2015年03月31日

役員会@新宿「大庵」

今回も石臼の会役員会で、個室利用。前半に事務局の用意してくださった資料を基にサクサクっと打ち合わせをした。一段落した後半は蕎麦料理を前にミニ蕎麦談義となり、食べる。そして、飲む。


蕎麦前

まず、ビールで乾杯。

「お疲れさまぁ〜〜〜〜〜。」




大庵神亀.jpg大庵焼き筍.jpg


次に、神亀と焼き筍





大庵ニョッキと蓮根.jpg大庵蕎麦コロッケと穴子天.jpg


蓮根に蕎麦掻きを詰めて揚げた物とソバニョッキ

ソバコロッケ と 穴子天





蕎麦

何時もならば、いろいろな蕎麦をオーダーして、平和に?取り合いながら食べるのだけれども…今回は「私は蛤蕎麦」「私も」「私も」と皆同じ蕎麦となる。



大庵蛤そば.jpg



荻窪「本むら庵」仕込みののど越しの良い美味しい蕎麦に、蛤からでたお出汁で美味しい甘汁の、とても春らしい種物でした。何と言っても大きな蛤が7〜8個も入っているのが、嬉し〜い。



最後も、チャチャっと綺麗に割り勘できて、目出度し目出度し。


■住所都新宿区新宿3-36-6大安ビル2F■電話03-3352-5113 ■営業時間【昼】火〜金11:3014:30L.O.14:00) ※月曜日のランチはお休み(祝日の時は翌日昼お休み)、土日祝12:0015:00L.O.14:30)【夜】月〜土17:0023:30L.O.22:30)、日祝16:3022:30L.O.21:30■定休日年末年始・夏期旧盆■アクセスJR新宿駅 中央東口を出て、高島屋方面に歩いてすぐ左手 駅から徒歩1〜2分   ※夜は、お通し315/人、サービス料10

次項有お店のHP




posted by 笑門来福 at 22:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒新宿・豊島・渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月29日

青春18きっぷで行く 藤枝「ながいけ」2015

昨年、同じ目的の旅の前日になってインフルエンザに罹患し、ドタキャンした前科の持ち主である私。「なんとかリベンジしたいっ!」と待ちに待ち「今年こそはっ!」の気持ちで、小学生の遠足前夜のように高ぶって眠れず…当日朝、予定よりもずっと早く5分咲きの桜に見送られるようにして東京駅に向かった。


さて、無事参加者と合流できて、蕎麦好き同士の楽しい旅の始まり。全ての段取りをしっかり組んでくれている mさんに、ハグレないようについて行けばモレナク美味しい蕎麦に有りつけるのだ。まずは、今年3月14日に開通したばかりの上野東京ライン 東海道本線小田原行きに乗り込む。車窓に流れる景色を楽しみ、蕎麦談義に花を咲かせつつ何度か乗り換えて、無事藤枝に到着。


天気予報通りの花曇り? あれよあれよと雲行きが怪しくなってきて、駅から徒歩25分程の「ながいけ」への道を急ぐ。



我々の到着を待って、ご主人が暖簾を出し店を開けてくださった。


蕎麦前



藤枝「ながいけ」蕎麦前1.jpg藤枝「ながいけ」こんにゃく.jpg

すぐに運んでくださったのは、ほうじ茶、小鉢の蕎麦味噌と角皿の5点盛り。それから、こんにゃく。これに、静岡「志太泉」吟醸をお願いした。





蕎麦4

さぁ〜いよいよ2年越しの蕎麦。少し前のめりになって、運んでくださる花番さんを待つ。


卓上に、「召し上がり方」の表示。

其の壱…何もつけないで一つまみ

其の弐…塩(モンゴル岩塩)をつけて一つまみ

其の参…そして、いよいよ汁を少々つけて召し上がれ







藤枝「ながいけ」超粗挽きせいろ.jpg

超粗挽きせいろ

手挽き石臼粗挽き粉に、コーヒーミルで挽いたツブツブの“蕎麦粒”をブレンドして打った蕎麦。モチモチネットリとした、ソバの粒を叩いて叩いて叩いた時に出る粘りが感じられ、それを手繰った時には、プチプチツブツブが口の中で弾けて、ソバそのもの穀物の味が濃醇に伝わってくる。わぁ〜いソバの実の味だ。これが食べたかった!そしてまた、これが繋がって麺になっているのが、凄い。

※曜日限定(予約優先)。別途2日前までの期日指定の要予約。









藤枝「ながいけ」粗挽きせいろ.jpg

粗挽きせいろ

外皮付きのソバの実を石臼で粗く挽いた粉で打ち上げた蕎麦。外皮の色が麺に反映されて、ちょっと色黒で野趣豊か。外皮の苦手な私が、時に気になるモソモソ感は無し。









藤枝「ながいけ」粗挽き十割せいろ.jpg

粗挽き十割せいろ

石臼で手挽きした丸抜きの極粗い粉のみの十割。ソバの実の美味しさがしっかり前面に出てきて、とてもすばらしい麺に仕上がっている。素晴らしく美味しい。

※予約を覗き、数量限定。









藤枝「ながいけ」手挽きせいろ.jpg

手挽きせいろ

十割せいろと同じ粗い粉に、つなぎを加えてやや細めに打ったすべらかな食感のせいろ。のど越し良く、手繰るとするりと落ちる。

※予約を覗き、数量限定。








こちら「ながいけ」さんで、昨年私たちは DVD+教則本を合計18セット購入した。(今年は1セット。) 実際にデモ打ちしているのを東京で見せて頂いたり、或いはこのDVD映像を見て、打ち方を知識としては知っているのだけれど、私には同じように打てそうにない。この粒々が細打ちの麺として繋がっていることに溜息がでて、「凄い」と呟いている。


直ぐにこんな蕎麦を自分で打てるようになれるとはユメユメ思わないのだけれど、是非とも度々食べたいと願うので、身近な石臼の会会員の誰かが技術習得をしてくれたらなぁ〜なんてムシの良い事を考えたりも。





蕎麦後




藤枝「ながいけ」そば豆腐.jpg

そば豆腐

左:そば豆腐 +フルーツソース

(ソースは日替わりで、この日はベリー系)

右:そば豆腐 +山葵・醤油



日替わりフルーツソースの乗せられたものは、デザートにピッタリ。山葵と醤油のものは、蕎麦前にとても気に入った。クリ―ミーな食感で、しっかりとした大豆の風味を感じる豆腐+ほんのりとしたソバの風味が、とても美味しい。







今回、蕎麦掻が食べられなかったのは残念だけれど、自宅でこのそば豆腐の美味しさを再現できればと、レシピについてアレコレ談義しながらお店を後に、次の目的地 静岡「たがた」へ向かう。



ご案内くださった mさま

Kさま Oさま 本当に有難うございました。

また、次の蕎麦旅もご一緒させてください。





藤枝「ながいけ」

■住所静岡県藤枝市志太5--■電話054-644-8518■営業時間11時30分〜14時30分 ※そばは売切れ次第終了/夜間予約制■営業日木〜日(木は4種類の粗挽きそば中心のメニュー。要予約)■定休日月〜水(月は祝日の場合営業。火・水は蕎麦打ち教室)■アクセスJR東海道線藤枝駅 徒歩20分強

   次項有お店のHP



ひらめき青春18きっぷ

春・夏・冬の利用期間が決められているものの、JR線の普通列車が1回あたり2,370円で1日乗り放題。1人で5回分、または5人までのグループ利用ができる。詳しくは、当該JRのHPで。



posted by 笑門来福 at 22:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒静岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

青春18きっぷで行く 静岡「たがた」


旅の達人mさまの段取りで、東京から青春18きっぷをつかって藤枝「ながいけ」へ伺った後、こちら静岡「たがた」へ移動。



            


ここにも蕎麦に惚れ込んでいる熱い人がいた。蕎麦を食べ歩いて在来種の素晴らしさを知った田形治さんは、趣味の蕎麦打ちが高じて脱サラをし「たがた」を開いた。各地の在来種・貴重品種を店でだしているだけでなく、特に、静岡在来種(=井川在来種を焼畑で。他に藁科川・安倍川・興津川の4水系の在来も)とそれを培う周辺文化を守り育てることに、並々ならぬ情熱を持って活動を続けている。


そんなことからか、同じ蕎麦好きの為に、昼休憩の時間を融通して歓待してくださった。




蕎麦前

適当にお任せで、見繕ってもらう。



静岡「たがた」うるい蛍烏賊酢味噌.jpg


まず、「うるい」と「蛍烏賊」を酢味噌で。ほんのりとしたぬめり感とシャキとした歯触りで春の息吹を感じる瑞々しい山菜と、旬の蛍烏賊はベストマッチ。






静岡「たがた」蕎麦前2.jpg


扇のお皿に盛りこんでくださったのは、新玉葱溜り漬け 大根の炊いたん 蕗味噌 絹さや胡麻和え 鴨ロース 筍 菊芋 独活の金平 島ラッキョウなど。






静岡「たがた」ガレットサワークリームサーモン.jpg


蕎麦粉を使ったガレットには、脂の乗ったサーモンとクリームチーズを添えて。

最初の一皿から美味しくって、お酒がドンドン進み…。結局、静岡のお酒を中心に4種類を次々と。







蕎麦

いよいよ、蕎麦。

玄ソバのまま仕入れたソバの実(窒素の真空0度貯蔵とのこと)を保存。時に熟成させてから、蕎麦に仕立てているという。日頃、いろいろな在来種・品種をいろいろなスタイル(粗挽きでも・微粉でも)で麺にしたてて提供しているけれど、今回は粗挽きの藤枝「ながいけ」経由で訪れる予定を予約段階から話していたので、微粉に製粉したものを打って待っていてくださった。



静岡「たがた」ジャワ塩 蕎麦汁.jpg 






 まずは、

 蕎麦の為に

 ジャワ塩と汁。














静岡「たがた」大野在来.jpg


大野在来

1.5mmの美しい蕎麦。昨日打って1寝かせたものは、熟女のごとくやさしくたおやかで、しっかり旨味と香りの複雑な味のバランスが素晴らしい。スルッと喉越しも良く、うぅ〜ん美味しい。







 静岡「たがた」椎葉村在来十割.jpg


椎葉村在来10

直ぐに、焼畑とクニ子おばばの顔が浮かんだせいか、渋く奥深いお婆さんの味わい。こちらは、本日製麺の美しい1.5mm幅。いぶされたような香味にインパクト、流石に凄い。







静岡「たがた」祖谷在来.jpg


祖谷在来10

本日製麺、1.5mm幅。椎葉村10割の味も濃かったけれど、こちらもまた別の深い穀物の味わいがしっかりと前面にでていて興味深い。徳島で食べた「祖谷蕎麦風?」よりも、ずっと蕎麦そのものの味が濃い。だからなのか、以前mさまに唄ってもらった民謡「祖谷の粉ひき唄」の調べも頭に浮かんだりして。




最後に、蕎麦湯の為に山葵と葱が出た。

私は今まで、せいろ蕎麦を食べる時に薬味の葱を使ったことが無かった。蕎麦湯には時々使うけれど。蕎麦仲間の間でも、同じようにして食べる人が多いし、石臼の会蕎麦打ち会でも、必ずしも葱を用意しない。蕎麦屋さんで、最初から葱を蕎麦湯用と想定して出す店の記憶は、他にない。




残念ながら諸事情から、今回は静岡在来種(焼畑で育てた井川在来)を食べられなかったけれど、いただいた3種とも、貴重品種をどう表現するか、どんな意図を持って製麺したかがあれこれ想像されて、打ち手と蕎麦切りを通じて遣り取りがあるようでとても楽しかった。それに…私ではありませんが…呑兵衛には、季節を大切にした蕎麦前の種類の多さも、とてもとても嬉しいだろう。ご近所にこんなお店があったら、間違いなくセッセと通ってしまうだろうなぁ…と。




■住所静岡市葵区常磐町2-6-7■電話054-250-8555■営業時間11301330/17302200 ※蕎麦売切れ仕舞い■定休日月・第一日


次項有お店のHP







帰路


勿論、帰りも蕎麦談義しながら青春18きっぷ (春・夏・冬の利用期間が決められているものの、JR線の普通列車が1回あたり2,370円で1日乗り放題。1人で5回分、または5人までのグループ利用ができる。詳しくは、当該JRのHPで。)だ。



青春18きっぷ帰路つまみ.JPG





 ゆったりグリーン車で

 東京駅へ。

 静岡土産で一杯わーい(嬉しい顔)



 本当に中身の濃い
 素敵な一日だった。







ご案内くださった mさま

Kさま Oさま 本当に有難うございました。

また、次の蕎麦旅もご一緒させてください。




posted by 笑門来福 at 22:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒静岡県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

第4回神田蕎麦打ち会 開催

3月22日()に、神田の「桜流蕎麦打ち道場にて、石臼の会第4回神田蕎麦打ち会を開催しました

少数での蕎麦打ちでしたので、みなさんじっくりと取り組みました。

   蕎麦打ち風景.JPG
蕎麦粉

宮本製粉:あっぱれ(茨城産)

宮本製粉:石臼粗挽き粉 粒王(茨城産)

親会

【試食蕎麦】

常陸秋蕎麦よもぎ切り

瓦そば


         今日のそば 瓦そば.jpg 


【酒】


八海山 特別本醸造 (新潟県南魚沼市)

春鹿 純米吟醸(奈良県奈良市)

チャミセレ(韓国)

乾杯ビールキリン ラガービール 


【肴・つまみ】

かにかま入り玉子焼きん

アイスクリーム モカフシギかけ

こごみベーコン炒め

そばの実入りナメコおろし

そばの実ぽん菓子

鴨のスモーク

焼き鳥

枝豆

ふくや いかめんたいこ

高浜 笹かまぼこ

胡瓜

甘味

はっさくの砂糖漬け

オイルサーディンとアスパラのサラダ


            今日の料理.JPG 


今後の蕎麦打ち会などの予定

411():浅草観桜会 計画中

412():第52回調布蕎麦打ち会 平成27年度総会 募集中

523():第58回八王子蕎麦打ち会 テーマは「変わり蕎麦」

628():第53回調布蕎麦打ち会

posted by Mic at 21:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) |   ⇒八重洲/神田蕎麦打ち会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月16日

第57回八王子蕎麦打ち会開催

3月14日()に、高尾の里手打ちそば道場」にて、石臼の会第57回八王子蕎麦打ち会を開催しました

            八王子57回 蕎麦打ち風景.JPG


テーマ:「牡蠣蕎麦」

         八王子57回 牡蠣せいろ.JPG

新鮮な牡蠣でせいろを楽しみました。


親会

             八王子57回 乾杯風景.JPG

【酒】

             八王子57回 今日のお酒.JPG          

渓流 朝しぼり(長野県須坂市)

久保田 千寿(新潟県長岡市)

千代鶴 樽酒(東京都あきる野市)

羽州乃杜 生詰吟醸酒(山形県米沢市)

四万十川 純米吟醸(高知県安芸市)

開華 純米吟醸生酒(栃木県佐野市)

津軽屋 純米生酒(岐阜県美濃加茂市)

Carlo lossi スパークリングワイン(アメリカ)

白岳 しろ(熊本県人吉市)

乾杯ビール Wernesgruner(ドイツ)Primus(ベルギー)


【試食蕎麦】

常陸秋蕎麦 自家手挽き

牡蠣せいろ


【肴・つまみ】

刺身蒲鉾

蕎麦味噌

油揚げ茶巾

竹の子

羊羹

和洋菓子

芹くるみごま和え

干しほたるいか

チキンボーン

沖縄いんげんのごま和え

枝豆

海の珍味

豆菓子

のらぼう

おにぎり

じゃこ天

鰹焼きはらみ


今後の蕎麦打ち会などの予定

3月22日():第4回神田蕎麦打ち会

4月11日():浅草観桜会

4月12日():第52回調布蕎麦打ち会 平成27年度石臼の会総会

5月23日():第58回八王子蕎麦打ち会 テーマは「変わり蕎麦」

6月28日():第53回調布蕎麦打ち会


posted by Mic at 15:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) |   ⇒八王子蕎麦打ち会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月07日

福島県須賀川市の大根そば2件



須賀川とは


奥州街道をラーメンで有名な白河を過ぎ、更に北へ進むと須賀川市に至ります。

ここは、元禄2年、松尾芭蕉が「奥の細道」の道中で蕎麦を食べたという記録が残っている場所。


その時代からの名残か、市内には手打ち蕎麦を供するお店が何軒もあるのですが、なぜか「大根」を用いた変わった蕎麦が2つあるとの情報を得、探訪に出掛けました。





「藤田」辛味大根蕎麦

アザキ大根ヒゲ根天ぷら付き


漫画「そばもん」単行本の巻末に、著者の山本おさむ氏が取材裏話などをまとめた「今日もそば日和」という「おまけ」漫画が連載されています。


これに、須賀川市の「藤田」さんというお蕎麦屋さんで辛味大根蕎麦を注文すると「アザキ大根ヒゲ根の天ぷら」が一緒に供されるとの記述があり、興味本意に訪問しました。


「アザキ大根」とは、奥会津金山町特産の、水分は無くヒゲ根がたくさん生えるのが特徴の辛味大根。お店で大根の実物を見たいとお願いをしたところ、「秋に収穫したものは、すぐに下ろしてしまい、冷凍保存しているので実物は無い。こうすることで、収穫してから時間が経っても辛味が生きた状態で提供出来る。ヒゲ根はそのまま保存して、辛味大根蕎麦を注文した客に、天ぷらにして提供している」とのことでした。



 あざき大根根天ぷら.jpg


アザキ大根天ぷら



まず、蕎麦汁と下ろした辛味大根、ヒゲ根天ぷらが登場。天ぷらは、写真の通り細いものですが、山ごぼうのようなしっかりとした歯ごたえ、味はやや苦いものでしたが、辛味大根そばとは全く異なる食味ら得られました。辛味大根は、ピンポン球をひとまわり小さくした大きさで、結構な量がありました。



 あざき大根おろし.jpg

 


アザキ大根おろし


この日の蕎麦は、会津坂下町産「あいづの香り」を自家製粉して打ったもの。あっさりした蕎麦は、辛味大根の味をしっかりと感じされるにふさわしく、初めは強烈かなと思った辛味(苦み)も、慣れるにつれ、甘みも感じるようになり、きれいにいただくことが出来ました。






藤田蕎麦.JPG


藤田蕎麦


後日、アカザ大根の産地である金山町を訪れ、大根の辛味蕎麦(こちらではアザキ大根高遠そばという品名でした)を食べる機会があり、ヒゲ根を天ぷらにする習慣があるのか伺ったところ「会津ではないと思う。ただし、会津地方では高麗人参を天ぷらにして食べる習慣があり、これを参考にしたのではなかろうか」との返事を頂戴しました。


「藤田」さんにはときどき山本おさむ先生が訪問されるそう。お蕎麦も召し上がるのですが、特に蕎麦前に重きをおかれている様子とのことでした。




須賀川「藤田」

■住所福島県須賀川日向町82-1■電話0248-73-0333■営業時間11:3015:00 ※蕎麦が無くなり次第終了■定休日■アクセスJR東北本線須賀川駅より車で約7分。須賀川I.C手前、ローソンの信号を右折。3本目の交差点を左折してすぐ左側。










「菊屋らん丸」大根そば


日を変えて、今度は須賀川駅近くにある「菊屋らん丸」さんを「大根そば」目当てに訪問しました。



らん丸外観.jpg


らん丸外観



こちらは須賀川市の食事處の案内に、おすすめメニューとして「大根そば」を掲載しており、「藤田」さんの縁で、大根のなせる仕業かと思って訪れた次第です。

カウンター越しに、どんなものが供されるかと様子を見ていると、大根を千切りにして蕎麦と一緒に数秒(7秒くらいか)茹で、盛りつけられて「大根そば」が登場しました。






大根蕎麦.JPG


大根そば



大根を増量材として用いるもの(関東一円にある)なのか、それとも「長浦」の妙興寺そばに縁のあるものかご主人に伺うと、ご主人は、足利一茶庵で修行を積んでおり、その折りに佐野の「大根そば」に接し、気にいったのでメニューに取り入れたとのこと。


とはいえ、この店の「大根そば」に使われている蕎麦は、足利一茶庵由来の、極細、透明感のある十割蕎麦。佐野の「大根そば」は蕎麦と大根それぞれの個性が感じられるのですが、らん丸さんのものは、腰の強い蕎麦の食感と千切り大根のしゃきしゃき感とが程よく主張しながら一体化し、他には無い、すばらしい食感を伴った一品となっていました。


食後には、この店手作りのそば饅頭天ぷらをめんつゆに浸して食べ、大満足して表に出ると雪が舞い、改めてみちのく路にいることを思い出しました。





手作り饅頭.jpg


手作り饅頭



須賀川「菊屋らん丸」

■住所福島県須賀川市上人坦42-1■電話0248-72-2299■営業時間11:0015:00(L.O.14:30)/17:0022:00(L.O.21:30)■定休日







最後に

須賀川市内には、このほかにも何軒かの手打ち蕎麦屋さん、会津十割そば十割そば会(押し出し式)の大きな駐車場を持った店、地域興しに開発したキュウリの汁を練り込んだ「かっぱ麵」という乾麺を酢味噌味の汁で食べさせる店などがあり、様々な形で麺を楽しめる場所だと思えました。また、機会を作って、訪れてみたいものです。



 蛇足2十割そば会.jpg


十割そば会






蛇足1かっぱ麺.jpg


かっぱ麺


なお、余談ですが、北長野にも同じ名前のつく「須賀川」という地区があり、こちらでは、そばがきに大根の千切りを入れる「早そば」というものがあります。どういう因縁なのでしょうか。


− m −




posted by 石臼の会会員 at 12:04| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | ⇒その他の地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木曽藪原宿「おぎのや」


木曽藪原宿「おぎのや」外観.jpg




木曽藪原宿「おぎのや」は、平成18年オープン、あの達磨の高橋邦弘名人の弟子 神村治男さんのお店。築140年の素晴らしいこの古民家は、2代前まで雑貨商を営んでおられたご主人のご生家だ。高い天井に回らされた大きな梁や、ゆったりとした間取り、隣接する蔵(おそらくこの土蔵に、秋に実った国産玄ソバを1年分貯蔵しているのだろう。)や調度品の数々が、柔らかな笑顔を湛えたご主人の佇まいとしっくり馴染んで、心から寛げる空間を作り上げている。囲炉裏に手をかざし、のんびり燗酒でも頂きたい誘惑に駆られる。


しかし、そうは言ってもまだ旅程は始まったばかり。次に訪問する木曽須原宿「定勝寺」では、ご住職がお話をくださるというので、蕎麦前をグッと我慢し、一番人気の鴨せいろ¥1300.-をお願いした。





この日の蕎麦は、木曽 + 八ヶ岳 + 北海道 + 茨城 産4種の玄ソバをブレンドし、朝自家製粉した細打ち。麺の香味は、達磨グループのそれらしく淑やかでバランスが絶妙、安定感がある。麺の太さは師匠よりも随分と細くて、1.01.2o位だ。この細打ちの蕎麦を扱う釜前の仕事は繊細で、同行22名の蕎麦フリークの麺を茹でるのは、さぞ神経を遣い骨の折れる作業だろう。客としては、この辺り察してササッと手繰りたい。




信州「おぎのや」.jpg



鴨の油の旨みたっぷり熱々お汁は、少し甘目で醤油は軽め、江戸前と信州のちょうど中間の感じ。麺も汁も鴨も「どぉ〜だ、凄いだろう」感がなく、ふくよかで品が良い。コクがあるのに柔らかで癖のないこの鴨は、とうもろこしや大麦・海草など自然飼料で育った「岩手がも」だそう。興味を持つ私に、ご主人は吟味する鴨の仕入先なども、親切に教えてくださった。


最後に、ほんのり甘酸っぱい梅のシャーベットが供されて、大満足。




木曽藪原宿「おぎのや」シャーベット.jpg木曽藪原宿「おぎのや」いろり.jpg



ごちそうさまでした。




■住所長野県木曽郡木祖村薮原1123-1■電話0264-36-2012■営業時間11001500 ※伺った土曜日も行列ができていた。売り切れ仕舞いでもあるし、早めの訪問が吉。■定休日水(※水が休日・祝日の場合はその翌日が休み)■駐車場5台  ※毎年4月に達磨の高橋邦弘名人の蕎麦会が、こちらのお店で開催されていた。詳細はお店に。




 次項有お店のHP


 次項有達磨グループHP



posted by 笑門来福 at 09:09| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ⇒長野県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月06日

蕎麦切色


蕎麦切りは、
使うソバ粉の色


「蕎麦切りの色」と言われて思い浮かべるのは、薄茶色でしょうか。新ソバの頃の薄緑色も、蕎麦好きを惹きつけてやまない魅力的な色だと思います。

実際に、「蕎麦切り(=ソバの麺。ここでは変わり蕎麦は含みません。)の色」は、基本的には使うソバ粉の色です。麺の色からその粉を想像し、ソバの実のどこの部分が使われているのか、外皮や甘皮は入っているのか、挽き方はどんなか、時には打った後の保管状況や時間(熟成という類にする場合も)によってオレンジ色に傾いたりもするので、手繰る前に微妙な麺の色を観察し、予め風味や状態を思い描くことも、蕎麦好きにとっては楽しい習慣となっているのではないでしょうか。



日穀製粉の以下のページを見つけました。

〜〜季刊 信州そばの国だより 〜〜〜〜〜

かつては「そば切り色」という色名が使われていたそうです。この言葉はいくつかの詩にも登場しています。



  弁慶がそば切色は生まれつき  玉水

  夕山やそば切色のはつ時雨   一茶

  仙人もそば切りいろに落ちかねる  番風



この頃の「そば切色」とは、おそらく田舎そばのような色だったと思われます。現在では製粉技術の進歩と食の多様化からそば切りの色も白いものから黒いものまで多種多様になっています。今回は「そば切りの色」に注目します。

…・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   〜線内 太字は、日穀製粉そば学入門 その13 蕎麦切りの色 より、抜粋させてもらいました。この続きを読みたい方は、日穀製粉当該ページへどうぞ。


つまり

日穀製粉によればかつては「そば切り色」という色名が使われていて、田舎そばのような色だったかもしれないとのことですが、私が思うに今現在では、それぞれが、それぞれに好きな「蕎麦切りの色」をイメージしてしまうし……もはや基準となるようなものが、無いのではないかと漠然と感じていたのです。私勝手に、ベースは淡やかなベージュで、薄緑がかった粗いソバ片がきらきらと混じる色を想像して思わずニンマリしたりもして。






蕎麦切色は、色名として残った


ところがある日、時々お世話になっている呉服屋の長老店員さん?番頭さん?から、突然この言葉が発せられました。彼は今でも、ごく当たり前のこととして、普通に使っていたのです。

大まかに再現すれば、


番頭さん:探しておられた縮緬がいくつか入りましたよ。

どんなお色にしましょうかね。

「淡紅藤」か「淡藤色」など、いかがでしょう。

「蕎麦切色」は少し渋くなり過ぎますかね。

お顔映りを見られては、いかがでしょうか。


笑門来福:えっ?今なんて?

蕎麦切色?!と仰いましたか?

ツルツルっと手繰る、あのソバ? ですね?


番頭さん:えぇ、そうですよ。

     どうかしましたか?




そうなんです。和の世界では、現在も日本の伝統色を和色名で表す方々が残っているのですね。私が無知だっただけで、「蕎麦切色」も今の言葉としてキチンと残っていました。

こんな遣り取りがあって…単細胞の私は、唯 色名に惹かれ、「蕎麦切色」の色無地を仕立ててしまったことは、読んでくださっている方々の想像の通りかもしれません。でも、もぅ蕎麦好きとして本望で、とても嬉しく思います。



そしてこの度、仕立てあがってきた私の「蕎麦切色」色無地は、コレ 


蕎麦切色.JPG


こんな風に八掛も蕎麦切色にしました。番頭さんの言葉通り少し渋すぎたでしょか…本人も地味目なので、この位でも丁度よいと思います…とても気に入りました。

帯を明るく晴れやかな物にして、何かで蕎麦に係われる日におろしたいと思います。



写真では光の具合で写った色が少し違うかもしれません。それに、それぞれのモニターの加減でどんな色に再現されるか…難しいですね。

ということで、PCで再現する日本の伝統色を和色名蕎麦切色(#d4dcd6)はこの色です。



 
 




    そばきりいろ
  蕎麦切色(#d4dcd6





どうでしょう。これが「蕎麦切色」だそうです。皆さまの「蕎麦切り色」のイメージと合いましたか?




posted by 笑門来福 at 17:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 「耳学」いろいろと薀蓄を・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする