「夏ソバを味わう集い」「献蕎麦式」が平成29年7月21日調布市の深大寺で行われた。当日は鬼灯市とも重なって参道は祭りに因んで鬼灯屋さん、特製団扇屋さん、篆刻屋さん、地方の物産店等が参道の蕎麦屋さんの前や深大寺境内奥の方にも沢山出店していた。
今年は白鳳仏国宝指定の年とあって例年にない賑わいを見せていた。 その様な雰囲気の中で「石臼の会」の手打ちそば打ち有志6名は11時に集合深大寺庫裏で32度を超える猛暑の中、汗を流しながら「夏そばを味わう集い」にご参加のお客様への振る舞い用と本堂仏様への献納ソバとバス停脇のそば守観音様への献具ソバを1時頃までに打ち終えた。「石臼の会」が打ったそば粉は鹿児島県志布志産の夏そば粉であった。色、香ともに好く、美味しいソバであった。
2時40分に庫裏前より深大寺僧侶2名の先導で「石臼の会」のそば打ち腕自慢達が白装束で参道をそば守観音様へ向けてお練り、献具参拝をした。参道に居合わせた多くの人からは両手を合わせて軽く頭を下げて見送って貰った。
3時から本堂で献そば式が行われ、今年はT氏I氏C氏が仏前でそば切りを実演して、三方に乗せ、深大寺の僧侶によって仏前に供えられた。
良く見ると三方には石臼の会という色紙が貼られていた。 今年、深大寺入山50年を迎えられた張堂ご住職のお経、講話を拝聴して式は終了した。 相変わらずの名セリフには感動した。
打ち手連はすぐ「そば打ち倶楽部(深大寺で20年の伝統を持つそば打ち会)と協働して釜前、盛り付け等の作業に入った。
一方3時から客殿2階では「夏そばを味わう集い」が始まり、志布志市の市長を始め蕎麦粉を志布志から軽自動車、オートバイで運んで来た苦労話などに続いて調布市の観光協会、警察、消防署の署長、等の挨拶に続いて「江戸ソバリエ協会のほしひかる氏」の挨拶が有り、続いて司会の深大寺林田執事さんから突如今日、志布志の粉で打たれた江戸ソバリエ「石臼の会」の山田さんから挨拶を頂きますと言われて、何を話そうか迷った揚げ句、
@ 白鳳仏国宝指定、張堂ご住職様深大寺入山50年の節目でお目出度い事
A その目出度い年の『夏そばを味わう集い』に参加出来た事は二度とない幸運で記念に残るであろう事
B 「石臼の会」が深大寺「夏蕎麦を味わう集い」に結びついた理由
C この会の裏方(蕎麦打ち等)のお手伝いと仏さまへの蕎麦奉納をさせて頂いて居る事
D 深大寺ソバ学院と江戸ソバリエとの交流が深まって深大寺との関係が益々深い関係になって来ている事
E 住職様、深大寺入山50年の道は決して楽な道程ではなく、お人柄とご尽力が有ったからこそ国宝指定もあったのだと思う事
F 健康に気を付けられて、深大寺の発展と地域社会の活性化に貢献される事を祈念する事
G 今後共「石臼の会」を末長く宜しくお願い申し上げる事
等を、ご挨拶の言葉とさせて頂いだきました。
志布志の名産のおつまみ、宮内庁献上のお酒、「石臼の会」が打ったそば、深大寺そば打ち倶楽部が打ったそばを賞味しながら楽しく談笑ができた今年の会は定刻により終了した。
6時から門前さんの店で反省会が催された。
龍成