路地を入って黄色に色づいている筈の大きなイチョウの木を目指す。が、目に入ったそれは、なんとまだ青々としているではないか。我が家の周りではとっくに色づき、美味しいけれど臭ぁ〜〜い銀杏をたわわに実らせているというのに。あれれ?
必ずしも立地が最高に良いわけでもないと思うのだが、12時半頃暖簾をくぐると満席。近隣の奥様方?或いはOLさん?と思しき女性占有率が90%超。小洒落た店舗とツボを狙ったメニューで、女性のハートもしっかり掴んでいるのか。制服姿の彼女らは、お昼休みの短時間にササッと来てパッと帰る、昼時の蕎麦屋にとってとても良いお客だろう。私達にも都合の良いことに、すぐに席が空いて待たずに座れた。これ幸いと、ここから直ぐのところでお仕事中のソバリエ仲間に連絡を入れてみる。
■■蕎麦前
■さて、ソバリエが3人顔を合わせれば、蕎麦前は楽しいソバ情報で事足りる。各地のソバの生育状況やソバ品種、行ってみた新しい蕎麦屋のこと、展開されている新メニューなどを情報交換する。何時も、いっつも昼から飲んでいるわけではないのである。他のお2人も同意見であったので、今回は、蕎麦前は…無…極めて控え目に、金色に泡の立つ麦の水をほんの少し…で我慢をしておいた。(仕事を抜けていらしたソバリエの面子に掛けて…です。)
そうそう、こちらの一品料理は、なんでも小料理屋で修業した奥様が担当しているらしい。別の機会には、是非ゆっくりと夜伺おう。
■■蕎麦
■ともあれ、今日の私の目的は、お昼の御膳。かき揚丼御膳・鳥丼御膳・天丼御膳・穴子丼御膳の4種類がある。小丼、御新香、せいろ又はかけそば、甘味が付いて1200円(税込1260円)。これが、火〜金曜日は、1000円(税込1050円)だ。他に銀杏御膳2000円(税込2100円)もあるのだが、混雑時は時間がかかるらしく、見まわした殆どのテーブルでは1000円コースを召しあがっている。我々は穴子丼御前と鳥丼御前。皆、蕎麦は、せいろをチョイス。
鳥丼御膳 穴子丼御膳
本日の蕎麦は、北海道・音威子府産 新そばを自家製粉、40メッシュでふるって、細打ちにしている。御主人の修業先は、亀有「吟八亭やざ和」。蕎麦の感じが、西大島「銀杏」の兄弟子に当たる南葛西「清かわ」の蕎麦と、師匠亀有「吟八亭やざ和」の蕎麦のちょうど中間点にある?!…などと、突然ふっと感じる。面白いなぁ、蕎麦は。
■■甘味と蕎麦湯
■嬉しいことに、昼の御膳に甘味が付く。蕎麦善哉。甘さも程良い。残念なことに写真撮影を忘れてしまいましたぁ。あぁ…でも、もともと下手糞な写真だから、無くても同じですかねぇ。
蕎麦湯は、ポタージュ状の濃厚なもの。
西大島「銀杏」HP
■住所江東区大島2-15-3 ■電話03-3681-9962 ■営業時間 :11:30〜14:30 17:30〜21:00 ※ ラストオーダーはそれぞれ30分前■定 休 日 毎週月曜日、月二回火曜日 ※不定期休有り、お店のHPで休業日確認をおすすめします。■アクセス 都営新宿線 西大島駅A2出口 徒歩5分/都営新宿線・東京メトロ半蔵門線 住吉駅A3出口 徒歩6分
2009年11月17日
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では私の方からも・・・。勿論、家の・・・
あっ、違った。
こちらからは魚沼市(旧塩沢町)の「蕎麦屋やぶ」国道17号沿いにあるのです。
天ざるがいい感じ。(そばは好みがあるから)
蕎麦は「ふのり」の入った二八、コシがつよく喉越がいい。
天麩羅は海老があるんですけどこれが大きい。
勿論、舞茸も・・・時期によってちょっと変わる感じだけど、おいしいですよ。
当然蕎麦湯も・・・。
土日は地元の人が多いかなあ?
水曜日が休みです。
ちなみに2月に東京へイベント参加のため出かけます。浅草で蕎麦巡りするぞ〜。
ふる川さんに続いて銀杏さんでもニアミス!?
私も先日伺って参りました。しかもしっかりお酒を頂きつつ・・・。(笑)
こちらの甘味はいつも美味しいんですよ〜。
私たちが訪れたときは、 “ 和栗のモンブラン ”でした。
こちらも本当、人気のお店ですね〜。
それはそうと・・・
もうご存知かもしれませんが、松江ふる川さんに動きがありました!
どうやら12月もふる川さんでお蕎麦が頂けそうですよ〜。
それでは、また・・・
おはようございます。
いつもコメント有難うございます。
>魚沼市(旧塩沢町)の「蕎麦屋やぶ」
情報有難うございます。
フノリ入りのお蕎麦の喉越しもいいですよね。
私、舞茸の天麩羅大好きなんです。美味しいでしょうね。
ところで、
iwanaさまのお店は、オヤマボクチ(雄山火口)入りですよね。
魚沼での、フノリ入りとオヤマボクチ(雄山火口)入りの割合というか
勢力分布はどうなんでしょうか?
どっちが多いとか、若干地域でわかれるとか、あるのでしょうか?
今朝はまるで真冬の寒さですね。
いつもコメント有難うございます。
>銀杏さんでもニアミス!?
いや、実は、アップが遅くて(^_^;)…伺ったのは10月でして。お恥ずかしいです。
それにしても、
蕎麦麩羅座さまの「銀杏」記事素敵ですね。
いつも記事が素敵なんですけれど、
特に今回写真もお洒落で、ファッション誌の誌面を見ているようです。
ふる川さんの件、良かったですね。
ご近所にお住まいの若夫婦って…
蕎麦麩羅座さまのお知合いなんですね?きっと。
その方々、蕎上人で修行中なんですよね?
ともあれ、失礼ながら何故か私まで、少しホッとしました。
こちらこそ美味しい情報ありがとうございます。
う〜ん?そうだなあ??
家は南魚沼地域として考えると3パターンあると思われます。有名なお店はやっぱり「ふのり」
へぎ蕎麦と歌っているものは「ふのり」と考えた方がいいでしょう。あとは「ボクチ」入りの・・・、しかし「ふのり+ボクチ」これが昔からの蕎麦です。(家はこれです)
あとは水で打つ江戸風のそば(田舎そば、さらしな)てなぐわいですかねえ〜これは少ないですけど・・・。
やはり「ふのり」が一番多いかなあ?
この記事はもう少し調べて、僕のホームページで掲載したいと思います。
あ〜、まだまだ勉強しなければ・・・
ところで笑門来福さまはどんな蕎麦が好みなのですか?
おはようございます。
さっそくお答え頂き有難うございます。
遠く離れていても、こうして今の状況をお教え頂けるのは、とてもとても有り難いです。
>やはり「ふのり」が一番多いかなあ?
>この記事はもう少し調べて、僕のホームページで掲載したいと思います。
是非是非よろしくお願いします。
HP掲載楽しみにしています。
>「ふのり+ボクチ」これが昔からの蕎麦です。
これは、一つのお蕎麦のつなぎとして
フノリとオヤマボクチ(雄山火口)の繋ぎをいっぺんに両方を入れ込んで打つということでしょうか?
それとも、一つのお店とか一軒の家で、それぞれの種類を扱っているということでしょうか?
>笑門来福さまはどんな蕎麦が好みなのですか?
その時の天候とか体調にも左右されますけれどぉ、
挽きぐるみ(外殻無し)をやや粗めに挽いて、それを外一くらいの細打ちにしたせいろは、私のストライクゾーンど真ん中です。
まろやかに均整のとれた濃い辛汁で手繰るのは、たまりません。
でも、時に無性に、季節の変わり蕎麦が食べたくなります。今頃だと柚子か何か。
昨秋急逝されたので、もう叶いませんが…王子「越後屋」さんの変わり蕎麦が恋しくなります。
こちらの県境、国境付近ではボクチとふのりを
混ぜて使うんです。他のお店でもこのやり方が普通です。
家では水300cc+ふのり8g+ボクチ2g
の割合です。そうなるとそば粉700gになります。そば粉は二八の方が多いですが、そば粉10割もいいですねえ〜。つるつるしこしこをもっと味わいたいとき60メッシュに通してから打つと
本当、つるつると口に中が遊園地や〜(彦麻呂風に)の状態になりますよ。
まあ、家そば粉に関して書いたことなので他所はどうかなあ?
そうそう、まだ美味しいお店発見?しましたよ。
それではまた。
いつもコメント有難うございます。
>…ボクチとふのりを混ぜて使う…
わぁ〜、そうなんですか。蕎麦打ちが難しそうですね。
でも、そこから”つるつるしこしこ”が生まれるのですね。
でも頑張れば、口の中の遊園地っ!になるのですよね。
想像しただけでも、楽しそうです。
>水300cc+ふのり8g+ボクチ2g
の割合です。そうなるとそば粉700gになります。
いいですねぇ。いつかこの蕎麦打ちを体験してみたいです。
とてもとても興味深いです。
貴重な情報を有難うございました。