石臼の会では毎年、春と秋に蕎麦紀行に出掛ける。この春は、何度目かの伊豆方面へ1泊2日の旅。
初夏を思わせるポカポカ陽気の3月8日(金)朝、荻窪駅前に集合。その後、目的地までの間に加わるメンバーを増やしながら、この度も献身的にドライバーをかって出てくれたMicさまの運転で、いざ伊豆半島。
♪箱・根・の・山は、天下の剣〜♪ を越え
昼食に
■■伊豆修善寺「朴念仁」
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弘法大師によって開基された修禅寺を中心とした街は、風情ある温泉街。独鈷の湯など歴史ある名所や、桂川に掛かる朱色の欄干を持ったいくつかの橋を車窓から楽しみながら、ご存じ流石グループの「朴念仁」に辿り着く。それは、100年にもなろうかという古い旅館を改装した建物で、銀座にある「流石本店」や「流石はなれ」などクールでやや敷居が高い感じもするグループ内他店とは、少し趣が違って、どこかのんびりとしたムード。
蕎麦屋詳細は、別途記事としました。
よろしければ、そちらへ
■住所静岡県伊豆市修善寺町修善寺3451-40■電話0558-73-0073■営業時間11:00〜15:30 (売切れ仕舞い)■定休日水■アクセス電車:伊豆箱根鉄道「修善寺駅」からタクシー10分又は東海バス修善寺温泉行きで10分、終点下車、徒歩5分/車:東名高速沼津ICから国道136号経由25km1時間 ※専用駐車場あり
お店のHP
♪ちょっと移動♪
■■伊豆市年川「万大醸造」
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旧修善寺町の郊外に蔵を構える、今や伊豆唯一の蔵元。そう聞けば寄らないわけにもいかない。城跡か?とも思えるような立派な石垣、またまた立派な門構え。そこに建つ「鶴生館」は、近くのお寺の庫裏を移築したもので、どっしりとした立派な梁、酒造りの工程を示す展示物もある。でも、人は誰もいないぃ〜。平成20年3月までは試飲処&寛ぎ処としていたが、現在は閉館中…(戸が開いていたから、入っちゃったけど)。
「ごめん下さい〜」と声を掛けつつ、更に敷地の奥に進んでゆくと、大奥様?と思われる優しげで品の良いご婦人が現れ、とても親切に応対してくださった。いくつか試飲させて頂き、日本酒を造るときに出る酒粕を原料にし、伝統的な単式蒸留で造られた粕取り焼酎「鬼の念仏」を、全員がごそっと購入。うさこさまは、今回の旅の気分にぴったりな春爛漫のフレッシュないちごの香り「いちご酒」も。あれ?本日購入目的だった純米「伊豆の里」がない。あれぇ何故?
■住所伊豆市年川34■電話0558-72-0050■代表銘柄「伊豆の里」「あらばしり」「萬耀」■アクセス伊豆修善寺駅より車で5分強
蔵のHP
次へ 移動ぉ〜
♪九十九折り 浄蓮の滝♪
♪あなたと〜ぉ越えたい 天城ぃ〜越え〜♪
そそ、「道の駅 天城越え」でちょっと休憩
■■河津桜を愛でる
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もぅ〜言葉はいらない、説明不要。河津桜も菜の花も満開!綺麗っ!うっとり!素晴らしいっ!だから、人出もすごい。
そもそも、桜さまとhighlandさまが、絶好のこの日に、旅行日程を設定したのが奇跡のよう。このコンビは、鎌倉常盤の蛍のお出ましになる日もピタリと予想し、毎年石臼の会観蛍会を開催している超能力?の持ち主。この不順な天候の年に…ピタリと!不思議。蛍より桜の開花予想は簡単なのか?これこそが超常現象?か。
♪次へ 移動ぉ〜
そして、おやつに
■■伊豆稲取「誇宇耶」
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15〜6年も前、杉浦日向子とソ連「ソバ屋で憩う」で読んで以来、行きたいなぁ〜と思っていたお店。当該本を本棚に探したけれど、見当たらない。「もっとソバ屋で憩う」にも載っていたので、記憶通りに掲載は間違いないハズ。
今回改めてネット検索してみると、長野、福島、福井等の農家と契約栽培したソバを、平成8年に開設した自社製粉所で碾き、打っているとのこと。
蕎麦屋詳細は、別途記事としました。
よろしければ、そちらへ
■住所静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1940-1■電話0557-95-3658■営業時間11:00〜20:00■定休日木■アクセス電車:伊豆急稲取駅下車 徒歩15分/車:国道135号線沿い、伊東から車で45分
お店のHP
お・お・お腹がいっぱい。
♪頑張って、移動ぉ〜
(※頑張っているのは、ドライバーMicさまです<m(__)m>)
■■下田市「土藤商店」
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創業126年。下田で明治20年(1887年)から商いを続け、明治・大正時代にタイムスリップするかのようなオシャレトロな酒屋さん。オリジナルラベルのお酒や拘りの地酒、下田ならではのお土産を、ギャラリーに飾るように扱っている。highlandさまは、どうしてこの素敵な店を知っていたのか。ルートに加えてくれて有難う。
ここで、今夜飲み用万大酒造 純米「伊豆の里」を、調達できた!
■住所静岡県下田市三丁目6番30号■電話0558-22-0021■営業時間9:00〜20:00■定休日不定休■アクセス 伊豆急下田駅下車 徒歩11分
土藤商店ブログ
土藤商店運営のネットショップ
♪移動ぉ〜
■■ホテルジャパン下田
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桜さま御用達の本日の宿に到着。ゴージャスかつロケーションも素晴らしく、窓からは勿論広ぉ〜〜〜い海が見渡せる。敷地内から湧いた温泉は、ナトリウムー塩化物泉(中性低張性高温泉)。江戸城に使われた伊豆石を切り出した跡の洞窟を、そのまま利用した洞窟風呂が有名?! でもぉ夜は…ちょっと怖かったので、別の大浴場でまず一風呂浴びて、うぁ〜極楽極楽っ、気持ちがいい〜。
洞窟風呂では、翌朝の日の出を拝む事が出来、ばっちり満喫。
夕食は和食のコースを選択
御造りとか肝心の2〜3皿を食べるのに夢中になって撮りのがす…。反省。
夕食後寝る前に、皆で1部屋に集まって賑やかに蕎麦談義しつつ、土藤酒店でゲットした純米「伊豆の里」を。磨きが(70%)必要以上でなく、旨みが乗ってなかなか美味しかった、いい感じに好きなタイプのお酒。仲間と飲む酒は、更に一段美味しく感じるなぁ。
明けて9日(土)、今日も楽しみましょう。
朝食は和洋どちらもOKのバイキング
写真は某さんのチョイス。朝から凄いでしょぅ。
洋食バージョンのジャムも美味しくって、私はお土産(自分用)に、2種買ってしまった。
♪出発ぅ〜
■■みなみの桜を愛でる
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昨日に続き、今度は下賀茂温泉を流れる青野川沿いの早咲きの桜「みなみの桜」を堪能。河津よりも素朴な土手と少ない人出。どちらの桜も、それはそれは見事で綺麗なのだけれど、駐車場も楽々見つけられるし、土手に降りられて下からも桜が観られるところに親しみが持てて、私はこちらが好き。「みなみの桜と菜の花まつり」期間2月5日〜3月10日は、夜はライトアップしたり、結婚式とかウォーキングなど、各種イベントもあったという。
♪移動ぉ〜♪
途中、土地勘のある桜さま御用達の秘密(?!違うか。ホントは観光客に分かりにくいダケらしい。こういうのって、秘密っていうんじゃなくて、穴場というだろう…ね)の店で、土産に山葵や椎茸、柑橘類やあれこれ飛び切り新鮮で他よりちょっとお安い農産物などをゲット。私は肉厚で立派なドンコを格安で買った。うふふ、都内ならこの5倍の値段ですな。
■■下田市須原「竹安」
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昨年、一度訪問したものの「売り切れ御免!」の返り討ちにあった。今回は、そのリベンジ。ご主人は定年退職後、見よう見真似で素人蕎麦打ちをし、開業したという。いやぁ〜ほんとかなぁ〜?きっと何処かで修行?か習うか?したのでは。汁も素人のそれでなく、蕎麦屋の汁。
蕎麦屋詳細は、別途記事としました。
よろしければ、そちらへ
■住所静岡県下田市須原1113-1■電話0558-58-0200■営業時間11:00〜14:00■定休日火水木金
♪移動ぉ〜
猿の群れが、1匹ずつ順序良く、交通量の多い道路を頭上に張られた電線を伝って、渡るのを目撃。
あぁ〜やはり、猿は賢いのだなぁ〜。
■■沼津御用邸記念公園
■■ 雛飾りを愛でる
沼津御用邸記念公園 明治38年御用邸として設けられた西附属邸で、ちょうど2月1日(金)〜3月24日(日)まで「桃の節句ひな飾り 」が楽しめるという。戸田造船郷土資料博物館所蔵の旧沼津藩主水野家由来の大名雛を初め、可愛い吊るし雛が見どころだ。ちょっと寄ってみましょ。
■住所静岡県沼津市下香貫島郷2802-1■電話055-931-0005■開演時間9:00〜16:30■開園日年末年始を除く年中無休■観覧料大人 400円、小・中学生 200円
♪移動ぉ〜
■■柿田川公園
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狩野川水系の一級河川である柿田川は、全長約1.2kmの清流。その始点が、名水百選にも選ばれる柿田川湧水郡。この柿田川公園の『わき間』は、交通量の多い国道1号線のすぐ脇で、このような清冽な湧き水が出ていることが不思議に感じられる。植物に詳しいMicさまやhighlandさまの説明によれば、水中植物「ミシマバイカモ」が、自然環境下で現存するのが稀有なことだそうで、
そう言えば以前NHKの番組で、水中でゆらめく白い花とキラキラ光る酸素の泡の画像を見たような気がしてきた。訪れたこの日も、NHKの撮影クルーが泉を訪れる野鳥(カワセミを狙っていたのか?)の撮影を行っていた。
残念ながら、
私の撮影技術では、湧き水の美しさを再現できません。見たい人は是非、行ってみるか…です。
ということで、
この公園内の茶屋で食べたおやつの豆腐アイスクリームを。(肝心なものを撮れないなんて、我ながら情けない。カメラ上手くなりたいわぁ。)
左がうさこさまの抹茶、右が私の胡麻。
■住所静岡県駿東郡清水町伏見71-7■電話清水町都市計画055-981-8224
♪帰路ぉ〜
夕食で藤沢駅付近へ
下田を中心に各所で出会った方々、ホテルのスタッフの方々、お蔵の皆さん、蕎麦屋さんから小さなお土産屋さんまで、皆さん穏やかで温かくとても親切。また是非、再度お会いしたくなる魅力的な人々だ。観光資源というのは、ハードも重要だけれども、何より人が魅力的だということが、大切なんだぁ〜、とつくづく感じた。
そして、計画の立て方・調整の仕方も秀逸だった。途中車の混んだ場所もあったのに殆ど予定通り全ての工程をこなし、楽しく充実した旅を終える。これも、素敵なホテルを手配してくださった桜さまのお蔭。ビシッと明朗清算を行ってくださるhighlandさま、それぞれの距離を鑑みて計画調整し、一人で車を駆って巡ってくださったMicさまのご尽力による。また、うさこさまを頼りに、いろいろ我儘を言わせて頂いた。「蕎麦の花
手打ち 薀蓄 食べ歩き 粋な仲間と楽しくやろう」蕎麦が繋いでくれたこんなに素晴らしい仲間に、深く深く感謝。素晴らしい仲間がいるということにも、大きな幸せを感じる。素晴らしい旅を有難うございました。
お一人は、ここ藤沢で。後は、荻窪駅にて解散。
posted by 笑門来福 at 14:12| 東京 ☀|
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