石臼の会蕎麦仲間が、「行かない?」と誘ってくれた市川蕎麦巡りに、二つ返事をして当日を待った。ところが、大型台風接近につき不要不急な外出は控える…ということで計画そのものがボツに…なるか?と危ぶまれた。 だが、蕎麦○○たちの情熱が雨雲を押し戻したのか? ただ、台風の速度が当初の予報よりも随分と遅かったからか? つまりは「それぇっ」と「いさと」さんへ。皆さん揃いもそろって相当な○○!なんですねぇ。
■■蕎麦前
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この天候でちゃんと来れるのかしらん?と心配してくださるご主人・奥さまには、「3000円位のコースで」(※当然、お酒は別料金)とお願いしてあった、らしい。
ということで、まず
サントリープレミアムモルツで、乾杯。「クゥ〜〜〜ッ美味しい」と、一息飲んだところで写真の撮り忘れに気付き、最初の品書きと一緒にパチリ。
もってのほか と プレミアムモルツ
シャキシャキほんのり甘くほろ苦い旬の香と食感。美しい菊の酢の物で、さっぱりと秋を頂く。
焼き味噌 と 香の物2種
香の物は、深みのある赤に色づいた柿の葉でドレスアップしているよう。漬け具合も浅からず深からず、シャキッと緑が美しく糠の旨味も乗って良い塩梅。焼味噌の顔を観て、堪らず冷酒「佐久の花」「夢かなふ」を同時オーダー。
玉子焼き
名物、濃厚な鴨の味噌煮そぼろを巻いたほわほわ熱々少し甘目の玉子焼き。トッピングにはソバスプラウト。定番の大根おろしと、トマトが添えられる。
ひらひらそばサラダ
何が「ひらひら」かと言えば、粗挽きのソバ麺体をのした時にできた端っこ「ひらひら」を、カラリと揚げたものをサラダのトッピングにしてあるから。ひらひらや蓮根の素揚げが香ばしく、食感がサラダのアクセントになっており、蕎麦汁ベースのドレッシングも、とても美味しい。「こりゃぁ自宅でも真似たいねぇ〜」と一同。
■■蕎麦
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お待ちかねの「ざる」!
なんとまぁ、美味しそう。
写真を撮るのももどかしく、ソバの粒つぶがはっきりと見える麺を、辛汁も付けずに半分以上も一気に繰った。
穀物としてのソバの風味が一口毎に伝わってくる、うぅ〜嬉しい。手間暇を掛けなくては作れないこの種の蕎麦は、ご馳走ぅ! ご主人が、「メインディッシュ」と宣言するのも良くわかる。「いさと」さんの言葉「江戸っ子のたぐる田舎そば」を、言い得て妙!なるほどと思う。
今こうしてブログ用に、麺の様子が良く分かりそうな写真を選んでいたら、また手繰りたくなってしまう。これだけの粗挽きであるし、流石に生粉打ちではないようだ。二八くらいかぁ?…今、食べたいなぁ。
辛汁は、所謂老舗の蕎麦屋さんとは少し違った感じのもの。何かこっくり丸みのある甘みが、奥にドンと控えている。テーブルの上にあった「そば打ちをされるお客様に」の説明書きによれば、かえしに 黒糖・味醂・2種の醤油とあったけれど、その甘みが黒糖によるものなのかどうか、私には分からなかった。
それぞれのプロが、いろいろなレシピで辛汁を作る。当然、それぞれの狙い目によって使う砂糖も、味醂や醤油も他の調味料も選ばれる。あ〜あと保存・熟成のさせ方や湯煎の具合も違う。こちらの蕎麦は、所謂老舗の蕎麦とは違うから、同じような辛汁では物足りないだろうし、玉子焼きの中に入っていた鴨味噌煮の中にも、共通する甘みがあると感じたので、これはご主人が研鑽しつくして作り上げた狙いどころの甘さなんだろう。作り手の考え方や人柄が、細く長い蕎麦を通じて伝わってくる。やっぱり蕎麦って面白いなぁ。
蕎麦湯は、作りこまない自然なもの。
■■蕎麦後
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寒天状のものは、韃靼そば茶羹。ソバ粒とバニラアイス、そこに黒蜜がかかったデザート。ホッとする美味しさ。ご馳走様でした。
近いようで遠い…というか時間と場所が、なかなかに悩ましい「いさと」さんだ。次は何時どうやって来ようか…。ドラえもんのドコデモドアが欲しい。
心配した悪天候にはならず、折角ここまで来たのだからと、直販もしてくれるご近所の農園で珍しい野菜を買って帰る心づもりがあり、この日大きなエコバックを持参していた。帰り際にそんな話をしていたら、ご主人や奥様がわざわざ農場に確認の電話までしてくださる。親戚の家に来たみたいだ。こんな優しい心配りにも感謝。ご一緒させてもらった石臼の会蕎麦仲間の情熱にも感謝。素晴らしい蕎麦と楽しい時間を有難うございました。
■住所千葉県市川市国府台1-12-9■電話047-373-4537■営業時間11:30〜売切迄(限定20食)■定休日月・火・水■アクセスJR市川駅から京成バス(松11)松戸営業所行き 国立病院下車 徒歩8分/京成バス(市81・82)国分操車場・北国分駅行き じゅん菜池下車 徒歩3分
いつも大変お世話になっております。
そして、いつもコメントを有難うございます。
紅葉は、どうですか?
近日公開○○巡りも、楽しみにして待っています。
どうぞよろしくお願いいたします。