京都地下鉄烏丸御池駅から車屋町通りを北へ徒歩2分の裏通りに,本家「尾張
屋」がある。
ここは,応仁の乱の前年安正6年(1465年)に菓子司として始まり,次第に蕎麦処として現在に至っているそうである。
店構えは,昔風の古い一軒屋を改造した造りで,通された2階の部屋は和室にテーブルがある造りになっていた。このような部屋が数か所あったが,落ち着いた雰囲気である。
「蕎麦は,昔から大変縁起の良い食べ物といわれ,蕎麦を食すると宝が来ると言い伝えがある」ところから名づけられた「宝来そば」を注文した。
この蕎麦は,五段重ねの重に薬味を乗せ,蕎麦汁をかける方式で,出雲蕎麦と同じスタイルであった。
このほかにも,利休そば,にしんそば,京野菜そばなど京ならではの蕎麦がある。
一階の帳場には,御用蕎麦司の暖簾が掲げられ,そば餅,そば板,そぼうろなどのそば菓子が並んでいた。
ここにくると,江戸時代以前の菓子は蕎麦粉が主流であり,蕎麦屋の始まりは,菓子屋であることがよく分かる。
場所 京都市中京区車屋町通二条下ル
電話 075-231-3446
素敵なお店のご紹介有難うございます。
流石、京都。歴史があるとはこういうことですね。
そばもち、いただいてみたいです。