
当然蕎麦を食べに来たのだが、こちらの店では饂飩を食べた事がないので、饂飩文化圏の関西人も認める饂飩なのか?と覗き見れば、細打ちで実に艶ややか、キュッとしまった様子からコシの強さが窺えてまことに美味しそう。
.jpg)


「笑う門には福きたる」と台座に書かれた七福神?五人?にも見える?
一部ネットで流布している“店主は蕎麦屋の二代目”説は、なにかの勘違いだそうだ。高校生の頃近所の蕎麦屋で出前のアルバイトをしたことはあるが、実際に蕎麦屋になったのは、他の職を得て一旦社会人となった後、中野の蕎麦屋で打ち方を教えてもらったことによるとは女将の説明。開店当時は、蕎麦6饂飩4の割で商売をしていたが、現在は半々とのこと。近隣住民や近くの学生さんの常連が多いということから、リーズナブルな値段設定で、蕎麦屋酒にも安心。気軽に入れる若々しいお店だ。


■天麩羅と蕎麦蕎麦屋らしからぬカフェ風の内装通り、蕎麦も饂飩も、伝統的な分類には入らないようだ。店主自身も自分の美味しいと思うものをつくっているだけで、結果としてどのカテゴリに分けられるのかは分からない、と気負ったところがない。 この日頂いたのは、野菜5点盛りとせいろ(二つでぴたり¥1000.-)。粗塩でいただく天麩羅の衣は薄く、サクっと軽やか。少し透明感のある蕎麦は、粗挽きの混じった二八の極細打ち。香りは少ないがモチっとした感触を楽しめ、どうしてなかなか。麺の量は少なめ、もぅ少し食べたかったなぁ。北海道産そば粉が主で、製粉は業者に任せた石臼挽きだそうだ。 鰹の香りのたつ蕎麦汁は、饂飩のつけ汁と同じなのであろうか?辛汁の色は淡いが塩分は濃く、ひょっとすると関西風に薄口醤油でもはいっているのか。いやわからない。そもそも私は薄口醤油を日頃使っていない、あまり馴染みがないのだから。


薬味 つゆ徳利 粗塩 一人分の?小さな湯桶
■薬味と蕎麦湯薬味は定番の山葵とねぎであるが、繊細な麺を打つ店主のねぎの切り方が豪快(厚い?のと薄いのとが混ざってぇ)なのには、少し意外な心持。蕎麦湯は濃度が濃くトロトロで、薄茶色がかっていた。うどん風味だったので別製ではないだろう。同じ釜で饂飩も茹でているのだかろうから仕方がないのだが、蕎麦っ食いとしては蕎麦の香りの蕎麦湯が飲みたかった。
■品書き【つけ(蕎麦・うどん)】せいろ\550.-、むじな汁\650.-、とろろ汁\900.-、胡麻クルミ汁\900.-、きのこ汁\900.-、みぞれ小海老天汁\1100.-、鴨汁\1350.-、大盛り\150.-、【天麩羅】野菜五点盛り\550.-、他【季節限定のおすすめ】広島産カキそば・うどん¥1100.-など5〜6品目、冷たいぶっかけ多種類あり。日本酒地酒4種類、焼酎8種類。など
■住所北区上十条3-12-7■電話03-3909-5081■営業時間11:30〜15:00、17:30〜21:00 ■定休日不定休ながら、お正月も5日にはあいていた。休みはそう多くない。■アクセスJR埼京線十条駅徒歩8分、都営三田線板橋本町徒歩13分、都営・国際興業バス「上十条4丁目」バス停の目の前
ここの蕎麦は,せいろ500円と安いのですが,細切りのしっかりとした蕎麦です。また,私は食べたことはないのですが,料理も手の込んだものが多いようです。
十条に立ち寄られたら,この店にも足を運んでみてください。
ひょっとして、あそこかなぁ?と思うのですが
まだ入った事はありません。
小さいながら、しっとりとした風情のある
抹茶色の外壁のお店ですかね?
その内に是非行ってみます。