定期的に、歯医者に通う。その歯医者を特別気に入っているわけではないのだが、ロケーションが好きな蕎麦屋群に都合がよいので、そう、つまり蕎麦屋が理由で歯医者を選んでいる。元気に治療を終えた日は、よしっ!美味しい蕎麦と天ぷらでも、と猿楽町「松翁」、或いは神田「眠庵」へ。神田「まつや」で手繰ってから・・・とか、本郷「田奈部」で気持ちを盛り上げてから・・・とか、この界隈は蕎麦屋にことかかない。
そして、若干弱っているというかぁ〜気丈夫になれないときに時々伺う蕎麦屋が本郷「森の」だ。コテンパンに治療されたときに、こちらに足が向く。ご主人の距離感もいいし、花番さん?若女将さん?のサラリとしていながらも心細やかな対応も好きだ。狭い店内だからジッと注視していなくとも目配りが利いているのかこの若女将は、薬の袋をガサガサとやっていると、すっと水を運んでくれたり、誠に誠に親切。客層も身構えないサラリーマンや学生が気軽に訪れる風がいい。そんな店だからか?こちらの蕎麦も汁も優しい。蕎麦が優しいから、店の雰囲気が柔らかいのか?どちらが先だろう。
■■蕎麦
■■この日は ざると鴨団子汁¥1400.-にした。
何故かまだ関西風を頼んだことがないのだが、汁は関東風と関西風の2種類から選べる。今回も関東風をお願いした。蕎麦をつけて食べる設定だと思うが、蕎麦を手繰り、交互に汁を飲んでも大丈夫なくらいの柔らかで、ほぉ〜〜〜っとするような具だくさん鴨団子汁。
蕎麦もたおやかなコシと仄かな甘みのある細切りの二八で、申し分ない。有名な話ではあるのだが、こちらの蕎麦は“機会打ち手切り”だ。私には何の文句もない。機会打ちを見下げている人も、食べてみれば考えを改めるのではないだろうか。下手な手打ちより(誰?笑門来福の手打ちって言った人は?あぁ〜そうですよ。申し訳ありませんね。)ずぅ〜っと、ずぅ〜〜っとよい。食べてみればソバ粉も相当に吟味していることを感じるだろう。
修業先は手打ちの名店 猿楽町「松翁」。猿楽町「松翁」も汁の甘辛(関東と関西ではない)を選べるが、天ぷらを頼めば、猿楽町「松翁」の流れだとすぐに分かる。衣の具合が「松翁」そっくりだし、揚がった順に即箸につまんで運んでくれるあの方式も、同じだから。昼の種物もいいけれど、夜になれば居酒屋と化す?蕎麦前のラインナップも好きだ。
ちょっと気になるのが…せいろのスノコの向き…。縦向きだと食べ辛いのですが…、ここは何故縦に置くのだろう?か。何か特別な意味が込められているのかもしれない?のかな。
別の日の 本郷「森の」by蕎麦侍 ブログ内記事へ
■住所文京区本郷2-25-1ムトウビル1F■電話03-3818-9555■営業時間平日:11:30〜14:30、17:00〜20:30LO 土曜:11:30〜14:30(売切れ終い)■定休日日曜・祝日■アクセス東京メトロ 丸の内線 本郷三丁目駅 徒歩5分
2009年11月19日
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