2009年04月18日
「蕎麦、そば、ソバ」の楽しき人生
永山寛康著
小学館101新書
税込み777円
09年4月6日発行
私たち「石臼の会」ブログからもリンクをはらせていただき、ブログ内記事でも度々ご紹介している永山寛康さんのブログ
いつでもBON VIVANT ボンビバン
「ロマンは蕎麦にあり〜スロウェイジング蕎麦〜」
このブログの昨年12月までの記事の中から抜粋し、再構成したものに加筆修正した本が、この度、気軽に読めるポケットサイズで発刊された。
永山さんと言えば、友蕎子・片倉康雄の最後の直弟子であり、また数々の名店に関わりを持つ、「築地そばアカデミー」の学長を務められていたそば料理の第一人者である。そば料理人として超一流ということは、その経歴でも一目瞭然。うっとりするほどの美しい蕎麦打ち、完成度の高い蕎麦料理は、誰もが認めるところである。そんな人が書いた本は、我々蕎麦打ちを楽しむ者にとって面白くなかろうはずはない。
パラリと目次をめくると…
第一章 そば料理七変化
第二章 「抜き」で一杯、種ものの愉しみ
第三章 蕎麦屋のポリシーは薬味にでる
※ここには、永山さんのお汁の割がでてますよっ!
節の説明も必見!です。
第四章 蕎麦を食べよう、打ってみよう
掲載の写真がカラーでないことが、私にとっては残念でたまらない。作品と呼びたいようなキリリと美しい料理や、汁の説明に添えられた写真がモノクロでは・・・、情報量が断然ちがうではないかぁ。もったいない。
しかし、しかし、今回私は、別の面からもこの本をお勧めしたい。ひょっとするともしかして…永山さんは蕎麦職人としての修行の傍ら、落語の修行も行ったんじゃないだろうかぁ?と思っていたくらい、永山さんの文章は軽妙洒脱で気が利いている。つまり、この本は濃い内容であるにもかかわらず、軽ぅ〜く楽しく読めてしまい、ところどころで、クフフと笑える。思わず「座布団一枚」と声を掛けたい文章なのだ。
前述べのブログ今年の1月の「蜀山人が食べた蕎麦・白髪のような細切り」記事で、この洒落た文章の謎が少し解けたような気がした。
>私の唯一の趣味は狂歌や黄表紙を読むことと落語を聞くこと。
とあったのだ。噺家の修行はせずとも、楽しい物を随分と読みこんでいたのですねぇ。
ということで、興味のある方はご一読を。
posted by 笑門来福
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「蕎麦、そば、ソバ」の楽しき人生/永山寛康
Excerpt: 我が「TOKYO蕎麦塾」の技術顧問でもある永山寛康先生の本が今月始めに出版されましたので早速、購入しました。■「蕎麦、そば、ソバ」の楽しき人生/永山寛康内容は・・・永山先生のブログからの抜粋、再構成、..
Weblog: 生粉打ちそば「かずじい庵」
Tracked: 2009-04-18 21:29
この度はTBありがとうございました。
当方からもTBさせていただきましたので
ご報告申し上げます。^^
この本がきっかけで蕎麦料理が
ポピュラーなものになるといいですよね〜^^b
永山先生もきっとそれを望んでいることでしょう。
以後、お付き合いの程よろしくお願いします。^^
この度は、コメント&TBを有難うございます。
さっそく、お運び頂きとてもうれしく思います。
片倉康雄さんから永山寛康さんへの
「そばは人をつなげる力があるんですよ」という教えを
日頃私も、蕎麦で繋がる方々との嬉しいお付き合いで
実感しています。
今後も,どうか細く長くよろしくお願いいたします。
蕎麦をフォークでくるくる?
思ってもみないキャッチコピーが・・・。
さらにさらに深く広い蕎麦の道なのですね!
いつもコメント有難うございます。
そうですよね。
このキャッチコピー読むと、蕎麦料理もどんどん
可能性が拡がっていることを感じますよね。
この永山さんの七変化する蕎麦料理は、
お洒落で美味しい創作料理です。
ビューティーらんらんさんにぴったりと思われる
うっとり蕎麦スイーツなんかも、
泉から綺麗な水がコンコンと湧くがごとく、
次々と生み出されています。
ほら、あのぉ、前にこのブログに「行ってみたい〜」と
書き込んでくださった都立大「のるすく」も
プロデュースした方ですよ。
蕎麦って、左党から右党まで、いろいろと楽しめるんですよぉ。
だから甘党のらんらんさんにも、楽しみどころいっぱい。
蕎麦って面白いでしょぉ!!
機会あれば是非ご一緒しましょう。