■日 時:7月18日(日)12:30〜17:00
■出席者:15名
■酒
アサヒスーパードライ、昇龍蓬莱、渓流蔵囲い、沢乃井純米、鶴齢、開運純米吟醸、プレミアムS、鯉川琥珀酒
■肴
胡瓜の酢の物、茄子の煮浸し、しらすおろし、揚げ蕎麦、胡瓜の浅漬け、枝豆、蕎麦パエリア、万願寺唐辛子の素焼き、人参と獅子唐の天ぷら、サラダ、冷やしトマト等
■蕎 麦
久津間製粉:すだちそば、越前おろしそば、変わり蕎麦2種(檸檬、大葉)、せいろ、埼玉三芳産夏新:せいろ、田舎、手挽き
■デザート
お茶、西瓜、水羊羹、ドライマンゴー
当初は、海の日だから地の魚の刺身も出すと言っていたSさんですが、陽気を考慮してなまものは止めて、鎌倉野菜を中心にメニューを考えてくれることになります。蕎麦打ちはT氏とMさんが自発的に手をあげてくれ、1時間前の11時集合。T氏には変わり蕎麦500g、Mさんにはせいろ1Kをお願いします。
T氏は前日自宅で仕込んだ紫蘇と檸檬を並粉を使って変わり蕎麦に仕上げてくれます。Mさんには半量を細切りに、半量は普通に、というお願いをします。私も埼玉三芳産の夏新を打つ予定でしたが、前日の蕎麦会用に打った埼玉三芳産夏新のせいろ、田舎、手挽き、北海道産のせいろ、海苔の佃煮切りを少し持参します。
着いてすぐ、持参した蕎麦を点検。くっつき加減の埼玉三芳産のせいろ以外は問題なし。北海道産のせいろ、海苔の佃煮切りは揚げ蕎麦にし、埼玉三芳産夏新の3種は蕎麦切りとして出すつもりです。これは試し打ちをして、翌日食べたのが旨かったことに因るのですが、冷蔵保存でも打ってから20時間経っています。
埼玉三芳産のせいろをこのまま茹でると筏になるのは必定、ほぐしに掛かりますが切れ切れ。時間を掛けてほぐすより、もう一度練って切った方が早そう。蕎麦粉の量にして60g、少しだけ加水して練り直し、伸すとよく伸びてくれ、かなりの細切りに仕上がります。他の蕎麦にはほとんどくっついていないのにね。
揚げ蕎麦を作り、Sさん宅のすだちだけでは足らず、Sさんの友人持参のすだちを薄切りにし、冷やかけ用の汁を作ったら私の仕込みは終了です。Sさんはパエリアを仕込中。胡瓜の酢の物、茄子の煮浸し、しらすおろし、揚げ蕎麦、胡瓜の浅漬けを配膳した所で、開会予定時刻を30分越えているのに気付きます。
参加予定の2名がまだ到着していないこともあったのですが、かなりのスロースタートです。厨房での作業は一旦中断し、みんなに席に着いてもらい、ビールで乾杯となります。その後、茹でた後行方不明になっていた枝豆を出して、日本酒は、Sさん宅の1升瓶の昇龍蓬来。このタイミングで冷やかけを出しましょう。
汁はにんべんの白出汁をベースに、にんべんのつゆの素ゴールドをブレンドし、薄切りに出来ず切り残したすだちを絞り入れたもの。細切りの蕎麦125g見当を茹で、流水で粗熱を取り、氷水で締めて、用意していた椀に盛り入れます。そこへ汁を掛け、すだちを散らして、6名分を出し、同じ手順でもう6名分を出します。
細切りの蕎麦はまだ半量ありますが、すだち蕎麦にするだけの汁もすだちもありません。そうだ、薬味用に擂りおろした大根があります。越前おろしそばなら出来そうです。ここで1名到着、半量ずつ茹でて、さっきの汁を調整し、おろし汁を掛け、調味料棚にあった削り節を掛け、7名分、6名分でお出しします。
ここで重大なミスに気付きます。Sさんと一緒に仕込みをして頂いていたNさんの分の冷やかけを作っていなかったのです。Sさん曰く15名と言っていて、2名遅れている、会費を集めたのは12名だったので、てっきりここにいる人数は12名と思い込んでいました。さてどうしたものか。すだちは切ればいいのか!
遅れていた1名も到着したタイミングで、本日のメインのパエリアが出ます。おろし汁を調整して、盛り汁を作り、昨日の残り山葵を擂り、ネギに添えて、配膳し、T氏の打った紫蘇切り、檸檬切りを茹でます。並粉で打った紫蘇切り、紫蘇の香りが弱い、とクレームが入ります。慌てて紫蘇の葉を刻んで出します。
最後に残っているのは盛り蕎麦用のせいろ、そうだ、太いけどすだちをスライスして、このせいろで冷やかけを作りましょう。冷凍すだちを2個スライスし、盛り汁を適度に薄め、適量の蕎麦を茹でて、3つの椀に盛り、薄めた汁をかけて、すだちを散らして、3名にお出しします。大根も擂れば出来なくはありませんが…。
せいろをもう1回茹でて、蕎麦の減っている皿に追加して回りますが、どこの席にも蕎麦が残っていて、もう充分そうなので蕎麦湯を出して、蕎麦の部は終了にします。数ものと遅れてくる方、この辺の対応は難しい所です。食べられる量も人によって違うし、少し剰る位に出すのがいいのかもしれません。
パエリアの後には、万願寺唐辛子の素焼きが出ます。塩を振って焼くだけ、調理はシンプルですがこれが美味しいんです。そして人参と獅子唐の天ぷら、この人参、かなりの厚切りで衣が付いているので、何も言われないと人参じゃないみたい。それを伝えるのですが、嫌いな方は手を出しません。騙されれないのね。
そしてて遅まきながら、サラダが出ます。何故この順になったのかは分かりませんが、サラダって作るのに以外と時間掛かるんですよね。でも残っている蕎麦を混ぜて、蕎麦サラダにアレンジすると、これもなかなかです。お茶が出て、デザートとして水羊羹、スイカ、ドライマンゴーが出て、蕎麦会は終了です。
深大寺式の万歳をして蕎麦会を締め、お土産として蕎麦かりんとう、高幡まんじゅうをお配りして、散会となります。30分遅れましたが、昼過ぎに始め、蛍を待つこともなく、17時には家路につきますが、自宅に帰ったのは19時半、やっぱり鎌倉は遠いんですね。でも楽しい会、来年もあるといいなあ。
これだけの蕎麦の食べ比べができる会って、ありませんよね。凄いことだと思います。
超上級者の集いだから、評価も辛口になりそう…
楽しくもレベルの高い勉強会並みの体験ができたようで
参加できなかったことが、本当に残念でした。
持つことが出来ました事、御礼申し上げます。
来年もまた再現出来ると良いですね。