2010年10月27日

2010 信州蕎麦紀行

毎年恒例、8回目となった江戸ソバリエ「石臼の会」信州蕎麦紀行に、初参加した。美味しい思いを報告したい。


連休最終日の1011日(祝)朝、三鷹駅前に江戸ソバリエ「石臼の会」会員10名が参集し、献身的なドライバーの操る2台の車に分乗。強力な晴れ晴れ男・女の出現で?或いは日頃の善行?の甲斐あって、前日までの豪雨が嘘のような好天の中、一路信州へ。至福の一泊二日、蕎麦紀行が始まる。


       昼前に上田着  車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)



上田「おお西」
 毎年のように訪れているメンバーにご案内いただく。お隣の柳町保命水から、店舗内に引いている水路にイワナや鯉がいると言う。「ほぉ〜〜っ、凄い」と返事をしたのに、肝心の水路を見るのを忘れた。なんという間の抜けた事。反省。ふらふらあせあせ(飛び散る汗)
101011上田「おお西」四季そば山椒.jpg

もともとは地元の名士が生糸問屋として使っていた建物ということで?広々とした「
蕎麦屋の2」を覗くと、屏風や油彩、楽器や譜面台、沢山の座布団やあれやこれやが、無造作にゴロンゴロン、どどどんと転がっている。地域文化に貢献し、ここから元気に情報発信しようという楽しいげな様子が伝わってきた。

ぴかぴか(新しい)花番さん達も素敵だぴかぴか(新しい)。実にしっとりとしていて、年齢に関係なく美しい。信州の県民性なのか、キャピキャピした感じがなく、芯が強そうでいて奥ゆかしく優しい対応。連休最終日の混雑を、このやわらかな笑顔で乗り切るのであろう。


  勿論、目的は蕎麦。蕎麦&天麩羅など食べた物の詳細は、ブログ内 長野上田「おお西」のページでご覧いただきたい。

ここを↓クリックで、
長野上田「おお西」のページ



 

     旧北国街道 柳町通り  

北国街道柳町通り.jpg
腹ごなしに、美しい白壁の蔵が並ぶ通りを散策した。

銘柄酒「亀齢」をだしている寛文5年創業岡崎酒造株式会社で、ちょこっと試飲をさせていただく。ふむふむ。なかなか良い感じだ。東広島にも亀齢酒造株式会社というのがあるが、何か繋がりがあるのか知らん?

 そして、呉服屋直営土産物店で、素敵な真田紐を購入した。麺棒入れのくくり紐にするつもりだ。これで、ソバ打ち上達間違いなしっ!…だといいのだが。ブラブラするうち、すぐ先の武田味噌醸造(株)に女性陣が群がっているのを発見。数量期間限定味噌を買い占めている。彼女たちがこの調子で買い物を続けると、車に搭載しきれなくなるのでは…などと思案しているかのような傍観者の顔つきが可笑しい。




        須坂へ移動  車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)



須坂「遠藤酒造場」
遠藤酒造場店構え.jpgこちらの酒は、江戸ソバリエ「石臼の会」の蕎麦打ち懇親会の部で、蕎麦前として頻繁に供される酒の一つ。蕎麦打ち会出席者の中に、熱烈な支持者が複数人いるのだ。蕎麦前のチェックも江戸ソバリエ「石臼の会」の大切な使命であるから、こういうことを避けて通ってはいけない。だから勿論、私としてもここでの試飲も吝かではない。誠心誠意、真剣に…う・し・し。


ここからナント、M先生が半日合流してくださった。本当は製粉所や蕎麦屋で、ご解説をいただければ、とてもとても嬉しく百人力?であったのだけれど、先生が時間調整できたのは、この日の午後だけということで、ついつい私は弾丸のように早口になってあれこれお話してしまう。ニコニコしていらしたけれど先生は、聞き取れていただろうか?
 


ということで、個人的嗜好で…私はゴージャスに吟醸香がプンプンというのは、あまり好みでなく、純米の旨みや濃淳さを感じさせながらも、後くち良くキレのある酒が好きだ。だから、うぅ〜んいい。奥ゆきの深い旨みがありながら、すっきり感があって飲み飽きしない。後くちがいいのだ。すっかり気に入って、いろいろな種類の飲み比べをさせていただいた。


遠藤酒造店内.jpg 

お?「笑門来福」とな。
私を歓迎してくれているの?かな、きっと。

そういうことにしよう。

2009年度の『渓流 大吟醸』は、モンドセレクションで金賞、iTQiで最優秀味覚賞(三ツ星)、IWSC(インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション)で金賞、全国新酒鑑評会で金賞と、4つの賞を受賞したそうだ。





     ちょっと小布施散策  車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)



美しい街並み、お洒落なお店…、しかし空いた駐車場駐車場がなかなか見つからない。人・ひと・人のこの混雑に閉口する。数日前にTVで取り上げられたというフルーツたっぷりロールケーキが売りのスイーツ屋さんの前には、4時間待ちの行列もあって、思わず「ここは、竹下通りかっ! 109かっ!」と。我々はちょっとハズして、56人待ちの栗ソフトクリームの列へ。ホッと一息する。
M先生とは、もぅここでお別れである。「来年は是非、蕎麦屋でもよろしくお願いしまぁ〜〜〜す。」と言って、駅に向かわれる先生の背中を見送る。なんだかちょっと寂しい。



        菅平     車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)

    ここで 家 一泊

蕎麦談義夜も更ける
 到着するや否や、ロビーからのサンセット・ビューに皆感嘆し、テラスに出揃ってカメラカメラを構える。有難い事に、チェック・イン手続きなども、ぜぇ〜〜んぶ幹事Nさま任せだから、「部屋からもっと良く見えるから…」と、部屋のパスワード鍵を配ってしまいたいNさまの声も耳に入らず、刻一刻と移ろいゆく雲の上からの大パノラマに夢中になる。すっかり暗くなれば、降る程の星が見えるのだろう。引率してもらって行く、まさに遠足気分?なんとまぁ本当に楽ちんで素敵な旅だ。

101011ロビーからの夕陽.jpg


夕食席に着くと、温泉いい気分(温泉)で温まったのか?般若湯で温まったのか?顔色の良いニコニコ顔が並んでいた。(夕食の会場もお風呂も、ほぼ独占貸し切り状態ぃ\(^o^)最高っ!だった)改めて皆で生ビールビールを掲げ、乾杯。ご馳走を前に、ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)。ここからとっくりと蕎麦談義が始まる。



101012志賀高原「山の実」生粉打ち麺.jpgまず、お昼に伺った上田「おお西」について復習。明日訪問予定の各蕎麦屋について予習。そして、製粉会社のこと。今年のソバ生育状況について→玄ソバの話→製粉の話→ソバ粉の話→打ち方→釜前の仕事→盛り付けの妙→女将の存在、花番さんについて…∞…最初に戻り、のど越しとは何ぞや→蕎麦の価値とは……だんだん酔ってきて…∞…繰り返しも含め…続き…。なんせ、ほら、蕎麦好き10人の蕎麦紀行なので、ソバのことは話しても話しても、話題が尽きないのだ。


その間、夕食の会場 → 談話室(ここでは、カラオケカラオケるんるんをした記憶もある) → 誰かの部屋、同じ建物内ではあるけれどの3つの場所を移動した。





    一夜明け 晴れ
皆で揃っておかわりするほど美味しい朝食を頂き、チェックアウト。




     上駒沢に到着  車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)



北山蕎麦工場 
 101012上駒沢北山製粉電動石臼が並ぶ.jpg毎年のように製粉に伺っている江戸ソバリエ「石臼の会」信州蕎麦紀行一行を、奥さまが笑顔で出迎えて下さった。昨年までは、工場見学を担当の方の説明を聞きながら行ったらしい。が、今回は、お互いに勝手知ったる?状態で、「保冷倉庫はダメだけれど、工場のメインルートは見て行ってね。入っていいですよぉ。」と言って、北山蕎麦工場名物蕎麦掻きと漬物の準備に引っ込んでしまわれた。ということで、常連客?である方々が代わって、説明をしてくださる。



名物の美味しい蕎麦掻きを頂き、余りの美味しさに大喜び。帰りには、そのソバ粉を大量購入した方も。



  予定を遅れて北志賀高原着 車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)



北志賀竜王高原

石臼挽き蕎麦香房山の実


101012志賀高原「山の実」生粉打ち.jpg
急な山道を登ってやっと辿り着いたのは、ゲレンデスキーの真ん中? 昨年の信州蕎麦紀行参加者から、繰り返し素晴らしさを聞いており、昨夜の蕎麦談義でもしっかりと予習をさせていただいていたところだ。私にとっては、やっと念願かなっての訪問である。

若い店主ご夫妻との一年ぶりの再会を喜ぶ再訪メンバーの顔は、親戚を訪ねる伯父さん叔母さんのようでもあった。

  勿論、目的は蕎麦。
蕎麦・蕎麦掻き・ピッツァなど食べた物の詳細は、ブログ内長野 北志賀竜王高原 「石臼挽き蕎麦香房 山の実」 のページでご覧いただきたい。

 ここを↓クリックで、 長野 北志賀竜王高原 「石臼挽き蕎麦香房 山の実」




   蕎麦に導かれて善光寺 へも
最後に、ちらっと寄ってお参りをした。かけ蕎麦の為に、磯五郎の七味唐辛子を購入したことは言うまでもない。 




           車(セダン)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)     車(RV)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)  



              東京着 荻窪で解散
              

  

今回の信州蕎麦紀行では、あと2軒の蕎麦屋を巡る予定にしていた。
しかし、想定外の連続する道路工事に阻まれ、予定を消化できなかった。なにより大変だったのは、長距離の運転をかってでて下さったドライバーのご苦労である。両側通行のできない細い道で複数工事を行っており、赤と白の旗を持った交通整理員が、上りと下りの2か所で交通を止めて、無線連絡で安全を計りつつ交互に車を通していくのだが、渋滞の列が長くなるにつれ、脳天気に乗っているだけの私でも、ため息が漏れた。これにかてて加えて、東京長野の走行距離であるから、その疲労たるや……頭が下がるばかりである。



最後になってしまったが、
毎年企画を練り、細かな配慮をもって信州蕎麦紀行の運営実行にあたってくださる江戸ソバリエ「石臼の会」副会長Nさま始め、献身的に長時間の運転にあたってくださったNさま Iさま、会計作業などをも取り仕切ってくださったhighlandさま、そしてご参加の皆さまに、心よりの感謝とお礼を申し上げます。
そして、来年も是非宜しくお願い致します。有難うございました。



※全ての文章の緑色の文字には、それぞれリンクがはってある。地名のところには観光情報だったり、関連記事へのリンクだったり。興味のある方は、クリックして欲しい。



 

posted by 笑門来福 at 08:00| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ⇒長野・新潟・山梨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
笑門来福 様

 信州蕎麦紀行のご報告、真に丁寧にしかもブログテクニックを駆使したリポートに仕上げていただき興味深く楽しく拝見しました。毎年の紀行ですが飽きることのない訳がこのリポートにて判るようなきがします。とり急ぎ先ずはありがとうございました。
Posted by シリウス at 2010年10月27日 10:54
シリウスさま

信州蕎麦紀行でも、大変お世話になり有難うございました。
いつも優しいシリウスさまの解説・案内で、初参加ながらも
各所を楽しみながら理解することができました。
有難うございました。

私、すっかり味をしめてしまいましたので、
是非また来年もお世話になりたく思っています。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
Posted by 笑門来福 at 2010年10月28日 08:59
こんにちは!
羨ましい〜。いいなあ〜!
笑門来福さんのレポートは本当に素晴らしい!
M先生からの御手紙で知っていて行きたいな〜、って思っていました。
来年はぜひ誘って下さい。
元石臼の会でもいいかしら?
Posted by tannte at 2010年11月06日 15:43
tannte さま

おはようございます。
そちらのお天気は、いかがですか?
東京も随分と寒くなりました。
いつもコメント有難うございます。

>M先生からの御手紙で知っていて行きたいな〜、って思っていました。
>来年はぜひ誘って下さい。
私も今年初参加だったのですが、
ほんとっ!楽しいから!是非、是非。
M先生みたいに、現地のどこかで合流でもいいかもしれませんよ。

>元石臼の会でもいいかしら?
何言ってるんですか、名古屋支部長っ!
引っ越したくらいで、そう簡単に足抜け出来ると思ったら、大間違いです。
日時・機会が許せば、どんな企画でも、ご参加お願いします。
Posted by 笑門来福 at 2010年11月07日 08:20
笑門来福さま
ありがとうございます。
機会が許せばぜひ参加させて下さい。
>名古屋支部長っ!
会員は一人ですから・・・・(;一_一)
Posted by tannte at 2010年11月07日 21:53
tannteさま

おはようございます。
そして、こちらこそ有難うございます。


>機会が許せばぜひ参加させて下さい。
私も同じ気持ちです。
何と言っても、Nさまのご苦労でこの企画が回っていますからね。
せめてNさまの車の座席の為に、お尻を少々スリムにしなくっちゃ、
と思っているところです。
占有する体積を減らそうかと。
是非、またよろしくお願いします。


>会員は一人ですから・・・・(;一_一)
1人でも百人力だから、大丈夫ですよぉ。
それに、
試しに募集でもしたら、美しいtannteさまの魅力で、
ひょっとしたら会員が増えるかもしれませんよっ。

Posted by 笑門来福 at 2010年11月08日 08:10
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