今年は天候に恵まれて温かく、釜テントにビニールの覆いカーテンが掛かっていない。そのお蔭で、麺を釜からあげる瞬間も良〜く見え、美しい緑色に期待が膨らみ食欲をそそられる。
■■蕎麦前
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冷奴と蕎麦味噌で、冷酒「四季桜」を1合ほど…の組み合わせは、例年通りであるけれど、今年は豆腐が暁庵の箱根山暁豆腐じゃないのかな?ちょっと風情が違う。し、蕎麦味噌の整形具合も違う。一作年と昨年は、ほとんど同じだったので、写真を流用しちゃったりなんかしたけれどぉ、今年は今年の写真を使いますです。ハイ。(当たり前だっ!と叱られそうだな)
■■蕎麦
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今年もいくつかの産地のものをブレンドしてある。写真でとらえられたかどうか分からないけれど、美しくつややかな麺には、鮮やかに緑色がでていて、綺麗っ。のど越しの良い美味しい細打ち二八のせいろ3枚。3枚とも同様に打った同じ麺だけれど、それぞれの茹り具合がほんの少し違っていて、繊細な釜の仕事を思う。
■■麺棒など道具類
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今年も高橋邦弘さん始め達磨グループの皆さんは、会場の正面入り口で、蕎麦打ちを披露している。高橋邦弘さんとご挨拶を交わし、蕎麦に纏わる豊富な話題と共に、今年もまた、麺棒の話になる。例によってメープル素材の麺棒に、ミズノのマークが焼印されていたが、昨年のそれとは一寸柄が違うような…派手な…杢目。伺えば、「今年2月から使い始めた鳥眼杢ですよ」(=小鳥の目のような円形の斑点が杢目として散らばっている。北米のシュガーメープルと言われるものが有名)と。「それからほら、そっちのは友蕎子って入っているでしょう。1975年に貰ったものです」とも。「えぇ〜〜〜っ、凄いっ!」つい叫んだものの、嫌ですねぇ、もぅ。最近目が悪くなって…メガネを忘れた私は、その場で「友蕎子」の文字が見えない。仕方なしに写真をパチリ。どうか写っていますように。
真ん中:ミズノのマークが入った鳥眼杢メープル素材。
右:友蕎子……。
「友蕎子」の文字が読める --Mさま撮影--
メープル素材のこの麺棒は、硬くてとても滑らかな手触り。のしていて生地がくっ付いてこないので、使いやすいそうだ。石臼の会ブログにも何回か書いているけれど、イチローや松井のバットと同じ、久保田五十一さんが作ったものだ。
まな板横には、使い始めた日付と、削った日が書いてある。
尚、今年もこの後まだ「達磨」高橋邦弘・年末そばの会がある。年末恒例の永田町「黒沢」年末そば会。12月28日(水)・29日(木)11時〜14時半。各日250名までだそうだ。勿論こちらも事前予約が必要。