大江戸界隈の田舎の蕎麦屋2
「こんごう庵」 湯島店
湯島天神男坂下に,新潟小千谷名物のへぎそばと地酒の店「こんごう庵」湯島店がある。
この店は,新潟に本店があり,上越新幹線の元終点の上野駅に程近い御徒町,神田神保町,湯島に三店舗を有する新潟の蕎麦屋である。
場 所 文京区湯島3−36−13 歌川ビル1階
電 話 03−5807−8711
営業時間 11時30分〜22時30分(年中無休 年末年始を除く)
交通手段 京浜東北線御徒町駅下車徒歩10分程度
地下鉄東京メトロ千代田線湯島駅下車徒歩2分程度
ここの店の蕎麦は,新潟の製麺所から,毎日クール宅急便で送られてくるそうで,まさに田舎の蕎麦そのものである。
資料によると,「へぎそば」の「へぎ」とは「箱」のことであり,「へぎ」に盛るので「へぎそば」という。また,水洗いされた蕎麦の桶から一つかみ取って水を切り,くるっとまとめて盛る。手で振って盛るので別名「手振りそば」とも言われるそうである。また,蕎麦をくるっとまとめて盛るのは,食べやすく,運びやすいとの理由かららしい。
この「へぎそば」は,つなぎにふのりを使用しているので,蕎麦の緑が濃く,磯の香りがし,海草特有のネバネバ感があり,ツルツルとのど腰が非常に良い。真夏の季節にマッチしている蕎麦といえよう。(一人前788円,二人前になると「へぎ」に盛られ1,575円)
一人前
また,この店には, 越乃寒梅,八海山,〆張鶴(月),〆張鶴(純),久保田(千寿),久保田(万寿),雪中梅,越乃景虎(龍)など新潟の地酒が盛りたくさんあり,上戸にはたまらない店でもある。
奥の席では,二人連れの初老の男性が,酒を酌み交わしながら,「あそこの蕎麦粉は,・・・」と蕎麦談議に耽っていた。会話に入りたかったが,江戸ソバリエ倶楽部講演会の時間が迫っていたので,やめにした。勘定を払う際に,店員に聞いたところ「奥の方は,蕎麦打ち教室の先生ですよ」とのことであった。どこの蕎麦屋にいっても,蕎麦打ちに関連する人がいるものだと感服した。
改めて”たけじん”さんの貴重なお話を聞かせて戴き、
次回には、へぎ蕎麦の姿を見詰め直しながら、ゆっくりと味わって見たく成りました。
私は,明日(8月7日)から,仙台に帰省します。仙台は蕎麦は有名ではありませんので,山形まで足を伸ばして,本場の板そばでも食べてこようかなと思っております。実現したなら,またブログに書きます。よろしくお願いします。