件の裏道に入ったところで、10名はいると思われる団体様が前を行くではないか。まっ、まさか、あの団体様が全員?!と思っていると、いやはや、やはり。最後尾の紳士に、諦めつつも確認せずにはおれず声を掛けた。すると、急に仲間内で都合の悪くなった人が一人でて、今日は予約した人数より一人少ないという。そして親切なことに、店にいっぱいと断られても予約テーブル席の仲間に入れてくれると言う。おぉ〜っ、なんと有難い。私はいつも人に恵まれる。この見れば見る程素敵なロマンスグレーの紳士淑女は、渋谷区松濤でのパソコン教室のお仲間という。道理で?どのお顔からもそこはかとない気品が漂っているではないか。
という訳で、「眠庵」はこの昼も満席であったが、素敵な団体様の仲間にしていただいた御蔭で、いつもの美味しいお蕎麦はもちろんのこと、お裾分けの大根のバーボン煮や自家製豆腐までご相伴に与ることに。
■製粉前回の訪問時、伺いながら余りの数字に、間違っていると思い込んでいたメッシュの大きさを再確認すると、やはり自家製粉した粉は12メッシュで篩うとのこと。つまり“無篩い“と言っても差支えない程、ただ不純物を取り除く為のだけの、篩い作業であると御説明いただいた。
■蕎麦と蕎麦汁さて、この日の私のオーダーは、二色盛り(¥1160.-)。一枚目の栃木県産在来種の細打ちは、仄かな甘みで少し繊細な印象。二枚目鹿児島産在来種のやや細打ちは、香りが立ち野趣豊かで、これぞ粗挽きの決定版と思えるような蕎麦であった。そのソバ粉の持つ特性をなんの衒いもなく直球で素直にぶつけている。単品でも美味しいのだが、カテゴリーの違う二色を対比し際立たせることで、それぞれどちらも一層魅力的に感じられる。今思い出しても、ウキウキとした気分にさせてくれる取り合わせだった。


一枚目・栃木産 二枚目・鹿児島産
辛汁の印象は、麺と同様自然な作りで、それぞれの素材の持ち味に抗うことなく組み合わせている。従前までのプロの蕎麦屋の汁とは少し違うような気も。前回伺ったときと違うのは、少し焦げたような香りがあったこと。 ■薬味と蕎麦湯薬味は、辛み大根と本山葵。こちらのお蕎麦にねぎは強すぎる、との店主の思いから、ねぎは付かない。一人分の蕎麦湯は、陶器の注ぎ口付きのカップ状。
■住所千代田区神田須田町1-16-4■電話03-3251-5300■営業時間昼12:00-14:00(火・木・土のみ)/夜17:30-21:00■定休日日・祝/月・水・金の昼(※不定期な休みも有り)■アクセス東京メトロ銀座線・神田駅6番出口1分/東京メトロ丸の内線・淡路町駅A1出口3分/JR神田駅北口4分・JR秋葉原駅電気街口5分
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