雨に煙る姿も風情があるなぁ〜
大正12年(1923年)建築の木造3階建ての建物
2008年改築するも、風情はそのまま
蕎麦屋好きにとっては解説のいらないお店だろう・・・けれど、まぁ〜一応石臼の会ブログ「過去ログ」を見たら、室町「砂場」のところに、ちらっと「砂場」について書いていたので、そこらを一部コピー。(※省エネモードで失礼。)
■■砂場
■■えぇ〜っと、「砂場」は…蕎麦屋の老舗と聞いてすぐ思い浮かぶ「砂場」「藪」「更科」の老舗3系統の一つ。そんな老舗最古参の「砂場」は、大坂城築城の際、資材置き場のひとつ「砂場」に名前の由来を持つと言われ、築城の為の職人・労働者集団が江戸に移って来るに伴い…だと伝わる。これが基礎知識。
が、大阪のどの店(「和泉屋」「津国屋」の2軒ほどの候補をあげることが多いけれど、他にもあったのか?この2軒だけ?とは、言い切れない。けれど、或いはとりあえず「和泉屋」か?)だったのか、そこに居たどんな誰がいつ移って、江戸で蕎麦屋を創業したのか、「砂場」とうい文字を見つけられる何年の文献のどこをとるかでも諸説あって、実はまだしっかりと検証されているわけでもない。
だからそんな訳で、わからないながら現在の「砂場」は、大坂→糀町(麹町)七丁目から引っ越した南千住「砂場」(長岡家)が本家(※砂場家の菩提寺は、今も麹町にある。)で、ここ虎の門「大坂屋砂場」(稲垣家)と、室町「砂場」(村松家)が分かれ出て繁栄し、これらの店と、更にはやはり江戸時代から別系統で続く巴町「砂場」(萩原家)が中心となって多くの系列店を束ね「砂場会」を率いている。
尚、巴町「砂場」・室町「砂場」・虎ノ門「大坂屋砂場」の3店舗は、木鉢会加盟店。巴町「砂場」の名物は、私の大好きな「趣味のとろそば」!、室町「砂場」は、天もり発祥の店。そのあたりも合わせて楽しみどころの一つ。
こういった事を、もっと詳しく知りたい方は、「ほしひかるの蕎麦談義〜江戸蕎麦めぐり@〜D」を読むと楽しいのではないだろうか。
やっと
■■虎ノ門「大坂屋砂場」
■■ 蕎麦前
「とりあえず、ビール」とお願いしたものの、雨に濡れて冷えたこともあり、早々に日本酒に切り替える。お通しには、「昆布の佃煮」がついた。
手前:玉子焼き¥680.-
此方に来たら、何をおいても食べないわけにはゆかない。老舗の貫禄を感じる王道の玉子焼き。しっかりとした味付けは、赤酒と味醂に砂糖甘み、鰹&昆布出汁。左奥:鳥皮の三杯酢¥650.-
さっぱりと酸味が利いて夏にぴったり右奥:そばみそ¥320.-
ゆず香る旨みのある味噌。私は、このタイプのそばみそが大好き。あぁ〜また日本酒がすすんでしまうぅ。
あおり烏賊。
例によって、大好きな穴子もね。
■■蕎麦
■■
久〜〜〜しぶりに伺って、普通の「もり」以外、どんな蕎麦だったか、思い出せないことに思い当たる。「こりゃぁ〜いかん」ということで、もしかすると始めて?かな、太打ち切り(挽きぐるみ)¥780.-も手繰ってみることに。
太打ち切り(挽きぐるみ)
「ん・・・?」外二だそうだ
もり
キリリと丹精な細打ち
香りはあまり感じられないけれど、のど越し良く、すべらか
やっぱり、定番のこちらが好きだわぁ
老舗といわれるお店の汁は、出汁の具合といい、かえしの重たさ具合といい、バランスがとれていて奥深く、ほんとうに素晴らしい。こちらの辛汁も、ため息ものである。
この日は、ちょっと雨宿り。の、つもりが・・・雨が止むまでの1時間ほどお店に居たら、2人で上記のような蕎麦前ビール1本&日本酒4合(澤の井など)飲んで、蕎麦で〆て、¥7480.-也、と相成りました。
■品書き
もり¥700.- かけ¥700.- ごぜんそば(御膳粉使用)¥780.-粗挽き切り¥880.- 太打ち切り(挽きぐるみ)¥780.-
花巻そば¥890.- おかめそば¥1100.-
■住所港区虎ノ門1-10-6■電話03-3501-9661■営業時間11:00〜20:00(土曜日は15:00まで)■定休日日・祝日■アクセス東京メトロ銀座線虎ノ門駅 徒歩3分