都内で,第1回東京マラソンが行われた2月18日(日),さいたま市北区の見沼グリーンセンターでは,「NPOそばネット埼玉」主催による「第1回そば打ちアカデミーinさいたま」が開催されました。
当日朝は,冷たい雨が降るあいにくの天気でしたが,それでも140数人のそば好きが集まりました。
9時30分から「手打ちそばブームとアマチュアそば打ち家」と題した上野藪そばの鵜飼良平先生の講演,11時過ぎから「そば100歳食」と題した食文化研究所長の永山久夫先生の講演がありました。
鵜飼先生の講演は,そば粉から始まって,そばの打ち方,朝日カルチャーセンターや日清製粉でのそば打ち教室,そばに酒をちょっと垂らして食べるそばの食べ方など,最後に都都逸といったいつもの粋な講演でした。
永山先生の講演の方は,そばの科学的分析の説明でした。このように書くと,さも堅苦しい講演かと思いきや,講演者も拝聴者も笑いの耐えない抱腹絶倒の楽しいものでした。また,「昔のそばは香りが非常に強く,汁にも負けなかった。今のそばは,香りがない。土の問題かな・・・」との話が印象に残りました。
12時30分過ぎから昼食,さいたま蕎麦打ち倶楽部の会員が朝から手打ちしたそばが振舞われました。
13時30分から,そば打ち技術交流会が始まりました。この交流会は,個人や東京,埼玉県内のそば打ち会から希望者を募って,全麺協の段位認定審査員から指導を受けるというものです。私も,そばネット埼玉会員として参加の希望を出しておきました。
この日は,演技者が12人,6人のグループで2回に分けて実施されました。1グループに無段者2人,初段者1人,2段者3人で,それぞれ700グラム,1キログラム,1.5キログラムを打ちます。
私は,一番手で700グラム(そば粉500,小麦粉200)を打ちました。目の前にたくさんのギャラリーが陣取り,私の一挙手一投足を見つめていましたが,思ったほど舞い上がることはなかったのですが,水回しの際に鉢から外にこぼれるそば粉の量が異常に多かったこと,緬をたたみ,半分に折る際にはみ出てしまったことなど,普段の練習ではありえないことが起こってしまいました。やはり,舞い上がってしまったのかなぁ・・・。
開始後40分経過時には,私はまだ切りが始まった段階でしたが,1.5キロを打っていた二段の人はすでに打ち終わっていました。
今回は,いつもの練習とは違っていい経験をすることができました。今後は,そば打ち初段を目指して,更に修練を積み重ねていこうと思っています。
なお,このアカデミーの様子が下記全麺協のホームページの表紙に掲載されたようです。 http://www.zenmen.net/
凄いです。段位認定の日も近いですね。
記事内でご紹介いただいた全麺協のHPさっそく観てきました。皆さんの熱い熱い想いが写真からも伝わってきて、圧倒されました。会場で審査される身であれば、それはそれは緊張されたことでしょう。
私は18日に、変わり蕎麦に挑戦しました。抹茶と柚子の香りは存分に堪能しましたが、そばの出来栄えは・・・(^_^;)・・・。
人前で打つ、というのは難しいものです。でも、いつもと違った緊張感がありますよね。病み付きになられたのでは…。