M氏よりのお誘いで、この場所での営業が今月限り、というので、最後の「遊」さんを楽しみ、名残を惜しみます。
現地に18時集合ですが、少し遅れて到着すると、玄関に一番近い和室に既に3人が集合済み、後もう1人で全員集合。ハートランドビールで、乾杯の予行演習です。
お店は予約で満員らしく、ひっきりなしに電話が入り、丁重にお断りする声が聞こえています。O氏によると、我々が帰る時点で、33人のお客さんがいたんだそうで、確かに満員です。でもそれは後の話し、まだお店には我々だけ。
縁側にもフルにテーブルが用意され、雨避けのシートが張られています。梅雨時はいつものこうだったのかなあ、何度も来ていますが、こんなのは初めて。これでは月は見れません、といっても11夜ですが…。
先付けの5点盛りが届く頃に、遅れていた1名が到着。残っていたビールを注いで、本番の乾杯。先付けは鰹の生姜煮、自家製アンチョビ豆腐、おから煮、九条ネギ、ちりめん山椒の5種が並んでいます。これにはやっぱり日本酒です。
石川の「宗玄」を2合頼み、それぞれに猪口を選び、片口から注ぎ、また乾杯します。うーん、旨いわ。酒が強くない方もいらして、みかんジュースをデカンタで取ります。
続いてだし巻き、3人分と2人分が時間差で出てくる頃には、他のお客さんが到着します。聞こえて来るのは、今月限りを惜しむ声。つまみを持ってきたお姉さまに移転先の情報をお聞きしますが、まだ決まっていないよう。小さなお子さまもいらしたはずで、そうはゆっくりしていられないので、心配なことです。
ハタハタとサヨリの一夜干し、野菜サラダ、カツオのたたきが出て、何故か店主が自家製のイカ煮を勧めに各テーブルを回っています。こういう光景はなかったなぁ。それじゃ、それを頂きましょう。
途中、鳥取の「諏訪泉」を2合頼んで、〆の蕎麦。いつもながらの細打ちの茹でが固めの蕎麦。
まだ新蕎麦じゃないのが残念ですが、いい蕎麦です。ここでO氏のお手製蕎麦スケールが登場。判定は1.5mm、もっと細いと思ってたけどそんなに細くはないんですね。蕎麦湯を頂いて、はい、お勘定。次はどこでこの蕎麦に出会えるのかなぁ。鴨鍋か山菜の頃までにはねぇ。
7月8日(火) 落合「遊」 いろいろ、4600円/22890円
〜 highland 〜
時間がゆっくり流れているような素敵な風情、
美味しい蕎麦前と素晴らしい蕎麦仲間、
highlandさまの優しい御人柄にもぴったりのお店だったのに…これが最後とは。
次はどこでお店を再開されるのか、待ち遠しいですね。
蕎麦友と一緒に更なる店との出会いがある事を
祈念します。
どこの蕎麦屋さんもそうでしょうが、都会とは思えないここの環境は素晴らしかったです。
同じような環境が見つかるといいですね。
1つのお店がなくなり、また1つのお店が出来る、方丈記ですね。