2014年07月18日

第9回鎌倉観蛍蕎麦会報告


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土曜日、第9回の鎌倉観蛍蕎麦会、開会は17時で蕎麦会の後、20時頃に向かいの常盤亭跡に出る蛍を愛でようという会。台風8号が沖縄、九州で猛威を奮っていて、どうなることか、と気を揉みましたが、前日も大した風雨もなく、朝からは台風一過の快晴、前日の下見で蛍は出ている、との嬉しい情報も入ります。


 


蕎麦打ちは15時から行う予定で、蕎麦を打つ私を含めた3名が先乗りをします。15時に主催者Sさんのお宅に着くバス、電車の時刻を調べて、連絡メールを入れると、Sさんから、先日友人が出たドラマのロケ地となった蕎麦屋が近くにあるので、そこでお昼を食べようということになり、1時間繰り上げ。



湘南新宿ライン新宿駅で私が乗る電車の時刻を連絡すると、2人もそれに乗る、ということに。待ち合わせもせず、ホームに行くとMさんが手を振っています。会える方には会えるんです。T氏に連絡をしようとメールをしようとメルアドを見るとパソコンのもの、携帯アドレスは知らなかったんだ。



最悪電話か、とMさんと話しているとそのT氏が現れます。そう、会える方には会えるんです。定刻に電車が来て乗り込みますが、流石に混んでます。でも渋谷で2席が空いて、大崎でもう1席、横並びで座って鎌倉へ。鎌倉ももちろん暑いくらいの快晴。鎌倉市役所前からバスに乗れば、最寄り駅まで3分。



でも待ち時間が20分、なら歩きますか、と鎌倉ウォーキング。バスに抜かれることなく、Sさんのお宅に到着。そして、蕎麦打ちを見たい、と言っているO氏が程なく到着。O氏は江戸ソバリエ10期にして、蕎麦居酒屋で蕎麦打ち担当、日に1.5Kを5玉打つ、行く行くは自分のお店を持ちたい…。



15時には戻ってくる、という張り紙をして、Sさんの車に乗せてもらい、5人でそのお店「秀福」さんを目指します(ここの様子は別掲)。蕎麦屋を出て、混んでいる車の列にすっといれてもらう辺りは流石です。お宅に帰ると、玄関前にポリ袋が置いてあります。誰かお越しになったみたい。



時刻は15時前、張り紙を見てはくれたろうに、近くの道路を見回しますが、それらしき姿はなし。中に入って、さあ、蕎麦打ちです。T氏はやはり変わり蕎麦、今年は更科粉ではなく、湯練りを嫌って並粉で北海道幌加内産。外二で600gを打ち、3分割。レモン、大葉、黒ゴマの3種類を練り込むそうです。




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その作業の横で、MさんがSさんの用意した久津間製粉の蕎麦を打つ予定でしたがその粉が見つかりません。それで出て来たのは、昨年信州に行った時に買ってきた北志賀竜王の「山の実」さんの蕎麦粉500g、真空パックされたまま冷凍保存されていたそうで、まだ青みを帯びています。



これは生粉で打ってもらうしかないでしょう。伸し板は長いので二手に別れて、伸せます。ただ、Sさんちの伸し棒は長いのが2本のみ、それを知っているT氏と私は短い伸し棒をそれぞれに持参。Mさんの方が早く切り終わり、そこで私の蕎麦打ちです。持参した粉は群馬赤城産の夏新の手挽き。



参加人数は14名、とのことですから、T氏が600g、Mさんが500g、私が300gで1人当たり粉で100g、充分な量です。括った段階で青い、伸して青い、切って青い、と青い尽くし。玉にしたら、麺体を叩いて四角く成形、後はただ1方向に伸すだけ、O氏の目にどう映ったことやら。



蕎麦を打ち終えて、道具類を片付けていると包丁の置いてあった下から久津間製粉の蕎麦粉を発見。やはり出してあったんですね。見つからなかったお陰で「山の実」さんの蕎麦粉を使える、Sさんもどこで使ったらいいのか、悩んでいたそうで、蕎麦粉にとっても良かったんじゃないでしょうか!



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定刻になる前辺りから続々とお客さまが到着する中、厨房の方では刺身の盛り合わせを始め、いろんな料理が作られています。厨房外の伸し台後にはビニルシートが広げられ、その上で生しらすを銘々小鉢に取り分け中。生しらすは台風の影響で暫く漁に出られず、やっとのその日の朝に獲れたもの。



厨房での料理の最後はSさんお得意のスペインオムレツとパエリア。スペインオムレツには釜あげしらすが入り、パエリアには「山の実」さんの丸抜きが入るという特製品。以前パエリアを出してくれたことがあったのですが、何故かそれ以来作ってくれず、特製パエリアが食べられるのは幸せです。



パエリアが出来上がるにはもう少し時間が掛かります。遅れる方が3名いらっしゃるのですが、定刻を過ぎていますので、ビールで乾杯。その乾杯のグラスを置くと同時くらいに1人が到着し、また乾杯。テーブルの上にはかなりの量のつまみが並んでおり、並べ切れないサラダ2種が控えています。




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そうだ、蕎麦掻きを作らないと行けません。でもパエリア鍋がコンロを2つ占領していて、蕎麦掻きを作る余地なし。鍋に入れ、コンロが空くまで待機です。作り方は、先日藤枝の「ながいけ」さんに教えてもらった方法、粉への加水後2時間は置く、を試してみます。蕎麦打ち前に加水したので3時間は経っています。



加水後振ることもしていないのに一部団子状になっていますが、ダマはなし。最初は強火で一気に温度を上げ、固まりだしたら弱火にします。1つめが埼玉三芳産、2つめが群馬赤城産、やっぱり新蕎麦の方が色がいいなあ。以前友人宅でそこの奥さまに蕎麦掻きをお願いしたことがあります。



作ったことがあるというので、お願いしたのですが、加水量を多くして、弱火でゆっくり練られたとのことで、新蕎麦の青みが飛んでしまいます。あれはびっくりしたなぁ。皆さんの評価は薄緑色の赤城産の方が上、やはり新蕎麦だものね。この頃に遅れていた最後の方が着いて、また乾杯します。



そして、蕎麦の時間。大鍋を用意してもらったのですが、ガスの弱いが小さいため沸騰するまで時間が掛かります。ということは、蕎麦を投入しても同様で、上手く茹でられない恐れがあります。いつも使ってるという中華鍋に変更。でもこれは湯量が少な過ぎるみたい。茹でる鍋とコンロの火力、重要です。



先ずは長野「山の実」さんの蕎麦から。続いて、変わり蕎麦が3種、そして赤城産の夏新。ところが、一巡して客席に行ってみると減り方が遅い。そう、みんなそれまでの酒、肴でお腹が一杯の様子。ちょっとつまみを出し過ぎだったみたい。食べられないなら茹でるのは止めましょう。



そろそろいい時刻、向かいの常盤亭跡に行ってみます。遠くの木々の高みにぽつぽつと光っているのがそう? 光跡を残して飛んでいるものがいないので、しかと判別が出来ません。近くの低いところに居れば、手のひらに乗せてみるのですが、それもままならず、しばし粘って断念、お宅に引き返します。



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帰ってくれば、デザートに紅茶タイム。つまみも蕎麦もたくさん残っています。持ち帰れる方に持ち帰って頂きましょう。集めたお金の清算をして、鎌倉駅を目指します。少し余裕があったので徒歩にて充分間に合います。いつぞやは間に合いそうになくて、走ったことがありました。今年もいい蕎麦会です。



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日 時:7月12()

1720分〜2050

出席者:14


ヱビスビール、渓流蔵囲い(長野)、寒河江川(山形)、出羽桜(山形)、吉乃川(長野)、梵純米大吟醸(福井)


肴  

生しらす&大根おろし、蕎麦パエリア、しらす入りスペインオムレツ、炙り〆鯖、鮪の佃煮2種、刺身(鮪&太刀魚、茗荷と大葉はお庭産)、ゴーヤとツナのサラダ、たくわん、筑前煮、梅のカリカリ漬け、ポテトサラダ、籠清の蒲鉾、鮪と胡瓜とクリームチーズの1本刺し、赤かぶの酢漬け、蕎麦掻き2種(埼玉三芳産、群馬赤城産)


蕎 麦

長野須賀川産生粉、 北海道幌加内産変わり蕎麦3種(檸檬、胡麻、大葉)、 群馬赤城産手挽き生粉


デザート

紅茶、西瓜、高幡まんじゅう、蕎麦スコーン、オレンジピールの砂糖漬け



〜 highland 〜




posted by 石臼の会会員 at 10:31| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) |  他所で蕎麦打ち会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あぁ〜〜〜っ!!
Sさまのところへは、何度も何度も伺っているのに
スペインオムレツとパエリア!ご相伴に預かったことがありません。
なんでぇ〜〜〜っ。食べたいっ!です。

萱草の花も、美しいですね。
Posted by 笑門来福 at 2014年07月30日 22:02
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