2008年09月06日

駒形「蕎上人」

ぴかぴか(新しい)新蕎麦食べました。ぴかぴか(新しい) 


蕎上人 (8).jpg店先に貼り出された「新蕎麦 はじめました」の文字。「おぉ〜っ!」と、暖簾をくぐる。店主平沼さんに伺うと、今年のソバの作柄は、なかなか良いできだという。異常とも思える霧豪雨を度々体験した今年の東京の夏。不安定な空を恨めしく眺めては、異常気象が及ぼすソバへの悪影響を心配していたので、嬉しいお話。更に続いて、たとえば北海道では、作付面積の多い幌加内に対して、品質的に雨竜郡北竜町が今良いようだと。

 

成熟した蕎麦の旨味も大好きだが、やはりこの季節は何とはなしに嬉しい。ウキウキと新蕎麦の「せいろ」¥1000.-を頂く。
いつものように、1.9mmにのされ切り揃えられた「せいろ」の喉ごしは、格別。仄かに若い草の香りがする。薬味は、ねぎ・大根おろし・山葵。

 
調子に乗って、檸檬切り、芥子切り、更科の三種盛りもいただく。真っ白な更科は、1.4mmの細さ。繊細でやわらかな甘みを感じる。芥子切りの旨味は濃厚で、透明感のある麺に練りこまれた大きな芥子粒の風情は、特筆すべきものだろう。檸檬切りの酸味とほろ苦さは、それはそれは爽やかで、残暑の中で嬉しい変わり蕎麦。うぅ〜〜ん、今日も旨い。 


本日は、新蕎麦のそば粉を分けていただき、持ち帰ることに。たぶん時価、その店によって違うだろうが、申し出れば「蕎上人」では、しっかりとしたパックにしてくださる。蕎麦打ちを趣味とする徒には、嬉しい配慮だ。店主の「蕎麦に興味を持ってもらえるのは、とても嬉しいから」という言葉に、ここでも細く長く繋がる蕎麦のご縁の輪を嬉しく思う。
 手打ちの蕎麦屋では、お店の混雑していない時間ならば、粉を分けてもらえるかどうか、持ち帰りが可能かどうか、伺ってみれば可能な場合も多い。


 
■品書きせいろ\1000.-、田舎そば¥1000.-、けし切り¥1300.-、ゆず切り¥1300.-、茶切り¥1300.-、すずしろ¥1300.-、そばとろ¥1500.-、鴨せいろ¥1900.-、冷やし鴨南そば¥1900.-、五色そば¥1800.-、冬の鍋\3800.-、甘味(そばがき、しる粉、甘味そば、ぜんざい)各\900.- 




■住所台東区駒形2-7-3■電話03-3841-7856■営業時間11:3014:00 17:0020:30(売り切れ次第閉店)■定休日月・第2・第4■アクセス都営浅草線浅草駅A2出口より徒歩5 
posted by 笑門来福 at 11:20| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 文京・墨田・台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
新そばの時期になりましたね。香りのよいお蕎麦は何よりの御馳走ですよね。
8月31日に三重県のいなべ市にあるそば畑に種蒔きに行ってきました(道場の行事)。
11月に収穫の後挽いて食べるの楽しみです。
それより明日ぐらい新そばを食べに行きますか・・・・。
Posted by tannt at 2008年09月08日 19:35
tannteさま

わぁ〜♪そば畑にも挑戦しているのですねっ!♪!
凄いですぅ!!
今年はなんだか日本各地の天候が激しい気がします。
「石臼の会」会員ML情報によると
長野県八ヶ岳のそば畑では、
雹が降った為に被害がでたとか…
で、仕方なしに蒔き直しを行ったとか…
tannteさまのところの畑は、無事に生育して
美味しいお蕎麦にできるといいですね。

新蕎麦召し上がった感想も聞かせてください。
Posted by 笑門来福 at 2008年09月08日 22:27
新蕎麦食べました。
記事を拝見して、こんなに早く新蕎麦が食べられるとは知りませんでしたが、夏蕎麦とか、聞いたことがありますが、夏蕎麦でしょうか、
私もそばを栽培しておりますが、今花盛りです。
私のそばは、味には自信が有りますが、それを証明
して下さる人が、この田舎では居りません、
それは、どこの家庭でもそばを栽培して居りまして
そばの味など、気にする者がいないからです。
私は7反の畑に8月10日に種を蒔きました。
収穫は10月中旬ごろ650キロ程度収穫予定です。
福島のドライブインに買って頂きます、昨年近所の民宿を経営している人に100キロ程買って頂いたところ、「以前買っていた、のと全然匂いが違う」と言う
ことで、今年も100キロ予約されました。
同じに栽培しても、畑の土の違いで、味も香りも全然違う
ことが、分かったのです。
それで、お願いは、私のそばを味見して頂きたいのです。
その結果、正直なところを、お聞かせ頂ければ有りがたいです。勿論そば粉は無償で差し上げます。
Posted by at 2008年09月19日 01:46
星さま

素敵なコメントを有難うございます。

「蕎上人」さんが今の時期に出している新蕎麦は、北海道・北竜町のものだと伺いました。私たちが「夏新」と呼ぶ、春蒔きの新蕎麦ではなく、この秋収穫のものだと思います。

たとえば幌加内では、毎年7月の下旬〜8月上旬にキタワセが花の盛りを迎えるようで、9月上旬〜10月に収穫が最盛期を迎え、9月第1週には「新そば祭り」を行っています。概ね75日を逆算すると、我々が鬱陶しい梅雨明け待ち望む頃、種蒔きをしているということなんでしょうか。

さて、本題。
ソバ栽培をしていらっしゃるとの事、素晴らしいですね。
花盛りのソバ畑、うっとりと想像しました。地域の皆さまが当たり前にソバを栽培しているっ!私のような蕎麦喰いには、夢のようなことです。畑の本当のご苦労は分からないものの、そのご苦労の結晶である蕎麦の恵みを、いつもいつも有難いと思って食べています。

お申し出につきましては、事務局と相談の上、別途ご連絡をさせていただきたく思います。申し訳ございませんが、しばらくお時間をください。

北上中の台風。被害のないことをお祈り申し上げつつ。
Posted by 笑門来福 at 2008年09月19日 08:39
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