お昼のラストオーダー時間に間に合った安心感と、暖かいお茶に、ほぅ〜〜っと一息ついていると、店のカウンターあたりでは、御常連(この言い方…吉田類かっ?と突っ込まれそう?)とおぼしき方々が、まったりと昼酒を楽しんでおられる。聞くとはなしに自然にちょこっと耳に入る言葉の端々から、マニアックな美食の日々を過ごしておられる方々のようだ。手元を覗けば「にごり」を燗でやっている。恐らく燗酒のツボに嵌った人、“御主やるなっ!”って感じである。その光景を見てしまうととても魅力的で…つい「私もっ!」と喉まで出かかった。が、そこは夕方からの予定を考えて、グッと堪える。偶には私だって理性が働くのだ。
ということで、この日は蕎麦前なしの
■■牡蠣南蛮蕎麦
■■ これがねぇ〜、とっても美味しいっ!♪ 私は冬になると、方々の蕎麦屋の牡蠣蕎麦や鴨南蛮的なものが食べたくなるのだけれど、こちらの牡蠣南蛮蕎麦は、またちょっとひと工夫ある。他と違うのは、ぷっくりっとした牡蠣には、薄らと片栗の衣がつけてあって、牡蠣の旨みがギュッと閉じこめられていること。薄い衣でツルンとする牡蠣を口に運んで咬むと、中から半生の牡蠣のエキスがジュワァ〜とでてくるのだ。これを肴に一杯やっても、 だなぁ。いや、いかん、いかん、今日はダメなんだって。

ググっと堪えて、濃厚で少しとろみのついた熱いお汁に、上等な蕎麦が伸びてしまわないうちに手繰る。僅かなとろみのお陰で麺にお汁が十分に絡んできて、ほんのり香る柚子も良い。3/4程食べ進んで七色を一振り、また手繰る。あぁ〜美味しいっ。こうして書いていても、また食べたくなっちゃう〜。
最後に、濃厚なお汁を割って飲むようにと、蕎麦湯を出して下さる。心も体も、ほっかほかになること請け合い。
こちらのお店は、温かい蕎麦も本当に美味しい。生姜の効いた“湯だく”も絶品だから、是非是非食べてみてほしい。
■■奈川在来種
■■

ご主人と御話しつつ、あれこれ教えて貰っていたら、ついつい午前中の饂飩惨事を思い出し愚痴ってしまった。すると気の毒そうな顔をして「そうかぁ〜、じゃぁ〜これ持って行きなぁ」と、南部小麦で打ったばかりの饂飩玉をくれた。美味しい牡蠣南蛮で、すっかり幸せな気持ちになっていたけれど、それに更に増してである。有難うございます。
その日の深夜、自宅で茹でた。透明感があってキュッとしまった喉越しの良い饂飩、また格別。蕎麦も饂飩も、美味しい物を打つ道のりは遠いなぁ〜。
■住所東京都江戸川区西小岩1-29-5■電話03-5889-2810■定休日月・火、ただし祝日は営業■営業時間11:30〜14:30/17:30〜21:00 ■アクセスJR総武線小岩駅 徒歩4分
※定休日の月・火曜日に限って、貸切で蕎麦パーティーを楽しめる。駅からも近いし、蕎麦屋deコンサートなど、楽しい企てのある方は、連絡してみることをお勧めする。気さくに相談に乗ってくれる。
江戸ソバリエ認定の店(Edo Sobalier Friendly Shop)



小岩「無村居」の記事へ

小岩「蕪村居」の記事へ
いっぱいあって・・・。
こっちは雪が降るまで現金収入がありません。
といいつつ、毎日ラーメンや蕎麦打っていますよ。
いつもコメント有難うございます。
それぞれの場所で、それぞれの美味しい物がありますよね。
そちらにも美味しいお店、あるじゃないですかっ!
1件教えてあげます。
越後中里「道楽そば」って言うんですけど…\(^o^)/
冬の間、期間限定でオープンしてます。ね。ね。
忙しくなると思いますが、頑張ってください。
気まぐれなお店です。
親父とどこぞの道楽息子は喧嘩しながらお店にいますよ。18日オープンです。
息子は普段はスキー場にいます。休みの日にお店ですねえ〜。
親父いわく、はやく嫁がこないかなあ〜だそうです。
息子いわく、松下 奈緒みたいな綺麗な子がいいなあ〜だそうです。(自己談)
いつもコメント有難うございます。
>18日オープンです。
おぉ〜あと十日。カウントダウンですね。
頑張ってください。
御父さまの仰る通り、
道楽息子には、しっかり者の奥さんが必要かもしれませんねぇ。
そちらのほうも、頑張ってください。