか我々まで笑いが伝染し、陽気にクイクイと飲みたくなった。それとも賑やかな店内に煽られたのか、この日は日本酒を始めからドンドンと注文してしまうことに。
三点盛り(蕎麦味噌・蕎麦豆腐・鴨のスモーク) 穴子天麩羅
鮑? とこぶし? 野菜天麩羅
「国権」純米¥850.-、「飛露喜」特別純米\1000.-、「てふ」純米生貯蔵酒¥800.-、「会津中将」純米初しぼり生\1000.-、猪口を次々に変えてくださったのだが、どれをどれで飲んでいたのか、酔ってだんだん分らなくなった。野菜の天麩羅\650.-、穴子の天麩羅\850.-、三点盛り(蕎麦味噌・蕎麦豆腐・鴨のスモーク)\900.-、どれもちょっと濃い目の味付けで、酒がどんどん進んでしまう。穴子の天麩羅は、私の好みからは少し外れて、カラカラに揚げ過ぎ。もぅ少し外側カリッと中ふんわりと揚げてほしかった。しかしそれでも、「とこぶし」だか「鮑」だか¥?。-を食べて、もぅお腹がいっぱい。家族連れが帰った後、我々もすっかり居酒屋モードだった。
■蕎麦そこで〆は、あっさりと?とろろ汁そば¥850.-、かけ\650.-をお願いした。とろろ汁は、うずらの卵と青のりで朧の月見を演出?しているよう。どちらも二八の細打ちで、契約栽培をしてもらった国産(主に北海道・青森・栃木・山梨・長野など)のものだという。出汁は鰹節と昆布ですっきりタイプ。薬味はシンプルに山葵とねぎ。
とろろ汁そば かけ
今回、「はげ親父のひとり言」なる文章を品書きの綴じ込みに発見。“はげてません少し毛がないだけです“と続き、濃いめの蕎麦汁に蕎麦をザブリと浸さないで、蕎麦の先にちょっとつけてズズズっと手繰ってと言うかと思えば”そば位勝手に喰わせろ“と、合の手一人突っ込みも入れつつ、熱い思いを載せていた。やっぱり元気な蕎麦屋。そして今回も飲みすぎである。
■品書きざる¥650.-、田舎¥700.-、十割¥850.-、辛味大根のざる¥850.-、穴子天ざる¥1200.-、天ざる¥1500.−、花巻¥800.-、ゆばそば¥1000.−、にしんそば¥1300.-そばみそ¥350.−、玉子焼き¥500.−、にしん煮¥750.-、
■住所江戸川区西葛西6-15-20■電話03-5676-4878■営業時間11:30〜14:30(土、日、祝15:00)/17:30〜22:00(日、祝21:00)■定休日水、第1・3木■アクセス東京メトロ東西線西葛西駅 徒歩3分
西葛西「そば豊川」 2007年11月9日の記事を読む