2011年04月13日

南葛西「清かわ」

桜並木.jpg桜.jpg

「満開だよぉ!観に行こう」と誘われて出掛けた。ため息がでるほど美しい桜並木を、ずっ〜と見上げて歩いたせいか、いつの間にかTVで流れている
suntoryのCM「上を向いて歩こう」を口ずさむ。歳を重ねるごとに益々桜が好きになり、花の儚さをもしみじみとして感じている時、こんな希望の歌のバトンリレーを思い出して、不覚にもウルウルしてしまった。最近涙腺が弱くなって、いやぁ〜困る。もぅ恥ずかしくなって、もの静かに集う若人のいる桜の下から、蕎麦屋に退避する事にした。今後北上するこの美しい桜が、つらい状況にある被災地の方々の心を、ほんのひと時でも癒してくれますように。


蕎麦前
 
久〜〜〜〜〜しぶりの南葛西「清かわ」。テーブルの上にある品書きを開いて、まずびっくり。なんと一目でそれとわかる江戸ソバリエ川俣画伯の絵で、お勧めの品書きが構成されているではないか。江戸ソバリエ川俣画伯とは、以前もこちらのお店でバッタリお会いした事がある。うぉ〜、品書きも描かれていたとは、知りませんでした。で、それによれば、蕎麦前のラインナップも随分とかわっている。大好きだった「ホタルイカの一夜干し」は消え、「出汁巻き玉子」が見当たらない。「湯葉」が加わり、焼酎の種類が大幅に増えていた。

清かわ品書き.JPG


清かわ福島の酒「飛露喜」.jpg 




落ち着いた所で、応援の為にも東北の日本酒を注文することにしよう。福島県・特別純米「飛露喜」¥800.-と、青森県・特別純米「田酒」¥800-を。「がんばろう!日本」なのだ。

 お通しには、「そばみそ」が付いた。






清かわ揚げだしゆば.jpg



揚げだしゆば¥750-
茄子の素揚げと、たっぷり衣をつけて揚げたとろーり湯葉。トッピングに大根おろしと柚子。








清かわ鴨くんせい.jpg



鴨くんせい¥800-
カイワレ大根とレタスが下に敷かれているのだけれどぉ…どうよ…これって、ちょっと盛り付けが…雑、でないかしらん? ん?写真の撮り方のせい?







清かわ天せいろに付く天ぷら.jpg


それに
「天さきで、蕎麦は後ほど」ということにしてもらい、天せいろ¥1500-をお願いした。写真は、その天ぷら。車海老 烏賊 かぼちゃ 茄子 しし唐。
「おつまみ」の欄に、天ぷらの盛り合わせ的なものがなくなっていたような気がする。天せいろの天ぷらで一杯は、お得感がある。




蕎麦
 

清かわせいろ.jpg



お声掛けで、「天せいろ」のせいろを運んでもらう。
薬味は、ねぎ と 山葵。
以前は、大ぶりの丸い朱塗りのせいろだったが、今は小さな正方形に器がかわっていた。しかし、盛られた蕎麦は、見かけよりも、ずっと量がある。








清かわ田舎せいろ.jpg

田舎蕎麦
ギュッモチモチッとした弾力があり、外皮のざらりとした舌触りを感じる。こちらも、見かけよりも、きちんと量がある。
薬味は、ねぎ と 大根おろし。









清かわ蕎麦湯.JPG


とろ〜りポタージュ系蕎麦湯。







えぇ〜おまけ情報として…江戸ソバリエ川俣画伯は、こちらのお店に暫くの間、水曜日に出没しているそうだ。
あれっ、そのことじゃない。帰りがけに、ご主人と共通の知人の近況やら、あれこれ雑談したのでつい。失礼。

えぇ〜ということで、もとい。
こちらのお店のご主人は、長く日本橋にある長寿庵系の蕎麦屋にいた。そこから、あの亀有吟八亭」を経て、ここ南葛西に自分のお店を持つに至る。ずっと以前、ご主人がこの経緯をお話しくださった折、西大島「銀杏」は、やはり和」での兄弟弟子と聞いた事がある。開店当初から、十四代、醸し人九平次、東一、鷹勇、飛露喜、黒龍、磯自慢、田酒などを揃え、飲める蕎麦屋として蕎麦前の提案にも熱心であった。最近は、焼酎も有名どころをいろいろと置いているようで、御客のニーズに答えようとしているのだろう。


■住所江戸川区南葛西2-22-■電話03-5659-3288FAX03-5659-3268■営業時間11301500/夜17002100■定休日木曜日

 お店のHP


ラベル:葛西 蕎麦
posted by 笑門来福 at 19:02| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 江戸川・葛飾・江東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月10日

特産種苗 10号―「ソバ」特集記事

財団法人 日本特産農作物種苗協会が発行している、特産種苗―第10号が発刊となった。今回は「ソバ」を特集記事として取り上げている。


情報誌「特産種苗」では、過去に

1号  雑豆
2号  雑穀
3号  ハトムギ
4号  雑穀類の生産状況
5号  油糧作物
6号  甘しょ
7号  ばれいしょ
8号  アマランサス・キノア
9号  雑穀類の生産状況(平成17年〜21年産)

を特集記事にしていたが、記念すべき?10号目の今回が、「ソバ」になったことが嬉しい。





exclamation×2 10号目次内からのリンクで、江戸ソバリエと関連の深い 筑波大学大学院生命環境科学研究科 林久喜 先生の 総説―「世界から見た日本のソバ」など貴重な文章も読めるので、興味のある方は、是非是非どうぞ。



 
ラベル:ソバ 農作物 種苗
posted by 笑門来福 at 11:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■「脳学」レポート&著作物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月05日

観桜?観ハーブ?蕎麦打ち会

この時期ご近所の皆さまと、観桜蕎麦打ち会を行う。我が家の周りは、ちょっとした桜の名所だから、テラスに面した芝の上に大きな釜を設えて蕎麦を茹でると、「さくら さくら いざ舞い上がれ」ってな感じで、春風に乗った花びらが、ひら〜りひらりと茹だる蕎麦の上にも舞い降りたりなんかして…実に風情がある。だからご近所の皆さん(その内、江戸ソバリエ2人)にとっても、毎年楽しみな行事だ。

今年は震災の影響もあり、いろいろな物がない。酒屋さんのビールの棚がスカスカでも、暖房を我慢しても、上手な桜切りが出来なくても、よもぎ蕎麦が打てなくったって、被災地の方々の事を思へば、少々寒かろうがコートを着こんでご近所の皆さんとのんびりと集まれる、ただそれだけで幸せ〜だ。観るだけの花見も良し、有るもので腹六分の観桜蕎麦打ち会をするも良し。花見自粛の気持ちも分からないでもないけれど、被災地支援の為にも、自分のできる経済活動を続け、世の中にお金を巡りまわす必要がある。桜の大好きな日本人が、身近なところで ご近所でできる「お花見」をして、心を癒し明日への希望に繋げるのも、大いに結構なことだと思う。

義援金・活動支援金や、ボランティア活動・防災地震対策の話を、美味しい蕎麦を囲んでできる幸せに、今日も感謝感謝。戦中・戦後の体験も、この震災対策に応用しようとするこの集まりの平均年齢はとても高いけれど、皆でがんばれば、被災者を支えられる!「がんばれ!日本」と、気持ちは血気盛んな若者と同じ。平均年齢を大幅に下げている私(自己申告(^_^たらーっ(汗))でも、この方々を頼もしく感じるし、一緒に集えることを嬉しく思う。


しかしまぁ、この日の「桜」は、まだチラリホラリと咲き始めたばかりで、少〜しばかり早かった。場所や曜日の都合で、年明け早々に日を決めるから、ちょうど見頃の時分に開催できないのも仕方がない。

そんな時、参加者の打った蕎麦のメニューの中に、「春っ!」を感じる一品があったので、あまりの美しさに思わずカメラパチリ。(と、ソバスキーさんが撮ってくれた。)ローズマリー…(幾つものハーブの名前を教えて貰ったのに、3歩歩いて…もぅ忘れたぁ)パセリもあったな…とにかく、目にも鮮やかで清々しいハーブの花と葉をトッピングしてある。提供したマダムが、ご自分で育てているものだそうだ。まず、見た目にうっとり。頂いてみると…爽やかな香味に、思わず笑みがこぼれた。

DSC_0061-2.jpeg

あっ!写真では見えませんが、このトッピングの下には、手前の皿の方には、冷たくした蒸鳥肉と晒した玉ねぎが、そして奥の皿には時間をかけて水切りした豆腐とアボカド、(当然とは思いますが、一応)それぞれ最下部に蕎麦が隠れていますです。はい。
で、オリーブオイルベースのドレッシングを掛けて、「ぶっかけ」のように食べたわけでありますが、こんなにお洒落だと「ぶっかけ」と呼ぶのは、似つかわしくないように思うわけであるからして…。なんと呼んだらいいのか?
マダムに伺うと「・・・」「なんとでも・・・」と。

 

えぇ〜ということで、作った人でもないのに…誠に勝手ながら、「そばPrimavera」なんてどうかしらん?と。ボッティチェリ「春」に描かれている、女神フローラが撒いている花をイメージして命名してみましたぁ。

あ〜ハーブを調達できる方、是非お試しくださいませ。とても幸せな気持ちになります。 


   被災地岩手から「お花見」のお願い【南部美人】





   ■被災地岩手から「お花見」のお願い【あさ開】






   被災地岩手から「お花見」のお願い【月の輪酒造店】





被災地の他の多くの生産者・蔵・企業を応援するためにも、消費者として賢明な行動をとれるよう心したい。
posted by 笑門来福 at 06:42| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) |  ソバ料理など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする