2006年08月04日

文京区「こんごう庵」

大江戸界隈の田舎の蕎麦屋2
 「こんごう庵」 湯島店
 湯島天神男坂下に,新潟小千谷名物のへぎそばと地酒の店「こんごう庵」湯島店がある。
 この店は,新潟に本店があり,上越新幹線の元終点の上野駅に程近い御徒町,神田神保町,湯島に三店舗を有する新潟の蕎麦屋である。

      PA0_0015.JPG
場  所 文京区湯島3−36−13 歌川ビル1階
電  話 03−5807−8711
営業時間 11時30分〜22時30分(年中無休 年末年始を除く)
交通手段 京浜東北線御徒町駅下車徒歩10分程度
     地下鉄東京メトロ千代田線湯島駅下車徒歩2分程度


 ここの店の蕎麦は,新潟の製麺所から,毎日クール宅急便で送られてくるそうで,まさに田舎の蕎麦そのものである。
 資料によると,「へぎそば」の「へぎ」とは「箱」のことであり,「へぎ」に盛るので「へぎそば」という。また,水洗いされた蕎麦の桶から一つかみ取って水を切り,くるっとまとめて盛る。手で振って盛るので別名「手振りそば」とも言われるそうである。また,蕎麦をくるっとまとめて盛るのは,食べやすく,運びやすいとの理由かららしい。
 この「へぎそば」は,つなぎにふのりを使用しているので,蕎麦の緑が濃く,磯の香りがし,海草特有のネバネバ感があり,ツルツルとのど腰が非常に良い。真夏の季節にマッチしている蕎麦といえよう。(一人前788円,二人前になると「へぎ」に盛られ1,575円)
        PA0_0017.JPG一人前
  また,この店には, 越乃寒梅,八海山,〆張鶴(月),〆張鶴(純),久保田(千寿),久保田(万寿),雪中梅,越乃景虎(龍)など新潟の地酒が盛りたくさんあり,上戸にはたまらない店でもある。
 奥の席では,二人連れの初老の男性が,酒を酌み交わしながら,「あそこの蕎麦粉は,・・・」と蕎麦談議に耽っていた。会話に入りたかったが,江戸ソバリエ倶楽部講演会の時間が迫っていたので,やめにした。勘定を払う際に,店員に聞いたところ「奥の方は,蕎麦打ち教室の先生ですよ」とのことであった。どこの蕎麦屋にいっても,蕎麦打ちに関連する人がいるものだと感服した。

            
posted by たけじん at 22:31| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 文京・墨田・台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京に居ながらにして、へぎ蕎麦体験できるのですね。子供達の食欲をも満足させそうな量だし、この夏休みに是非行ってみます。
Posted by 笑門来福 at 2006年08月05日 14:16
へぎ蕎麦は独特の海草の風味と咽喉越しが良いと言われており、私も好きな蕎麦の一つです、
 改めて”たけじん”さんの貴重なお話を聞かせて戴き、
 次回には、へぎ蕎麦の姿を見詰め直しながら、ゆっくりと味わって見たく成りました。
Posted by 龍成 at 2006年08月05日 22:26
たけじんさんのお話を楽しく、感心して読ませていただいています。私は吉祥寺の「匠」越後へぎそば・地酒のお店で食べます。つなぎに布海苔をつかっているのでつるつるして喉越しがいいお蕎麦ですね。ここは新潟の郷土料理の「のっぺ・ジャンボ厚揚げ(ネギを挟んである)」地酒も多くあります。
Posted by tannte at 2006年08月06日 08:33
 みなさん,私のつたない文章を読んでいただいてありがとうございます。今後も,書こうという意欲が沸いてきます。
 私は,明日(8月7日)から,仙台に帰省します。仙台は蕎麦は有名ではありませんので,山形まで足を伸ばして,本場の板そばでも食べてこようかなと思っております。実現したなら,またブログに書きます。よろしくお願いします。
Posted by たけじん at 2006年08月06日 16:41
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