2011年07月27日

第31回調布蕎麦打ち会開催

第31回調布蕎麦打ち会開催 
7月23日(土)に「調布市文化会館 たづくり」にて、石臼の会第31回調布蕎麦打ち会を開催しました。

今回の参加者は11名でしたので、じっくりと蕎麦打ちに打ち込むことができました。

 蕎麦打ち風景.jpg

今日の注目1:「厚さ計測器」
   
麺体の厚さを計測できるデジタル測定器を会員の方が持ってきました。直径0.8mmくらいのステンレス棒を麺体にさして厚さを測る計測器で、0.1mmから計ることができます。実際に使ってみた評価は?・・・・・・1mm以上は確実にありそうな麺体なのに0.1mm???
使いこなすには練習がいりそうですね。
本日の新兵器.jpg 

今日の注目2:アンモナイト?」
    
会員の方の見事な丸伸しです。まあ、楽しく蕎麦を打つっていうことですね(^_^)
アンモナイト.jpg

蕎麦粉:今日の蕎麦粉 水車(池田製粉)
 
本日の蕎麦粉.jpg

懇親会
 
乾杯.jpg

 【酒】
   
臥龍梅 純米(静岡県静岡市)
   
渓流 朝しぼり(長野県須坂市)
   
加賀鳶 純米吟醸(石川県金沢市)
   
七重郎 純米吟醸(福島県猪苗代町)
   
謙信 無印純米吟醸(新潟県糸魚川市)
   
ブラン樽熟成2007」 白ワイン(山梨県勝沼市)
     高清水 生貯蔵酒辛口(秋田県秋田市)
   
八海山 本醸造(新潟県魚沼市)
 【試食蕎麦】
   
・八溝の二八
   
・常陸秋蕎麦の二八
 【肴・つまみ】
   
ソーセージ3種パセリ付き
   
そばみそ
   
みんなの蕎麦ピザ
   
そばがき2種
   
薩摩芋のレモン煮
   
ライチ
   
トマト・アボガドサラダ豆腐のせ
   
豚肉・なす揚げびたし
   
冷やしトマト
   
焼き薩摩揚げ
   
コーヒーゼリー

今後の蕎麦打ち会予定
    
  8月20日(土)八王子
  
9月25日(日)調布 
posted by Mic at 20:52| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) |  調布蕎麦打ち会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漫画「そばもん」の本物のおかめそばを味わう

経緯
漫画そばもんの33・34話単行本4巻に収載には「おかめの心」の題でおかめそばが取り上げられています。

そばもんおかめ.jpg


左側の画が漫画に登場するおかめそばです。

おかめそばというとお店ごとに具材、並べ方が異なっているのですが「そばもん」監修者の故藤村和夫氏より生前「本物のおかめそば」を食べる会を開催しようと持ちかけられており、具材についても、細かく伺っておりました。


たまたま、先日築地に出かけたところ、中国産のマツタケが出回り始めており、東京の大塚駅近くにある「江戸ソバリエ認定の店」である小倉庵さんに「本物のおかめそば」を拵えてみたいともちかけたところ、快諾(?)して下さり、実行に移しました。


具材調達
藤村さんからは指定された具材は築地にて調達しました。
三角形の寿司玉という卵焼きや島田湯葉などは東京中でも取り扱う店はほとんどないとのことでした。


調理後


おかめそば.jpg



若主人に調理をお願いし、暫くするとフタをかぶせた丼が登場。

早速、フタを取ると(フタはマツタケの匂いをこもらせるための必需品です)初マツタケの香りが漂い、左の写真のようにおかめの顔が現れました。


台となる手打ちの美味しい蕎麦とこの店のお客様とともに育んできた暖かい汁とが融合し、堪能させて貰いました。
参考までに、用いた具材は次の通りです。




 
 
顔の部位具材調達先備考
寿司玉(18枚にカットする)築地場内:寿司玉青木360
髪飾り島田湯葉築地場外:角山商店100入り1680
マツタケ(生が良い、塩漬けでも可)築地場外この日は中国産4本800
小田原蒲鉾お店まかせできれば鈴廣
  

なお、おかめそばはもともとマツタケの採れる時期のみに販売される季節限定商品でした。
ついでに、幕末におかめそばを考案した、下谷太田庵さんの看板は、増音の鈴木さんが所有し、多分、江戸川区に寄贈されてようなのですが、機会があれば、きちんと知らべたいなと思っています。


付録

甘茄子のなる頃.jpg



大塚「小倉庵
ではこの日から、江戸野菜農家の作る茄子を使った「甘茄子のなる頃」という蕎麦を販売開始しました。

ふかした茄子に茗荷を載せ冷やがけにしたあっさりとした暑い時期にお奨めしたい一品です。



 



 
そばだんご.jpg
 

このほかに、そばがきを焼いてきな粉をまぶし、黒蜜を掛けて食べる「そば団子」をスイーツにいかがですか。


(m)





協力店舗情報:大塚「小倉庵」

■住所東京都豊島区南大塚1-42-8■電話03- 3941-8230■定休日■営業時間11:3020:30■アクセスJR山手線 大塚駅南口 徒歩5

 かわいい江戸ソバリエ認定の店(Edo Sobalier Friendly Shop)
 かわいいお申し出により、手打ち蕎麦体験できるそうです。
 かわいいお店のHP 
 かわいいブログ内、江戸ソバリエのいるお店リストページへ
 
かわいいブログ内大塚「小倉庵」訪問記事 



 
posted by 石臼の会会員 at 08:32| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | ■「耳学」いろいろと薀蓄を | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

冷かけ@笑門来福亭

自分で作って「美味しいっ!」を連発するのもナンだがぁ、クエン酸を体が欲しているのか?知らんけれど、この夏マイブームの梅干し・茗荷・大葉の冷かけは、さっぱりしていて堪らない風味、美味しいんだなぁ。数日すると、またまた手繰りたくなる。
その甲斐あって今年は夏バテ知らずであ〜る。


昨年、西麻布「祈年 手打茶寮」で「冷かけ蕎麦」をいただいて「美味しいっ!!!」となったので、この“冷かけ”という食べ方を簡便に真似てみたわけだ。
作り方は…と言っても、お馴染みの素材のお馴染みの組み合わせでもあり、レシピという程の事もなくって、出来上がりの見た通り。



冷かけ梅干し茗荷しそ@笑門来福亭圧縮.jpg


1.甘汁をつくる。

  冷蔵庫で、よぉ〜く冷やしておく。
  (冷茶ポットに入れておくと、
   子供が麦茶と間違えるぅ。笑)
2.蕎麦を打つ→茹でる→洗って笊に。
  この日は二八だが、冷たい汁なので
  下手糞な私の生粉打ちでも大丈夫。
  ヘタレません。
3.器にはった冷甘汁に、麺を入れる。
4.トッピングに大葉・茗荷・梅干し
  できあがり。


あぁ〜簡単。誰もが知っている爽やかな組み合わせで、癖になる美味しさ。
蕎麦としては、種物の部類になるのだろうけれど、冷蔵庫で甘汁が冷える時間と冷蔵庫のスペースさえあれば、後は普通のせいろの手間と同じくらいで、アッという間にできる。


私はいつも、大葉も細く刻んでいるのだけれど、緑色が良く分かるように写真用?にそのまま一枚葉で使ってみた。見た目は、その方が綺麗かも。食べるには、やっぱり刻んだ方が好きだ。
そんなで大葉を切らないでおこう思っていたら、つられて?茗荷を切っておくのを忘れた。大慌てでもっと薄く薄く刻むべきだった茗荷が、ザクザクと粗切りになってしまったぁ。間が抜けてる…でも、それくらいでチャチャっと作れるくらい簡単。


まぁでも、飽きずに何度も何度も手繰るうち、それなりに少し変化してきた。私は普段自宅で、とりわけ夏は蕎麦汁の出汁に昆布は使わない派なんだけれど、この冷かけの梅干しには、何故か昆布出汁も合う気がして、鰹節+昆布でやってみた。うぅ〜〜んいい感じ。昆布も夏の体が欲しているのだろうか?


蕎麦打ちをしない方は、手軽にそうめんを使っても、或いは冷凍饂飩でも、更には冷茶づけのように、ご飯でも美味しいハズぅ。想像通りの涼やかな味。
夏バテで食欲の落ちている方、よろしければお試しくださいませ。

posted by 笑門来福 at 18:50| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) |  ソバ料理など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

深大寺で蕎麦打ちボランティアを行いました

深大寺 「夏そばを味わう集い」
      蕎麦打ちボランティア
 7月18日(月)に調布市深大寺で開催された「夏そばを味わう集い」に蕎麦打ちボランティアとして石臼の会が参加しました。
201120深大寺夏蕎麦の集い 深大寺本堂1.jpg深大寺本堂

「夏そばを味わう集い」とは
今年初めて開催される深大寺地区のイベントで、鬼灯市の最終日に深大寺境内にて催されました。この催しは、一味会」(代表張堂完俊住職)の主催で、深大寺地区の夏を盛り上げるイベントとして企画され、当日は約230名のお客様が日本の夏蕎麦(春播き蕎麦)2種、タスマニアの秋蕎麦(南半球の秋ですので新蕎麦です)1種の食べ比べを楽しみました。
また、日頃入ることの少ない本堂で盆粉ボーロやそば餅でお茶を楽しんだり、旧庫裏でそばデモ打ちを見学することもできました。

蕎麦粉三種と打ち手

  大分豊後高田産 夏蕎麦 豊後高田手打ち蕎麦認定店の方
  ・タスマニア産 秋蕎麦(サンルチン) 深大寺そば打ち倶楽部
  ・埼玉三芳産 夏蕎麦 石臼の会 

振る舞い蕎麦打ち
 
深大寺そば打ち倶楽部と石臼の会は、朝から調布市文化会館「たづくり」でそれぞれ18kgの蕎麦粉を外二で振る舞い用蕎麦に打ちました。
深大寺そば打ち倶楽部の方々は、3.6kgの大玉を二人がかりで水回しをして、それを2〜3個の玉に小分けし、分業で練り、切りを行っていました。

石臼の会は、1.2Kgの蕎麦打ちを2回/人で打ちました。
201120深大寺夏蕎麦の集い 担当した蕎麦粉1.jpg担当した三郷産夏蕎麦
201120深大寺夏蕎麦の集い 江戸ソバリエ-1 ぼかし1.jpg201120深大寺夏蕎麦の集い 伸し1.jpg
201120深大寺夏蕎麦の集い 打ち上がり1.jpg打ち上がり


他の会との交流


調布市役所の職員倶楽部「深大寺そば打ち倶楽部」の方々や、「深大寺そばの学校」卒業生、「豊後高田手打ち蕎麦認定店」の方、もちろん主催の「一味会」の方々など多数の方と交流を図ることができました。
201120深大寺夏蕎麦の集い 昼食風景1.jpg
 

デモ打ち

旧庫裏には、上野谷中五重塔の1/10模型があり、その前の土間でデモ打ちが行われました。
大分豊後高田産 夏蕎麦デモ打ち2回、タスマニア産 秋蕎麦1回、埼玉三芳産 夏蕎麦2回の合計5回のデモ打ちが行われ、蕎麦好きの方々が熱心に見学されていました。
201120深大寺デモ打ち.jpg
 
盆踊り
 
ちょうど蕎麦振る舞いがされている時間に、地元の方々が盆踊り(西馬音内盆踊り)を踊られました。顔を隠す盆踊りは古い形態のもののようですが、この盆踊りも女性は菅笠を深くかぶり、男性は黒い布で顔を隠していました。

深大寺盆踊り.jpg
posted by Mic at 11:57| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) |  深大寺さまと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

室町「紅葉川」

 去る630日「石臼の会」の有志8名で日本銀行本店見学、近くに在る貨幣博物館を見学の後、日本橋の老舗蕎麦屋 室町「紅葉川(木鉢会のメンバー)を訪れた。



 その日は30度を超える猛暑で、夕刻には俄か雨との天気予報も出ていた、既に14時近くであり、昼の中休みが有る蕎麦屋さんは大抵15時で店じまいするので日本銀行本店から23分のところに在り、帰宅途中の地下鉄銀座線の日本橋三越前の駅に向かう途中に在る「紅葉川」に急いだ。


■■続きを読む■■
posted by 笑門来福 at 19:32| 東京 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 千代田・中央・港区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月12日

温  故  知  新
〜日本銀行本店本館(旧館)を訪ねて〜

日本銀行本店本館の見学が、7月からは節電のため休止となる6月最後の日、暑い日の昼、日本橋にある「日本銀行本店」を「石臼の会」有志8名で訪問いたしました。 


日銀見学会集合写真.JPG
 本館玄関前にて  
       

この見学のきっかけは、今は亡き石臼の会会員三田尚廣さん(江戸東京ガイドの会)から紹介され、かねてから見学の機会を図っておりました。
 


日本銀行本店は本館(旧館)、新館、南分館(貨幣博物館)と3棟ありますが今回の見学は本館(旧館)をメインとし、自由時間で貨幣博物館も訪ねました。本館は赤坂の迎賓館と並ぶ傑作と言われ国の重要文化財に指定されている建物と伺っていましたので、その歴史やかかわった人物に興味をもっておりました。後日、ブログ担当の笑門来福さんから見学記の投稿要請がありました。お断りもできず、私の感じたことを投稿させて頂くことにしました。拙い文章・表現は何卒ご容赦のほどを。





日本銀行本店の歴史
日本銀行本店は日本橋・箱崎にあった「旧北海道開拓使物産売捌所」の建物を政府から借用した仮店舗で明治15年に開業しました。 


交差点から臨む日本銀行本館.jpg



日本銀行本店の移転場所
現在の日本橋にある本店本館は、江戸時代の「金座」があった場所で、大蔵省や紙幣寮(国立印刷局)に近かったことでこの地に移ったそうです。明治18年から19年にかけ三井組(当時)などから土地約5300坪を購入しております。    


本館の設計
当時建築学界の第一人者であった辰野金吾が本館の設計のため明治21年から欧米に出張し各国中央銀行の建物、特に日本銀行の諸制度の参考となったベルギー中央銀行をつぶさに研究し、新本店のモデルとしたと言われております。明治22年に帰国し日本銀行に提出した設計図はわが国初の本格洋風石造建築でした。

しかし、建築予算を大幅に超えていたため日本銀行内外で大議論になる中、時の川田総裁(第三代)は明治23年の株主総会で「この建物は日本銀行の永久拠点となるものであり特に『金庫は数百千万の金銀財宝を蓄積する』ところであるから世評にかかわらず、姑息に流れず、将来の発展を思い、堅牢、広壮なものを造ることをご理解いただきたい。予算が100万円なればこそ設計に辰野を採用した」として政府と株主総会の承認を取り付け、総工事費80万円(最終的には112
万円)の工事がスタートしました。(当時の100万円は現在ではいくら位か訊ねました処、基準にするものが多々あって公表していないとの回答でした)


本館の建設工事
工事は明治23年(18909月に始まり、当初完成予定は明治26年(1893)末でしたが、建物がすべて完成したのは明治29(1896)2月で2年以上遅れました。遅れた理由が2つありました。

1つは明治24(1891)の濃尾大地震が起きたことで、急遽、石積み壁を薄くしたり、ドームの背を低くする耐震強化の設計変更があり1年ほど工事が延長されました。

もう1つは、明治27(1894)に日清戦争が勃発し、これによって職人や建築資材の調達が困難になり1年以上の工期延長を余儀なくされました。このときの「建築事務主任」には、後に日本銀行総裁となる高橋是清が任命されておりましたが工期進捗のためのエピソードが残されています。工区を4箇所に分け、別々の親方に請け負わせ、期日までに完成した者に賞金を、遅延した者には罰金を科したところ、みるみる進捗したとの事でした。



本館の落成式
あしかけ7年の大工事の落成式を明治29(1896)322日に迎えました。当日まで高い板塀で隠し一夜でこれを取り除くと、3階建ての白い花崗岩のまぶしさとその威容に2000人を超える来賓は感嘆の声を上げたといわれます。




感 想
先ず本館(旧館)の玄関に入って感じたことは当時の建物が今日まで良く維持保存されてきていることに感心しました。また、最も興味を誘われたのは地下の大金庫、扉の厚さが90cm、重さ25トン、アメリカ製で関東大震災にもビクともしなかったそうです。 


当時のセキュリティーシステムに驚きです、金庫室内の壁上部にある数個の穴の用途を質問したところ、泥棒が入ったら日本橋川の水を金庫室に注入し水責めにするための穴、と聞いて感心してしまいました! 


また、赤じゅうたん廊下の白い壁の両側には初代からの総裁の巨大な油絵の肖像画が掛けられており圧巻でした。初代総裁は薩摩藩士、そして三菱創始者の土佐藩・岩崎弥太郎の弟、弥之介の絵もあり明治維新の空気が肌に伝わってきます。あの高橋是清も並んでいます。すべての総裁の絵は室内を背景として描かれている中、終戦の年昭和20年代の渋沢総裁だけは東京大空襲の焼け野原を背景に描かれております。必ず復興して見せるとの決意を後世に残したかった気持ちが伝わってくるようです。 


明治10年の西南戦争の直後、必要に迫られ「日本銀行」が開業しましたが、日本銀行本店本館の建設にあたっては、財政上の課題、濃尾大地震、更に日清戦争などと大きな壁に遭遇しつつも川田総裁、高橋是清総裁など時のリーダーが近代日本建設の高い理想と情熱を抱き、政府、国民に大きな展望を持って説得し、正に強いリーダーシップにより、関東大震災や、東京大空襲にも耐えた堅牢な建物や大金庫が完成し、今日まで存続していることを強く印象ずけられました。 


ひるがえって、今日の世相を見ますと、大震災後の復興・復旧が4ヶ月たっても進まない有様、更に原子力発電所被災の後処理と今後の運用計画はどうして行くのか等など、緊急の課題が山積していますが、今、正に強いリーダーシップが求められています。 


明治維新後、高い理想と熱い情熱をもって近代日本建設に注いだ往時の強いリーダーの存在を振り返る時、今はただ強いリーダーの不在を嘆くだけでなく国民一人ひとりが政治に関心を強くして政治家を育て、選ぶ眼を肥やす努力から始めなければいけない、などと、思いを新たにした見学会でした。 


               
 記: sirius



    ぴかぴか(新しい)この日この後の蕎麦屋 室町「紅葉川」訪問記へ





posted by 石臼の会会員 at 13:27| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ■「雑記帳」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

蕎麦春秋 vol.18 /11年夏号

 18蕎麦春秋jpg.jpg   






624日発売
リベラルタイム出版
500 


特集「がんばろう!東北」
東北へ蕎麦を食べに行こう 





江戸ソバリエ
伊嶋さまの涼しげな根津「庵」の絵が、今号の表紙。そして、連載「ほしひかるの暖簾巡り」の今回は「尾張屋」。更にもしかして…JRでゆく「山形」記事に協力したのは、石臼の会きっての山形通Mさまじゃないかと、私ひそかに想像しました。どうだろ?当たってるんじゃないかなぁ。つまり、この蕎麦情報誌、いくつも楽しみどころがあるなぁ…と。
 
この号、こちらで チラ 目 できます。



posted by 笑門来福 at 12:56| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■「脳学」レポート&著作物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蕎麦の事典

蕎麦の事典.jpg






新島 繁 著
講談社学術文庫
平成23511日第一刷発行

1100円(税別)











のんびり構えて「そろそろ、買うかぁ〜」と様子見にネット書店を覗いたら、なんと「品薄につき…」の表示が見えて、中古品にプレミアが付いていた。こりぁ〜大変、慌てて馴染みの書店に取り寄せをお願いし、2週間待って!やっとゲットした。





まず、ご存知新島繁
  戦後間もなく新宿西口で「郷土そば・さらしな」を経営し評判となる。後に「日本麺食史研究所」を主催した蕎麦の研究家、蕎麦界に大きな大きな功績を残した人である。自分の店を中心とした小冊子、柴田書店「そばうどん」への連載を含め、蕎麦研究著書多数。惜しくも平成1380歳で没。
中野「さらしな総本店」(中野は南北口に2店舗、田無に1店舗)は、その後に新宿「郷土そば・さらしな」から移転し、家族が引き継いだ店だ。

膨大な資料を発掘し格闘し続け、とてつもない情熱と時間を掛けて研究に没頭した 新島繁さんの遺したものは、とにかく奥行きが厚く深い。感嘆するしかない!圧倒される。馴染みだった編集者は新島繁さんのことを「いくつもの文献で照合し、史実を積み重ねるのが新島先生の基本姿勢。想像で発言することのない方」と、言ったそうだ。だから私達は、書かれたどの本も文章も、それこそ手繰って手繰って、時間を掛けて必ず繰り返し読まなくてはならない。

夢のような初版本を次々に買えれば一番良いのかもしれないけれど、財力もなし、非売品や現在入手不可能なものも多いのだから、初版本関連出版社か…或いは、講談社学術文庫は、「学術をポケットに」のモットー通り、これを皮切りに順に全部文庫化して欲しいなぁ…。




蕎麦の事典
この度の発行は、平成11年柴田書店から出された新島 繁さん生前最後の著「蕎麦の事典」の復刻文庫本化だ。その名の通り蕎麦の事典である。本文は、「あ行」から順に「わ行」まで、それこそ行儀よく蕎麦用語の説明文が書いてあり、そして「付録」も蕎麦関連文献解題が50音順に付されている。そう、どうみても事典なんだ。

しかし事典という表現方法を使っているのだけれど、この本は新島繁さんの蕎麦へのラブレターなのだ。だからその読者もついつい蕎麦に胸をキュンとさせて、或いは、お腹をクゥ〜と鳴らせて、読んでしまうことになる。重複した意味を持つ用語についてなど、ちょっと説明不足だったり、昔の習慣などはそれ自体に基礎知識を持っていないと、漠としていて理解し辛いところもあるのだけれど、偏愛ぶりによって補われているからか、構わず通して読みすすめば輪郭がボンヤリ浮かび上がるようにもなっているから、ズンズンと読むべし。


勿論本筋の、知らなかった用語や歴史、背景を知れる楽しみも味わうべきである。私など、何度「るんるんへぇ〜」と言ったことか。また暫くして読み直せば、また「へぇ〜」「へぇ〜るんるん」「へぇ〜」となるだろうことも沢山。


「解説」では片山虎之介さんが、この新島繁さんの蕎麦に懸けた熱い熱い気持ちが、どこから生じたのか考えて見せた。摩訶不思議な魅力を持った蕎麦というものの引力に引き寄せられ「取り憑かれた」と。そして、この引力は、日本中で蕎麦に魅せられている人々が、一様に感じているものであると。
ほぉ〜んと納得してしまったぁ。

しかしまぁ、事典を読んで、電車の中でも所構わずやたらと蕎麦が食べたくなって身悶えする私を、人はなんと思っているのか…。



    
posted by 笑門来福 at 12:53| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「脳学」レポート&著作物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

第36回八王子蕎麦打ち会開催

6月18日(土)に「高尾の里 手打ちそば道場」にて、石臼の会第36回八王子蕎麦打ち会を開催しました。
今回の参加者は7名でしたので、先生の指導をみっちり受けることができました。

テーマ:「ズル玉はいやよ!」

6月9日の「特別ソバリエサロン」にて「築地アカデミー」井上学長の39%加水の蕎麦打ちを拝見させていただきましたので、今回は低加水率に挑戦した会員が多数おられました。


蕎麦粉:今日の蕎麦粉 カムイ(横山製粉)

        本日の蕎麦粉ぼかし.JPG

懇親会

          懇親会ぼかし1jpg.jpg
 


 【酒】
  「錦帯橋」本醸造?(山口県)
  「栄川 がんばろう日本」純米酒(福島県会津)
  「金時一刻」芋焼酎(鹿児島県)
  「よろしく千萬あるべし」米焼酎(新潟県)
  「富士山地ビール」(ヴァイツェン、ピルスナー、デュンケル) 
  「栄川」 特醸酒(福島県会津)

 【試食蕎麦】 
  ・へぎ蕎麦


  加水率43%ぼかし1.jpg
  ・今日の蕎麦粉二八 加水率43%


  加水率40%ぼかし1.jpg 
  ・今日の蕎麦粉二八 加水率40%

  【肴・つまみ】
  海老塩炒め
  いぶりがっこ、塩えんどう、揚げシュウマイ
  ししゃも
  鳥の冷肴しそみょうが添え・ゆでピーナッツ
  きゅうり・谷中生姜・マッシュルーム・・・・鳥味噌
  自宅のインゲン、おにぎりなどなど

今後の蕎麦打ち会予定

  7月23日(土)調布
  8月20日(土)八王子  

posted by Mic at 12:02| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) |  八王子蕎麦打ち会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする