本日は、コース料理だ。アーティスティックな才能にも溢れる御主人が、この日の為に素敵な手書きの“お品書き”も用意してくださり、そしてまた、会の趣旨にも沿って与謝無村(御察しの通り、店名はここから来ています)の句を、全員のコースターに一枚一枚それぞれに認め迎えてくださった。遊び心を大切にし、御客を楽しませようという御主人のもてなしの姿勢、心遣いが素敵だ。言うまでもなく「句会」の会場にも、ぴったり。
■■蕎麦前
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瓶ビールで乾杯
揚げそば
カリッと揚がった蕎麦に、シュリンプ、人参、南瓜、春菊などが入った熱々の餡がトロリと掛けられ、ビールにもよく合う
盛合せの皿
左から時計廻りに:蕎麦味噌の大葉包み 山葵漬 玉子焼き 蒲鉾
下があんこうの肝
こりゃぁ〜堪りません。
日本酒が欲しいっ!
春菜の天ぷら
うど ふきのとう 春牛蒡
追って揚げたてのゴロンと丸〜い小玉葱などを、順次運んでくれる
熱々をハフハフ言いながらいただく
■■蕎麦
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おまけ?かな?
品書きにはなかったのに、ご主人がにっこりとだしてくださった。「奈川在来種3日熟成蕎麦」やや太打ちでおおよそ12〜3cmという短さながらも、味わい深く濃淳な旨みにびっくり。噛んだ後、グニュッと歯にくっつく部分と、ツブツブッザラッとした舌触りがただ物でない強いインパクトだ。
こりゃ〜純米の燗酒にもビクともしない、どっしりとした蕎麦だぁ〜ね。
■■蕎麦後
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最後に
そばアイス
バニラにソバ茶と美しい薄緑色の丸抜きのトッピングが楽しい
蕎麦湯は、ナチュラル系の熱々。寒〜〜い外に飛び出してゆく前に、しみじみと温まろう。
ということで、
この日は、多くの江戸ソバリエも参加の「俳句」の集まりだった。子供の頃、誰それの何かの句を幾つか習ったような気はするものの…私は、まったく すっぱり さっぱり まるで俳句の知識もなく、無知なままで御邪魔してしまった。投句も免除してもらい、なんとかまず、“皆さんの作った「句」を楽しめるようになる”という目標を掲げるのが精いっぱい。制約のある字数で、こもごもを自在に詠む先生はじめ、御参加の皆さんのようになれるまで、道のりは遠〜〜〜そうだぁ。
で、だから、いや何の関係もないけれど…
つまり…そのぉ…ところで…あのぉ…唐突ではありますが
「山笑ふ」は、春の季語だそうだ。
この会で熱心に俳句を学ぶ石臼の会蕎麦友から、少し前に教えて貰った。
わたしゃ、そんな事はぁ〜全然知りゃしませんでしたが、それを教えて貰った時に何を思ったかと言うと、年末にもこちら「無村居」でもいただいた(つまり、この日もこの店にありそうな)日置桜「山笑ふ」の味を思い浮かべてしまいましたですよ、はい。
複数の熟成酒をブレンドしてあるこのお酒は、燗上がりする酒として設計されているくらいだから、まだ寒い「春」ちょうど今頃には、絶好の飲みごろ?でしょ? きっと蔵元もこの時期を想定して、酒名を決めたんだろうなぁ〜、なんてね。今日いただいた「奈川在来の熟成十割蕎麦」に合わせて飲んでみれば、円熟した深い味わい同士、そりゃ〜そりゃ〜素晴らしいマリアージュを楽しめたのではないかと…。
ね。こちらのお店は、燗酒の醍醐味を存分に楽しめるお店でもあるし…店の棚のあのラインナップを目にしながらだから、わたしゃ、きっと御預けを食らった犬と同じ顔をしていたに違いない。飲みたい…。と、心の底ではチラリと(いや強く)思ったのだが、まぁ〜飲み会ではなく「句会」ゆえ、勉強し精進して励むということで、我慢がまんの笑門来福でありましたとさ。
てなことで、
御酒は次回のお楽しみということでーーーおしまい。
■住所東京都江戸川区西小岩1-29-5■電話03-5889-2810■定休日月・火、ただし祝日は営業■営業時間11:30〜14:30/17:30〜21:00 ■アクセスJR総武線小岩駅 徒歩4分
※定休日の月・火曜日に限って、貸切で蕎麦パーティーを楽しめる。駅からも近いし、蕎麦屋deコンサートなど、楽しい企てのある方は、連絡してみることをお勧めする。気さくに相談に乗ってくれる。
江戸ソバリエ認定の店(Edo Sobalier Friendly Shop)
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