2006年11月09日

王子「無識庵 越後屋」

echigo-gaikan.jpg■住所北区王子本町1−21−4 無識庵「越後屋」別館2F■電話03-3900-5904■アクセスJR京浜東北線/東京メトロ南北線 王子駅 徒歩8分■営業時間平日昼11:30〜14:30 夜17:15〜21:30/日祝日昼11:30〜15:00 夜17:00〜21:30■定休日水・第3木曜日■寄席開催日時奇数月第二木曜18時会場21時頃迄(要予約)

11月9日(木)夕刻、第137回越後屋寄席に行ってきた。別館2階の階段を上がると女将が木戸銭を集めている。2500円で蕎麦ちょっと付き。別料金で蕎麦前に熱燗と鰤の粗煮、漬物の盛り合わせ 冷奴等を頼む。

〆の蕎麦がいつもは季節の変わり蕎麦だが、今回は9割の新蕎麦と案内状にあったので、予約時に「外一ですか?蕎麦粉の説明をして」とリクエストを入れておいたら、落語の開演前に坂場店主が解説を入れてくれた。
 

■当日の蕎麦越後屋のソバ畑江丹別産のものと栃木は益子産の契約農家鈴木さんのソバ畑の2種類の新ソバを丸抜きで取り寄せ、早朝から石臼挽きし、混合して9割(9:1)で打ったそうだ。坂場店主が説明かたがた、産地名の札を刺したコップの中に2種類の丸抜きを入れ、会場に回してくれた。美しい淡緑色の実の姿は、2種類まったく違う。これを写真に収め忘れたことが今更ながらに残念。今回の江丹別のソバの実は、三方の陵が鋭角で(こっそりと試食しちゃいました)野趣豊かで荒々しい香りと味があった。益子のソバは、ぷっくりと丸っこく豊かな実入り、さっと溶ける舌触りの良さ、まるで品の良い健康優良児(実?)だ。細面の店主坂場さんが2種類の長所をミックスして打った細麺。一呼吸おいたような水切れ具合が、新蕎麦の香りを一層高くし、ふ〜っと表れた蕎麦の味は、物静かな外見の内側に溌剌とした若々しさを秘めていて、いつもの江戸前の濃い汁にぴったり。うぅ〜〜ん旨い。欲を言えば、もっと量が欲しいっ!

■当日の落語何回も続けて聞いていると、落語素人の私にも3人の演者の持ち味力量がだんだんに分かってくる。

生ねん 「道具や」
骨董屋という訳にもいかない、古道具露天商?を営もうとする間の抜けた少年と客の珍問答。客「この鉄砲はなんぼ」与「一本!!」客「この鉄砲の代(台)じゃ」与「樫(かし)です」客「金じゃ」与「鉄です」客「値(音)は?」与「ズドーン」

「生ねんよ大志を抱け」と勝手に応援している修行生の生ねんは、今回今一だったかな?声が良いから頑張って、レパートリーも12以上に増やしてね。と言っておきたい。
後の二人の噺は、得意な噺もタイプも全然違っているけれど毎回面白い。


柳家甚語楼 「小言幸兵衛」
小言が生き甲斐の大家人呼んで小言幸兵衛は、入居希望に来る者皆に難癖をつけ、非の打ち所のないような店子の入居も拒む。その噂を聞いた者が、どうしようもない奴として冷やかしに来たら、毎日小言が言えるからと喜んで入居を許す。


柳家さん生 「粗忽長屋」
浅草雷門の先で人集りの中、身元確認ができない行き倒れを見た男が、これは近所の熊だと言い出す。確認の為、何故か本人を連れてくるという。熊本人が来て、本人に間違いないと答え死体を引き取ろうとする。が、それじゃぁいったい自分は誰なのかわからなくなる。


字面にすると唯滑稽で馬鹿馬鹿しい噺なんだが、勢い込んで噺が始まると引き込まれて、そんな馬鹿なと思いつつ、つい笑う。
いやぁ〜落語っていいですね。さよなら。さよなら。さよなら。


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    次項有王子「越後屋」 2006年5月15日の記事を読む
    次項有王子「越後屋」 2006年5月2日の記事を読む

タグ:落語 蕎麦
posted by 笑門来福 at 00:00| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | ⇒荒川・足立・北区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 ぎすぎすとした世の中にあって,落語は一服の清涼剤ですね。
 笑門来福さんの蕎麦に対するきめ細やかな表現振りを見ていると,いつもながら関心させられます。今後も,どんどん書いてください。表現振りを勉強したいと思います。
  
Posted by たけじん at 2006年11月12日 23:43
こんばんは、栃木は芳賀郡の益子、鈴木さんとは鈴木そば製粉所ですかね・・・、何年か前にトラクターでの蕎麦の刈り採り見学、製粉見学、そして、ここ鈴木そば製粉所の庭さきで挽きたての
新蕎麦を自分たちで打ってその場でゆで、いただいた事があります、まさに、挽きたて、打ちたて、ゆでたてをいただきました、淡い緑がかった蕎麦、うまい、すごい、絶品も絶品、こんなお蕎麦今までおめにかかったこと無かった。そんなことを思い出してました・・・。また落語・・・、たまには、ゆったりとした気分で聞くといいですよね〜。
Posted by 興味津々 at 2006年11月16日 23:01
寄席当日の越後屋さんのお話からは、
益子の鈴木さんってことしか分かりませんでしたが、
興味津々さんのコメントで、
意欲的に蕎麦に関わっていらっしゃる鈴木さんの姿を
思い描けました。
細く繋がるお蕎麦のご縁って楽しいですね。
Posted by 笑門来福 at 2006年11月18日 11:04
落語と言えば、先日若手落語家ではありますが、
橘家蔵之助「ひょっとこ蕎麦」を手に入れました、蕎麦にまつわる落語、いろいろあるそうですが・・・ 「蕎麦の殿様」という落語があるそうです、しかしおそらくもう聞く事は出来ないだろう・・・と、落語に詳しい方が言ってました。内容を聞くとなかなかおもしろい話です。 
Posted by 興味津々 at 2006年11月20日 00:46
「蕎麦の殿様」、六代目三遊亭圓生師匠の録音を聞いたことがあります。伝手を通じて、弟子で蕎麦好きの圓窓師匠に復活をお願いしてみるのがいいかも…。
そば。
Posted by highland at 2006年11月22日 08:20
知人の柳家さん八師匠に、
ご近所仲間達で蕎麦関連の噺をお願いして、
「時蕎麦」をやってもらったことがあります。
スペシャルオーダーです。
こういうのってホントにお金じゃなくて
贅沢な時だなぁ〜と思いました。
Posted by 笑門来福(#^.^#) at 2006年11月22日 23:20
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