― 「蕎麦の香り」について ―
「蕎麦の香り」というように,蕎麦は麺類でただひとつ香りを大切にするといわれております。確かに蕎麦を打つ際,蕎麦粉に水を含ませ,粉を混ぜたとき心地よい香りが漂ってきます。これは,蕎麦粉が水によって生き返り,香りの粒子を撒き散らす結果なのでしょう。このような粉の場合は,香りの粒子が宙に舞い,鼻粘膜に達するのは当然だろうと思います。
自宅近くで蕎麦打ち同好会がないかとネット検索をしたところ「NPOそばネット埼玉」のサイトを発見,「手打ちそばを愛する人と団体を結ぶ」というキャッチフレーズに惹かれ,サイトに潜り込んだ。
そこには「5 月21 日に第1回通常総会と第1回そば打ち技術交流会が開催される」とあり,これを見たのも何かの縁と考え,早速会員申し込みのメールを送信した。
夕刻,そばネット埼玉の代表から「明日交流会があるので,是非とも参加してください」と電話が入り,心良く引き受けた。
その日の夜は,遠足前日の子供のように期待に胸を膨らませ,良く眠ることができなかった。