昨年の「青春18きっぷで行く 藤枝「ながいけ」2015」の旅で、楽しみにしていた超粗挽き蕎麦掻きが食べられなかったので、またまた リベンジ。
今年もまたまたまた、ご案内くださる石臼の会 mさまにハグレないように、カルガモの雛のように後をくっついて歩き、美味しい蕎麦にありつく算段だ。開催予定の4月1日は、去年よりも少し遅い日程だから、開花の遅れている今年の桜に丁度良い頃かしら?と、当日を迎えた。
予報外れの強い雨の中、藤枝駅からお店へ。ご主人長池さんが、笑顔で迎えてくださった。
■■蕎麦前
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恵比寿ビールで乾杯
そば豆腐と蕎麦味噌
さっぱり 浅漬け
吟醸「志太泉」「喜久酔」とつづき
若竹煮 薇 菜の花
など 山菜の一皿
蕎麦刺しも、
ソバ粒が見える
■■蕎麦3種
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今年は蕎麦を御任せ順で、出して貰う。
卓上に、「召し上がり方」の表示。
其の壱…何もつけないで一つまみ
其の弐…塩(モンゴル岩塩)をつけて一つまみ
其の参…そして、いよいよ汁を少々つけて召し上がれ
まず、粗挽きせいろ
外皮付きのソバの実を石臼で粗く挽いた粉で打ち上げた蕎麦。外皮の色が麺に反映されて、ちょっと色黒で野趣豊か。
※麺の拡大写真は、これを見てください。
次に、粗挽き十割せいろ
石臼で手挽きした丸抜きの極粗い粉のみの十割。ソバの実の美味しさがしっかり前面に出てきて、とてもすばらしい麺に仕上がっている。
※予約を覗き、数量限定。
※麺の拡大写真は、これを見てください。
次に、超粗挽きせいろ
手挽き石臼粗挽き粉に、コーヒーミルで挽いたツブツブの“蕎麦粒”をブレンドして打った蕎麦。モチモチネットリとした、ソバの粒を叩いて叩いて叩いた時に出る粘りが感じられ、それを手繰った時には、プチプチツブツブが口の中で弾けて、ソバそのもの穀物の味が濃醇に伝わってくる。
※麺の拡大写真は、これを見てください。
もぅ何年か越しで御付き愛のある mさまのお顔が効いて?!或いは、超有名なT先生のお顔が効いているのか、ハタマタ私たちの真剣な眼差し?に負けたのか、兎に角ご主人が「仕方ないなぁ〜」と思われたようで、席まで来ていろいろ詳しく説明してくださった。
数年前に買ったDVDで「粗挽き蕎麦〜蕎麦打ちの技法〜粗挽き蕎麦打ち技術のすべて」 で疑問に思っていたこととか、分からなかったこととかをお聞きして、超粗挽き蕎麦の私の基本原理は『コンクリート』である。コンクリートは、“セメント+砂+砂利+水”である。セメントは小麦粉、砂は蕎麦の粗挽き粉、そして砂利は蕎麦の粒である。ということも、なんとなく半分くらいは頭の中で解った気になった。
今までの私ならば、ここで大満足で幸せを感じていたハズが、最近は自分で「超粗挽きを、細打ちで美しく打てるようになる」ことを夢見ているので、「頭で分かるだけではイケない」「技を体得できなければ・・・意味がないのにぃ」と焦る。幸せの基準・ハードルが上がると、時に幸せでいられないのか?
ともあれ、その中で印象に残ったお話が「まず、製粉・製麺するにあたって、これこれこういう感じの蕎麦を仕立てようと設計図を頭の中に描く。それで、今、どんな産地のどんなソバの実を使うか、その実の特徴(味・色・香)のどの部分を出すのにどれ位の割合をブレンドしようか。この産地のものを〇%、この産地のものを〇%、挽き方をこうして、こんな風に打ってみようか・・・とか、"新"と"ひね"の良いとこ取りを、組み立ててゆくことも」「美味なる蕎麦粉のブレンド比率も粗挽き粉の黄金比率に準じているのかも知れない」つまりは、「産地別の食べ比べを出しているお店もあるけれど、うちでは粗さ別で狙った食感や風味の蕎麦を出すために、産地を組み合わせ、打ち方を変える」というお話し。
やっぱり!蕎麦って本当に面白い。
■■蕎麦掻き2種
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さてさて、3年越し?の念願叶っての蕎麦掻きが頂ける。更に凄い事に、厨房の中に入れて頂いて、作るところを拝見することを許された。有難うございますっ。
ソバ粉(っていうか、左なんて特に「粉」でなくて「粒」だけど)は、予め浸水。
火にかけて、一気に掻くっ!!!
ご主人長池さんの手が早くって、手が写ってない。
出来立てを、即 テーブルに持って行き、パクッ!
おおおおぉ お・い・し〜・いっ〜〜〜〜っ!
ソバの実そのままの濃い風味 + ふわっと食感。堪らないっ。
■■蕎麦後
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そば豆腐フルーツソース
(ソースは日替わりで、この日はベリー系)
そばシフォンケーキ
今年もバッチリご案内くださった mさま
本当に有難うございました。
毎年、カルガモの雛のように後をくっ付いて歩くだけで
貴重で美味しい蕎麦にありつけること
心より感謝しております。
ご一緒頂きましたT先生 Nさま Aさま
お世話になりました。
楽しい蕎麦談義もとても勉強になりました。
本当に有難うございます。
また、次の蕎麦旅も是非、よろしくお願いします。
藤枝「ながいけ」
■住所静岡県藤枝市志太5-9-2■電話054-644-8518■営業時間11時30分〜14時30分 ※そばは売切れ次第終了/夜間予約制■営業日木〜日(木は4種類の粗挽きそば中心のメニュー。要予約)■定休日月〜水(月は祝日の場合営業。火・水は蕎麦打ち教室)■アクセスJR東海道線藤枝駅 徒歩20分強
お店のHP
青春18きっぷ
春・夏・冬の利用期間が決められているものの、JR線の普通列車が1回あたり2,370円で1日乗り放題。1人で5回分、または5人までのグループ利用ができる。詳しくは、当該JRのHPで。
posted by 笑門来福 at 16:13| 東京 ☔|
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