マダム節子こと日本橋そばの会横田節子さまから、“料理、飲み物と共に「そば」は「対馬の在来種」と「福井の大野産」の二種を楽しんでいただく会”に、お誘い頂いた。もぅ一も二もなく、喜んで伺うことに。
素敵なそば会の会場は、日本橋「MATERIO base.」。1・2階を「gallery yoluca」として一般にも貸し出している。その3階部分「meeting room SABI no 間」を使っての開催だ。なんでも蕎麦に造詣の深い「MATERIO base.」オーナーと横田さまに親交があり、快く貸してくださったとか。お洒落な日本橋そばの会に似合いの空間。
■■蕎麦前
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定刻7〜8分前に会場に到着するや、直ぐに段取り良くコートを預かり、既に用意の座席までご案内くださる。「今日は飲み放題ですよ。遠慮なく沢山飲んでくださいね。」と、「皆さんが揃うまでの間、“乾杯”の練習をしましょう」と、ササッとビールのお気遣いもいただく。実はこの日は、東京に7年ぶりの積雪のあった翌日で、朝から交通も大混乱。これでは集合にバラつきがでるかも…と考えての、この流れるような配慮だったのだろうか、流石〜っ。

ということで、ちょうど良いチャンスとばかりに、皆さんがいらっしゃる前のシーンと静まる蕎麦打ち台や鉢、調度の写真を、石臼の会ブログ用にあちこちパチリ。

それはそれは素敵なテーブルも、パチリ。
お正月に相応しく、青々とした松葉 南天の実などが蕎麦猪口に挿してあり、紅白や金の水引でキリリと結んである。
笊に野菜のミニチュアもとても可愛らしく、またさるやの千両箱も飾られ「こりゃぁ〜春から縁起が良いわぁ〜」と歓声をあげたくなる設え。
まぁ〜そんな雪の心配があったものの何のことは無い、全員ドドっと定刻に集合。そして改めて正式に新年のご挨拶&乾杯♪
すぐに、心尽くしの蕎麦前の数々が。
手前左から かまぼこ 玉子焼き にしん。奥の大皿には、レンコンやインゲン、ニンジンなどの根野菜胡麻ドレッシング和え。写らなかったけれど、水菜のサラダ。雲丹などの珍味も。

おでん -ロールキャベツ -大根 銀杏 昆布
この新春の会に、七福神になぞらえ縁起を担いで「運(=ん)」のつくものを七種、用意くださったとのこと。「さて、その七種はなぁ〜んだ?」という問いに、参加者のK下さまが、「にしん、だいこん、ぎんなん、はんぺん、いんげん、れんこん、にんじん-の七福神が、しっかりお腹に収まりました。」と。
こんな遣り取りも、めでたく素敵。
そして圧巻が、コレ!

ただの壁かと思っていた、ビシッと閉じられた大きな戸を、ガラガラガラァ〜〜〜と開くとぉ……「MATERIO base.」オーナーが趣味で集めた100種の焼酎!
私、焼酎の事を何もわかっておりませんが、それでも「すごぉい!」と感じるこの迫力。マダム節子は、このインパクトを十二分に計算し、棚を明けるタイミングを謀っていらした。いやぁ〜演出上手っ!
それにしても、焼酎の瓶ラベルってカラフルでとても華やか、綺麗だなぁ。
■■蕎麦
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まず、福井大野産
きちんと写っているか心配なのだけれど、名手の打った細打ちが、本当に美しい。
そして、対馬の在来種
私にとって貴重な「対馬在来」は初体験。
割合や水分量まで注意深く段取りしたのは、「MATERIO base.」オーナーとのこと。その殆ど更科粉というような部分を7割ほど使って、マダム節子が打ったそうだ。
頃合いを見て、暖かなお茶とお菓子も頂き、ほぼ定刻にお開きとなる。うわぁ〜、実力者が揃った日本橋そばの会、恐るべし。
昼飲み有の蕎麦会、後片付け位は手伝って…と勝手に気軽に構えていたのだが、私のようなドン臭い者が手を出せるような隙は何処にもないほど完璧な、流れるような会の運び、お持て成しぶり。概ね2時間、ホスト側の方々は、飲むはおろか、ほとんど席を温める間もなく、細やかにお世話くださった。
代表のマダム節子さまはじめ、心遣いお持成しの達人木村さま、当日釜前を務められた岩井さまにも、大変お世話になりました。今後もどうかいろいろとご指導ください。有難うございました。
江戸ソバリエ 川俣静 画伯による
posted by 笑門来福 at 18:18| 東京 ☀|
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千代田・中央・港区
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