2014年11月30日
駒ヶ根「丸富」〜石臼の会信州蕎麦紀行2014
2014年11月24日
北海道大人のバルin東京
そばの里を応援したい-幌加内-
11月19日(水)、特定非営利活動法人コンベンション札幌ネットワーク主催「北海道 大人のバル in 東京」にお邪魔した。地域経済の活性化、学術文化の向上、世界に開かれたまちづくり活動の一環として、食の宝庫!美味しい北海道を出展団体36社とともに、食にまつわる全ての業態に幅広く活用してもらうとするPR・商談の場だ。
東京ベイ・クルージングレストラン「シンフォニークラシカ」船内に設けられた会場に入ってビックリ。真面目にお話を伺い勉強をさせて頂くつもりでいたのだが、それはそれは美味しそうなご馳走がズラリと並ぶ光景に、無自覚のうちに笑みがこぼれる。
この日のお目当て、正面奥の特等席に陣取った(株)ほろかない振興公社のブースでは、新そばの幟を背に、全国麺類文化地域間交流推進協議会5段位認定者 坂本勝之さんの蕎麦打ち披露が、今まさに始まろうとしていた。
明日20日(木)は、同じく5段位認定者である守田秀生幌加内町長が、自ら蕎麦打ちを披露・PRをするという。流石、収穫量・作付面積ともに日本一のそばの里。物量だけではなく地域全体のソバの価値を上げる為に専用施設「そば日本一の館」「そば日本一の牙城」へと繋がった品質管理の話を、この夏JRきたそらち幌加内田丸さんの講座で聞いた事も思い出し、こうした官民挙げての活動に胸が熱くなる。蕎麦好きの端くれとして、こんな地域の応援をしなくてどうする!!という想いだ。幌加内町オリジナル品種「ほろみのり」もよろしくぅ〜っ、と私も心の中で叫ぶ。
心と頭ではそう考えつつも、手は勝手にご馳走へと伸びて、せっせと口に運んでもいた。
ほろかない振興公社 総料理長小濱雅説氏とコラボ
そば粉のシフォン そば粉のチュロス
食の宝庫北海道の豊かな海の幸・大地の恵みを、更に洗練させグレードアップさせた料理の数々・日本酒やワイン(出展社、出展商品リストはこちら(出展者リストPDF)は、どれもこれも なまら美味しかった。この冬休み、北海道グルメ旅に行ける人も行けない人も、更にはお正月準備にも、このリストも参考に楽しんでもらえれば幸いだ。
2014年11月21日
蕎麦ミニランチ会@都内某老人介護福祉施設
11月21日(金)都内某老人介護福祉施設に於いて、蕎麦振る舞いボランティアに参加した。品書きは、掻き揚げ 二八せいろ フルーツポンチ 珈琲。40名程のお客さまに蕎麦打ちの様子を見て頂いてから、順次茹で上げて召し上がってもらう。
新蕎麦の季節のこの企画は毎年恒例となっており、「待ってたよ」と楽しみにしていてくださる方も。介護スタッフの方々との連携もスムーズに行え、伺う私にとってもいろいろ勉強になる嬉しい半日だった。
来年もまた、皆さまの笑顔を楽しみにして会いに来ます。有難うございました。
2014年11月19日
浦安猫実「ちんねん」
この9月12日に、目出度く開店1周年を迎えた浦安猫実「手打ち蕎麦 ちんねん」さんに貰った粗品で、そば茶御飯を作った記事を書いて、お店で食べた蕎麦の事は書かず仕舞いだった。時間が経つと、ついつい…てな具合になり…いけない。
今回またお邪魔し…今度こそは時間が経たないうちに…そう、書くことがあるんだ。
ということで、
■■蕎麦前
■■
それぞれまず、恵比寿生ビール¥550.-をグビグビっと飲んで、プハァ〜美味しいっ!となるのは、いつもの通り。
お通しは「太刀魚の炊いたん」。美しい女将が、筆頭呑兵衛組頭に「小骨がありますので、気を付けてください」と声を掛けてくれる。柔らかく肉厚な太刀魚が、煮汁の旨味を吸ってほろりと崩れるほどにさらに柔らかくなっている。うん、美味しい。
すぐ、日本酒(左から三重「天一」ひやおろし・大信州純米吟醸・愛知「醸し人九平次」純米大吟醸)にかえる。北海道産こまいの一夜干し¥450.-も。
とろりと脂ののった淡路産〆鯖の御造りにも誘惑されて、抗しきれずに酒がどんどん進む。いかんですよぉ、これは。いかん。この〆鯖を食べたら燗酒が飲みたい。
秋田「田酒」特別純米¥850.-/1合を熱燗にしてもらい、もろみ豆腐¥400.-もついでに。
更に、青森「陸奥男山」純米¥850.-と江戸前穴子白焼き¥1100.-と、続く。
■■蕎麦
■■
数日前のちんねんさんのフェイスブック画像で胡麻切りを見て、食べたいなぁ〜と思って来たのだけれど、本日の変わりは芥子だそうだ。うぅ〜ん、どうしようか。
結局、筆頭呑兵衛組頭は
おろし(辛味大根・冷たい蕎麦)¥950.-
鰹節と刻み海苔、揚げ餅(ナント3個)たっぷりの辛味大根で、さっぱりとぶっかけ風に頂く。前回は、確か九条ねぎがトッピングされていたのだけれど、今日は、かわりにカイワレ大根だ。
私は「ちんねん」さんでは初めての
納豆(冷たい蕎麦)¥850.-
こちらもぶっかけ風に、冷たい汁を適宜掛けてつるつるっと。ふっくら大粒の納豆は私好み。納豆は断然大粒が美味しいっ!のだ。
我が家の筆頭呑兵衛組頭は、今回もまた例によってシコタマ飲み、食べた。勿論、全品書きをシェアしながら。そんな中で組頭が生まれて初めて「納豆蕎麦が、こんなに旨いっ!とは知らなんだ。」と、びっくりしていたことを書きたかった。西で生まれ育った彼は、大人になってから納豆に接し、積極的に食べたい食品ではなかった。それがこの日、目が覚める様に突然美味しさに気付き、その後自宅でも「納豆蕎麦を作ってくれろ」というようになった。
筆頭呑兵衛組頭と瓜二つの息子達が、納豆嫌いに育つのを恐れて、離乳食の時から英才教育を施したほどの納豆大好きの私としては、やったぁ!!いえぃ!!な気分である。
で、間髪を入れず我が家で作った納豆蕎麦。もちろん納豆は大粒だっ!
しかし残念ながら、筆頭呑兵衛組頭の反応は「あれ?」ってな感じであった。私だって「え?」である。台の蕎麦は、北海道美幌「びほろ粉っこクラブ」の美しい淡緑色のソバ粉を使って二八。材料が良いのだから、ここは美味しくないはずがないのだけれどぉ…。
■住所千葉県浦安市猫実5-13-10■電話047-720-0630■営業時間11:00〜14:00/16:00〜23:00■定休日水・第3木昼■アクセス東京メトロ東西線浦安駅徒歩6分
2014年11月17日
日本そばサミットin上田 2014
11月7日(金) 第1回「日本そばサミットin上田」で、上田のお蕎麦屋 手打百藝「おお西」のご主人が、このブランド化した「信州ひすいそば」を目の前でそば打ちするという。これは 見に行かなくては・・・と、朝早く長野新幹線に飛びのった。
〜〜 信州ひすいそば とは * 〜〜 * 〜〜
長野県が育成した「そばの新品種(長野S8号)信州ひすいそば」の栽培、加工・販売に関する基準を決め、この基準を満たした長野県産そばの名称です。信州ひすいそばの名称を使用できるのは、信州ひすいそば信仰協議会の会員のみ。
〜〜 * 〜〜 * 〜〜 * 〜〜 * 〜〜
■■そば祭り
■■
「そば祭り」があるというので午前中に上田へ・・・紅葉の上田城をぐるり見学、城内から下を見る、上田城跡公園駐車場には、カラフルなテントが並んでいる。
下まで降り お目当ての手打百藝「おお西」へ!!!・・・ さっそく注文!! お店で食べたら1000円 越えるのが、な・な・なんと500円!で・・・ 切りはバラついていますが・・・、やはり生粉打ち!!そば粉100% ん〜ん〜 美味しい!! 蕎麦の味。
遠目に釜での茹でを見てました!! (ご主人 みずから釜前です・・・)
10秒〜15秒・16秒・17秒・・・前後で サッとザルであげる、サッと水でシメる、やはり それぐらいか・・・。
他の店舗テントでは・・・
青木村限定生産「タチアカネの蕎麦」
「ガレット屋」信州ガレット振興会 ガレット一枚いただきました!!!バターがぬられ、ポテト、野菜、卵一個が入った なかなか ボリュームがある おいしいガレットでした!!! 600円
長和町 信濃霧山「ダッタン蕎麦」
日穀製粉 「そばのすいとん」すいとんが入った「カレーすいとん」 いただきました、これまた おいしかった。100円
「振る舞い汁」無料(キノコ・野菜たっぷり)味噌味をいただき・・・もう お腹いっぱい!!!・・・。
その他 土産物屋 漬け物屋 りんご 蕎麦粉 うどん粉 地粉屋 土産物屋 地元観光案内所などなど、テントがならぶ。
■■講演会と交流会
■■ 「ホテル祥園」へ
14:15〜講演
そばと健康
佐久総合病院内科部長 大橋 正明氏
全国そば行脚
「そばもん」作者 山本おさむ氏
そばの生産向上
〜東北の例と長野県の取り組み〜
荒井一哉氏
16:30〜そば談義
そば談義 (パネルディスカッション)
17:30〜手打ち実演
「信州ひすいそば」の手打ち実演手打百藝「おお西」のご主人
一番前に陣取り・・・ご主人説明をしながらそば打ち始める・・・(約600c)水回し〜まとめまで約5分・・・のし〜・・・あれよ あれよという間に のし・・・たたみ・・・切り・・・駒板使わず・・・切り
せいろ一枚分のそば 出来上がり。(早〜い・・・)
18:00〜交流会 (そばの試食など)
そばの試食は、6種類。「信州ひすいそば」「池波 正太郎が愛したそば」「信濃1号」「ダッタンそば」「タチアカネ」。なかでも「蒸しそば」は、始めて食べました。食感がおもしろかったです。
〜 興味津々 〜
牛込神楽坂「しおさい」
茨城県内でも指折りの有名店ひたちなか市「手打ちそば 満志粉」で修行したご主人が、主に常陸秋そばを出す店を昨年11月に手練れの揃う蕎麦激戦区牛込神楽坂で開店した。この場所は、以前も蕎麦「丸屋」だった場所だし、数軒下は移転した「蕎楽亭」があった場所だし、すぐ上の交差点には、あの「志ま平」や「芳とも庵」が見えるし、その先にも「たかさご」があるという、ざっと見渡しただけでも有名店の名前がゴロゴロ挙がる凄いロケーションだ。
■■蕎麦
■■
30メッシュで振るった手挽き粗挽きせいろ¥1000.-を目当てに、ランチの時間に伺った。がしかし残念なことに、概ね10食位の限定だそうで、既に品切れ。
それではということで、恵比寿生ビール¥600.-で喉を潤し、ランチの「本日の日替わり御膳」を待つ。
御飯 小鉢 漬物 かき揚げがついて(とり肉 蓮根 舞茸)、最後の〆そばを、「もり・かけ・ぶっかけ」から選んで¥1000.-。蕎麦は常陸秋そばの新蕎麦だそうだ。
〆にかけを選んだ日替わり御膳 もりの麺
1.3mmに丹精に切られたどの蕎麦も、新蕎麦らしい青々としたフレッシュな香がし、のど越し良くとても美味しかった。けれど直射日光が燦々つ降り注ぐテーブル席で撮った写真は今一の様子に写っている。上手く撮れず、折角ご主人が一生懸命打ってくれた美味しい新蕎麦が、申し訳ない事に。その辺り差し引いて見て頂ければ…幸いだ。
酒の品揃えもなかなか魅力的。次は、手挽き粗挽き蕎麦掻きでも肴にして、ゆっくりと蕎麦前から楽しみたい。
■住所新宿区払方町15-4 ■電話03-5579-8199■営業時間11:30〜14:30(L.O.14:00) 17:00〜22:00(L.O.21:00)■定休日月■アクセス牛込神楽坂駅(大江戸線)から5分/市ケ谷駅(JR・東京メトロ)5出口から徒歩約7分
神楽坂「中村屋」
神楽坂毘沙門天の直ぐ傍に居り、もぅすぐ21時という頃、〆蕎麦が食べたくなった。直近の神楽坂「蕎楽亭」は満席だろうか、そもそも暖簾を入れる頃で、無理を言うのも悪いしなぁ。それではと神楽坂「山せみ」に向かうと、団体さんが店を出そうで出ない。ひょっとすると表示されている21時半のラストオーダーまでに席に座れないかもしれないし、店の前で待つにも寒すぎる。雨の降る中遠くまで歩くのは面倒だし…慌てて「山せみ」の斜向かい路地すぐの「中村屋」に初めて行ってみる。
風情のある暖簾を潜ると、客はカウンターに1人静かに手酌をする人。女将?さんと若く元気の良い花番さん2名が「いらっしゃい」と迎えてくれ、22時が閉店時間だと念を押される。勿論了解し、長居はせず〆蕎麦他すべて一緒にオーダーすると申し出て通して貰う。
ということで、ササッと品書きに目を通して、キリン一番搾り中瓶¥650.-と熱燗1合(銘柄不明)¥570.-をそれぞれと、栃尾の油揚げ¥500.-を1枚。それから、せいろ¥730.-とかけ¥730.-各一枚を、お願いした。
栃尾の油揚げ¥500.- と お通し蕎麦味噌¥600.-
正直申しまして、結構な分量のそば味噌がお通しとして出てきて¥600.-/人数分は、ちょっと…。しかも、品書きの中の蕎麦味噌は税込み表示で¥560.-と知り…。(・・;)
せいろ¥730.- かけ¥730.-
以前、どこかの何かで読んだ記憶があり、品書きに見当たらなかった田舎や変わり蕎麦の事を聞いてみたら「それはずっと以前の事で、今の麺の種類は普通蕎麦のみです」とのこと。種物は、温冷とも10種類くらいずつ有り。
最近では珍しい全面喫煙可の店。
■住所新宿区神楽坂5-7■電話03-3260-1006■営業時間11:30〜15:00(L.O.14:30)/18:00〜22:00(L.O.21:00)■定休日日祝■アクセス飯田橋駅から神楽坂を上り、毘沙門天を越えて、大久保通りの手前の信号の小路を右に入ってすぐ。/牛込神楽坂駅から405m
2014年11月16日
福岡市中央「赤間茶屋 あ三五」@○○○○蕎麦打ち道場
二八、十割細打ち、田舎、御膳さらしなを定番に、季節の食材を合わせたそば料理を供する「あ三五」は、昭和50年に下関に創業。平成15年に福岡市の現在の店舗に移転した。石臼の会では既に何人かの会員が訪問し、特にこの夏はうさこさんが、石臼の会ブログに記事投稿しているカウンター11席の素敵なお店だ。ご両親の名前から、お店の名前を作ったとのこと。
その「赤間茶屋 あ三五」店主磯部久生さんが、お弟子さんを伴って東京にやってくるという。それに合わせて蕎麦打ちやレシピを教えて貰う会が某蕎麦打ち道場で開かれた。そこへ「来てみる?」とお声掛け頂いたのだ。おぉ〜ということは、磯部さんが東京都麺業連合共同組合「日本そば新聞」で連載している「そば歳時記」に書いているような蕎麦料理アレコレを、教えて貰えるのかしらん? 凄く嬉しい!!と脳天気にもスキップで向かう。
が、会場に入ると、集った方々は名人位・4〜5段位の方々がほとんど。どう〜都合よく考えようとしても、私は圧倒的絶対的に場違いであった。あちゃぁ〜冷や汗たらり。仕方なしに「記録係の振り」作戦だ。メモを抱えてう〜ろちょろ。
■■変わり と
■■ 二八を打つ
まずは、変わり蕎麦の下ごしらえ。「赤間茶屋 あ三五」お弟子さんが練り込む具材を、ひたすら刻んで…刻んで…刻む。
今、切っているのが菊。右下が銀杏のペースト状。
コロコロと太った愛知産特A-銀杏は、加熱後ペースト状になるまで刻んだ。私だったらフードプロセッサで、ビュ〜〜ンとやりたくなるところだが、それでは風味が台無しだそうだ。黄色と紫の菊は生のまま、同じように細かく細かく刻んでいた。
お弟子さんが具材を刻んでいるうちに、師匠は、二八。鉢に分量の水を入れておく。そこへ振った ソバ粉を入れ、水回し。この「水が先、粉が後」の方法は、以前何かで読んだ覚えがあったけれど、実際に見たのは今回初めて。えっ?と思ったのもつかの間、水分がみるみるうちに隅々まで行き渡る。
(数年前、故藤村先生の変わり蕎麦の講習に参加した時は、粉が先で熱湯が後。それはそれは力強い鉄砲練りが必須だと力説しておられた…。)
ということで、更科粉では、銀杏・黄菊・紫菊・苦くない国産韃靼・白。二八は、磯部さんや名人が同じやり方で打って、試食の段階で違いがでるか試してみようとなったが…。そうそう、それぞれ1回の蕎麦打ちの分量は、お店でもとても少ないそうだ。
■■そば掻き
■■ 作って即食べる
磯部久生さんご持参のそば掻き用鍋(陶器製でコーティングあり)で、まず分量の沸騰したお湯の中に粉を投入し、一気に掻く。熱々を食べる。鍋の回りについているオコゲ状態のところも美味。
擂粉木棒にちょっと取って、炙る→食べる→美味しい。
水で溶いたソバ粉(柔らか目の蕎麦掻き)に小海老のざく切りを混ぜ込んで、揚げたもの。塩で頂く。品書き名は「そばあられ」、ちょっとしたおつまみに良い。
■■蕎麦の試食
■■
磯部久生さん曰く。「十割り蕎麦は比較的簡単。二八は人格が蕎麦に出るから、これが美味しくなかったらおしまい。二八がメインなんだ。」へぇ〜なるほどぉ。今日は、その人格の出るという二八と変わりなんだから、どんな風になるんだろう楽しみ。
私は「赤間茶屋 あ三五」に伺ったことは無いけれど、うさこさんが、石臼の会ブログに記事投稿したものを読んだ限りでは、種物・そば創作料理の印象が強い。どうりで、磯部久生さんの小さなスケッチブックには、創作蕎麦料理の出来上がり絵図が几帳面な注釈と共に描かれていた。それを覗いてすぐに思い浮かべたのが、黒沢明監督の絵コンテ。実際に何か作り上げる前に、絵図でしっかりイメージを固めておくのが創作のコツか!?とても興味深く思った。そしてそのスケッチブックのページをめくって次から次に出てくる創作種物図から思い出したのが、大塚「なべ家」の福田浩さんの書いた「そば蕎麦百珍」。伺えば、この種物オンパレードの百珍にも大いに刺激を受けたと仰る。
更科蕎麦を打ちながらでも、途切れる事無く話すのは、藤村和夫「そばの技術―有楽町更科覚え書」の話しだ。後は、下関時代から使っていた醤油屋が廃業し、やっと巡り合った福岡の醤油でつくる汁に迷い、なんだか馬が合うという蕎遊庵根本忠明さんに相談した事も熱く語ってくださった。どうやら寝ても覚めても蕎麦の事を調べ・考え、西へ東へ走っては美味しい食材を試し、あちこちのその道の達人から技やヒントを得、自分の厨房に帰ってはあれこれ試し、創作した蕎麦料理を客に提供し、また自分の信じる蕎麦に走る。磯部久生さんは蕎麦に一途な方だった。
磯部久生さま お弟子さま ご参加の皆さま
この度の蕎麦会にお声掛けくださった事、初心者の私を寛容にも受け入れてくださった事、心より感謝しております。有難うございました。
参考:福岡市「赤間茶屋 あ三五」
■住所福岡市中央区白金1-4-14■電話092-526-4582■営業時間11:30〜20:00■定休日火・第1月
2014年11月11日
フード・アクション・ニッポンアワード 2014 入賞
石臼の会蕎麦打ち技術指導担当 石田大三さんが主宰する「そばコン」の活動が、国産農産部等の消費拡大に寄与する取り組みとして、フード・アクション・ニッポンアワード 2014(農林水産省共催、内閣府・文部科学省・観光庁・環境省 後援)の販売促進・消費促進部門に入賞したと、2014年11月10日記者発表がありました。
特に若い世代に向けて、蕎麦を通じて日本の食の魅力や、食文化に対する啓蒙を行っていることと、オープンな蕎麦打ちイベントを通じた地域コミュ二ティーの活性化が、ユニークで評価されたようです。
当然「そばコン」にて使用しております食材は、蕎麦粉をはじめ、つなぎ粉、醤油、砂糖、味醂、鰹節、鴨、葱に至るまで全て国産だそうです。この機に私達も趣旨に賛同し、ソバは勿論その他の国産農作物の消費拡大にもおおいに協力したいですね。
尚、2009年より毎年実施されておりますフード・アクション・ニッポンアワードの「そば」に関する受賞は、2011年独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構/九州沖縄農業研究センターの「春まき栽培」の技術開発が、研究開発・新技術部門で「優秀賞」を。今年2014年は、農業生産法人 株式会社赤城深山ファーム 「春そば」が、販売促進・消費促進部門で「優秀賞」を。おくのほそ道最上川そば三街道協議会 「そばの里まつり」が食文化賞を、それぞれ受賞しています。
2014年11月04日
第55回八王子蕎麦打ち会 開催
第55回八王子蕎麦打ち会開催
11月1日(土)に、「高尾の里手打ちそば道場」にて、石臼の会第55回八王子蕎麦打ち会を開催しました。
■■テーマ:「利き酒会」
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@本醸造A純米酒65%精米B純米大吟醸50%精米C純米酒無濾過70%精米D濁り酒
E特別純米酒F純米料理酒G大吟醸50%精米の8種から7種を当てる利き酒会を行いました。
■■懇親会
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【酒】
五郎八(新潟県新発田市)
白岳 しろ(熊本県人吉市)
乾杯ビールサッポロ 百人のキセキ 至福のブラウンエール
【試食蕎麦】
北海道産 カムイと氷冷華のブレンド 新蕎麦
常陸秋蕎麦(生粉)
北海道新蕎麦
赤城常陸秋新、粟切り、稗切り
【肴・つまみ】
刺身蒲鉾
厚焼き玉子
ハーブチキン辛み大根のせ
レンコンチップとミニトマト
うずら味付け玉子
烏賊一夜干し
焼き豚
蕎麦味噌
タンドリーチキン
ガーリックチキン
銀杏
焼き茄子
白菜の漬け物
コーヒーゼリー
白海老のかき揚げ
黒枝豆
海の珍味
合鴨燻製パセリのせ
ミートローフ
おにぎり
昆布巻き
茹でピーナッツ
しゃくし菜漬け物
■■今後の蕎麦打ち会などの予定
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11月9日(日)〜10日(月):信州蕎麦紀行 締め切りました
12月7日(日):第3回神田蕎麦打ち会 募集中
12月27日(土):第50回調布蕎麦打ち会 近日中に募集開始
12月27日(土):2014年石臼の会忘年会 調布蕎麦打ち会の後場所を変えて行います
1月17日(土):第56回八王子蕎麦打ち会 テーマは「新年会」恒例のビンゴ大会を予定しています