江戸蕎麦の粋な食べ方について、日頃このブログでもチラリホラリと話題になっている。蕎麦を手繰る音は…とか、汁をつける量が…とか、それぞれの美意識にかなう所作が、蕎麦にうるさい大人の嗜みとして話題にあがるのは当然のことかもしれない。そんな話題の一つ「蕎麦を啜る」ことを、私たち自身の人体という視点で、調査と実験をもとに神秘を解明してみようという科学×エンターテイメント番組「解体新ショー」が、取り上げてくれた。
私たち江戸ソバリエが体感している「蕎麦は啜って食べると旨い!」という感覚が、「何故?」と突き進んで、「へぇ〜っ、そうだったのか」と…なった。
江戸ソバリエ総合プロデューサーほしひかるさんが、これまた江戸ソバリエのお店小岩「蕪村居」で、そして大学の実験室で、被験者となって協力し、バッチリ数値化したデータを番組が収録放送。
蕎麦に含まれる119種類の香りの成分は、啜って食べることによって生まれる大量の湿った空気に運ばれて鼻を通り抜け、より敏感に感じ取れるという仕組みだ。香りと味が合わさることによって、蕎麦の旨さを堪能できるという。啜らずモグモグと食べた時との差は歴然で、これほどの差がくっりと現れるとは、見ていてびっくり。
私たちの何気ない所作に、お墨付きを与えてくれる結果となった。
NHK総合テレビ 毎週金曜日 23:00〜23:30
司会:国分太一 久保田祐佳
プレゼンター:劇団ひとり 麒麟
「蕎麦をすすると、どうして美味しいの?」
2008年9月12日放送予定分
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「蕎麦を啜る音、マナー違反?粋な食べ方考」を読む
蕎麦は119種類の香りを含んでいるっ!
バニラ、バラ、若葉…皆大好きな香りです。
うぅ〜〜っ、これは、感動的です。
ほしさま、人体実験御苦労さまです。
鼻息のわかる鏡の実験(^^ゞ
鼻に抜ける香りを含んだ湿った空気!(^^)!
よぉ〜く分かりました。
ロマンチストの田島さまが
蕎麦の香りを再現しようとしていたのですか。
香りの専門家として、蕎麦を愛する者として
その両方を大切にして、研究なさっていらしたのでしょうね。
はにかむような笑顔を思い出します。
[ 番 組 名 ] 解体新ショー ▽なぜソバはすするの?
[チャンネル] NHK総合/NHKデジタル総合
[ 放送日時 ] 2008年12月4日(木)午後3:15〜午後3:45(30分)
[ 番組HP ] http://www.nhk.or.jp/kaitai/
前回見逃した方は、必見。