
暖簾をくぐると、右手に厨房、奥にとちの木の麺鉢がドンと置かれた打ち場がある。テーブルは4卓で、全12席。小規模ながら清潔感のあるお店だ。この日厨房はご主人お一人、にこやかな花番は奥様だろうか。
店の中の張り紙には、9月20日から奈川の新蕎麦との宣言があった。
続きを読む
江戸蕎麦の粋な食べ方について、日頃このブログでもチラリホラリと話題になっている。蕎麦を手繰る音は…とか、汁をつける量が…とか、それぞれの美意識にかなう所作が、蕎麦にうるさい大人の嗜みとして話題にあがるのは当然のことかもしれない。そんな話題の一つ「蕎麦を啜る」ことを、私たち自身の人体という視点で、調査と実験をもとに神秘を解明してみようという科学×エンターテイメント番組「解体新ショー」が、取り上げてくれた。