出雲蕎麦を食べる旅をしようと朝一番の飛行機に乗って羽田から飛び立つも、台風の影響による悪天候で到着が遅れに遅れた。のに関わらず、折角だからとついのんびりお参り(出雲大社)や観光(県立古代出雲歴史博物館)で時間を費やしていたら、下調べの2件目の店がどこもかしこも閉まっていた。出雲大社界隈は、蕎麦屋さんの閉店時間がとても速い。大袈裟な話ではなく、悪天候の所為も有ったのか殆どが昼過ぎに閉まっていたのだ。
歩き疲れ、あちゃぁ〜と諦めつつ駅に戻ろうと思って辿り着いたのが、大社すぐのこちらのお店。
■■蕎麦前
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昼時を過ぎると界隈はめっきり寂しくなり、他にお客もいないので申し訳ないなぁと思いつつ、店員さんの快諾を得て横並びになっているスツールを移動し、カウンターテーブルを囲むように丸くなって座った。席を占領する以上、蕎麦をお願いしようかと壁の品書きを見ていると、飲み物がない。伺えばこの店の入るご縁横丁内の酒類や肴・更にはスイーツまでも、店内に持ち込み可能とのこと。
更には、優しい店員さんが、笑顔で「ゆっくりしてください。御酒やおつまみを食べてから、ゆっくりで注文でいいですよ。蕎麦を食べたくなったら声を掛けてください。」と言ってくださるではないか。店員さんが天使に見えた。
なので、ご厚意に甘えてご縁横丁内「日本海」という店で「のどぐろ寿し」「炙りトロサーモン」更には生ビール×4やら燗酒×2をゲットして、「そば庄 たまき」に持ち込み、取りあえず乾杯。
■■蕎麦
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割子蕎麦
嬉しいことに、1枚〜好きな分量の注文ができる。
なので予め青ネギ・刻み海苔・大根おろしが、別容器でなく蕎麦の上に乗せられて供される。麺はちょっと色黒、ほんの少し外皮のザラッとした食感がある。
お汁は、やっぱり出雲らしい甘めで優しい味。
釜揚げ蕎麦
茹で上げて洗わずに丼に移された麺が、釜の湯に浸っているのが出雲名物の「釜揚げ蕎麦」。こちらのお店では、予めお汁が少し入ったかけ蕎麦スタイル。薬味は青ねぎ・鰹節・刻み海苔・大根おろし。
後で知ったことだが、こちらのお店は直江、米子、松江などで、うどんと蕎麦で7〜8軒の店舗を展開している大手であった。この日は17時でも店が開いており、出雲でこの夕方までの営業時間は、例外的と思われる。
歩き疲れて、甘いものを欲していた我々は、ご縁横丁内で更に「ぜんざい餅」やら生果実の乗ったゴージャスな「かき氷」を買って持ち込み、蕎麦後(そばあと・デザート)とした。
店員さんが、とてもとても親切で本当に嬉しく有難く、棒になった足も復活。夕方近くまで開いているので、午後の出雲蕎麦難民にとっての穴場か。お蔭様で空腹も満たされ、元気に松江市内に移動することがでた。