昨年の江戸ソバリエシンポジウムのパネリストの一人吹田さんが店主をされている「鞍馬」に行ってきた。
昼少し前に入店,若いカップルが二組,おっさんが一人でそばを食べていた。私も,もう一人のおっさんとして席に着き,お目当ての「甘皮そば」を注文した。まず,最初に薬味とそば汁,箸,紙の敷物が載ったお盆が出てきた。店内は,大テーブルの横に大きな石臼がドドーンと置かれ,その奥が厨房であった。
そうこうするうちに,横長の箱に入った「甘皮そば」が運ばれてきた。それほど黒くはなかった。汁をつけずに食べてみた。ぼそぼそ感はなく,硬くはなかったが,腰はあった。ほんの少し舌にさすような感じがした。田舎そばのような印象を受けた。これが,本当のえぐみなのだろうか。次に,汁をつけて食べてみた。少し甘辛の汁であったが,よく緬に絡みついた。隣の席に,夫婦者が座り「箱そば」を注文した。「甘皮そば」だけでは,片手落ちなので,私も「箱そば」も追加注文した。汁が出てきた。今度のは辛汁である。「箱そば」が来た。甘皮そばより細く,色も通常の薄ねずみ色であった。こちらも,腰はあり,少し甘みを感じた。
勘定をする際に,若い賄い人に「甘皮そばって何ですか。」と質したところ,「石臼で玄蕎麦を挽き,採れた甘皮を更にミールで細かく引いて,そば粉に20パーセントほど混ぜたものです。」とのことであった。
私としては,この「甘皮そば」のほうが,そばらしくて好みである。
勘定は,一枚900プラスαで「甘皮そば」のほうが若干高かった。
場所 杉並区西荻南3-10-1 JR中央線西荻窪駅徒歩1分
電話 03-3333-6351
時間 11時30分〜16時(土・日・祝日は19時)
定休 水曜・第三木曜
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エグミの正体の探求( ..)φ食べ歩き&蕎麦打ち・・・甘皮に秘密がありそうですか?是非次の機会にでも、詳しくお教えください。お願いいたします。
いまだに「えぐみ」の正体は分かりませんが,蕎麦の種類などによるのではないかと思っています。highlandさんのいうように,自分でいろんな玄蕎麦を石臼で挽いてみることが必要ではないかと考えています。でも,自分の家でやると掃除をするのが大変で・・・石臼を買うことをためらっています。
http://item.rakuten.co.jp/meicho/0284-0902/
私が買ったのからみると価格は1/4、お買い得です。
「甘皮」というのはメニューにありました? 「箱盛り」や「かもせいろ」など数度ですが足を運んでこの店のファンです。こんど「甘皮」を試してみます。箸袋のロゴがいいですね。