2007年11月20日

サッポロ一番「きのこ庵」

蕎麦カップ麺2.jpgスーパーの棚に、蕎麦のカップ麺を発見。ラーメンのカップ麺はもちろん良く知っているし、うどんも時々見る。が、日本蕎麦のものは、初めて見る気がする。1個¥98.-早速購入。すると“おかげさまで発売5年目!”の文字が。おぉ〜少なくとも5年以上も日本蕎麦カップ麺の存在に気がつかずに生活していたとは。 

加工食品の原材料に関する情報については、JAS法に基づく原材料名表示、食品衛生法に基づく添加物表示が義務づけられている。当該食品を製造・加工する際に使用した原材料を、原材料に占める重量の割合の多いものから順に、その最も一般的な名称を記載しなければならないことになっている。
あの「船場吉兆」が、あの「赤福」が、原材料表示偽装を行った。「赤福」の場合、本来、分量の一番多い砂糖を1番に表示しなければならなかったが、偽装。農水省から改善指示を受けた。JAS法違反業者は、2000年に施行された改正JAS法により、企業名の公表や最高50万円の罰金が科されるようになったのだが…。 

さてそこで、サッポロ一番「きのこ庵」さんの“なめこそば”の表示に目が行く。原材料名の一番最初は、油揚げめんとあった。麺を油で揚げてあるんだ。「へぇ〜」である。普通、温かい蕎麦は当たり前に茹でるもんだ。で、その麺の更なる詳細は、小麦粉、そば粉、植物油脂、澱粉、食塩、植物蛋白、粉末卵と続く。ということで、小麦粉が一番多い。多く見積もってもそば粉は半分以下。油脂や食塩が入るあたり、そして小麦粉の方が多いところなど、どちらかというと、素麺や饂飩に近い。でも商品名は蕎麦という名前だし、つなぎに卵を入れる蕎麦もよくある。(神田「藪」や、神田「まつや」は卵水がつなぎ)

その後に続く、かやくや調味料の記載にも面白い表現がある。糖類とか蛋白加水分解物という、そっけない表現の中に混じって、“利尻産昆布”粉末だとか、“枕崎”加工“鰹本枯節”粉末などと、こだわってますというアピールがある。
 実際の蕎麦屋さんでも、お店によっては、そば粉の割りが半分以下という場合もある。蕎麦汁を含め、添加物がいろいろ入っているところもある。カップ麺は、表示義務によって内容があからさまになっているだけだろう。
さて、という訳でお湯を入れて3分。シュワッチである。 


■蕎麦と蕎麦汁
揚げ麺らしく最初一口目は、油っぽく感じる。しかし鴨や天ぷらなどの種物の甘汁の中に、油が溶け込んでいることを思えば、さほどの違和感はない。むしろ麺の形状が縮れているのには、のどごしの点から考えて、馴染むまで時間が掛かりそうだ。当然のことだが蕎麦の香りはない。なめこや蒲鉾、ねぎのトッピングは、それぞれ何だか正体がわかる程度に良くできている。食べている時には、そこそこ美味しいと思った甘汁だが、食後一時間たっても口の中が塩辛い。私の場合規定のお湯の量でなく、少し多めが良いのかもしれない。 

食後感。サッポロ一番「きのこ庵」さんには、もっともっと頑張ってもらいたい。蕎麦専門の蕎麦屋の蕎麦と、立ち食い蕎麦屋の蕎麦と、乾麺の蕎麦と、カップ麺の蕎麦の4つは、それぞれ違う食品であると十分認識しているとして、カップの日本蕎麦では、もっと研鑽が必要だ。日本蕎麦のカップ麺よりも、ラーメンのカップ麺の方が、ず〜〜っと美味しいと思うことからの結論だ。サンヨー食品株式会社さまには、心より応援申し上げるとして、益々の精進を期待したい。

■住所
自宅キッチン又は野外キャンプ場?■電話(予約の必要がないので未掲載とする)営業時間いつでも食べたいとき、寒いときがいいかも■定休日無し
posted by 笑門来福 at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒即席麺など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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