■■オープンまでの経緯
■■ 店主は桜道子さん。以前は同じ場所でスペイン料理店を開いていたが、そちらは卒業し、江戸ソバリエの認定を受け、蕎麦の道に迷い込み、一大決心のもと開店を決めたとのこと。
■■お店へ
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鎌倉駅西口から、バスなら3分、徒歩なら20分位でお店の場所に到着。
バス停「一向堂」を目印にするならば、そこから5軒目、歩いて5分程のところ。
お店の向かいは、国指定史跡「北条氏常盤亭跡」。今はきれいに刈り取られているが、夏にはホタルが飛び交い、萱草の花が咲く緑地が広がっている。
お店の入口には、「そば」の幟と手書きの店名札、階段を降りた玄関にはかわいらしい「のれん」が出迎えてくれる。
更に、店内を見渡せば、「江戸ソバリエ認定の店」証が掛けられ、そこかしこに石臼の会関係者などからの鉢植えが置かれ、オープンから間もないことが見て取れる。
■■蕎麦前
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メニューは、支払いが簡便になるよう500円・1000円の品ばかり。
なお、メニューの蕎麦米リゾットは、ご主人が開いていたスペイン料理店の経験を生かし、加えたとのことである。
イチ押しは「蕎麦ランチセット」であるが、その前に蕎麦前を所望。この日の冷酒は鯉川酒造の純米酒。鯉川酒造はかの「亀の尾」米の発祥地、山形県庄内地方の余目町で「亀の尾」を栽培している蔵元であるが、店主の友人の縁でこの酒を仕入れているとのこと。今後は、地元神奈川に因み、丹沢山なども揃えてゆきたいとのことである。
充ての肴はメニューには無いので、ランチセットの小鉢を先に出してもらう。今のところ、玉子焼きと煮物の2品が定番であるが、本日は煮物2品を供していただく。ピンクのガラスの猪口にはお店のトレードマークであるさくらの花びらの模様が浮かび、品良く味付けされた2品を楽しみつつ至福の時間が過ぎてゆく。
■■蕎麦
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お蕎麦屋さんでランチセットといえば、炊かれたご飯がお蕎麦と一緒に出てくるのであるが、この店では、趣きが異なり、蕎麦米粥が供される。薄味の蕎麦米粥の上には大徳寺納豆が置かれ、付け合わせのしらすの佃煮とともに鹹さを加減しながら、蕎麦米の口当たりを楽しむ趣向。
これでようやく蕎麦となる。北海道の深川で穫れた蕎麦を、神奈川の業者がこの店のために丁寧に製粉し、女主人が心をこめて打った蕎麦は、姿はたおやかであるが、やさしい香りが立ち、噛みしめると蕎麦の甘さが口中に広がる。
セットの〆はデザート。この日はドライプルーン。ようやくこれにてセットが完了。満喫することが出来た次第。
■■最後に
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店主より、「当店は座席数が少なく、また“不定休”ですので、ご来店の際はお問い合わせ・ご予約頂ければ幸いです」とのことです。
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■住所神奈川県鎌倉市常盤862-7■電話0467-32-4591■営業日不定休につき、ご予約ください。■営業時間11時〜18時■アクセス JR・江ノ島電鉄 鎌倉駅 西口下車 鎌倉市役所前 (西口・京浜急行バス、江ノ電バスが共同運行)からミニバスで「一向堂」下車 徒歩5分 ※バス停からは5軒目
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