リンクを貼らせていただき、いつも楽しく読ませていただいているyukaさんのブログで、〜〜〜「面白いお店があるんだよ〜」と声がかかり、今宵はいざ、十条へ出陣〜〜として掲載されていたお店に行ってみた。
白状すれば実は行こうと思って行ったのではなく、駅前のそば処の文字のある店の前を通りかかって…あれ?ここは?確か載っていたあそこ…という具合で、「面白いお店」として記憶に残っていての発見だ。そうなればちょっと覗かずにはおれない。
ということで暖簾の隙間から店内を覗くと、まずは壁の品書きのお値段に仰天。ホントにホント?と思いつつ、「百聞は一見にしかず」思い切ってガラリと引き戸を開ける。
元気の良い花番さんから「いらっしゃい」と声が掛る。店内はカウンターのみ。昼休みのサラリーマン風のお客でいっぱいであったが、辛うじて待たずに席を一つ確保。数分の間に後から後から暖簾を持ち上げて覗く客が絶えなかったので、ラッキーだったようだ。
yukaさんは夜の訪問で、あれこれ蕎麦前を召し上がっていた写真の記憶があったが、今は昼であるし、詳細を思い出せなかったので、品書きの中でど真ん中に書かれ目立つ文字が、きっとお勧めであろうと、天ざる780円に即決定。ねぎを刻んでいた花番さんの背中に、声を掛けお願いした。
これだけ忙しい中、応じた花番さんがカウンター越しに新聞を、サッと出してくださり、待つ一人客に対する配慮に感心。しかし、新聞を読むよりも、厨房一人、花番一人の店内を観察してしまう自分の性に苦笑しつつ、写真を撮るお伺いをたてると。「どうぞ、どうぞ。」と気取らず快い返事。爆安の激戦区十条商店街で商うここならではの接客の妙を感じる。
あっ、と言う間にでてきた「天ざる」を見て…、ここでもやってしまった。食べたいのは、「ざる」でなく「せいろ」。つまり海苔の乗っからない蕎麦が食べたかったのだが、注文を間違った。「ざる」を笊だと自分勝手に思い込む癖がある。まっ、いいか。
で、ちゃんと天ぷらである。海老が入り、キスが入り、しし唐や牛蒡などなど入り。胡麻油の香りが効いて揚がりが少し色黒。店内の床に無造作に並んでいる一斗缶で、かどやの純正胡麻油や、ヒゲタの特選濃口醤油を使っていると分かる。
そしてそして、ちゃんと蕎麦である。何も書いていないものは機会切りで、手打ちと書かれているものが、石臼挽きの二八だそうだ。これが780円っ!すんごい驚異的なコストパフォーマンス!粉がどう、汁がどうなど、四の五の言わせない迫力っ!潔の良さっ!参りました。昼はうどんや丼物セットもあれこれあり、夜は蕎麦居酒屋状態のようだ。
■住所北区上十条2‐27‐6■電話03‐3906‐5476■アクセスJR埼京線十条駅徒歩2分
2008年10月06日
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