2006年12月02日

仙台市青葉区 手打蕎麦「八重車」

 11月下旬,仙台駅に降り立った。

 駅前の青葉通りのケヤキ並木は黄色の葉で彩られ,落ち葉がはらはらと舞い,通りに降り積もり,風が吹くたびにカサカサと音を立てていた。通りの人々が雪掻きのように箒で落ち葉を掻き集めていた。晩秋の仙台は,少し寒かった。


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    青葉通りの欅並木  広瀬川     青葉城隅櫓




 出張で仙台を訪れたのを機会に,手打ち蕎麦「八重車」(仙台市青葉区二日町5−15第2石原ビル1階 022−227−9828)に行ってきた。

Х??????Δ??.JPGこの店は,仙台市役所と宮城県庁の間の大通りを北上し,国道48号線との交差点を左折,4件目の通りをまた左折,細い通りの左側に位置していた。

昼少し前に入店,客はまだいなかった。左側に二人がけの卓が三卓,奥の駆け上がりに4人用の座卓が三つあるこじんまりとした店である。夫婦で営んでいるようで,厨房では,湯煙がもうもうと立ち上り,店主が忙しく立ち働いていた。

 品書きには,「その日の状態により,各地の蕎粉を変えて手挽きし,手打ちした十割の蕎麦です。ご賞味ください。」といった内容の店主自筆の説明が書かれていた。粗挽きそば(800円)を注文した。しばらくして,ざるに盛られた中太の蕎麦が出てきた。

 色は灰色,粗挽きという割には,それほど蕎????????????.JPG麦の面がぶつぶつとした感じはなかった。匂いを嗅いでみた。蕎麦の植物的なあの香りがした。食してみた。角があり腰のしっかりした固めの麺である。噛んでみた。ほのかに甘みを感じた。いい蕎麦であるが,一本,一本が短い。(これが粗挽きの特徴か?)????Δ????????????.JPG

 汁は少々醤油が濃いめの甘辛,蕎麦湯は,最初の客であったので当然に薄い。特にこれといった感動はなかった。

勘定を払う際に,店主に声をかけた。「この蕎麦は,甘皮ごと挽いているのでしょうか。どこの蕎麦ですか。」店主は,こう答えた。「丸抜きを粗挽きしているので,ある程度の甘皮は入っているが,田舎蕎麦ほどではない。今日は,広島産の蕎麦を使っている。」

 なんと,仙台に来て,食した蕎麦は広島産であった。


posted by たけじん at 10:47| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | ⇒山形・宮城・福島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>その日の状態により,各地の蕎粉を変えて
>手挽きし,手打ちした十割の蕎麦です。

って、ぐっと来ますね。食べたくなります。
それにしても、「仙台」綺麗なところですね。
行ってみたいなぁ〜と思いました。
Posted by 笑門来福 at 2006年12月03日 10:26
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