2013年07月14日

京都 本家「尾張屋」


 京都地下鉄烏丸御池駅から車屋町通りを北へ徒歩2分の裏通りに,本家「尾張PA0_0299.JPG屋」がある。




 ここは,応仁の乱の前年安正6(1465)に菓子司として始まり,次第に蕎麦処として現在に至っているそうである。

 店構えは,昔風の古い一軒屋を改造した造りで,通された2階の部屋は和室にテーブルがある造りになっていた。このような部屋が数か所あったが,落ち着いた雰囲気である。



 「蕎麦は,昔から大変縁起の良い食べ物といわれ,蕎麦を食すると宝が来ると言い伝えがある」ところから名づけられた「宝来そば」を注文した。

 この蕎麦は,五段重ねの重に薬味を乗せ,蕎麦汁をかける方式で,出雲蕎麦と同じスタイルであった。

 このほかにも,利休そば,にしんそば,京野菜そばなど京ならではの蕎麦がある。

 一階の帳場には,御用蕎麦司の暖簾が掲げられ,そば餅,そば板,そぼうろなどのそば菓子が並んでいた。

 ここにくると,江戸時代以前の菓子は蕎麦粉が主流であり,蕎麦屋の始まりは,菓子屋であることがよく分かる。


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 場所 京都市中京区車屋町通二条下ル

 電話 075-231-3446


posted by たけじん at 23:07| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | ⇒京都・兵庫・滋賀 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たけじん さま

素敵なお店のご紹介有難うございます。
流石、京都。歴史があるとはこういうことですね。
そばもち、いただいてみたいです。
Posted by 笑門来福 at 2013年07月16日 06:54
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