〒153-0043 東京都目黒区東山1-17-3
TEL 03-5768-8675
http://www.higashiyama-oda.com/
11:30〜15:30,17:30〜24:00(年中無休!)
中目黒駅から山の手通りを渋谷方面へ左側歩道を6分程。ワンタンメン広州市場のある信号を左折(山の手通りは渡らない)。ローソンを右に曲がって30m左側。
店内は採光のガラス面を上手く配置して部屋を区切っている。落ち着いたオブジェとモダンな植物を生けた大甕を配置した坪庭を臨む窓際の席に座ると、歩いてきた雑踏とは別空間に入り込んだように感じる。天空から明るい日差しが庭に差し込み、部屋の中に落ち着いた反射光を投げかけている。椅子の数を数えそびれたが、大きく分けて部屋が三つあり、全体では40〜50人くらいは収容できそうである。
日曜の13:00過ぎで客は5〜6組、10人前後といった所。モダンな作りと落ち着いた雰囲気、清潔感のある内装とくればデートには格好の場所とも言えようか。その割りには男2人組が多い・・・。
さて、蕎麦はざるが850円、田舎そばが1050円、天ざるは海老・穴子・小柱と海老のかき揚げが付いて1800円。ざるを注文した。麺は中細で角が立ち、つまみ上げると重量感を感じる。わずかに星を散りばめ、透明感はさほどでもない。写真を見ると盛はよさそうに見えるが、ざるが上げ底になっていて、実際はかなりの薄盛である。量は少ないが、蕎麦の香りは十分に味わえ、歯ごたえ・喉越しとも申しぶんない。少しぬめりのある弾くような弾力の快感を喉の奥に触りながら、ひと時の幸せを噛み締めた。この季節にあっても、つゆなしで味わえるそばだった。
つゆは濃い目で甘辛く、だしの深みを感じる。蕎麦だけ食べ、時折つゆを舐め、わさびを箸休めになめては蕎麦を食う。麺が少なくなってきたところで、つゆを蕎麦湯で延ばしてねぎを全部入れ、そこに蕎麦を入れてかけ蕎麦風に食べるのを常にしている。つゆの伸び具合を確かめる意味もあるのだ。
蕎麦湯は銅製の湯桶(といえるのか)にたっぷりと供される。蕎麦湯として別仕立てで作っているようで、ポタージュ風の濃厚なものである。蕎麦猪口は小さめだが、かけ蕎麦に使った分も含めてたっぷり4杯は飲んだろうか。 これだけ飲めば少な目の麺量もカバーできよう。失礼、ただおなかが減っていただけである。
さて、厨房は見えないわけではないが、客のいる空間とは隔たりがある。レジの場所からも職人にやや声をかけづらく、蕎麦粉の産地や割合について聞けなかった。生粉打ちか外一位に感じたが、いかがなものか。次回は田舎そばを食して蕎麦粉の話などを聞いてみたいものである。
「織田」2006年8月19日の記事を読む
食すときに蕎麦の香りを感じられると質問箱にコメントされた店ですね。ぜひいってみたいと思います。